60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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ふぇ、そこ、やぁっ!
[湿り気を帯び始めた肌を、大きな手が撫ぜる。骨と肉の合間がぴりぴりとくすぐったいようで、それがまた熱を呼ぶ。]
なにこれ、へん……! んっ……!
[性器ばかりを攻められる雑な愛撫しか知らなかった少年は、与えられる快楽にただただ酔う。相手のために伸ばしていた腕は、今は引っ込められ、声を抑えるためきつく噛みしめられていた。]
先輩、もっと……
[やがて望んだ中心に手が届くけれど、それは布越しのもどかしい動きのみで。達することの出来ないもどかしさに腰を押しつけるように揺らす。視界がぼやけるのは眼鏡が外されたせいだけではなくなってゆき。]
ぁっ、あっ……!!!
[ズボンに手が差し入れられれば、こらえきれず、自らの服と彼の手を白濁で汚した。]
(220) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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…ん、 長く居ると…まずい、か…。
[くらりとまた視界が揺れる。花の香に酔わされる。 戻ってきていた思考がまた軽く霞む心地すらして。 探すのならば急いだ方がいいのだろう。]
(221) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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……忘れてきたんですよ、水着。 [プールサイドに腰掛ければ、 裾を捲り上げて水に足を浸す、 引っ張られでもしたら即落ちるだろう体制]
伝染病、ですか。 ……そんななんですかね、あれはなんか。もっと。
[呪い、そんな言葉が湧き上がるのは、 あの血の滲む黒い文様を見たからで――けれど、 そんな発想の幼稚さに、口を噤む。それよりも]
……ロビン?なんでロビンなんですか。 感染してない、ってなんか証拠でも?
[出てきた名前の唐突に、思わず理由を問うてしまった。 余計なことだと思ったのは、口に出したあと]
(222) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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[やっと見つけた薔薇の茨の怯え様が可笑しくてたまらない。 逃げ出す背中を見送ると、窓を閉め、ベッドに横になって腹を抱えて笑いだした]
ふ……くく、はははっ。 あの怯えた顔、最高だったな。ふふ…っ。
[目じりに涙すら浮かべて大笑いする姿は、今は帰省中でいないザックが見れば眼を丸くしたことだろう]
礼を言うよ、ザック。 お前が拾った小羊は、良い小羊だ。 こんなにも俺を愉しませてくるなんて、な。
[悪友の名前を口にし、その彼が仲間の為に用意した生贄の子羊を想う。 あの幼い子供の愚かさが招く罪の宴の始まりに、暫くはくつくつと笑う声が響いているのだった]
(223) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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……気にしなくてもいい、どうせ誰も来ない。
[耳元で、笑い声交じりに囁きかける。 舌を伸ばし、わざとらしく音をたてて、耳を舐っていく。
指を濡らした白濁をそのままに、下着ごと下を脱がせると、熱を吐き出したばかりの其処に触れる。 潤滑油代わりに指を絡ませ、ゆるゆると、上下に扱いた。]
教えて欲しいと言ったのは、……君、だからな。
[そう、確認するように口にしたのは、罪を逃れたいからなのか。]
(224) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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/* めー。
(-68) 2011/08/08(Mon) 02時半頃
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[ぴちゃぴちゃと耳元の水音が羞恥を煽る。皮膚の薄いそこは、ぞくぞくと背筋を跳ねさせるような快感を伝えた。]
だって、変な声出る……。
[子供じみた、ともすれば少女のような高い声は、自分がしていることのおかしさを思い知らされるような気がして。きゅっとまた手を握りしめた。 ねとりと糸を引いて下着が離れ、外気に晒される、その感覚にも身震いして。]
んっ……! 知り、たい、 もっと、気持ちいいの欲しい……。
[一度放ったそこは、すぐに堅さを取り戻す。まだ桃色の茎は、白濁と先走りにまみれ、てらてらと濡れていた。そしてだらだらと溢れるそれは、隘路を伝い快楽を覚えたばかりの後孔を濡らしてゆく。]
(225) 2011/08/08(Mon) 03時頃
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[ぎりぎりまで追い詰める様に、手の動きを速めていく。
すぐ傍で上がる高い声に、フラッシュバックしそうになる思考。 振り払うように、ぎゅ、と目を閉じた。
相手が達してしまうその前に、手を其処から離す。 濡れた人指し指が伝う雫を辿る様に滑り下り、後孔に触れた。]
……ザックと寝た事は、ある、のだよな?
