306 【誰歓5発言RP】かたりかたるるかたりべの
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[ 花はひとでは在れません。ひとは花にはなれません。 ですから、相手の立場に何れ程思うことがあろうとも 想いが結実する日は決してやっては来ないのです。
それでも────、 ]
明るく、朗らかで、誰とでも分け隔てなく接する 私は、貴方のようなひとになりたかったのですよ。
… ええ、そう、昔はね。 今は自分には不向きだと分かっていますもの。 憧れるというよりもその気質を想うばかりです。
[ 此れは恋…とは、少し違うものなのでしょう。 違うけれど──何もかも違うとは言えないもの。 届かないからこそ強く焦がれるようなこの気持ちは、 ]
(15) 2020/08/28(Fri) 17時頃
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[ >>0もっちりとした白玉を餡に絡めて口に入れ 唇にぬめる残蜜ごと嘗めとってしまいましょう。
丸くて、ぷよぷよ。そして少しだけ冷たい 暮れる晩夏の一夜にも似た儚い甘味を味わいながら、 その時の私は貴方の傍で口を開くのです。 ]
ひとの想いというものは不思議なものですね。 肉体は死を迎えても様々な形で残ることがある。
もしかしたら…本当は 遺せるものですら選ぶ気があれば選べるのやも。
[ 花として一つの命を繰り返す私も。…貴方も。 残したいと思ったものが残って今なのでしょうと。 ]
(16) 2020/08/28(Fri) 17時頃
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[ けれども、ひとの理とは違う場所に咲く花には 貴方の魂が何処まで続いていくものなのか、 貴方が何処まで明朗快活な今を謳歌するのか、 まるきり及びも付きませんから、…ただ、 ]
ところで、ふろーらさん。 貴方にその気がお有りでしたら、これを、
[ 此処に来てからというもの幾度かそうしたように 機会があれば今後もそうするように────そっと 紫色の小ぶりな花を付けた勿忘草を手渡そうとして、 … 受け取られずに捨て去られるのならそれも運命。 花とは本来斯く在るべきものなのですから────
「私は貴方と一緒には行けませんから」と、 花の傍に言葉を添えました。 ]
(17) 2020/08/28(Fri) 17時頃
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貴方の魂が尽きる日まで貴方の御傍に。 賑やかすようなことは出来ませんけれど 視界を癒す程度には役に立つでしょうから。
貴方だけのその明るさや朗らかさが どうか此れからも萎れることのないように。
[ 散りゆくばかりの実を付ける予定もない花ですから >>3栄養を摂り過ぎては靠れてしまいます。
残念ながら持て成しを全て受けることは出来ず、 喉を潤した餡蜜のみで箸を置くことになるのでしょう。
… 本来が水だけで事足りる在り方です。 頂いたものだけでも十分に過ぎていました。 食の代わりに話の種を差し出したのは──その所為。 ]
(18) 2020/08/28(Fri) 17時頃
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[ 甘味の名残も消えれば南瓜さんにお願いをして、 食後にお茶を頂きながら一息吐きましたら、 私にとっては複雑な思いの先のその方に、もう一度 確りと顔を向け直すことにしました。 ]
貴方の魂が何処かで咲き続ける限りは またお会いすることもありましょう。
この私が貴方と共に行くことは叶いませんが、 運良く貴方の傍に咲くことがあったなら────
その時は今一度貴方の天性の明るさに 心を焦がすことが出来れば良い、と思います。
[ 燈に惹かれる虫螻は自身が焼けようと焔を求めるもの。 私にとっての貴方はそのような類の方でしたから…。 ]**
(19) 2020/08/28(Fri) 17時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2020/08/28(Fri) 17時頃
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