229 流水花争奪鳥競争村
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[誤解のしようもない台詞を紡いで、そのままに]
──前は。
[少しだけ、声のトーンを変える。]
(286) 2015/07/06(Mon) 01時半頃
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ただ、前は。 …お前さんが、ちゃんと笑えてるんなら。 それでいいかと、思ってたよ。
俺は手前勝手で …あいつみたいな自然な気遣いなんぞ してやれんし。
[実際、今こうして此処にたっているのだって、同じだ。 自分の気持ちに正直に行動しているだけで。]
(287) 2015/07/06(Mon) 01時半頃
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……でも、それで、他人に託して、 その結果で、痛い目みるようなのは、
あのときに、俺は、 もう、二度とごめんだと、思った
(288) 2015/07/06(Mon) 01時半頃
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[氷付けにして抱いてた台詞が、 漸く溶けて、水になる。]
当って砕けて、クソ情けない姿を晒そうが
…直接、お前にぶん殴られた方がマシだ
[噛み締めるようにして、口端を引き上げる。]
(289) 2015/07/06(Mon) 01時半頃
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/*
みせきさん こっわい こっっっっわい
派手だわ………ほんとうに派手でたのしすぎ。
(-8) 2015/07/06(Mon) 01時半頃
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俺は、…お前の傍にいる時間が欲しい。
神殿から離れる仕事のときに いつか、お前をつれてきたいと 思った場所が、──増えすぎてだな
[首を、横へ傾けて、]
(290) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[足元が水に浸る森林、それとは逆に干からびたままの砂漠。その下に流れる光の射す鍾乳洞。まだ、政府にも誰にも、手をつけられていない自然のままの土地。] …
どうも、行きたい場所が十年、二十年じゃ、 …… 足りそうにない。
[少し、困ったように片眉を上げて笑う*。]
(291) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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― 回想 『ef』:3 四年前春・大雨の日 ―
[二人の会話もどこか遠い。
「フランクさまがお亡くなりになった。」
そのことと、あの花畑と フランクさまと共に居る時の巫女さま。
それらだけがずっとずっと頭に残る。
エフさまを どん、と突き飛ばした巫女さまの声で、 わたしはいつの間にか俯きかけていた顔をはっと上げる。]
[低い声で残る言葉>>248。 ゆっくりと目を見開いた。]
(292) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[わたしが走ってもなにをしても 追いつけない巫女さまの横に。
この人は立てる。
…そう思った。]
(293) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[彼がこちらに振り向いた。 その時のわたしはどんな顔をしていただろう。 きっと驚いたような顔をしていたと思う。
かけられたのは、 「何を」かは濁したような言葉。>>215]
(294) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[…かつての旅の、
エフさまの。
やさしかった手を思い出した。]
(295) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[お亡くなりになったと告げた、同じ顔。 あやふやだった実感が、かちりと嵌った気がした。
わたしは静かに、ぎゅう、と服の裾を掴む。 溢れそうないろんなものを、必死にこらえるために。
視察の旅の時のように、無邪気に頷くことはできなかった。 わたしは黙ったまま、なんとか小さく一つ頷いた。
彼は、苦笑いを残して応接室を去っていく。]
(296) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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このやさしさを知っている。
ここにいるのは、他の誰でもない。
エフさまだ。
(-9) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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フランクさまじゃない。
フランクさまは、本当に。
お亡くなりになったんだ。
(-10) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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どうしよう。
悲しい。泣きたい。 声をあげて、わんわんと。
フランクさまが死んだことも当然悲しいけど。
…それでも、もうひとつ。
(-11) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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こんなに巫女さまは悲しんでるのに。
このやさしさが。
(-12) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[…なんで、]
(297) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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なんで、そのやさしさが。
すぐに、巫女さまに届かないの?
(-13) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[真っ先にそう思った言葉は、出すべきじゃない。 わたしは必死に呑み込んだ。]
(298) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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彼は、わたしよりもずっとずっと しっかりしてて、物事をよく見れる人。
だから、きっと、そうするしかなかったんだ。
わたしがドジだから、よくわかんないだけ。
(-14) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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でも、それでも納得できなくて。 湧き上がる理不尽な苛立ちと 悲しさと、悔しさがごちゃまぜになって。
今すぐ泣きたくて。 叫びたくて仕方がなかった。
(-15) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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[…巫女さまがお部屋に戻ってから。 わたしは、温かい飲み物ときれいな毛布を手に 巫女さまの自室の戸を叩いた。]
――― 巫女さま。
…あの、… 今日は、お冷えになりますから。 暖かいものをご用意しました。
よろしければ…
[あの時、わたしは気づかなかったけど。 巫女さまは裸足のままで廊下に出ていた。 冷えていないだろうか。
巫女さまへの心配と、 わたしにかけられた言葉と苦笑を胸に。 扉越しから声をかけた。**]
(299) 2015/07/06(Mon) 02時頃
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/* どういうことだ。今日やりたい、やる予定の事が全然できない時間に仕事が終わったよ!ちくしょおおおおお!!!
明日からはポイント的な意味でムリだろ、が、出てくるからなーー。今日のうちにぶっこみたい。
(-16) 2015/07/06(Mon) 14時半頃
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― to クラリッサ・四年前の大雨の日 ―
>>245『同じにしか 見えねえかよ。』
[あの時、睨んだ瞳にうつった エフの顔は結構今でも覚えてる。 随分と感情任せに酷い事を言ったなと思ったのは あの日から数日後のこと。
扉の音に顔を上げ、クラリッサを招き入れる。>>299]
リッサ。ありがと。 そうだね…少し、冷えたわ。
[飲み物を頂戴、と毛布と飲み物を持つ彼女の傍まで歩み寄って、カップを手にした状態で、]
(300) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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…今日から明日にかけての 里周辺の水に関するデータを…集めておいて。
明日の朝、すぐに確認したいの。
[おねがい、とクラリッサに告げて。 一呼吸おくために、湯気が昇るお茶を一口すする。]
(301) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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……それから、
[ゆらりとカップにうつる顔が揺れている。]
(302) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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それから、 フランクの葬儀の事とか解ったら それも―――、教えて。
[そう自室を後にする侍女へ告げた。 翌日、起きてすぐに用意されていた情報を確認する。 水質等は雨の影響で多少は濁る事は予想していたが、 ひとつ目に留まる。>>258]
…、…
[眉間に皺を寄せて、溜息を吐く。]
(303) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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[自分の巫女としての力を、過信してはいない。 けれども未だに実感というものが薄いわりに、 自分の心に、身体に何かあった時は、やたらと神経質になる。
データをやたらとその時ばかりは目を皿にして確認するが、 数日すると飽きて見る事は少なくなっていく。**]
(304) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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(305) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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― to エフ・試験終了後面談 ―>>281〜
[素足のまま水が四方から流れ落ちる広間の中心で 黙ってエフの言葉を聞いていた。 告白の時はさすがに、少し驚いた顔をした。
それから、話の途中、喉の奥まで出た言葉の
『そんなの全部、エフのオナニーじゃない! 殴って欲しいんだったら今すぐぶん殴ってやるわよ!!!』
は、呑み込んだ。]
……好き、って なに、そんな 前からだったの。
むっつり双子ね。
(306) 2015/07/06(Mon) 16時頃
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