254 東京村U
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[入間がまた逃げ出していくと分かった眼鏡の女は、エレベーターの方を見ながら「どうして?」と呟いていた。
入間の叫び声をきいて、うーんと警官は唸る。 警官は、入間家から出てきた眼鏡の女ではなく、むしろ東蓮寺を怪訝そうに見ていた。 「……先ほども確認させて貰っているんですよね。」と言う。 「奥さん、すみません、そういうことですから、もう一度おねがいできますか。」と身分証の提示を求めた。]
(222) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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[眼鏡の女は「はい……」と返事をしている。 警察官と東蓮寺に背を向けて、身分証をとりにいくようだった。]
(223) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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いつも通り可愛いから大丈夫ですよ。
[目元を隠す仕草をする出目(>>191)に、小さく息を吐く]
何の用事で電話したか……言いませんよ。 言わない。何があったか話してくれると約束してくれない限りは。
[視線は変わらず、手に隠された向こう側を見つめている]
(224) 2016/09/30(Fri) 17時半頃
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[ここに従兄だけを残していくのも心配で、エレベーターで束の間、ボタンを押す手が迷っていた。 足音で、おそらく追いかけてきてくれているというのがわかって、従兄が走ってくるのを待ち、1階まで降りる。]
さ さっきのひと。
[エレベーターのドアがしまった。 声をかたくして、呟いた。]
(225) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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家から出てきたほうじゃなくて。 別の家から出てきた太ったおばさん。
ずっとこっち見てた。
(226) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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[遠くの母親を騙る女も不気味だったが、近所の小太りの女が、なぜか廊下にずっと出ていて、入間のほうへじっと視線を向けていたのも恐ろしかった。 気持ちが悪くて、気持ちが悪くて、結局たまらず逃げ出してしまったが、これではあの家はずっと、あのわけのわからない奴らに使われたままだ。]
ど……どうしたらいいんだろう。 どうなっちゃうんだろう? ママとパパどこいったんだろう。
(227) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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― 夜:中央総武線電車内 ―
[マンションから出て、東中野駅に向かった。 家から近いところはどうしても気持ちが悪かったため、駅を変えたくて電車に乗っていた。]
今日どこで寝よう……。
[と呟いていたら、従兄にホテルを勧められた。 シングルで、と付け加えられたが、流石に今は一緒にお泊まりできる出来ないで一喜一憂してリアクションしている余裕がない。]
るいくんのトコ泊めてよ。
[と言ってみたが狭いからと渋られた。どさくさで泊まりに行けないかと考えたがお見通しか……と思ったが、本当に一人が不安でもある。 どこか離れるにしても新宿から乗り換える、ということにして、一度着いてから考えよう、ということになった。]
(228) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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―新宿三丁目駅―
ふー、疲れた。
[一二三は、ホームから副都心線に乗り込む。]
(229) 2016/09/30(Fri) 18時頃
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『終電までで、いいなら。』
[ビルを出た直後、担当者から『深夜手当ても出るから、今日からでも勤務良いですよ(>>111)』との話もあったので、条件付きで初出勤という流れになった。
結局、制服合わせとワンフロアの清掃だけで時間となってしまったが。]
(230) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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[電車から降りて、もう一度、従兄の家に泊めてくれるよう頼んだ。 返事はどうだったか。なんだか気分が沈んでしまって、やや上の空だったのだ。ホテル探しもおまかせしてしまっていた。
従兄の背中について、新宿駅を歩いていた。
乗り換え、どこにするつもりなんだろう。 なんか、けっこう歩いたような気がするけど。 そう思って、顔をあげた。 ついて歩いていたのは、いつの間にか、別の人だった。
従兄の背中について、新宿駅を歩いていた―――つもりなだけだったらしい。]
あれっ…… あれっ!?
るいくん?!
[名前を呼びながら、ひとでごった返す新宿駅改札内を見渡すも、彼の姿がない。]
(231) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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…………。
[可愛いと言われ、手の隙間から覗き返す。 むくれた顔で睨んでみるが、眼力に圧されてあっさりと根を上げた。]
……わかったよ。あとで言う。 包み隠さず全部、正直に。 ちゃんと約束するから。
(232) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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[*そういえば――家に帰る前も、西口前で迷ってたっけ。*]
(233) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 18時半頃
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―19時頃・赤坂高級マンション19F―
あんな若い子も、来るんスね。 レッスンかなんかスか?
