229 流水花争奪鳥競争村
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──昼、神殿待機室──>>1:100
[びくう!と部屋を行き来していた侍女が、 っふぁあああい!! と大きな返事をしてぐるんと振り向いた。髪がぶんと慣性で肩のあたりを叩いておちる。]
…、
[予想範囲外の反応だった。 目を丸くして瞬く。]
(14) miseki 2015/07/08(Wed) 22時半頃
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[今度は、頭を下げる勢いで ぴょんとお下げがはねた。]
…、っ、く
[つい肩を震わせて、笑いを押し殺す。拳を当ててはみたが口が隠しきれている気はしないまま、ああ。と抑えているせいでがたついた声で返事をした。]
(15) miseki 2015/07/08(Wed) 22時半頃
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… いや、いい。 まあ、気にもかかるよな
[噴きだすまでは耐えて、はー。と笑った顔のままで息を吐きだした。許可に、わかった。と答え、]
あ。 あと、あー…。
…あー………
[深すぎるぐらいの見送りを、 そこで一度ふりかえった。]
(16) miseki 2015/07/08(Wed) 22時半頃
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んん
[こういうのは入れ知恵になるんだろうか。まあ、それならそれか。と思う。]
テアが好きな花とか。 ……わかるか?
[尋ねながら視線を逸らして顎を手の甲で擦る。流石に多少これは、質問自体が気はずかしくも*あった*。]
(17) miseki 2015/07/08(Wed) 22時半頃
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──神殿前、大通りの花屋──
[店先に置かれた籠いっぱいの花が、ひとつまたひとつと人の手に渡っていく。昼をすぎ夕が近くなれど、祭の賑わいはまだまだ続く気配を見せている。]
そうそう、あー。 そのダイアモンド・リリーだとかで。
[これですか? と花屋の娘が束になった花を差し出す。白に薄紫がかかった花びらが、きらきらと陽射しを受けて光る。]
(18) miseki 2015/07/08(Wed) 23時半頃
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じゃあ、そいつを、包んでもらっ …うおっ!?
[はい。と頷く間に、膝裏に軽い激突をかまされた。膝かくくんをされた恰好で上半身が沈む。]
おい、あぶねえから
[なんとかこけるまではならず、後ろを振り向くと、きゃらきゃらと子どもの笑い声が上がった。 「エフー、屋台のあげパン買って!」と、無邪気な声で強請られる。2、3人それよりちいさい子どもらが、「かってえ」と唱和する。]
(19) miseki 2015/07/08(Wed) 23時半頃
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お前ら、あんま食い過ぎると 夕飯入らなくなんぞ [ぐりぐりと頭を押さえつける。きゃーっとやはりかんだかい声が上がった。仕事で家を見回るときに知り合った子どもだ。引いた水路の点検も仕事のうちだ。]
っと。ああ、さんきゅ
[たく、ちょっとだぞ。と子どもらに言いおきながら、できましたよ、と渡された花束を受けとった。]
(20) miseki 2015/07/08(Wed) 23時半頃
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[よろしくとお伝えお願いしますね。と、花屋の娘が笑う。]
ああ。 …ってわかった、わかった。 ひっぱんな
[まるく咲いたネリネの花束を抱えて頷く。 子どもに、はやくー。と急かされて あげパン屋の屋台前に引きずられた。]
(21) miseki 2015/07/08(Wed) 23時半頃
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たく、お前ら俺をなんだと…… 少なめでいいからな
[きつね色の小玉のパンが油の中で上下している。屋台のおやっさんに笑われながら、砂糖をまぶしたあげパンを一袋ぶんを買う。やったー!と歓声があがった。]
メシはちゃんと食えよー!
[嵐のごとく去っていく子どもの背をやれやれ。と見送って、見上げた大時計の針は夕刻近くを指していた。]
(22) miseki 2015/07/08(Wed) 23時半頃
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[そろそろ、アマルテアの昼時間が 終わるころだろうか。]
……──。
[落ち着かない気分で花束を抱えなおす。 少しだけ神殿へ続く道を眺めて、目を眇めた。]
(23) miseki 2015/07/08(Wed) 23時半頃
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[じゃあ、と花屋の娘に礼をして、 立ち去ろうかという段だった。]
…? ん、ん?
