82 謝肉祭の聖なる贄
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 00時半頃
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[手負いの茶色の前で、黒布出していた黒に。 涙滲ませながら、薄墨を見上げていた白に。 立ち上がり、彼女が主と呼んだ銀灰のもとへと眼差し向けていた娘に。]
…………
[おおかみは、己の腹を擦る。]
(2) 2012/03/18(Sun) 01時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 01時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 01時頃
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[立ち上り鼻を伝う香り。舐る血の音。 それに鈍い痛みはぶり返せど。 一歩踏み出してあおいろを得た小さなおおかみは、 身のうちのそれを意識すれば、震えも倒れもせずに、居る。]
(*2) 2012/03/18(Sun) 01時頃
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……………酔っ払いどもめ。
[そんな中で、思わず無意識に零れた声。 それは過去の自分にもその言葉は当てはまり、それでもなお今、 とりあえず、弱々しく唸らずには居られたのだった**]
(*3) 2012/03/18(Sun) 01時頃
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[>>3:107先程まで膝を借りていた娘には、 ただ一度、うんとだけ声を返して……。
白金は自分の腹を、身を、軽く摩りながら、やがて。 常とは異なる態を見せる銀灰と、その身引き寄せる茶色を、 目を逸らさずに見遣った。 それは、あたかも酔っ払いの大人たちを冷ややかに眺める子どものように。 そうして確とその顛末を見届けようとしていたのだった、が]
(12) 2012/03/18(Sun) 09時半頃
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[されど、薄墨の主が、台座に据えた長髪の贄を喰らい貪り始めた頃には。 白金の大きな瞳も、ちらりと其方へと]
…………、………は、ぁ、
[犯されながら喰われる姿に何を想起したのか、僅かに背を曲げて。 けれどすぐにまた背筋を伸ばして、眺めていた。]
(13) 2012/03/18(Sun) 09時半頃
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[幾年も幾年も宴に臨んできた贄の肝の味、少し想像しつつも―― 強い欲求に突き動かされているわけでもない白金は、 白い贄の内臓を自ずから拝借しに来ることはなかったのだった。]
あぁ、
…………………良かったね。お前。
[何時かその姿に雷雲色の視線が向いていたのを垣間見て、 結局牙を向けることできずにいた白い贄に対する、短い呟き。
その当時を思い起こさせるグレーは今、目の前に再び見えていて。 少しだけ、懐かしいものでも見たように瞳は緩んでいた。]
(14) 2012/03/18(Sun) 10時頃
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エリアスは、ハワードが人の形に戻るのを一度見てから、今はその場に座して**
2012/03/18(Sun) 10時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 10時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 10時半頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 21時半頃
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[囁きを受けた白金の耳が、ぴんと張る。 傍らに娘も黒壇の主も居ない小さな神は、少し瞬いた後、 すっくと立ち上がって、チャコールグレーの主の側に向かった。 そしてその場に、座そうとして]
っ、い゛、だ ………
[小さく呻いて、思わず軽く腰をさすりつつ……。 白金は、丁度膝枕をする形に、地に腰を下ろしたのだった。]
(28) 2012/03/18(Sun) 21時半頃
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…………いい、けど。おじーさま。
[膝枕する自体は、この神にとって別に恥ずかしくもなく他愛ないことだったが。 先程まで「される」側だったためか、妙にきょとりとしてしまって、間の空いた返答になってしまっていた。]
(*7) 2012/03/18(Sun) 21時半頃
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あ、う、……うー。
[膝枕の態のまま、白金はグレーの主に、緩く首を振った。]
ううん、平気、へーき……。 おじーさんに心配されるほど、僕年寄じゃないしー…。
それよりー、いーの?おじーさん。 ……お腹いっぱいで疲れてたりしてない?
[若返った姿見てもなおじじい呼ばわりしてしまいながら、 ぱんぱんとわざとらしく己の膝を叩いてみせた。]
(30) 2012/03/18(Sun) 22時頃
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[この白金が五年前を境に、人里から姿を消していた訳。 それは祭りの折に酔っ払いを仕出かしてからだった訳だが……。
祭りの後、北方のねぐらで寝込んでいた白金は、 それは凄まじく無残な状態になっていた。 身体には喰らわれた痕が幾つもあり、骨やら臓物やらはむき出しに。 秘所も痛めつけられ、腰もほぼ砕けた状態。 その意識さえも、甘い毒に侵されたように朦朧としていた。
その時の傷は、今でも完治はしていない。 なんとか取り繕った毛並みや衣に隠れ、外からは見えないだろうが。 故にこうして、今でも時に身体が疼くことがあった。]
(31) 2012/03/18(Sun) 22時頃
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[あの時、いっそ死なせてと声も無く懇願しながらも 大神の身ゆえに死にきれなかった苦悶。 その感覚は今でもはっきりと覚えているが、 今、銀灰に問われる娘に、白金からそれが告げられることはない。]
(32) 2012/03/18(Sun) 22時頃
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…………… ………ちょっと、まって。
[>>*8大分考えた後、白金は小さな声で答えた。 口内にはまだ少し、あのアクアマリンの主の血の味が残っている。 精気を取られる恐れはなくとも、紅色を移すことは本意ではなく……。 近づいてきた笑みから、僅かに顔を逸らしていた。]
(*10) 2012/03/18(Sun) 22時頃
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エリアスは、未だに、村はずれに残してきた喰い残しの贄を思う。
2012/03/18(Sun) 22時頃
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[>>33眉が撥ねた、と気づいて、はっと首を振った。]
あ、ううん。別に、その。 なんか、若返ったなーって思ったけど……つ、ついその。
……疲れてない、なら、良かったけど。
[年寄り扱いのことは途中で言い淀んだまま、そのままにして。 「疲れて」という言葉は、先程贄なる娘と話していたことが頭に残っていた故か。 少しだけ息ついて。 ぼんやりと、口の中舐めて――その時に、グレーの主の行動に気づいた。]
(35) 2012/03/18(Sun) 22時半頃
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きゃんっ!!
