254 東京村U
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キルロイは、みょんこに話の続きを促した。
2016/10/03(Mon) 15時頃
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― 夕方:新宿駅周辺 喫茶室 ―
[アルタ横にある、名画の名前を店名に掲げた喫茶室で照子と向き合うように座っていた。 空いている席に置いてあるリュックには、自宅から回収したノートPCや着替え等が詰まっている。 どうしてか、気になって手に取ってしまった『東京村』もその中にはあった。 店員が運んできたメロンソーダには手を付けず、照子に断ってからスマートフォンとノートPCでメールを確認する。 スマートフォンの方には、先輩からのメール(>>2:148)と秋葉からのメールの二通が届いていた]
[まずは、秋葉に昨日の礼を兼ねて返信する。 ついでに今日泊まる場所を三室確保―照子と澪音が同室で気を使わなくて良いように―して貰えるよう依頼した。 続けて、樹へと返信を行う]
(85) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
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――――――――――――――― 先輩。 秋葉から話を聞きました。
まだ、電話は掛かってきてるでしょうか? もし、何か拾ったりしていたなら連絡下さい。
俺の方で実家に処理してもらいますんで。
―――――――――――――――
(86) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
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[宮城の実家は、神社である。 大学時代から行っていた秋葉とのネタ探しの中で関わった、『ヤバイもの』を何度か処理してもらった。 手に負えないものの場合は、もっと専門的なところも紹介してもらった事もある。 だから、秋葉から怪談じみた噂話のメールを受けて、そんな返信をした]
(87) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
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[続いて、ノートPCからのメールを確認すれば不動産会社からメール(>>3:258)が届いていた。 いつこの騒動が落ち着くか――そして、その時に自分は無事でいられるか――わからなかったため返信は保留にした]
[PCをシャットダウンしようとした時、デスクトップに置かれたとあるファイルに目が止まる。 開いてその中身を確認した後、深刻そうな顔で照子へとノートPCの画面を向けた]
(88) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
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出目さん。 このファイル見てもらっていいかな。
[そのテキストファイルには三つの奇妙な物語(>>2:94 >>3:271 >>3:272)が綴られている。 その文体は、これまで照子が携わってきた木露流衣の小説と類似していた。 そのファイルの名前は*『東京村U』だった*]
(89) 2016/10/03(Mon) 15時半頃
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……俺が書いたものに見えますか、やっぱり。
[一拍、間を置いてから言葉を続ける]
昨日話を貰ってから、色々あって家に帰ったのが夕方。 そして、方々に電話を掛けて回った後に出目さんに掛けた。 その後の事は一緒に居たから、わかりますよね?
(104) 2016/10/03(Mon) 19時頃
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書いてる時間なんて無かったんですよ。 それどころが、構想も何も出来ていやしない。 ……この一話目。これ、ヤヘイの事ですよね、名前は出てないけど。 昨日から、わけがわからない事ばかりだ。
[テーブルへと前のめりになり、頭を抱える。 小さなため息と共にそんな言葉を漏らした。 緑の液体に乗ったクリームが溶け出し、グラスを伝う]
(106) 2016/10/03(Mon) 19時頃
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[東京村に入り込んだよう、という照子の言葉にリュックの中にある『東京村』へと視線を向けた。 そう言われると、全ては東京村の執筆を受けた時に動き出したのではないか、そんな事を考えてしまう]
斧男、ではないでしょうね。
[家に侵入し、凶器を持ってベッドの下へと息を殺して潜み、小説を書いて去っていく。 意味不明な存在過ぎて、小説にもならない」
俺、視点なのかなぁ。 これまで書いた小説で、一人称が僕で名前不詳な登場人物いたでしょう? あれ、俺なんですよ。
[蹴ってくる足を自らの足で絡めとるようにして抑え込む。 自分を小説に登場させていた、と告白正直気恥ずかしかった。 しかも、ちょっと設定を盛っているのだ。 自分や友人が体験した話を物語の中で語らせるときに登場させていた]
(126) 2016/10/03(Mon) 21時頃
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メタホラーをやろうとして没にした時の名残なんですけどね。
[照れ隠しにようやく、メロンソーダへと口を付けた]
まるでドッペルゲンガーみたいな……。
[その用語で、再び昨日であった少女の事を思い出す。 色々な出来事、噂が、交錯し絡み合い、枝分かれしつつも収束していくように感じる。 その中央、奥の奥に潜む闇はいったい何なのだろうか]
出目さん、現状を整理したいと思うんですが話を聞いてもらっていいですか?