[其の縁をなぞる様に、手に残った白濁を塗り込めていく。]
(226) 2011/08/08(Mon) 03時頃
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/* あーしまった。 名前出すべきじゃなかった。ザックであれ。
だんだんとザックの扱いが酷くなる。
(-69) 2011/08/08(Mon) 03時頃
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[ザックの名が出れば、少し前までの怯える小動物の表情で、びくりと震える。]
……あるよ、いっぱい。 痛かったけど、でも、もうだいじょうぶ。
[薔薇の香りを纏わせて、少年はこくりと頷いた。塗り込められる白濁に、応えるのは悲鳴ではなく嬌声。指が入り込んでくれば、早く欲しいというようにきゅうきゅうと締め付け奥へと誘った。]
(227) 2011/08/08(Mon) 03時頃
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いや なんで出と言われると
[首を傾げられて…困ったように]
なんだそう、そうだなあいつは全然変わりないように見える、―が此処にいたらいつかは感染してしまうかもしれないだから
[ぼそぼそと…いい訳じみた訳を並べ]
あー お前 同級生だろ?
[面倒くさそうな態を装う**]
(228) 2011/08/08(Mon) 03時頃
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[ゆっくりと、指を差し入れ、慎重に、慎重に、慣らしていく。 痛みを与えない様に、と、それだけで。]
…… ―――…
[声無く、唇の動きだけで紡がれる名。 きっと、腕の中で喘ぐ少年には、気付かれない。]
そろそろ、……大丈夫、だろうか。
[三本目の指を抵抗なく受け入れる様になれば、指を抜き、スラックスの前を寛げる。 張り詰めた熱の中心を其処に宛がい。]
痛ければ直ぐに言え。……良いな?
[その腰に手を添え、そっと、中へ。]
(229) 2011/08/08(Mon) 03時頃
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[そっと、セピアの瞳を閉じる。 またくらりと脳裏が揺れたが緩く眉を寄せるだけで。 強い薔薇の香、先程引き寄せられた香の先には 今は眠りについたヴェスパタインの姿があった。 再び香を辿れば誰かの元へ辿り着く可能性もある。 何かの手がかりになるかもしれない、 引き寄せられるように強く香る薔薇の 残り香を辿って歩みを進めて]
(230) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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たぶん、俺は奴から嫌われている筈だし つか あいつからしたら俺みたいなの…怖がるだろ 普通
[パシャリと水面を手で打つ]
まあ、そんな訳だし 俺は…まだ もう少し感染源がどこだか調べようと ―たぶん調べられると思うんだ
[理由になってないかもしれないが…話す内容に裏や嘘の色は見えないだろう**]
(231) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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[辿り着いた個室の前、その部屋に住まう人物を 思い浮かべるとセピアの色は僅かな翳りを見せて。 緩く握られた拳は戸を叩くか迷う素振りがあった。 けれども薔薇の香が此処に繋がるのなら その手がかりを今逃してはいけないのだろう。]
――…
[細い息を吐いた後、 ルーカス達の部屋の扉をノックして鳴らす。]
(232) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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/* ( ゚д゚)
( ゚д゚ )
(-70) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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[慎重な動きは焦らされているようで。腰は勝手に揺れるけれど、気遣われていることに幸福感を抱く。 柔らかな金の髪に、エメラルドの瞳に、高い声に、似て非なるものを通じて別の人を見ていることには気づかないまま。]
だいじょぶ、おねがい、欲しい……!!
[三本目の指が入るころには、上も下も涙でぐしょぐしょになっている。 感じるはずの痛みは薔薇の毒で消されてしまって、白い喉を反らせてアディンセルのシャツに爪を立てた。]
やっ、ぁっ、気持ちいぃ……!
[喘ぎ声は次第に意味をなさない嬌声に変わる。与えられる快楽を全身で享受して、温もりに溺れ。]
アディンセルせんぱい……!!
[果てる間際、約束を忘れ、相手の名を口にした。**]
(233) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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/*修羅場に正座
(当事者
(-71) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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[ルーカスの部屋の中からは確かに人の気配がする。 同級生の同室者は今医務室に居る。 そのことは確認していたから]
―――…ルーカス?
[ノックをして、部屋の中の人へと呼びかけた。]
(234) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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ジョージは、嬌声は既に抑えようともせずに**
2011/08/08(Mon) 03時半頃
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はあ、意味わかんないです。
[体躯に似合わぬぼそぼそとした物言いに、 つい思わず正直な感想を言ってしまった]
あ、いや……変わりないように見えて、 ここにいたら感染するかもなんて、大体に当てはまるというか。 同級生とか、本当意味わかんないです。 [フォローするつもりが、面倒そうな態度に、 つい同じ言葉を2度繰り返してしまった。]
というか、気になるなら自分が行けばいいんじゃ――…、
[言いかけて何か色々考えたように、言葉が途切れて。 ヘクターの手が水面を打てば、跳ねた飛沫は裾を濡らした]
(235) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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嫌われるようなこと、したんですか。 [問いかけでない言葉をぽつりと挟んで、 それからひたりと猫の目は見る、 感染源を調べるとか、何か考えはあるのだろうか、と*]
(236) 2011/08/08(Mon) 03時半頃
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……っ、は……ッ、……も、少し……力を、抜いて……
[想像していたよりもずっと狭く、きつい其処に、突き立てるように挿入っていく。 高い声と、その瞳。
漂う薔薇の香が誘い起こすのは熱でも欲でもない、遠い日の記憶。
その中に溺れる様に、唯、其の奥に、熱を打ちつけていく。]
………く、ぁ……、そろそ、ろ……出す、ぞ……ッ?
