249 Digital Devil Survivor
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うわぁ…それって、あれみたい、なんだっけ? 集めて殺し合わせる──そうそれ。蠱毒ってやつ
[町から出られない状況を思わずそう例えた。>>1:353 “私”の方は『蠱毒の事か?』と指摘してやりつつ、“俺”がその存在を知っている事に驚く。まさか漫画の知識だとは露ほどにも思わない。
『…閉鎖された環境を蠱毒壺に例えるならば 餌を求める悪魔に襲われる人間の負の感情や 怨念の蔓延は──かなり大掛かりな呪術、だな』
殆どの呪術には陰謀が付き纏うため、例え“俺”の言葉でもあながち馬鹿には出来なかった。]
……俺、泥方 ナツメっていいます さっきは蛇が睨んだりとか、怪しんだりとか… とにかく色々ごめんなさい!
[ゆっくりと話したい、という言葉に“俺”は安心して、“私”は目を細めた。>>1:349 男に名乗りつつ非礼を謝罪をして、スーパーマーケットへと足を踏み入れる。缶詰めやパン達を適当に集めて皆にすすめつつ、自分も腹を満たす事にした。**]
(13) 2016/06/18(Sat) 02時頃
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/* アホかってくらい死亡フラグ乱立しちゃう
(-5) 2016/06/18(Sat) 06時半頃
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ー前日 スーパーマーケットー
勘がいい…? そんな事、言われないから…なんか照れくさいな
[テストのヤマカンが一度的中した時くらいしか、勘が良いと言われた事はない。むしろ普段は“私”から愚かだなんだと罵られることが多いので、累の言葉には照れてしまった。>>44]
だけど、“俺”は、人間だよ。
[少なくとも、今はまだこうして話していられるのだから。一転してムキになるような口調で主張した“俺”を“私”はくつくつと笑う。
ジュースをごくり。 何となく、“俺”に対しても勘が良いと言ったということは、蠱毒に似た状態だと知っていると言うことだろうか?と思い、何気なく累を見る。 申し訳ないがどうしてもガーゼに目がいってしまって、彼が肉類を咀嚼するその隙間から──頬まで裂けた口が見えた]
あの…累さんは石を調査してるって言ってたけど… その怪我は、もしかして、悪魔関係で…?
[その裂けた口を、“俺”は調査中の負傷だと勝手に解釈して、“私”はそれをジッと見ていた。]
(52) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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それで、悪魔召喚するアプリって、どうなんすか? 俺、悪魔ってよくわからなくて…… つい昨日見えるようになったばかりなんだ
[スーパーマーケット内で腹拵えを終えても、“俺”と“私”の興味は尽きることがなかった。 こちらは“俺”の疑問。 外で遙に尋ねた質問を再度掛けてみた。
『転生体である以上、自分自身が悪魔だといい加減認めたらどうだ?』と“私”は囁くが、“俺”は認めたくない、というか自覚がイマイチ持てないでいる。 だって2人にも悪魔が見えるなら、“俺”と変わらないじゃないか。
「累さんのその子もアプリ?」なんて尋ねながら、口直しのチョコレートを放り込んだ。]
(53) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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[対して“私”の疑問の方に答えてくれた累に対しては、ますます深まるばかりだった。>>45]
石について調べてるのが「サマナー」? サマナーって……何?調査会社の名前?
