60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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あーっ、あ、やぁ、そこっ…… んぁ……もっと、くりくりってしてぇ…… っは、あ、おか、しく、なるぅっ
[全てを暴き、奪われて。 もう何処を如何すれば精気を得れるのか。 理解しているというのだろうか。 薔薇の蔦は胸の頂をくるくるとなぞり、押し潰し。 硬く尖ったそこに絡まりぐいぐいと引っ張る。 外聞なく喘ぎ、半開きの口から零れる舌がぴくぴくと震える。 精を放ってなお責めは止むことは無く。 眠りの中、終わることの無い快楽に身を委ね*]
(+18) 2011/08/10(Wed) 10時半頃
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[閉じていた青磁を薄く開いて、恐る恐る声の方に向ける。]
……誰……?
[零す声は、声変わりの済んでいない、幼い声。 腕を解き、ゆっくり起きあがれば、茨は深く肌に刺さり、小さく、泣きそうな悲鳴を零す。
たすけてと、小さく呟いて。 傷だらけの細い腕を、声の方に*伸ばした*]
(+19) 2011/08/10(Wed) 11時頃
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俺?俺はノックスだよ〜。
[尋ねられた声に、自分の名前を答えた。]
ちっちゃい子。 動いたら、棘が刺さっちゃう?
痛いね、でも大丈夫だよ〜。 …救急箱ないかな?
[傷だらけの細い腕、それを軽く握る。 どこかで見たことのある子どもだな〜と思ったけれど、頼りなげな姿からは誰に似てるのか、連想できず。
ただ、怪我をしている小さい子は助けなきゃと思って。腕の傷を、労わるように撫でる**]
痛いの痛いの、とんでけ〜。
(+20) 2011/08/10(Wed) 11時半頃
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『許される筈なんてないのに』
『逃れられるわけないのに』
[響く黒薔薇の声は、ノックスにも届いただろうか。
逃すまいと、更にきつく絡まる茨。 掴まれた腕を振り払うように、もがく。]
っ、!……ごめん、なさ……い……!
[幼い姿はぶれて掻き消え、其処に居るのは少し、成長した姿。 妹を亡くした、其の日の姿。]
(+21) 2011/08/10(Wed) 12時頃
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……僕は、……
[振り払った手に手を伸ばし、壊れた瞳で笑いかける。]
誰でも、いい…… ……一緒に……、僕と、一緒に……
[誘うような笑みを浮かべて。 白薔薇の蔦の絡むその腕に、黒薔薇はその蔦を伸ばす。
指先がその腕に触れたか触れないか。 それすらわからないままに、がくりと力が抜ける。 更に、更に深い眠りへと。]
……ポーチュラカ……
[引き摺りこまれるように、目を閉じる。 黒い茨はノックスに届いてしまった*だろうか*]
(+22) 2011/08/10(Wed) 12時頃
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うぁっ!?
[茨がさらに子どもに絡みつき、その子が成長したのに目を瞬く。 でも夢だから、そういうものだろうと納得した。]
なんだ、この声……い、いじめんなよ! …わあわあわあ!
[しゅるりと黒い薔薇の蔦が自分の腕に絡み、焦っている]
くっ……いた、痛いな、
[黒薔薇の蔦の棘が刺さる。そして、壊れた瞳の笑顔は、とても痛々しくて。思わず、眠る少年に手を伸ばす。]
……はぁ、いたた……っ、
[黒薔薇に絡みつかれながら、少年を*抱きしめた*]
(+23) 2011/08/10(Wed) 12時半頃
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[呪いは少年の手を離れ、妖精もまた、枯れるを厭う本能のまま精を求める。
暴走し始めた呪いは、その虜たちに委ねられた。]
(+24) 2011/08/10(Wed) 13時頃
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[枯れぬよう。 花を咲かすよう。 求める薔薇に、囚われて]
……あ、は。 欲しい、の……? ……いい、よ。私が、手伝ってあげる。 協力、してあげる…… ほら……おいで?
[高い声。甘い声。誘う声。 両手を伸ばし、微笑む]
[嗚呼、協力なんて名ばかり。 本当はただ。 自分が溺れたいだけなのに]
(+25) 2011/08/10(Wed) 13時半頃
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て
っ
ど
?
[茨の揺籠に囲まれて。 享楽に耽りながらも呟く名は――]
(+26) 2011/08/10(Wed) 21時半頃
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[誰かの腕の中、抱き締められる感覚>>+23。 暖かさに、まどろみの中、薄く、青磁が開く。]
………ぁ
[過去の姿は掻き消えて、其処に残るのは、今の姿。]
……ロイル……?
