229 流水花争奪鳥競争村
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── 最終試験日、夜。神殿奥の間──
[──とさん。と背をつけさせるのは、 あくまでも柔らかくだ。>>368 素っ気ない返事に少しの緊張を感じる。
"夢"に続く道にあるものは、 俺も、テアも判っているわけで。
それなら、"道のり"を想像するのも、 身構えるのは当然といえば当然だ。]
…いや。
[>>359 ただ、一瞬だけ悩んだ俺に強がるみたいな声がして>>369、また笑う。──かわいいな。と、その言葉は髪をわしゃわしゃにする指に込めた。]
(425) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[口にせずとも閉じた目にも、慌てた声にお 時計塔にいた、数時間前を思い出した。]
───、…
[じわりと口端に笑みが昇る。]
(426) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[「浄化の巫女」なんてお堅い単語からは想像できない、"アマルテア"の表情。声。反応。
ああ。と思う。
"巫女様"を抱きにきたわけじゃなくて。 ただ、でも、アマルテアは巫女で。 どちらの顔もあるのが、"アマルテア"だ。]
… 本心だからな。
[どうして。と言われても>>374、 そうとしか答えられない。 夢も、今の時間も。どちらも大事だ。 だから──今の時間が、自然に夢に続くのなら。 それが、一番、幸せだと思える。]
(427) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[笑っている間にぼやけた視界の中でも 頬が染まっていくのがわかった>>374。]
気が済むまでいちゃいちゃするか。 だの聞くよりは よっぽど恥ずかしくはねーよ
[顔が、手で覆われてしまった。 とける。と聞こえて、少し噴きだす。]
(428) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[手の向こうを覘こうと左に顔をずらす間に、 下からなにか暴れたそうな内心が 垣間見えるような台詞が聞こえる>>377。]
んな もったいねえ食い方 頼まれても ぜってェ やらねえ
[絶対にだ。ひどい内容を一蹴して、 テア。と名前を呼ぶ。]
(429) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[視線は指の向こうの目に合わせたまま。 名前を呼んで待つ間に、 ちら。と指の岩戸が開いた。]
…… なんだ、くやしいって。
[目があった。と思った次に、 両腕の間で、身体がよじられる。 ぱっ。と手が確認する隙もなく ずれた裾を直した。]
(430) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[じたばたと暴れる様子が、少しおかしくて、 同時に、愛らしくて、愛しい。]
…───。
[一度は。自分の手に届くものではないと、 そう思いこもうとして。目を、逸らそうとしたものが、 ── 今、確かに、ここにあって。]
(431) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[ 幸せで、目が眩みそうになる。 ]
[ わけもなく切なくて、胸が満ちる。 ]
(-178) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[ ]
[ 今が ただただ、たまらなくて 此処に続く全てが、酷く胸に詰まるようだ。]
(-179) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[ どうだよ。ちゃんとよく見ろよ。]
[ 見ないふりなんて。 とんでもなくバカな真似をした。
この大馬鹿野郎。]
(-180) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[ そう心の中だけで詰る声に、 ふっと、声が 重なった気がして ]
────…。
[ いちどきり、目を強く強く瞑った。]
(-181) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[内側から光でも溢れるような感覚に、黙っていたのはどれくらいの時間だったろう。
──不意に、ぐい。と胸元が掴まれて手前に引かれた。突然のことに目を見開いて、頬に置いていた方の手が肘まで布団の上にぴたりとつく。]
[なによ!と連呼しだした、胸倉を掴んで、上腕ひとつぶんだけの距離に、俺を引き寄せた当の本人が吠える。がうがうと音が聞こえそうだなとそんなことを思って、]
(432) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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…、
[要求に。一瞬だけ、時間が止まった。 視線が見交わされて、睨むような、 紅を刷いたような眦を、親指でなぞる。
テア、 と二音を紡ごうとして、
耳がするりと動いた風が触れて、 後ろ頭に温度を感じる。]
(433) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[襟ぐりが解放されたのを知るのは、 それより少し後だった。]
っ
[近いと思うよりも早く、知ったばかりの、 弾むような柔らかさが唇へ触れて、 至近で、見えづらいなかでも、それとわかる一瞬がすぎて]
……、〜〜、
[顔が離される。手前においている左手で唇に軽く触れて、 二度瞬いてから、ぺろ。と紅を写された上唇を軽く舐めた。 味のようなものは、ほどんどしなかった。]
(434) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[とりあえず。と、前置きに、口を挟むのは待つ。 気が利かない。と言われたのを、思い出す。
おはようも、いってらっしゃいも、 おかえりも、おやすみも。
そう、言葉に置き換わるのに、 じんわりと唇の両端が笑う。 見下ろす恰好、切れ。と云われるらしい髪が、 自分の表情へ、自分自身が、相手へ影をかける。]
…… 了ー解。
[です。と敬語が付け加えられて、 やっぱり、笑ってしまった。]
(435) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[さら、と指先でアマルテアの額の形を辿るように、前髪を分けた。]
…俺は、朝が弱えから、 お姫さまのご要望にお応えできるかは だいぶ……怪しいが。
[王子さまのようなお目覚めのキス、──というのは、常には望めないやつだけれど]
……甘えて 伝え忘れないようには、する。
[前髪ではなくて。普段は見えない額に軽くキスを送って、 よ。と隣に寝転がることにした。潰しそうで怖いというのもひとつ]
(436) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[それならやってみせろ。と、 そう言われたからが、もうひとつ。]
順番にやってったら、
…… 何年かかるかわからないな。