[大通りの向こうで、見慣れた恰好をした奴らを引き連れた、今しがた浮かべていた姿が見えた気がした。]
(29) miseki 2015/07/09(Thu) 00時頃
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[思う間にも、その三人との距離は近づき、]
…
[顔を合わせて真っ先に、噴出された。]
(30) miseki 2015/07/09(Thu) 00時頃
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うるせえ
[似合わない。すっぱり言われた台詞に反論はできない。そりゃあ、花が似合うような顔をしてない自覚はある。]
お前さんに似合えばいいんだ、 こういうのは。
[花束を見下ろして、ほら。と差し出す。]
(31) miseki 2015/07/09(Thu) 00時頃
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部屋に飾ってもらえりゃ、 と思ったんだが。
……、 思ったより早かったな。 探させたか?
[衛兵が一礼をして去っていく。]
(32) miseki 2015/07/09(Thu) 00時頃
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ああ。リッサに聞いた。 こういうのは、好きなののがいいだろ
[そう彼女の侍女の名前をあげて、 笑む顔に表情を緩める。]
俺と──、あと、そこの花屋からな。
[親指で示すと、店先にいた花屋の看板娘が「い、いつもありがとうございます!!」と、緊張気味にぴょこりお辞儀をした。]
(34) miseki 2015/07/09(Thu) 00時半頃
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…
あんまりさっさ終わるのも、… … 緊張はするな。
[さっさと。と言われて、吸った息を塊にして吐く。制限つき。それとはじめに了承してはいても、それが──痛むように思ってしまうのとは、別の話だ。]
…まあ。……それなら、今から行くか。 連れてきたいとこがある。
(35) miseki 2015/07/09(Thu) 00時半頃
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少し遠回りするが、 あそこまで。
[示してみせるのは、──時計塔の文字盤を。]
(36) miseki 2015/07/09(Thu) 00時半頃
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──夕刻、神殿前大通りの花屋前──>>37
[花束を受け取ったアマルテアが、 "巫女"の顔で大人しげな笑みを浮かべる。
ぱ。と花屋の娘はばら色に頬を染めた。]
(……ほぼ詐欺だな)
[最初のころより笑い方上手くなったな。と、 そんなことも、同時に思った。]
(63) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[花束を抱えたアマルテアが隣に並ぶ。 歩調を合わせて、驚いた声に頷く>>38。]
ああ。普通は入れないな。
地下水路から繋がってるんだ。 中が分水になってる
[時計を動かしているのも水力だ。機構部分は水と離して上部に集中しているから下部がデッドスペースになるのもあって、そこを用水分岐路にしている。]
(64) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[そんな説明をしながら、ぺたぺたと鳴るサンダルの横を歩く。見慣れた家々の窓には、今が祭の只中であるのを示すように、旗や花が飾られて見えた。]
…ほら。
[途中、地下水路に潜る階段の段差で手を伸べる。 水路の中央に、青の灯りを埋めているから、 そう暗くはないが、エスコートのうちの一つだ。
床に足がつき、手にかかる重さが そっと薄れるのを待って、手を離した。]
(65) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[青いひかりが下からぼんやりとアマルテアの顔を照らしている。皮を裏に張った沓とサンダルがこつこつぺたぺたと並んで歩く。]
ん、
[不意に、黙っていたアマルテアが、 ぽつりと口を開いた>>40。]
(66) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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────。
[溢れた言葉が続く間、>>41>>42 横合いから口は差し挟まない。 歩調だけを少し、緩めた。]
(67) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[かさりと花束を包む紙が音を立てる。 力をこめた事を示す指先の色が見えた。]
…
[ややも暗い道の先には、青ではなくて、白い光が見える。四角い枠に柵がついている。上へ昇るための、水力エレベーター。そこまで、あと数歩のところで、アマルテアの足が止まった。]
(68) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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…
[隣に並ぶのをやめて、一歩前へ足を出す。 対面に向きなおる。 花に顔を埋めた赤毛のつむじが見えた。]
……。全部なんて背負えるわきゃねーだろ 俺らの仕事までとるなよ。
ひとりに汚れを全部押し付けて それで平和だなんぞ言われても んなとこ気分よく住めねえだろうが
…と、思う。
[ほぼ一息で言って、膝を軽く曲げて屈んだ。花束を掴む指に触れて。少しだけ強引に、指の力を緩めさせる。]
(69) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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まあ。全部自分が、ってのが …… お前さんのいいところでもあんのが、 難儀なとこだが、