[小さな声で、その名を呼ぶ。 一つ、二つ、ゆるゆると、瞬いて。]
はな、して……くれないか……?
[そう言って、突き放そうと、自分の腕をその胸元に伸ばそうとして、思い留まる。 目に入ったのは、茨の巻き付いた腕。 きっとこの腕で触れては、この暖かい腕の主を更に傷つけてしまうだろう、から。]
(+27) 2011/08/10(Wed) 22時半頃
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……はな、して……
[小さな声で、懇願するように。
其の腕の暖かさから離れたくない想いと。 これ以上、誰も傷つけたくない想いと。
二つが鬩ぎ合い、零れる声は、泣きそうなくらいに、細い。]
(+28) 2011/08/10(Wed) 22時半頃
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ここ……どこ?
[その身の内から白薔薇の蔦を生えさせ、囚われた姿のままで少年はゆっくりと目を開ける。]
『咲きたいよ』
『痛いよ』
『足りない、足りない』
[傷を癒やそうと、薔薇は貪欲に生気を求める。]
……こわいよ。
[恋を頂戴、想いを頂戴。薔薇の精が呪文のように唱えた口癖。 けれど薔薇の香は、恋を想いを踏みにじるように狂い行く。
一瞬少年の目に映ったのは、白薔薇の蔦が寮を覆い尽くし、廃墟の中饗宴を続ける幻影。]
(+29) 2011/08/10(Wed) 22時半頃
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あれ……?
小さい子が、いつのまにやらアディンセル先輩になってる〜。
[腕の中で目を覚ました先輩に、きょとりとした表情を見せ。>>+27 けれど、続いた頼みには、口を尖らせ]
やです〜。 折角痛い思いして捕まえたのに、今離れたら俺、痛い損じゃないですか〜。
先輩、たすけて、って、言った。 この黒い薔薇が痛いんでしょ〜?
許されるわけないだの逃げられるわけないだの言ってたけど〜。
[黒い茨を見下した。]
(+30) 2011/08/10(Wed) 23時頃
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……先輩、何か悪いことしたんですか〜? そうでないなら言いがかりだ、この黒いの〜。
もし悪いことしたんなら、ん〜と。
…まず、謝りましょう。
[単純な考えを述べ。]
(+31) 2011/08/10(Wed) 23時頃
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謝ったところで、……僕は、……許されるわけが、ない……から……
[ぽろぽろと、零れ落ちる、懺悔の言葉。 一度溢れたそれは、もう、止まらなくて。]
ポーチュラカを、殺したのは、………僕、だから……… ……いもうとは、かえって、こないから……
[誰にも言えなかった罪の言葉を。 暖かい腕に甘えるように、拙い言葉で綴っていく。]
僕は、……生きていたら、駄目なんだ。 ………僕は生きていたら、それだけで、……誰かを、壊して
……フィリパも、僕は、……僕は、傷つけて……! フィリパは僕を、……友人だと、信じて、いてくれたのに、僕は……!
[ぎしり、と。 罪を自覚するたびに、きつく絡む茨の棘。 痛みに、小さく悲鳴に似た声が、漏れる。]
(+32) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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……ごめん、なさい ごめんなさい、……僕が、……僕が、いなければ……
[叫ぶ様に。 繰り返す、謝罪の言葉。]
…… ―――ッ!
[呼ぶ名は、誰のものか。]
[青磁から落ちる、透明な涙。]
(+33) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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[幼く一途なだけの恋を]
[踏みにじられ歪んだ想いを]
[その歪みを抱きしめる恋を]
[薔薇の餌食となった欲望を]
[燃えあがり満たされた情欲を]
[繰り返しすれ違った想いを]
[密やかに耐えた苦い恋を]
[囚われた自罰の念を]
[そして、抱きしめる手を望んだだけの寂しさを]
[薔薇は、喰らって。啜って。存分に根をはり、葉枝を伸ばし、鮮やかに咲き誇る。]
(+34) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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……。
[真面目な瞳で、ルーカスを見つめている。 許されるわけがないと語ったのは、語るのは。]
…………。
[眉間に皺寄せて、首を傾げ。]
先輩が、殺したの?妹さんを? …そうか、謝ることもできなかったんだ。
[多分、例えなのだろうと予想する。ルーカスが殺人犯だったら、刑務所に入れられてるだろうから、と単純な頭は考える。]
ううん、生きてるだけで壊せるほど、人間ってひ弱じゃないよ〜。 先輩泣かないで。………、
俺が死んだら、妹さんに、先輩からの謝罪、伝えるから。
(+35) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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多分俺、そんなに長生きしないと思うから。
だから、教えてください。 伝えたかったこと、ぜんぶ、ぜんぶ、聞くから。
[目の前の人の涙を止めたくて、必死に紡いだ言葉。]
(+36) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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[一度溢れた涙は、止まらない。 頬を伝い落ちる涙は、茨に傷ついた掌に落ちる。
甘く、沁みる。]
……僕は、幼すぎたんだ。 何も、知らなさすぎたんだ、……だから、……
本当なら、ずっと、秘めておくべきだったのに、僕が、……馬鹿だったから…… ……いもうとの人生を、滅茶苦茶にして、……それなのに。 今もなお、のうのうと、生きていて……
……僕は、……僕は
[言い訳めいた言葉だと、分かっている。 罪を少しでも軽くしようという、そんな、愚かな足掻きなのだと。]
(+37) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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[だから。]
……ろい、る……?