[記憶を辿るように、語り始めた]
(132) 2016/10/03(Mon) 22時頃
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まず、昨日の朝に出目さんから東京村執筆の依頼を受けました。 その後に、ヤヘイの事について調べるために新宿駅西口へ向かう。 が、迷って新宿駅新南口に辿りつきました。 そこで同じく、迷っていた一二三少年と遭遇。 道案内をしている最中に、入間さんの娘さんである澪音さんからの電話を受けます。 家に『知らない人間』がいて、両親と名乗っている。本当の両親と連絡が取れないという内容です。 その際に一二三少年と澪音さんがクラスメイトだと判明しました。 入間さんを知ってそうな心当たりに電話して、後程連絡するということで通話を終了。
[そこで一息ついて、ストローを吸った。 クリームはもう全て溶けてしまっている]
(134) 2016/10/03(Mon) 22時半頃
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帰宅途中に新宿駅で、ヤヘイを探している少女と出会います。 その少女は、まあ、俺の小説のファンだったんだけど。 『素顔同盟』の文庫本の他に、『東京村』を持っているのが見えました。 その表紙にはヤヘイの名が書かれており、お守りとして渡されたと言っています。 ヤヘイは何かに警戒していた様子で、その少女にも警告をしていたようです。 少女から『ドッペルさん』の話をされてから、連絡先を交換し別れました。 自宅でスマートフォンを確認すると大学時代の先輩からメールが届いていました。 『彼方』……あの世から電話がかかってきた、という内容です。 返信した後、知り合いの作家連中に連絡をしました。 そして、出目さんにも電話したというわけです。 その後は、ご存知の通り出目さんと合流して『ストーカー』の話を聞きましたね。 と、その前に澪音さんに電話して結果を報告。再度、家に行った事と親戚とはぐれてしまったと聞きました。 それで、寝ようとしたところでベッドの下に潜んでいた『斧男』と目が合った。
[あの時は、心臓が飛び出るかと思った。 喉を潤すために、グラスへと手を伸ばす。 が、空振る。 何故かグラスは照子の手元に移動していた]
(142) 2016/10/03(Mon) 23時頃
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そのあと、澪音さんと合流した一二三少年と共に渋谷のホテルに泊まることになったわけです。 ここまでが昨日の話。
今朝、目が覚めると部屋にアイドルが居ました。 夢だとは思うんですけど、どこか現実味がありましたね。 そのアイドルは俺の名前を呼び、抱いて、と好意があるかのようなことを言った後、キッチンナイフを振り下ろしてきます。 胸に刺さることはなくそのアイドルは消失しましたが、昨日新宿駅で会った少女に似ていたような、そんな気がします。 その話を同室で寝ていた一二三少年にすると、彼も別のアイドルの夢を見ることがあるという話をされました。 少年の姉はIKB32にいたアイドルだったそうです。 姉弟には『たすけて』という声が聞こえるそうです。 IKB32、『たすけて』という声というキーワードから、彼の夢に出てくるアイドルというのは『藤田サクラコ』の事でしょうね。歌番組に映ってしまった『心霊映像の噂』に当たりました。
[その噂を調べている際に、『カラストラック』(>>24)という新しい噂が目に留まった。 今日発生した事故が、もう噂へと変わっているようだ]
(145) 2016/10/03(Mon) 23時半頃
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その話を聞いていると徐々に一二三少年の様子がおかしくなっていき、剃刀を手に取り自傷をしようとしたので、殴って止めました。 まるで正に憑りつかれたかのようなというべき様子で、正気に戻った後は自傷しようとした記憶は残っていなかったようです。 次に、澪音さんに話を聞きました。 親戚とはまだ連絡が取れていないそうです。今晩も一緒にどこかに泊まったほうがいいかもしれませんね。 そこで、もう一つ気になる話を聞きました。両親が居なくなった朝に、喧嘩しない親がいる未来がいい、と『アンケート』に書いたそうです。 聞いたことありませんか?『希望の未来を叶えるアンケート』の噂。
[そこまで話し終えて、大きく息を吐いた。 話しながら、認識している無数の糸の他に、まだ見えない糸や気づいていない糸がこの身体に巻き付いているのではないか、そんな感じがした]