[横向きのまま、腕をアマルテアの身体に回して 向き合うような形で抱き寄せる。 腕ひとつぶんの距離も埋めてしまって、 下になったアマルテアの右の手に、指を絡めてやる。]
(437) miseki 2015/07/13(Mon) 07時頃
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[自分の右手で抱き寄せた腰に腕を乗せるまま、]
… ちびのときに憧れたのは、 学者だったな。
[引き寄せて繋いだ白い手の、 ひとさし指に、]
好きな食い物なら、オレンジ、 グレープフルーツ。
[次は、手首へ。世話をされているからか。 肌理のこまかな肌には、傷一つ見えない。]
(438) miseki 2015/07/13(Mon) 07時頃
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特定の、は直ぐにはでないな。 あんまり大人しくないヤツのが好きだ。
[次は肩へひとつ。 言葉にするごとに口づけを。] … いつから、ってのは、 正確には覚えてない。
いろんな大事や、大切が たぶん、混じりすぎてるな。
[それから、主語なしでそんな話をして。]
(439) miseki 2015/07/13(Mon) 07時半頃
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……並んで寝たり、腕を貸したり、 だべったり。
そういうのやってると、 あっという間そうで、
ちと、怖いな。
[弱点だと白状された首筋から髪を払った*。]、
(440) miseki 2015/07/13(Mon) 07時半頃
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/*
お。キルロイだ。[手をふった]
>>-182
これを諦めようとしたのか というのを 噛み締めておくターンだった
レスに潜ってくる。
(-185) miseki 2015/07/13(Mon) 15時頃
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[また顔が手で覆われたり、抗議があがったり 笑いながら、ああ。照れるところが違うんだなと 心の形を、その違いを、ひとつひとつ。]
やさしいな。そこまで! とかいわれないのは助かる。
[とりかえしがきくらしい。 忘れたくはないが、朝はなあ。とも思った。 視線を軽く首を傾げて受け取り、 繋がる手、篭る力に少しだけ笑った。]
(463) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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図鑑とかが好きだったな 絵と、解説が乗ってるヤツ
[人の芯を入れた身体と身体の隙間を埋める。 腕や、腰の高さや、指の細さが違うのがこうしているとよくわかって、切ないような温かさが灯るは胸のうち。]
… そっちは?
[柑橘好きは、反対に好みの話の水を向けて]
(464) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[呼吸音の合間。水音がしとやかに耳に届く。 ぽつ、ぽつと言葉が落ちる>>455。]
俺の場合はな。
[その瞬間、を自覚するヤツもいるんだろうが、ただしくどこからなのかはよくわからない。初めて遊んでいて楽しいと思ったときなのか、それとも花を渡せなかったことに足を止めてしまったあのときなのか、自分でしたくせに線引きに痛みを覚えたときか、子供のときと違う笑みを見た日に分かれた後からか、]
……
[素直に響く感想に、呼気で笑う。 ──愛しいと思う。]
(465) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[息に湿る胸の中。とっ、とっ、とっ、と心臓は脈を打つ。]
この流れてる時間、硝子の中に入れて いつでも見れるようにしときたいな
[一瞬の時間を切り取ったアクアリウム。 未来へ流れることも心地いいと そう思えてもいるけれど。 さら。と衣擦れの音がして腕に風があたる。]
(466) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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… ん。 ……
[引かれるまま、ひっかいた 傷跡に視線を落とす。]
(467) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[いたそ。と感想に仕方ないように笑った。 唇に返すのはかさぶたの少しざらついた感触。]
下手ふんだのはともかく、
必死では、 まあ あったな。
[言う間に、ちろ。と温かく濡れた感触が、 腕に触れて、]
…、今、ぜんぶとんでったから。 大丈夫。
[舐めたら傷跡ももしかしてきれいに治るだろうか。治る気もしたし、言葉の段で、治っていた気もする。ただ、皮膚を柔らかさが這うのに落ちつかない気分にさせられたところに視線がきて、ふ。とアマルテアの目元が笑った。]
(468) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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… … この。
[笑った頬を、親指と人差し指でやわく挟んだ。]
さあな。
[試してみないとわからない。意趣返しじみたくちづけを唇にひとつ。あまったるい気分と、ちりと急くように背を焼かれる気分と。両方がある今を皮膚の内と外で確かめる。]
(469) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[どれだけ願っても、等々と水のように 時間は流れてしまうけれど。]
… お前、今それを聞くか。
[ふと出る過去の話に、 軽く瞼を半眼に落とした。]
…… ってっ こら
[脇腹をつつかれてややも身をよじる。 悪い顔をしているアマルテアを、こいつ…。 という目で見た。
……片 手でおさまる数。 とだけ仏頂面で白状しておく。]
(470) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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["つきあった数" なら、三人か年齢一桁を含めるなら、四人か。
巫女さまより仕事より大事にして。と言われて、 何もいえなかったときの、相手の顔は、 たぶん、この先も 忘れられないなと思う。
(別ベクトルで、フランクと取り違えて、 目の前でキス現場を見たやつも だいぶアレだったが。)
──自分のせいだなと思うから、どうも罪悪感が強くて、 あまり、アマルテアに教えたいと思える話でもないな。と思う。
たぶん、ひっそり墓までもってく類だ。]
(-186) miseki 2015/07/13(Mon) 18時半頃
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