207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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― 第三甲板通路 ―
[向かいから歩いてくるキーチには、 船長を呼ぶ声で気付いた>>4:222。]
何してんの、じゃねぇ…… 邪魔ぁすんなぁ!!
[そう叫んで、重心を低く構えた。
待ち焦がれていた、道化とのダンスだ。 二つの刃が空を切る音がする>>4:224。
それを遮るように、男はマントを翻して回転する。
布の避ける音、肉が裂かれる痛みは感じたものの、 一撃で仕留められるのだけは逃れた。]
……一瞬で、と俺にぁ、聞こえたんだが……??
(1) 2014/12/15(Mon) 01時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 01時半頃
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[にやにやと笑ってはいるが、 今の一撃からか、タイムリミットからか――。
血が流れていくにつれ、闇の色はどんどん色濃く、 そして本当の暗闇が訪れた瞬間、
男は床を蹴って、道化へと斬りかかった。
そのサーベルは、道化へと届いただろうか、 それとも虚しく空を切っただろうか。
男は背中に追った大きな傷から、 温い液体が伝うのを不快に思っていた。**]
(3) 2014/12/15(Mon) 01時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 02時頃
革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 02時頃
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/* ギリーだけはわかってくれてたと思っていいかな
ごめんなさい(´;ω;`)ブワッ
しぬから もうしぬだけだから…… うう (´Д⊂
(-27) 2014/12/15(Mon) 02時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2014/12/15(Mon) 22時頃
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― 第三甲板通路 ―
[道化へと振り下ろされた刃は、肉を裂くでも空を切るでもなく、 男の手に硬い手応えを伝える>>14。
漸く届いた。 長いこと追い続けた、その時に――。]
あ゛ぁ゛… あ゛ぁ゛…… っ、 あ゛ぁ゛ぁ゛……
[耳がギギギギと競り合う音を拾う。
鼓動が、呼気がそれに重なり、 未だ終わらないとばかりに音楽は流れ続ける。
その音はまるで、 チカチカと弾けながら頭の中を浚う色彩の洪水。]
(122) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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― 過去 ―
[大きな山を背負い、森に囲まれた、 流通の中継として多くの人が行き交う街。
男はそこで生まれた。
不自由ではあるが、完全に見えない訳でもない。
読み書きはできるようにと、 男の両親は学び舎に通わせていた。
目が不自由であるからだろう、 教師は男には格別丁寧に接した。
だが、それは級友からの不興を買った。]
(-123) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[男が懸命に書いたノートの文字を、 教師が大きく書き写した教本を、級友たちは揶揄った。
男は識字のスピードも遅く、 本を読むのにも時間がかかった。
幾度となく「愚図」と罵られ、 洗脳されるかのように男は自身へと「愚図」を背負わせた。
脚を引っ掛けられ転ぶことも、一度や二度ではない。
教師に見つかり窘められた時には 「見えなかったのか、すまなかった」と。
何度も繰り返されたのだから、 態とやっていたのも、 言葉だけの謝罪だったことも分かっていた。
だが、男は言い返すことも、やり返すこともしなかった。]
(-124) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[いや、――できなかった。
男は人一倍臆病者だったのだ。]
(-125) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[それは家計を助ける為、働きに出た後も変わらなかった。
「迷惑料」と同僚から金を要求されれば抗わず。 ――抗えば暴力が待っていたし、 結局最後には金も取られることになるからだ。
変わらない白黒の日常。 背負ったままの「愚図」の烙印。
男を変えたのは、死の恐怖だった。]
(-126) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[働いて得た賃金を懐に、 男は薄暗い道を歩いていた。 勿論一人だ。共に歩む者などありはしなかった。
男の目が不自由なのを知ってか知らずか、 暗闇から急に現れた腕に、細い路地へと引き込まれてしまう。]
(-127) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[投げ出された男は恐怖で声も上げられなかった。
天を仰ぎ見ても、 細く頼りない月は男の目には闇と同じ。
頬を殴られ、頭を打ち付けられ、 血の味と頭を伝う熱い感覚が男を呑み込む。
その間、一言も言葉を発さなかったからだろうか、 無抵抗な男の懐から金を抜き取ると、
暴漢は労働の後の一服とばかりにマッチに火を灯し、 煙草に火を付けた。
その灯りに照らされ、男の手に携えられた刃物が見える。 それは色を失う直前目にした、最後の色を彷彿とさせた。]
(-129) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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あ゛ぁ゛ァ゛ァ゛ァ………