[普通の高校生にはおよそ縁のない世界の話。つまり全くの無知だった。 “私”は罵ることもせずに、累をジッと見つめていた。 マガタマについて事態が起きる前から調べていた人間は確かに存在している。しかし、千秋や小鈴は、それを集めている様子はなかった──]
じゃあ依頼人さんは、石を集めたらどうなるか 知ってるのかな……ねぇ、その依頼人さんって 今市内にいる?俺、会える? 力を集めてどうするつもりなのか……俺は知りたい
もし累さんも知ってたら教えて欲しいんだ ……俺の家族は、悪魔に殺されたから 誰かの何かのためにあんな事が起きたなら── 理由によっては……俺は、許せない。
[抱え込んだ毒を吐き出すように、最後の方は小さな呟きになってしまった。もしかしたら聞こえていないかもしれないほど、小さな呟きに。]
(54) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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[単純な仇打ちは済ませたとは言っても、根源を絶ったわけじゃない。家族を思い出して顔を曇らせる。 マガタマが白ければ、この憎しみのような感情も吸いとられていたかもしれない。しかし“俺”の持つマガタマは既に吸い取る容量を越えてしまっている程に、黒い。
一方“私”は今回の制裁対象は何なのか見極める。 累の言葉が誰の何を指しているのか、そこまではまだ“俺”は考えが及ばないらしい。]
1ついいかい?マガタマ集めに“協力する”ことで “キミ自身”には何の報酬が得られるのかな?
[“私”は問う。今の状況で最も情報を持つ累に、一体どんな見返りがあるのか。]
マガタマなら持ってるよ。捨てたものもあるがね
[集めているということは、“私達”の持つマガタマもその対象かな?“蛇”が嗤うようにチロリと舌を出す。
しかしすぐに累が眠りの体制に入るのを見れば、“私”は少し残念に思いながら、それでも疲労感を癒す必要があると“俺”に休息を取らせることにした。 “俺”は、今日結局ほとんどスーパーマーケットで過ごしたな、と思いながら、悪魔が襲撃して来ませんようにと祈って目を閉じた。]
(55) 2016/06/18(Sat) 18時半頃
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ー朝 スーパーマーケットー
………んあ、おはようございます
[“俺”は目を擦って起き上がったのは、累がスーパーマーケットに戻ってきたタイミングだった。>>47 遙はまだいるのかな?と周囲を見回しつつ、「昨日は質問攻めしちゃってごめんなさい」と累にへらりと笑いかけた。*]
(56) 2016/06/18(Sat) 18時半頃
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/* 安藤リツに最初しようとして 72柱だからナツにしようとして 蛇の目の事があるからナツメにして すると『アンドーナツめ』になるからやめて 泥棒する悪魔だから苗字を泥方にした
…72アイスクリーム作ったんだから、泥方リツでよかったよね。元チップの名前生かしたかった…みんなのネーミングセンス素敵…
(-17) 2016/06/18(Sat) 19時頃
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ー回想:前日のスーパーマーケットー
[遙の疑問に答えたのは“私”だった。>>60 確かに手段にはなり得る──が、今この状況で果たして白いマガタマが幾つ残っているのやら。むしろ白い方が、と思うのだが。]
白いうちに潰したら、狙いがわからないだろう?
[あっさりと言ってのける。 ──“私”は陰謀が知りたい。悪しきものならば制裁を与えるために。人間の犠牲者には大して興味がなかった。犠牲が出た時点でそれは悪しきものになりうる可能性があり、数の問題ではないから。
“かつての私”ならば遙の言う方法も取れただろうが。 しかし何故か「おもちゃのカンヅメ」という言葉に反応した“俺”が目を輝かせ、主導権を奪われた。]
おもちゃのカンヅメ! 俺エンゼル出たことないんだよなぁ… 集めてみようか……
[冗談じゃない。元天使なら間に合っている。菓子について疎い“私”には、エンゼルを集めるなど悍ましくて堪らない言葉だった。*]
(152) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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すっげー白い……
[遙がマガタマを累に渡す様子を見た“俺”の呟きに>>61 『不自然な程にな』と“私”は口を挟んだ。 一般市民に出回っていて、人間の悪意や恐怖のような感情を吸い取る作用を持つマガタマ。
ただの人間が真っ白なマガタマを持っていることなど、ありえるのだろうか?
