60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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待ってな。 今医務室にでも連れて行って寝かせてやるから
[さっきまで夢の声を聞いていたヤニクがそれを望むかわからないが そんな事は知らなければ今一番いい対処法だと考えてヤニクに伝えた]
(9) 2011/08/11(Thu) 02時頃
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[匂いたつ薔薇の香、 近寄る者の精を吸い尽くそうと誘うそれ。 来るな、といいながら、それを告げる瞳はどうしようもない媚を帯びてしまう]
……ッ、ちが、 ばか。 さわる、なって、……!
[肩を抱こうとする腕を払おうとすれば、 はだけたシャツの下が見えただろう、 褐色の肌の上に伝う白銀の蔓薔薇の文様。 心臓の上から絡みつくように広がって行く。
茨の伝う腕が――]
(10) 2011/08/11(Thu) 02時頃
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ヤニクは、肩を押す、ふわりと濃厚な甘い香を漂わせて
2011/08/11(Thu) 02時頃
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[肩へと添えられる手の強さに、びくりと震える身体。 妄執に取り憑かれた様に犯し続けていたのが、ぴたりと止まる]
フィ、りパ……。 俺を、止めて……くれ……。
このままじゃ……、止まれなく、なる……っ
[蒼ざめた顔で、乾いた唇が呟くのは、救いを求める言葉。 薔薇の香りに狂った身体を自分では制御する事が出来なくて。 僅かに残った理性の欠片が、言葉を紡ぐ]
(11) 2011/08/11(Thu) 02時頃
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[そこにある精の匂いに、 陶然とした眼差しが近づく――肩を押した指先は、 するりとヘクターの下肢へと忍び寄り、優しくその形をなぞりあげた]
――……、ッ、だから、 くるな、って
[眉根を寄せて、口は己の行動を拒むのに。 零れる熱い吐息を、首筋に絡ませながら、 精を求めてしなやかな腕はその下肢をまさぐる]
(12) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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――…お…前…
[聞こえてきた救いを求める声にひくりと肩が震えて。 皆が狂わされているのだ、セピアが見開かれていく。 どうやって止めればいいのか、正しい術はわからず 力のあまり入れれぬ身をのろのろと起こすと テオドールを揺さぶり続けるサイモンに背から手を回し 少しでもテオドールから離そうとする。 できうる限りの力で強く引き寄せれば、共にシーツの上に倒れた。]
(13) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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[だけど、それも一瞬の事。 また下卑た表情を浮かべ、テッドを揺さぶり始めれば。 背中から回される腕に、厭々をするように両手を振り]
やめ、ろ……っ、はな、せ……! まだ足りない、足りないん、だ――…!
[叫ぶ声を一つ上げて、引き離された身体はフィリパと共にシーツの上へ]
フィリ、パ……
[掠れた声で名前を紡ぎ、ほとんど力の入らない腕がフィリパへと絡む。 救いを求めて縋る姿からは常の不遜な態度などそげ落ちて、今はただ。フィリパだけを求めて、背中に回した腕で掻き抱いた]
(14) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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[壁に手をつく――鋭い痛みに一瞬、目が覚める、 ささくれ立った小さな棘に、ひとつの意味に気づく。 イアンのポケットから転がり出た画鋲、その意味は]
――だめだ、 あんたにまでうつす気は……ッ
あの、薔薇を……
[あの薔薇を燃やしてしまえばいい、ひとつ、答えは出ている。 でもそれを言葉に出せなかったのは、薔薇の虜囚となったせいか。あるいは――それでもあの薔薇の木が、そうされることを忍びないと思っているからか。
それとも、もう一つの方法を思いついたせいか]
(15) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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/*
耽美でビンタ
(-7) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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/* サイピパで落ち着くんだろうか(ドキドキ
そんな寝鳩*
(-8) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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宿主が消えれば、薔薇は力を失うか……?