以上です。これが、今日の朝までに俺の周囲で起きた出来事になります。
(150) 2016/10/04(Tue) 00時頃
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また一つ、繋がった……。 どうも、噂話がキーになってる気がしますね。 都市伝説が現実化しているのか、それとも現実に怪異が発生していてそれが噂話となっているのか。 悪い冗談、とも言い難いか。これだけ重なっていると。
[アイスコーヒーを受取り、口にする。 コーヒーの苦味が、連続する怪異に酩酊した頭を醒ます。 流れるような手つきで、角砂糖を4つ追加した]
多分、他にも色々な事が他にも起きているんでしょうね。 例えば、二話目と三話目の登場人物がヤヘイと同じく実在するのならば……異世界に迷い込んだり、屋上から落ちたりしているのかもしれない。
[ホラーやオカルト好きにとってはこの状況を楽しいと、待ち望んでいたと思うかも知れない。 ただ、それには条件があって]
そうですね……ただ、そう思えるのも実害がなければ、ですけどね。 斧男とストーカーはどうしましょうね? あれも、古典的な都市伝説ですが。
[照子に現状降り掛かっている実害について、*話を振った*]
(159) 2016/10/04(Tue) 00時半頃
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[自分の事になると急に歯切れが悪くなった照子を尻目に、スマートフォンをポケットから取り出す。 振動と共に表示された番号は、昨日ダンボールの看板に書かれていた数字と同じだった]
はい、木露です。 ……あっ、ちょっ。
[通話を開始したタイミングで、照子がお札をテーブルに叩きつけた。 早足で入り口に向かおうとするその背中を慌てて追いかける。 足を引っ掛け転んだ照子を、地面に衝突する寸前で空いた左腕で抱えるように止めた]
(203) 2016/10/04(Tue) 12時頃
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[丁度その場所の真ん前。 二人がけのテーブルに座る少女と目があった]
あ……やあ、昨日ぶり、それとも今朝ぶりかな? 今度は刺さないでおくれよ。
[冗談めかした口調が、二つに重なってジリヤの耳へと*届けられた*]
(204) 2016/10/04(Tue) 12時頃
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やあ、うん、なんか居たね。 まあ、合流する手間は省けたか。 出目さんはいい大人なんだから、あんまりはしゃがないで下さいよね。
[スマートフォンをポケットにしまってから、澪音に向かって軽く手を上げた。 そうしてから、照子を降ろしてジリヤへと向き合う]
(221) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
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そう、今朝、ホテルの部屋で。キミに似た歌って踊るアイドルに。 正確には刺される直前で消失した、かな。
「そう補足してから、]
図書館?良いけれど、調べ物でもあるのかい。 ないなら、夕食を食べておきたいところだけれど。 人目が気になるなら、個室の店でも。
[そう言いつつ、移動はすることにした]
(222) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
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[二人の分も支払いをしてから、喫茶室を後にする。 歩きながら、ジリヤの語るドッペルゲンガーについての話を聞く]
人を殺す、ね。
[その言葉に引っかかりを覚える。 他人を殺すドッペルゲンガーと言うのは、余り聞いたことが無い気がした。 が、そこまで考えてより強い引っ掛かりを感じたので口に出す]
人を殺すの見たって……実際に、人は死んでいたり?
[あまり肯定してほしくない問いかけをした]
(223) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
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……シク、アイ、クンネ、フレ、ラクル。 あれ?ラクル、フレだっけ?
