ノックス！ 今日がお前の命日だ！

……わかった、任せる。

[彼女からの初めての申し出。
頑張ると、今までとは違う意思に柔らかく頷く。]

シメオンに感謝しなくちゃ。

[例え今日の投票でアタシが選ばれることになっても後悔しない。]

ローズマリーかホリー。
今日の投票、合わせられる？
シメオンも協力してくれるなら、確実にアタシ達は選ばれない。

それと昨夜────…

[偶然見つけた扉の話をする。
閉鎖されているが破ることは可能。
おそらく警備はなく、あっても少数。

逃げることが出来るかもしれないと。**]

　

　　――――…もちろん。
　　そうね、ホリーさんでいいかしら。

　　……皆にばれないように、伝えてみるわ。

[　ローズマリーさんを選ばなかったのは、
　協力してくれる場合、彼との縁が深いから。
　扉の存在を聞けば　]

　　…………分かったわ。
　　逃げる時は　そこから。

[　そう、応えましょう。　]

　

　　……ごめんなさい、まだ伝えられていないの。

[　彼女に紡げるのは、短い聲だけ。　]

そう…。
急がないと時間が―――…

[突然のローズマリーの声に言葉が途切れる。]

例え今日アタシが選ばれても、何も悔いはないわ。

貴女に出会えて良かった。
短い間でも一緒に生きれて、嬉しかった。

だから。

────…ありがとう。**

　　

　

　　……ねえ、やめて
　　そんなことを言わないで、

　

　

　　　貴女だけはって　私、言ったでしょう。*