(*0) 2011/08/11(Thu) 02時半頃
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[それは水の中に沈んで行く誘惑と、似て]
(*1) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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/* >>*0 死亡フラグをたてていたら、 自殺フラグが来たでござるの巻
(-9) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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[たとえばそれで死ぬかもしれないけれど、 それもいいのかもしれない、と思っている]
(*2) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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[幼さゆえの浅はかさ、 あの夏の日と何も変わらないことに気づかぬまま。 薔薇の衝動に塗りこめられて行く]
(*3) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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――…っ だめ、だ…
[両手を振って抵抗する姿、大きく振られたその爪先が 頬に当たると薄く皮を切られ其処に微かな赤が滲んで。 共に倒れた身体は再びテオドールの元へ行くことはなく 行かせないように、掻き抱いてくるその黒髪を 胸元に押し付けるように両手で抱え込み]
……耐えろ…、今は、耐えろ… 大丈夫だから…、大丈夫…
[其処には今はシャボンの香はなく情事の残り香と、 テオドールから渡されたほんの微かな薔薇の香。 薔薇の香の薄まっていく部屋で幼子に言い聞かせるように サイモンに言葉を繰り返していくと徐々に思い出していく。 ―――…そうだ、違和は強い薔薇の香を感じてからで。 その原因と香の出所を探そうと、していた最中の筈で…。]
(16) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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[一瞬の覚醒は、けれどただ精を求める衝動に塗り潰される。 決してくちびるを重ねようとはしないのは、 薔薇の毒を注がぬようにというわずかな意識があったのか。
ただ幾多の想いを注がれて、 花開く薔薇の香気はとても艶やかで抗いがたいもの。
そして、抗えぬのなら――、 その手は精を搾り取ろうとする行為を止めることはなく]
(17) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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[カチカチと合わぬ歯の根の音を鳴らし、抱きしめられた胸の中で赤子のように身を丸くする]
あ……あ、あ……
[がくがくと震える身体を押さえる様に抱きこむ腕の温もりに。また抱きこまれ、頬寄せた胸から聞こえる心臓の音に癒されていく。
何時しか青白かった顔に精気が戻り、その頬は僅かに赤が差して。 乾いた唇は穏やかな呼吸を繰り返す]
(18) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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/* あ ら が え ヘ ク タ ー
[寝なさいよあんた]
(-10) 2011/08/11(Thu) 03時頃
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/* 赤子サイモンに襲い受けして、服上死させたいとか思ってない。俺はもう念願のはmどrが出来たので満足です。
折角赤をもらったが、 俺がここでビッチ化するとホラーにしかならないよなああ。全員吸い付くしえんど。
とりあえずへくたんにのっかればいいのははあく。 廊下でいたしてもいいじゃない。
(-11) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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[薔薇の香を辿り最後に訪れたのはルーカスの部屋。 思い返せば何時も強い薔薇の香がある場所には ジョージの姿があった気がする。 ――…否、ジョージがいなくとも薔薇の香はあって。 屋上付近でヴェスパタインとすれ違った時と、 ジョージがいなくなり、テオドールが訪れたこの部屋で。 テオドールに触れた時指先に感じた微かな違和、 香は―――…人から人へ移り行くものなのかもしれなくて。]
―――…大丈夫だ…。
[腕の中の震えが少しずつ納まっていくのを感じる。 抱きかかえた手を緩めることはなく、 他の後輩達にもしてやったように胸元の黒髪を あやすように指先で何度か撫でてやり]
(19) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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……何処から…はじまったんだ…?