[こういった呪文のようなものは後々書き出す事になるため、記憶する癖がついていた。 前後は少し怪しかったが]
(224) 2016/10/04(Tue) 17時半頃
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そっか、それじゃあまた後で。
[出そうとした小銭は丁重にお断りをしてから、澪音と別れた]
さてと、行きますか。 女性と食事をするんだからおしゃれな店の方が良いんだろうけどね。
[そんな事を言いつつも、たどり着いたのは蕎麦屋だった]
(258) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
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― 木露宛に送られたメールの添付ファイル ―
4.見つめるカラスの噂
東京からカラスが消えた。 都内では駆除が進み、生体数が減っているらしい。 が、この場所では別のようだ。 カラスマンション。埼玉にそう呼ばれる心霊スポットがある。 この場所も、心霊スポットとして扱われるうちに同じ名前を与えられた。だから、アパートなのにマンション。 アパートを見上げる背中に視線が突き刺さるのを感じる。 そんな風に僕が意識してしまうのは、二月前に病院で聞いたあの話のせいだろうか。 酔った友人に絡まれ骨折し入院した先で、隣のベッドにいた男から聞いた話――
(259) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
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─ 夜:タカシマヤタイムズスクエア ─
[13F、そば処総本家との看板を掲げる蕎麦屋。 半個室の席に座って、話を続ける]
二人、死んでるのか……。 因みに、知り合いだよね?
[お茶を一口啜り、零すように尋ねた]
自分で言うのは照れくさいんだけどなぁ。 『ねぇ、木露先生。わたしを……抱いて』って言われたよ。
[記憶を辿り、間までもほぼ正確に再現した]
呪文に関しては、今のところ意味がわからないなぁ。 別な言語なのか、並べ替えるのか、置き換えるのか……。
(267) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
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ドッペルゲンガーと一口に言っても、文化圏やその原因なんかにも寄って性質が変わってくるだろうしね。 確かに、実際に怪異として存在し出会っている場合は分類にこだわらず、起こっている現象に着目するのは正しいと思うよ。
[ジリヤの語る話に、同意して頷く。 ただ、願望や欲望が形になっていると言うところは違う気がした。 現実にステージ衣装を着て、脚光を浴びている存在なのだから。 そう口に出そうとしたが、話にはまだ続きがあるようだ]
(269) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
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[少しの間、考える素振りを見せる。 噛み砕くようにゆっくりと言葉を放った]
……つまり、自分が生霊のように飛び出しているわけじゃない、と。 例えば、二重人格のように内側に居た別の物が何かをきっかけに外へと解き放たれ、人を襲っている?
(270) 2016/10/04(Tue) 21時半頃
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っと、ごめん。 電話だ。
[スマートフォンの振動を感じて、ポケットから取り出す。 そこに表示された発信元は『彼方』]
(271) 2016/10/04(Tue) 22時頃
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[応答して、スピーカーを耳に当ててみても何も聞こえない。 大勢の声も。 お経のような変な声も。 何も聞こえなかった]
っ、先輩……。
[通話を終了して、連絡帳を開く。 『樹先輩』。 その連絡先へと電話を掛けた]
(272) 2016/10/04(Tue) 22時頃
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キルロイは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/10/04(Tue) 22時頃
キルロイは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/10/04(Tue) 22時頃
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はい!木露です。 先輩っ、今どこですか! 地獄……っ!?
[電話が通じ、向こう側の異常な様子に焦りながら呼びかける。 つんざくようなざわめきに眉をひそめ、一瞬スマートフォンを耳から離す]
(275) 2016/10/04(Tue) 22時頃
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っ……。 先輩!先輩っ!!
[地獄の底から放たれたような、叫び声。 それでも、今度はスマートフォンを離さずに呼びかけ続ける。 しかし、返ってくるのは機械的な話中音ばかりで。 何度、掛けなおしてもそれは変わらなかった]
ああ、秋葉。 うん、うん……地獄って。 そう、樹先輩の捜索を。 頼む……。
[秋葉への電話を終えた後、力なくスマートフォンをテーブルの上に置いた]
(282) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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[大きく息を吐いた後、不安そうにしているジリヤヘと向き直る]
……ごめん、話を戻そうか。
(283) 2016/10/04(Tue) 23時頃
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