[1つ上のフロアに、空色のワンピースを着た、自分よりも若い女の子の姿が見えて(>>162)、先輩のアルバイトに話を振る。]
(234) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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『…………ある意味、レッスンだな。ま、君もすぐに意味がわかるよ。』
[事実、清掃に来た部屋に転がっていた『おもちゃ』で『レッスン』の意味は把握したのであるが。]
(235) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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―副都心線内―
[一二三はサイフから取り出した2枚の名刺を交互に見る。
1つは木露から貰った名刺。1つはバイト先に帰りがけに貰った名刺。]
(236) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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『李沢くん、ここから清瀬だとちょっと遠いよねぇ。休憩室みたいな所用意しようと思うんだけどね、ウチが懇意にしている店があるから、次回時間のあるときに行ってみようか。 一応名刺渡しておくから。』
[日払いで給料をくれるだけでなく、部屋まで用意してくれるとは。 さすが、『芸能界』だけある。]
(237) 2016/09/30(Fri) 18時半頃
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『姉ちゃん』もこんなんだったのかね。
[『姉』のことを思い返し、ぽつり、と呟きながら。 あの回りにいたら、『そういう営業』もしなくてはならないとすれば。 『藤田カオルコ』が歌うはずだった歌が流れてきそうになって、首を振る。]
(238) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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リーは、自分の頬をぎゅっ、とつねった。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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いてて。
[気を落ち着ける為に見た名刺は、『新宿不動産 鈴里みよ子』と名前が*書かれていた*]
(239) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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リーは、イルマは大丈夫かなぁと携帯をいじりながら考えている。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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― 夜:新宿駅 ―
[従兄に「どこ!?」とラインを送ったりもしたのだが、遭遇できない。 こちらの場所を伝えて待ったりしてみたが来ず、痺れを切らして探してみたりしてしまったから、すれ違ってしまったのだろうか? 伝えてあった場所に戻って暫くは、友達が、少しづつ返してくれるリプライやラインに、返信をして、不安や心配を紛らわしていた。 父親には変わらず電話をかけてみているが、未だ出ず。]
るいくんまで居なくなったらどうしよう……。
[半べそでひとりごちた。 気を紛わせたさでラインで一二三にも返事をした。>>1:166 『気悪くしてないし こっちこそ苦手だったんならゴメン🙏』 もう、昼間ムッときたことなんて、どうでもよくなっていたから、とにかく構われたさでそう送った。 『家帰れないからご飯奢って 今!✨』 と更に送ってから、深くため息をついた。 『なんて無理だよね😖💧』 と、さらに送って、自分で自分に「なにやってんだ…」と呟いた。]
(240) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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[ちゃんと約束する、その言葉(>>232)を聞いて視線を外して大きく息を吐いた]
あんまり、こういうの柄じゃないんで勘弁して下さいよ。 それとも、そんなに頼りないかなぁ。
[髪を掻きながら、冷蔵庫へと向かう。 ペットボトルを持ってきて、空になった照子のグラスに注いだ]
それじゃあ、電話した件だけど。 榛彬堂白明社の入間祥子って編集者知ってます? もし、知っていたら……今日あったりとかしてるわけ無いですよね。
[元より望み薄だと思っていたため、そんな聞き方になる]
(241) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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リーは、トレイルトレイルと曲名を間違えて入力してしまった。この列車栄光に向かって走ってないじゃん。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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/* wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-31) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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ジリヤは、キルロイに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 19時頃
ジリヤは、デメテルに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 19時頃
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/* リー!リー!リー!とかもやりたくなるなwww
(-32) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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えっ
[そうこうしてたら入間からLINEで返信が来た。
大急ぎで返信を返す。]
(242) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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『バイトの面接で新宿から帰りなんだけどまだ新宿なの?』
(243) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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― 夜:新宿駅 ―
[そう送ったときだった。 母のではなく、入間自身のスマホに着信があった。 ひ、と息が詰まった。 知らない番号からの着信だったからだ。 とっていいのか、悪いのか、しばらく悩んで、あまりにも鳴りやまないので、ついとってしまった。]
「みおん?」 「よかった、心配で電話をかけたんだけど――」
(244) 2016/09/30(Fri) 19時頃
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[最初、だれだろうと思った。 相手の声の向こう側、遠くで、テレビの音がしている。 だんだんその相手に察しがついてきた。
おそらく――おそらくだが、これは、今、自分の家にいる――]
(245) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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[電話を切って、その拍子、スマホを取り落とした。 恐る恐る、震える手で、ごみでもつまむように拾い上げると、また通知。びくっと背中を震わせる。
けれど、それは、母と名乗る知らない人からの着信ではなく、一二三からの返信だった。]
(246) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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[泣きそうなほどほっとする。]
『新宿』
[と、たった一言、焦って返した。 そのあとで、震える手で]
『受かった?😺』
[と、心細さから、返信を続けた。]
(247) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 19時半頃
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『受かった😏』 『新宿、戻ろうか?清瀬までなら終電あるし』
[引き返すなら今しかない。急いで返信を返す。]
(248) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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[願ってもない申し出だった。]
『できそう?😢』
『怖い人から電話かかってきてて』
『一緒にいたんだけどイトコともはぐれちゃって』
[不安から、泣き言も、聞かれていないことも送った。]
(249) 2016/09/30(Fri) 19時半頃
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