“私”の推測違いか。 それとも“ただの人間”ではないのか。 あるいは両方か。遙には何かあるように“私”は思う。 しかしその真相を見る目を“私”は持たない。
累の手に渡ったマガタマの色はどうなるか、ジッと見ていれば瞬時に黒く染まり>>78 “私”は、遙をただの人間ではない、と、W仮定Wした。
ちなみに“私”はマガタマを手放す気はなかった。悪魔との戦闘には、それなりに旨味があるからだ。*]
(153) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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[累が自らの頬を撫でるのを見ながら、悪魔が自分に憑いている、と聞けば、“俺”はつい身を乗り出した。>>79 だってそれは──]
悪魔憑き……それって、“俺”と同じなんじゃ?!
[全く違う素っ頓狂な声に『一緒にしてくれるな。お前は悪魔に憑かれているのではないよ』と“私”の抗議。
そんなの、“俺”が認められるわけないのに。 悪魔の使役が出来ないというのも変わらないじゃないか、と思考の中で言い返せば、始まるのは罵り合い。分からず屋。
ちなみに悪魔を使役出来るのがサマナーと教わって、会社名ではないと覚えておく事にした。]
累さんの依頼人さんは「サマナー」なんすよね? その人の連絡先……は、個人情報、だよな流石に
[このご時世、しかも高校生と話をしてくれるだろうか? わからないけれど、それでもその依頼人のサマナーに会えたなら、その時は色々と聞いてみよう。 しかし、会った人みんなに聞いて回るのか?聞いてもいいのかな…とウズウズうだうだ考える。
そのため“俺”は家族についての累の不思議そうな表情を見ることはなかったが、“私”はしっかりと見ていた。>>81]
(154) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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[依頼をこなすことに対する報酬について尋ねた答えが これ。>>82 やはり何に対してのものかはわからないが、言えない、或いは言いたくない類のものかもしれない。]
(『どうにかしたい、ね……』)
[嗚呼、かつての私なら知りたくて知りたくて堪らないだろう。今頃見透かしてその狙いの善悪を判断しているに違いない。
しかし事情があるかもしれないので追求はやめておく ──今の“私”は。 人間相手にそんな容赦は必要だろうか?
事情を追求はしないが、的を射ない返答。 何をどうにかしたいかによっては──多くの力が必要になるだろう。そう、マガタマを集める理由になるほどに。
しかしその確信もないため、“私”はそれ以上追求しなかった。 “俺”が眠りにつく累を見て、つられるように欠伸をして眠気を自覚したのもある。*]
(155) 2016/06/19(Sun) 02時半頃
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ーアプリについてー
あれ?ダルタニャンって拾った猫だったんだ… あんな可愛くてでけぇ猫 捨てられてたら絶対目立つのに じゃあ昨日みたあの猫って……なんだ?
[そういえばダルタニャンに触りたかったんだよな、と思いつつ、初期のユーザーやら、合体やら、出てくる単語がゲームそのもの。>>69 流行りのゲームのキャラが、実体化するのだろうか? 興味津々にスマホを覗き込む“俺”に、瞬間、“蛇”の瞳がギラリと光る。 次の瞬間見えた“少女”に、“私”は少し驚いて、溜息だけを残した。
けれどその後遙にも寝られてしまったので、野郎3人はひとまず何事もなく一夜を明かすことになったのである。確か。]
(156) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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[翌日、遙に改めてアプリを見せてもらうことになった“俺”は非常に興味津々だった、が>>129 どうやらメールが来たらしく、慌てる遙をきょとりと見て、マナーとして“俺”は文面は見ないことにした。“私”はバッチリ見ていた。くつくつ笑う。
そのメールの文面からは、覚えのある水の香りがした。嗚呼、この水は──。 思い出に浸りそうになった“私”の思考は邪魔される。]
僕等の町の おくすりや・さ・ん〜
[リズミカルな速度に合わせて、“俺”が突然歌い出したからだ。何故歌う人間よ。お前もフード揺らすんじゃない。>>135]
……SSRとかあったりすんの?