[其の優しすぎる、脆く儚い提案に、顔を上げる。 呆然とした表情で、ゆっくりと、金糸に縁取られた瞼が、瞬いて。]
……僕は。
[傷付いた手の甲で、涙を拭う。 其れが酷く沁みて、心が、痛む。
其の痛みを振り払うようにゆるゆると首を振って、空に似たその瞳を、真っ直ぐに見て。]
……君を、愛していたと。
……そう伝えてくれないか? 僕の、大切な妹に。
[涙に濡れた顔に浮かべるのは、笑み。]
(+38) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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[妹を愛していたという禁忌の告白に、さすがに目は瞬く。
けれど、同じように禁忌とされている恋をしてしまった少年は、それが苦しいものだったのだろうと、容易に想像できて。]
……予想外に長生きしちゃった場合は、ごめんなさいです〜。 その時は、先輩自身の口で伝えて下さい。
[にこ〜、と表情を崩して]
大好きだったのに、傷つけてしまったんですね〜。 それは苦しい、とっても苦しいことだと、俺思います。
だから、あの〜。
(+39) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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ディーンは、ヴェスパタインを抱きしめながら、そっと髪に顔を埋めた。
2011/08/11(Thu) 00時頃
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……先輩も、自分を許してあげて〜?
だって先輩、ず〜っと苦しんで、悲しんできたんでしょう? 大好きな妹さんを失くしちゃったの、充分すぎる、罰。
[黒い茨を軽く、指先で叩き。]
(+40) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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……そう、だな。 僕が、……伝えなくては、な……。
……僕の、口で……、言葉で
[小さく、笑みを零す。
此の罪が赦されるわけではない。 ずっと、背負い続けなければならない。
わかって、いるからこそ。]
……あり、がと……う……
[くしゃり、歪んだ顔を隠すように、両手で其れを覆って。
僅か、緩んだ茨。 その茨の傷が完璧に癒える事は、ないのだろうけれど。]
(+41) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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少し、……みっともない所を見せてしまうけれど。 ……許して、欲しい。
[震える声で、そう告げる。
もう、同じ過ちは犯さぬよう。 胸の傷に誓うように。]
――――っ、……!
[そうして、子供の様に、泣き声を上げて。]
(+42) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ぽろりぽろり、涙を流すのは幼い姿。 誰でもいいからと伸ばした手は、結局誰の一番にもなれない。]
せんぱい……。
[呪いの支配者気取りの夢は覚めてしまって。そしてまた薔薇が誰かを喰らおうとしている感覚に、恐れを抱いた。]
(+43) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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ん〜、あとで、いつものかっけ〜先輩に戻ってくれたら、い〜です。
古くていい手帳を自然に使いこなす、かっけ〜先輩に〜。
[泣き声をあげるルーカスを抱きしめたまま。 あんまりじろじろ見ない方がいいかもな〜、 と思って、視線は上を向いていた。]
(+44) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ノックスの腕の中、泣きながら、思う。
酷く傷つけた、あの友人に、謝らなくてはならないと。 許されなくても良いから、謝らなければ、と。
友人に戻れるとは思っていないけれど、それでも。]
[目が覚めたら、真っ先に、彼に会いに行こうと。]
(+45) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ゆめ、これは甘くて苦い、薔薇のゆめ。]
[…本当に、目覚めることはできるのだろうか、とふっと不安がよぎる。
そんな不安を誤魔化すように、泣く人をただ、*抱きしめていた*]
(+46) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[醒めるどうかもわからない夢の中、子供のように、泣き続ける*]
(+47) 2011/08/11(Thu) 01時頃
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