190 やどかりさまの、暇潰し
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……持ち歩いてるモノぉ?
[チラリ、リボンを外した井上を見て、首を横に振る。 映画に向けてわざわざ編み込んだ髪の優先度は儀式より高い。 となると、]
こんなもんしかないわよォ?
[気が向いた時にだけつけているペンダントでは意味もないだろうと、丸眼鏡を外して置く。 あっヤバイ。光景を覚えろとか言われてる。ヤバイ。ボヤけてるっつの。 必死で目を凝らして、周囲を確認。細部まで、それはもう舐め回すように。人相がちょっとアレなのはそっとしておいて欲しい。]
って……それだけェ?
[むう、と少し不満げな表情で、眼鏡を手に取って。 クリアな視界に安堵しつつーー]
……白戸、アンタそこにいたのね。
[これ以上は言うまい。そっと記憶した光景を補完しながら、眼鏡を一度拭き直した。]
(75) 2014/08/13(Wed) 07時半頃
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……うん? 今、誰か……
[言いかけて、口を噤む。 これだけ人のいる部屋で、無為な問いかけだろう。 ゆっくりと伸びをして、さて、入れ替わるなら誰が良いかな、なんて。 そして、宿泊の案が浮上すれば、]
(!4) 2014/08/13(Wed) 08時半頃
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泊まりィ?
[そんな提案に声を上げて。]
そっりゃ楽しそうじゃないの! ワタシ、家ソコだから、一度荷物取りに帰るわァ。 何するの?肝試し?OK、このロウソク使えないなら、ロウソクと懐中電灯でも持ってくるわね。 あとはショボい心霊本くらいしかないけどォ……
[ミナカタを驚かすには充分だろう、とは言わなかった。]
(77) 2014/08/13(Wed) 08時半頃
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―自宅→部室―
着替え、オーケイ。洗面具一式、メイク道具、オーケイ。 懐中電灯数本、蝋燭代わりのアロマキャンドル、心霊本何冊か、オーケイ、完璧!
[ついでに服も着替えた。タイトスカート動きにくいし。走りづらいし。 誰かをドッキリにハメる覚悟を心に携え、水鉄砲とタバスコも持った。ホラワタシ辛党ダシ。]
あとはー……うん、大丈夫よね。多分。
[何か腹の足しになるような差し入れでも、と思ったものの、 菅原紅子22歳、下宿4年―あるいはもう数年―は鍋とレトルト食品で乗り切る予定だ。 勿論、冷蔵庫に食材などない。なんなら酒と水しかない。]
……何本か持ってこーっと。
[果たして構内での飲酒は許されるのか。そんなことを考えるつもりはハナからない。 缶ビールとチューハイ、梅酒缶を数本ずつ携えて、いざ再び憩いの部室へと――]
(100) 2014/08/13(Wed) 23時頃
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―→部室
たーっだいまー
[一方その頃の菅原紅子22歳、酒を確保してご機嫌であった。 部室の扉の前に立った時、外までよく聞こえた怒鳴り声は気にしないことにしようと思う。 しかし、それでも、立ち入った部室の空気が。やはり。心なしか。]
……なんでちょっと殺伐としてんのよ。
[ドサリ、と床に無造作に荷物を放る。ハッピーな気分が台無しである。 会長と副会長をチラリと横目で睨み、わざとらしいため息。]
美人でもないむさっくるしい男って自覚あんなら、その暑苦しい白衣をどうにかしなさいよ。 揉めるな、男が群れるな。室温が上がる。この昼下がりから朗読会始めるわよこのアンポンタン。
[心霊本をチラつかせ、そしてガサゴソと鞄を漁る。]
(123) 2014/08/14(Thu) 12時頃
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ところで、ここ、冷蔵庫だかクーラーボックスってあったかしら。 冷やしときたいのよね。生温いとマッズイし。
[荷物から缶飲料を掘り出して、床に並べていく。 その全てに刻印される【お酒は20になってから】]
ホラ、酒って逃げ道は用意してあげたわよ。感謝しなさいよね。
[内1つをミナカタに放り投げて、恩を着せるような調子で呟いた。]
(124) 2014/08/14(Thu) 12時頃
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アーーーーーーーーマドカちゃん人気だこれ。誰にしよ。
(-21) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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[自分を棚に上げて、呆れた顔をするのはお手の物。 入れ替わりの儀式、だなんて言うけれど、今の自分を捨ててまで、入れ替わりたい相手がいるのか、と言われると、実はそうでもなかったりするのである。 菅原紅子、22歳。存外自己愛は強い。 ただ、追い求めるのは浪漫。突き動かすのは好奇心。それに尽きる。]
入れ替わり、ねぇ……。
[本日数度目の呟き。 大体、入れ替わりってのは、よっぽど親しい間柄か、それか入れ替わって楽しい立場、ステータスの人間になれるからこそ楽しいのだ。 サークルメンバーと入れ替わったとて、ヤバイヤバイと騒ぐ以外に楽しめそうな道が――]
……いや、あるじゃない。
[いるじゃないか。やけに顔面偏差値の高そうな男が一人。 それとも、弄りがいのある誰かに取って変わって、その姿で下らない悪戯に精を出してやろうか。]
(!7) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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[……だなんて、非現実的な思索は続く。]
(!8) 2014/08/14(Thu) 12時半頃
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おっかえりー。
[すっかり機嫌を直した素振りで、戻った買い出し一行様>>129に手を振って。 その食材と、料理をする話を聞いたならば、歓声を上げて。]
料理するの?晩御飯?いやーちゃんと作るのねェ。すごいじゃない。 流石ピッパ、我が研究会期待の女。勿論ワタシは戦力にカウントしてないわよね?
[まだうっすらと冷たい缶ビールに手を伸ばして、手伝う素振りなど微塵もない。]
(136) 2014/08/14(Thu) 20時半頃
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