[香が移り行くものなら、元の香は何処からか。 テオドールのことも長くは放っておけない。 渡された薔薇の香が再び理性を奪う可能性もある。
手掛かりは、記憶の中にあるような気もして。 思い出そうと整った眉を寄せて瞳を細める。]
(20) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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[黒髪を撫でる指先の柔らかさに、少しずつ落ち着きを取り戻して。 そうして、フィリパの腕の中で眸に光が戻れば――…]
薔薇、だ。 すべての原因は、ジョージの中にいた薔薇の茨のせいだ。 薔薇を刈り取れば、きっと――……。
(21) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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―――…薔薇…の…
[腕の中、サイモンの言葉に思い出す。 そうだ、一番最初に強く薔薇の香を感じたのは ジョージが折れた薔薇の傍に佇んでいた時で。 刈り取ると、その言葉には微かに瞳を大きくしたが また眉を寄せて緩く首を横に振る。]
……全てを刈り取るだなんて無理だ…。
[そんな体力はどちらにも残ってはいないだろう。 それに、刈り取るだけでは香も残る。]
…他に……何か、方法は…
(22) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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―夢の中―
[抱き締めてくれていた、その腕の温もりが、幻の様に消えていく。]
……ロイル?
[かくり、と。 支えを失い、膝をつき。 呆然と、腕に残る僅かな温もりの残滓を感じて。
――― そして、それも、消えていく。]
白い、薔薇……?
[呟けば、答えるように、ざ、と風が吹く。 黒い茨を揺らすように。 ざわり、ざわり、泣き声をあげる様に。]
(+1) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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[其の風の中。
『咲きたい』と。
ただ、其れだけを願う、その薔薇の悲痛な想いを、ひたと感じて。]
………
[胸に咲いていた、黒に近い、深い深い紅色の薔薇。 黒い感情を糧として育った、其の薔薇の花に、そっと触れる。
狂気すら感じる、風の中。
黒い花弁が、風に舞った。*]
(+2) 2011/08/11(Thu) 03時半頃
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[囁く声が脳裏で残響のように響く]
『想いのままに』
『望みのままに』
『恋を頂戴』
『想いを頂戴』
『君の命の欠片を頂戴』
(23) 2011/08/11(Thu) 04時頃
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全てを狩る必要はない。 皆の精気を吸った薔薇はそう多くはあるまい。
他のものとは違う形、色をしたものが必ずあるはず、だ……。
[心は落ち着きを取り戻したものの、荒淫のせいで摺り切れる寸前の身体は、声を発するだけでも酷く疲れを伴った]
それが無理なら……薔薇の虜囚を眠らせろ。 テオドールのように、薔薇の茨を全身に這わせた者がいるはず。
寄り代だったジョージも眠りに着いた。 そして、テオドールも。 俺がテオドールにしたように、奴らに精気を吸い尽くされる前に、枯らしてしまえば……。
(24) 2011/08/11(Thu) 04時頃
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[ 絶たれた望みを、
実らなかった恋を、
殺し続けた想いを、
命の全てを与えれば、
―――薔薇は満たされてくれるだろうか*]
(25) 2011/08/11(Thu) 04時頃
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[全ての薔薇でないのならなんとかなるのだろうか。 黒髪抱え込んだまま考え、聞こえてくる提案には 今度こそ眉をきつく寄せ]
………無茶苦茶を言うな。 私にはそんな体力も技巧も…、……
[言い掛けた言葉を噤むと落ち着いた様子の黒髪を離す。 激しかった行為の後、足元にはまだ力が入らなかったが 己が意識を失っている間も行為を繰り返してきた サイモンはきっと自分以上に動けない筈で。]
……私は…中庭へ行く。 薔薇を…なんとかする。
[一歩、ベッドから降りれば一度はへたりこんだが、 それでも立ち上がろうとベッドの縁に手をついて。]
(26) 2011/08/11(Thu) 04時頃
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[髪を撫でる手が離れていく。 追いかけたくとも動く事もままならない身体では、追う事も出来ず。
だから。
ただ、手を伸ばした。 届かずと判っていても。 ずっと手に入れたかった真っ白な光。穢しても尚、輝く人へと]
……上手く、やれよ。 無事に戻ってきたら、また抱いて、やる、から……。
[軽口を叩き、見送れば。 後は全身を苛む酷い倦怠感に誘われるまま、眠りの縁へと堕ちていく**]
(27) 2011/08/11(Thu) 04時頃
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