[ソーシャルゲームと同じノリで眺めている。そこに現れた猫をダルタニャンと呼んで──……ほらやっぱり猫じゃん。とニコニコした。>>150「俺も撫でていい?」なんて呑気に聞く“俺”の腕を、“蛇”は締め付けた。痛いっす。すいません。 画面を共有して見ていた“私”は“少女”がそこに映るのを見て、前日と同じように溜息。
累からマガタマを譲るように言われたのは、その後だった。*]
(157) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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ー当日のスーパーマーケットー
マガタマ……石のことか いいよ、だって集めるのが依頼なんでしょ── ・・・と、言うとでも思ったか?
[ぼんやりと何も考えずにマガタマを取り出そうとする様子に、さすがに“私”は“俺”から主導権を奪う。 『何でだよ!別にいいじゃん!』と“俺”。寝言は寝ているうちに言え、と“私”。]
マガタマを譲ることで、我々に何の得がある? 場合によっては譲ってやらん事もないが 現時点ではお断りだ。
[感情を浮かべることなく細めた目を、“私”と“蛇”はジッと見つめた。>>87 人間同士の助け合いとは違う。 何せこちらは悪魔なのだから。悪魔の入れ食いによる旨味以上のメリットがあるのだろうか?]
(158) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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[突然の来訪者の声は、遠く聞こえてきた。>>95 累は来訪者を知っているようだが、“私”も“俺”も覚えはない。
しかしわかる。 悪魔憑きの累よりも、“俺達”に近いことを。]
『なぁ、もしかして──いや、なんでもない。 外、きっと戦ってるぞ』
[思考の中で“私”に話しかけつつ、それでも“俺”は、そちらに向かうか戸惑っていた。 その来訪者に会った時、良くも悪くも、どうにかなりそうな気がしたから。何となく賭けの気分。 会ってみたい。会うのは怖い。両方同じ。
そう思っているうちに、声は聞こえなくなる。 それを残念に思っていた代わりに聞こえてきた音に、外で何か起きているようだと気づく。 “私”は、遠く聞こえた同類よりも、累がどうするか、ジッと見ていた。**]
(159) 2016/06/19(Sun) 03時頃
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[マガタマを簡単に渡すわけには行かないと言い放った“私”。“俺”は波風立てるつもりはないと鮮やかに累に対してホールドアップ。 仲違いなんて勘弁だった。だって少しでも話したり、食事を共にしたんだから]
ちょ、待って待って…おかしい。 石が餌なら、悪魔達に食われて減ってるはずだろ? それならなんで昨日より悪魔増えてんの! 餌が減ったら悪魔だって用がなくなる筈なのに って事はさ……渡した方が良いと思うんだよ あの人はちゃんと依頼されてるんだし 俺達より詳しい人に任せるべきじゃないか?
[言葉は“私”へと向けたもの。 “私”は『依頼内容は調査であって収集とまでは言っていないだろう』と文句を言う。いや、それは多分暗黙の了解的なさ…と都合良い解釈を思考の中で並べたてる。当然“私”には理解されなかった。
外に出てもいないのに、悪魔の気配が多くなっている事と、“蠱毒壺”が分厚く高くなった気配を察知する。>>#1 そんな“俺”の性質が“私”に近づいているのを感じとった蛇がしゅるりと肩に乗った。]
(176) 2016/06/19(Sun) 13時頃
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(嗚呼──嫌だ。蛇の考えている事がわかるように なってきた。“俺”、段々人間じゃなくなってるよな 今だってどうすれば戦わずに済むかだけじゃなくて 累さんをどうしようか、なんて考えてる ……これじゃ、まるでアイツだ。)
[それでもまだ、“俺”は“俺”だと言える。本当に言える? ──────言いたい。*]
(177) 2016/06/19(Sun) 13時頃
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/* 書いてたら!累さん来てたよあいうえお!
(-55) 2016/06/19(Sun) 13時頃
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え?!……うわぁ!!