[そうして果てるその瞬間、聞こえた声に。
名前を、呼ぶ、“二つの”声に。]
……――――っ!
[瞳が、揺らぐ。]
(237) 2011/08/08(Mon) 04時頃
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[気付けばジョージの中から己を抜いて、白濁をその腹に、散らしていた。]
……っは、……は、ぁ……っ
[荒い息を吐きながら、何も言わずにジョージから離れる。 衣服を正し、クロゼットからタオルを一枚取り出すと、汚れたジョージの体をゆっくりと、丁寧に拭いていく。]
……すまない、……服を、汚してしまったな。
[ようやく口にしたのは、謝罪の言葉。 唯、その声は、酷く震えていて。]
少し、……外に、出てくる。 ……落ち着くまでは、此処に居ていいから。
[そう言うと、ゆっくりと立ち上がり、扉の方へ向かう。]
(238) 2011/08/08(Mon) 04時頃
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すまない、取り込んでいた。 ……何か用、だろうか。
[扉越しに、声をかける。 名前を呼んだ、もうひとつの声。 耳に心地良い、テノールの声>>234。
――― 何故、今、此処に。]
僕に用があるなら、……場所を変えたい。
[乱れたシーツと、薔薇の香に混ざる、精の香と。 いくら察しの悪い人間が見たって、この空間で何が行われていたかくらい、想像がつくだろう。
だからこそ、あの真っ直ぐな彼を、この部屋に入れたくなくて。]
……構わないか?
[震える声で、問いかける。]
(239) 2011/08/08(Mon) 04時頃
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/* まぁ用があるのはジョージなんだろーなーとか思いつつ。
(-72) 2011/08/08(Mon) 04時頃
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/* 究極に、眠い。
(-73) 2011/08/08(Mon) 04時頃
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[強い薔薇の香に徐々に思考は鈍っていく。 部屋の中からは人の気がして声が聞こえるようにも。 もう一度、扉を叩こうとしたら中から声が返ってきた。]
……ぁ、
[零れる、戸惑いと安堵の声音。 扉越しに聞こえる声が震えている気がするのは 気のせいなのだろうか。]
…訊きたいことが…あって。 できればお前の部屋が…よかったんだが。
[テノールの声が再び中へと呼び掛けて。 香りは此処に繋がっている筈だから、 中に入ってそれを探せれば一番いいのだけれど。]
――…誰か、其処に居るのか?
[取り込んでいる、とはあまり一人でいる時に使う言葉でもない気がしてそう訊いた。]
(240) 2011/08/08(Mon) 04時頃
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[行為の最中に名前を呼ばれたくないのは、思いだしてしまうから。 そうして、また一つ、記憶に変えてしまうから。
何時もは忘れてしまう、情事の最中の記憶。 自分が何を囁いたのか、何をしたのか。
腕の中のジョージに、誰を重ね見たのか。
今は、ありありと、思い出せて。
――― 嫌悪感。]
(241) 2011/08/08(Mon) 04時半頃
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とてもじゃないけれど、人を呼べる状態じゃない。 ……すまない。
此処、には。
[ちらと、ベッドにいるであろうジョージに目を向ける。
――― 傷つけて失望させて、其の事を後悔するくらいなら]
誰も、……いない。 僕、一人だけだ。
[昔のように、嘘を吐こうと思った。]
[そうして、また一つ、後悔する。]
(242) 2011/08/08(Mon) 04時半頃
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[聞こえてくる言葉、その真意まではわからなくて。 信頼していた友人の言うこと、頷き外へ導き出せば よかったのかもしれないのに。 薔薇の香で鈍っていくセピアが思い出すのは 先程ルーカスが去った時の知らない瞳の色で。]
―――…私はもう…、 中に入ることも許されない…のか…?
[落ちた言葉は哀しい響きをもって。 零れた吐息は再び熱を孕み掠れる。]
…ルーカス…、中に…入れてほしい…。
[手がかりの為に、それだけではなく。 最後の望みを掛けて、声は縋るように。 弱く扉を叩いて潤み始めたセピアの色を伏せた。*]
(243) 2011/08/08(Mon) 04時半頃
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