[突然声を上げた男に驚いたのか、 暴漢は再び男へと襲いかかり、喉元へと刃物を突きつけた。
脅しのつもりだったのだろう。 「声を上げるな」と囁く声が震えていた。 人の命を奪うことはそれほど重い。
だが、自身に対する恐怖心など向けられたことのない男は、
「殺される」と思った。]
(-130) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[生きる望みなどありはしなかったが、 失うことの大きさは知っている。
視力は悪くとも世界は色に溢れていた。 変わりゆく時間を実感出来た。
山や森へ入れば、 美しさを競い合うように様々な色を誇り合う、 季節ごとの花々を見ることができた。
暗闇から色付き、白みゆく夜明け――。 青が燃やされてゆく黄昏――。
それらが男の心を癒し、躍らせることは二度とない。]
(-131) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[「愚図」な男は暴漢が気付かないほどにゆっくりと、 けれど確実に刃物を向ける腕に手を伸ばし、掴んだ。
そして噛み付き、刃物を奪った。
刃物の扱いなど知らない。
闇雲に振り回し、 その刃物が暴漢の皮膚を引っ掻く感覚も分からなかった。
刃物を振り回す男に、暴漢は近付くことは出来ない。 次に何をしなければならないのかも考えなくていい、 ただ振り回すことだけを男は考えていた。
「愚図」の烙印すらも見えはしない。
全てから解き放たれた男は、 迷いない太刀筋で呻く暴漢を追い詰める。]
(-132) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[そのうち蹴躓き、暴漢の上へと馬乗りになった男は、 駆け付けた者が持ってきた灯りの中に、
恐怖に震えるその顔を見、刃物を振り下ろした。
暴漢が血を吐き、血に溺れて絶命する瞬間、]
――あぁ、 こうすればよかったんだ。
[そう、男は学んだ。
――同時に、男は白黒の世界に愉しみを見出した。]
(-133) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[その後男は殺しを繰り返し、 奪った金で生きることになる。
だがその中でも自身を侮り、 恐怖を与えられると思っている者――
それが恐怖に震え、余裕を見せていた顔が歪み、
糸が切れて動かなくなったこの時を、
格別に愉しかったと記憶している。]
(-134) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[刃を合わせている男に、 おかしな話だが感謝せざるを得ない。
男は何度も、 この時を迎えずに闇へと落ちる夢を見ていた。
だが同じく何度も、この男と刃を届かせることもなく、 一太刀で殺される夢を見た。
「殺してやる」と心中呟きながらも、 実際に同じ船に乗り、その力量差に怖気づいていた。
虫を潰すかのように殺され、 あっけなく死んで行くのが怖かった。
だが、それ以外に男には何もなかったから。
だから――]
(123) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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うぐァっ……!! ウっ ……ごほ、がぁ、あ゛ぁ゛……!
[道化の蹴りが内臓を押し潰す>>15。 壁に打ち付けた瞬間、背中の肉が裂け新たに鮮血が滲んだ。
見えなくなった目玉はどちらを向いているかもわからない。 どこまでが目玉で、どこからが自身の体内なのかも。
頭に、右肩に右脚に硬い物を感じ、 倒れているのだと気付くにも時間がかかる。
ダンと足で床を鳴らし、 起き上がろうと手を突こうとして。
けれど方向を間違えたのか、 腕に力が入らなかったのかわからないが、
再び背の傷が裂けるのを感じた。]
(124) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……… ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ………
[威嚇するような声と、 サーベルを持った腕が床を殴る音を響かせて。
――みっともない姿だ。 けれど今はただ、立ち上がろうと……、 足を腕を、自身を鼓舞するように叩き付ける。
身の内に響く音楽は徐々に速く、
それは、 心臓がまだ生きたいと叫びをあげているかのよう。]
(125) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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[――道化の声が、仰いだ天から落ちてきた。>>15
道化にも、ギリーにとっても一瞬>>31のことであったが、 男には長らくの時間と思えた。
思えば
長い、長い余生だったのかもしれない。 色を失ったあの時か、暴力を思えたあの瞬間か。
男は、臆病に生きながらえながらも、 どこかで終わりが来るのを待ちわびていた。 終わらせる決心のつかない事を悩み、苦しんでいた。]
(126) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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―――っ ごぽごぽご……… ヒュー ヒュッ
ヒュー…… ヒュ、 ――
[遠のく意識の中、声帯が溺れ息が漏れる音がする。
それと――]
(あぁ…… 、 何言ってんだか、 わかりゃしねぇ……)
[聞いたことの無い呪いを唱える道化の声を最後に、 幕は降りた。>>17
死の幕の色は白でも黒でもないのだな、と、 幕引きを迎えた男だけがその色を見た。**]
(127) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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