[抑揚のない言葉を聞いていたら、突然振り抜かれた爪。>>175 掠めただけで済んだのは、“私”に下がれと言われたから。 後ろが商品棚じゃなくてよかった。チリ、喉元が痛い。ダラリと何かが垂れる感触……何かはわかる。]
累さん…その、爪……
[それでも“俺”はホールドアップを解かないままだった。遙にもし攻撃が当たったら、どうするつもりなんだろう?それとも……それすら、構わないのだろうか? 驚きに開いた目でジッと累を見たままの“俺”の血を蛇が舐める。不思議と少し痛くなくなった。]
………俺は正当防衛とかしたくないっすよ。
[話をする気はあるだろうか?とジリリ、距離を置きながら声を掛ける。 “私”は良い機会かもしれない、と“俺”に主導権を握らせたまま、周囲をジックリ観察していた。*]
(178) 2016/06/19(Sun) 13時半頃
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[小さき鍵の一章。 γοητείαという言葉は、呪術を意味する。 それに列挙される悪魔もまた、呪術の1つ。 悪魔憑きとは似た性質を持つかもしれない。
しかし悪魔憑きと悪魔は違うもの。 今は人間と悪魔が混在した状態だが、くれぐれも 一緒にしてくれるな。]
(181) 2016/06/19(Sun) 15時頃
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[濃くなった獣の臭いに、“私”は周囲から目を累へと向けた。>>180 わかっていても身体能力の差故に対処がどうしても遅れてしまい]
……ぐっ
[結果。“私”はその拳を避けることは出来なかった。 上げていた両手を握りしめ、防御体制を取るが、その上からでも拳の衝撃は十分な痛手。痛みに感覚が阻害される。
刹那、蛇が叩き込んできた悪魔憑きの拳に牙を立て噛みつこうとしたようだが、その結果や如何に。
人間の身体というのは不便だ。欠陥だらけだ。悪魔に戻りたいところ。早急に“俺”の魂が染まるのを祈りつつ、そうなるように言葉を紡ぐ。]
(182) 2016/06/19(Sun) 15時頃
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ささやかな願いは通じないようだ。 マガタマを奪う為なら容赦なく爪をふるえる男だよ 目の前の男は、ね
[スッと手を伸ばす。防御や降参ばかりでは割に合わない “私”はマガタマを寄越してやるつもりは、毛頭ない。]
お前には、他者を殺めてでもマガタマを集める 陰謀があると判断した。 ──それは制裁に値する。
[思考の中の“俺”は随分と衝撃を受けている。 それを“私”は嘲笑う。 むしろ哀れな犠牲者の1人にならなかっただけありがたいと思え。
その魂がマガタマのように濁るのを、愉しむくらいの余裕は、まだある。 引き続き身体の主導権を握らせる。人間から悪魔となる為には、その必要があるからだ。*]
(183) 2016/06/19(Sun) 15時頃
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/* 勝手に腕の一本でも折ろうかと思ったけど、段々体質が悪魔よりになってる描写入れたからなぁ…-
骨折れたい← そして“俺”の負の感情が戦闘によって増してしまうので、累さんと戦いたくないいい
死亡フラグを着実に高めていく!
(-58) 2016/06/19(Sun) 15時半頃
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痛ってぇ……
[累に距離を置かれても、容赦なく拳を振られても“俺”が追撃することはない。>>190 でもさっきの拳、滅茶苦茶痛かった。“私”が何故涼しい顔をしていられるのか思考の中でずっと不思議だった。絶対骨イったと思った。
家族の事を引き合いに出されると胸が痛むけれど……不思議と、湧き上がる感情は段々薄れている。]
いや……家族のことはもういいんだ “俺の家族だった人達”を喰らったヤツは… ちゃんと“取り分をいただいた上で喰らい返して やった”から。
でも、誰かの陰謀ってやつがなかったら今も 普通に暮らしてたと思うと…… やっぱりその誰かは、悪いやつだと思う。
[累の小さな呟き。家族への感情がわからないという言葉に、“私”は『家族絡みの確執でもあるのだろうか?』と仮定する。]
(197) 2016/06/19(Sun) 18時半頃
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んげ……っ!