う、ぐぅ……。
[大きな大神の重み掛かり、甲高く情けなく吠え、呻いた。 『椅子』のこと思えば、この膝も座り込まれるものだろうと予想できただろうに。 ついさっきまで自分が膝枕の恩恵にあずかっていた所為で、此度もそうだと、思い込んでいた。]
(36) 2012/03/18(Sun) 22時半頃
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/* ふと今気づいたんだけど……。 銀灰さまは、もしかして。 ドス利かせたところまでで止めておいてた心算だったんだろうか……。
うっかり実際にあれこれされたところまで描いてしまってたのだけれど、 もしその心算じゃなかったらホントすみません……。
(-22) 2012/03/18(Sun) 22時半頃
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/* 茶色さまだって大変だったのに、 この小僧が五年で立ち直れるとか普通ないよな、うん……。
(-24) 2012/03/18(Sun) 22時半頃
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生憎、僕にはそーいう欲はそんなにありませんので。
[>>*11肩竦められてもしれっとした態度で、未だ顔を少しだけ背ける。 けれどぺろりと一舐めした口内は、もう塩辛くも苦くもなくて。 ま、してもいっかな、と内心でだけ呟いていた。 その後の問いには、また暫し、押し黙ってから]
なんか、そんな食べたい気分じゃなかった。 っていうかあのコは、おじーさまの大のお気に入りだったんでしょう。 ……おじーさまが全部食べるのが本望だったんじゃないの?
(*12) 2012/03/18(Sun) 23時頃
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あのコは、美味しかった訳じゃない。
ただ。 ……………………嬉しかった。
[素直に、零した。]
(*13) 2012/03/18(Sun) 23時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/18(Sun) 23時頃
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[グレーの主>>38に笑われて情けない弱弱しい顔になりつつも、 少しだけ目を閉じ、それから、敢えて怒っているように睨みつけた。 とはいえ、年上の大神を此処で払い退けようともしなかったのだが……。
頭や頬を撫でられても、睨み顔は相変わらず。 そして睨みつけたまま、そっと顔だけ近づけていた。]
(40) 2012/03/18(Sun) 23時頃
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ヤられるのはもう、勘弁。
………何年先にも、教わることなんてありませーん。
[>>*14何時頃のことを思い出してか、色気無く呟く。 といってももう、そんなに声色に震えは混じってはいなかったのだったが……
白金も、グレーの主のじゃれあい程度の行動は一応知ってはいるが。 さらに深く、となると、慈しみあるものは あまり想像できてはいないようだった。]
(*16) 2012/03/18(Sun) 23時半頃
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[そのグレーが人間に対して抱くいろは、ある程度は察していたのかもしれない。 過去にあったことまで知っている訳ではなかったのだが]
ん、まぁ、おじーさまならそう言うと思ったけど。
[>>*15驚いた顔、間近に見ながら]
………なんか、ねぇ。 食べられるコにも、そういう何かあるのかな、って。
[ただ、贄の気持ち、という点では。 この白金もそれまでは、疎くはあったのかもしれない。]
(*17) 2012/03/18(Sun) 23時半頃
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…………ちょっとだけ、精気、頂戴。
[近づけた顔。不意打ちするように唇を寄せた。]
(*18) 2012/03/18(Sun) 23時半頃
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[>>*20返事を聞くか否かのところで、重なるくちびる。 割り込んでくる舌を受け入れ、自分からも、やわらかいそれを絡めていく。 恋人にするのではなく、同胞として触れ合う行為だったから、 故にそんなに躊躇ったり、逆にのめり込んだり、などはしなかった。]
(お酒っぽい………)
[内心では、そんな感想。 受けた精気のためか、はたまた酒気のためか。 くちびるを離したとき、目は少しぼんやりとしていた。]
(*23) 2012/03/19(Mon) 00時頃
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[グレーの主との顔の距離は、未だ近いまま。 ぴんと耳は立ち、少し離れたところの響きをぼんやりと受けていた。]
(48) 2012/03/19(Mon) 00時頃
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そんなこと、言われても。
[どうしようもないし……とばかりに、 今の自分の顔のこと言われればごちて。 また少し、睨むような目を作る。]
押し倒すとか、ダメ。しないで頂戴。
………それに、僕の身体は、僕だけじゃないんだから。
[金糸の贄で満たされた腹を擦りながら呟いた言葉は、 微妙に酔っていた所為で、その声調さえも拙くなっていた。]
(*25) 2012/03/19(Mon) 00時半頃
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[けれど膝の重みの所為でその場から動けない白金は、 くちびるや首筋に近づくものをも、上手く避けることはできない。]
(*26) 2012/03/19(Mon) 00時半頃
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[酔った瞳は、グレーの主を膝に乗せたまま眺める。 頭撫でられれば、その手は獣のままの耳にも掠り得るもので……。 ふるり、耳震わせたりもしてはいた。 傍目には、ふざけあっているようにでも見えたかもしれない。
そんな白金は、時折、満たされた己の腹を擦る。 願い、と告げる娘のこと。血を絡める黒壇のこと。 それらは何処か耳に遠くとも。 あのかれの眼差しを思い出すように、擦っている。]
(57) 2012/03/19(Mon) 00時半頃
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