[影から現れた“犬”。>>191 咄嗟に伸ばしていた手を何も考えずに握り締めてしまった。え、これからどうしよう?さすがの“私”も聞いたことのないような声を出している。]
しつこいのは“蛇”も同じなんだけどさ…
ねぇ、どうしよう…“俺”、累さんとこの犬、 盗んじゃった…この手開いたら、俺、喰われる? それとも、累さんのとこに行っちゃう?ヤバい? どっちも、やだなぁ……
[悪魔憑きだと言っていた累に、どうしようと情けない声を出す“俺”。 だって本気でわからない。“私”に罵られまくっている。そこまで言わなくてもいいだろ。何でも盗めるんだから、仕方ないじゃないか。 スッと空いた方の手を開いて、またホールドアップ。“俺”は戦う気はやっぱりないけれど、助けを求めるように累をジッと見た。
“蛇”は“俺”の意思を汲んで、累には向かわず犬を盗みっぱなしの腕に絡みつく。*]
(199) 2016/06/19(Sun) 19時頃
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/* 呪詛死的なやつになるかな?←
(-63) 2016/06/19(Sun) 19時頃
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遙さぁん…“俺”は戦うつもりなんて…
[ですよね。戦ったって何にもならないよね。この状況では遙の言葉が救い。>>202 けど、今、手の中に“犬”がいるんだよ。]
………人間っぽく、ないか。
[累の言葉に苦々しい顔。>>204 元々の方が悪魔であって、これまで人間として生きてきた方が間違いだとはわかっているけれど。 “私”の嬉しそうな声が響く。ああ、違うな。嬉しそうに笑ってるのは、“俺”だ。どっちだっけ?どちらの思考なのか、わかんなくなってきた。]
すげぇ!魔法みたい!……あ!これ違うやつ!
[累の指に灯った火球が放たれた。>>206 助けてくれるのかな?なんて感激していたら、何のことはなく攻撃でした。 案の定ホールドアップしていた反対の手で盗む“俺”。
遙のSSR+からおっかない事を言われるのは、それくらいのタイミングだった。>>210>>211*]
(218) 2016/06/19(Sun) 20時頃
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仲裁じゃないのかよ?!
[その言葉をそっくりそのまま受け取る“俺” 可愛い顔でなんて事を言うんだ。 最悪、累から盗んだ火球はアリスに向けないといけないのだろうか?なんて考えていると、両手の中の感覚がおかしい。]
………待って待って!もう!
[何かおかしいのはわかるけど、両手塞がりの自分に向けて累の爪が振るわれる。>>221 あの爪を見ると、喉元がチリリと痛んで嫌な感じだ。]
『マガツヒ──それが狙いか』
[“私”はボソリとした呟きを聞き漏らさず、“蛇”の目を邪眼に変えて、爪を迎え撃つ。それはなぎ払ってきた悪魔から盗んだもののうち、使えそうだと思ったもの。
ひったくられたバッグからマガタマを盗み出したように “私”は、盗んだものから自分の取り分をいただかずにはいられない。
しかしあくまで取り分であって、本来の力そのままではない。邪眼から放たれる光線も、足止めが出来れば上々な程度。]
(226) 2016/06/19(Sun) 20時半頃
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………やっぱり。ない。
[蛇が光線で迎撃している間、“俺”が火球を盗んだ方の手をおそるおそる開いてみると、手の中には何もない。
じゃあ──反対は? とりあえず累も遙もいない方向へと手を向けて、一本ずつ指を開いてみる。その手の中も何もなかった。何も起こらなかった。自分も累も無事である事に、ホッと安心。]
ねぇ、マガツヒって、何?
[まだ戦闘は続くのか不安に思いながらも、累と遙をキョロキョロと。思考の中で尋ねてみても、“私”は考え込んでいるのか返答がない。 光線を使い果たした蛇の目が光る。*]
(227) 2016/06/19(Sun) 20時半頃
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