[顔を上げさせることはしなかった。ぽんぽん。と手を撫でてやる。背負いこみすぎるきらいは、あのときに。少し見えていたから、ああ。と少し切なさが胸に沁みる。]
ただ、なんつーか、一概に否定もできんというか
俺は、……。 巫女様ってのは凄ぇなと思ってたよ。
[ふと、少し黙ってから、ぽつ、と、言葉を続けた。眉を下げて笑う。顔は見えなくても、息で伝わるだろうか。]
(70) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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一度汚染された水を使えるようにするには、 その何倍も何十倍もの水が必要で。
それを確保する為にゃ、 資材も人の手も 大量に借りなきゃならない。
──そんな大きなことを 浄化の巫女様ってのは、 たったひとりでやってのけちまう。
(71) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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…… まあ、できないことができる そのぶん責任も重くて、 …手も伸ばしたくなっちまうもんなんだろうな。
ただ、俺は、そういう力を前にして、 ……純粋に、巫女様ってのは凄ぇもんだな、と 思ってたよ。
[できない。のだと、たった一人に頼らねば──難しいのだと、今の仕事に携わる中でも、そう思い知るから。]
今も、思ってるし、
[それだから、]
(72) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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……感謝を、してる。
[思うところを、そう口にして、まあ流石にぶっつぶしてやろうとまで思われてたとは知らなかったがな。と、肩を揺らした。]
(73) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[上がらないつむじにこつんと額をつけてやる。] …"存在してること"に、ありがたさを感じるからかね。
…守る、とか、そういうのは、 俺にとっては、おこがましい気がして、 なんか違ってな。
ただ、…それだけで言い切れるかっつーと そうでもないっつーかなんつーか、
(74) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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俺はな、
たぶん、ほんとに単純に、 お前さんが好きなんだよ。
(75) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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きたないかどうかってのは、 正直なところ、俺にはよくわからんが、
…俺は、このキレイな水の先に お前さんがいると思うと なんとなく誇らしいような気になるし、
誰かが飲み水を手に入れて、 喜んでんのを見ると、嬉しくなる。
感謝してるぶん、 ──何かを、返せないかと思うし、
そういうのと反対に、お前さんが 沈んでたり凹んでたりすんのを見ると なんとかしてやりたいと思う。
(76) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[思うところを言って一度深く息を吸う。 高い高い浮島に住む、浄化の巫女様。 他の誰にもできないことができる、すばらしい。 それを、下から見上げながら、]
… 隣に、立てたらと思う。
[そうできる人間でいたいと、思ってきた。]
(77) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[指に触れていた掌をそうっと頬に添える。 微かに水を吸った草の香りがした。]
まあ… 困っとけ。
…… みんながやさしいのはな。 お前さんが好かれてるからだ。
[有名税みたいなものだ。 そう、無茶を言って]
(78) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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あとな。
もし、何千人、何万人って人間をお前さんは 毎日当たり前のように助けてて、
それでもまだ、 どうしても足りないって腹が立つなら。
───それが、アマルテア・レウォスなら、
(79) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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お前さんみたいな力はないが、 俺にも、
[──その願いが、彼女のものなら、 それが彼女心の曇りを晴らすなら]
…できる限りのことをさせてくれよ**。 [その願いへ続く道が、どうか。 どうか閉ざされぬ*ように*。]
(80) miseki 2015/07/09(Thu) 05時半頃
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[赤毛の巫女様は俯いていて、耳の向こう側にちょこんと顔を出したダイアモンド・リリーが見えた。]
[ ばか。 ] [と、呟きが落ちる。]
[棘のない、いたくない、おもちゃのハンマーでぽかりとやるような声に聞こえた。]
(97) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[頬に手を添える。微かな重みがかかって、 柔らかさと温かさが肌から伝わる。]
ん。
[顔が上向く気配に、当てていた額をゆるやかに離した。]
なら、なによ り、 …
[掌に肌とは違うやわらかさが触れて、語尾がぎこちなくなった。ちら、と確認に来る視線に襲うぞこのやろう。という一言はすんでで飲み込んだ。]
(98) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[抑えた言葉のかわりに、頬をむに。っと挟んで手は離れた。]
……、四、五年は無理だな。 そっから先はわからん
[「巫女さま好きすぎるでしょこの水質オタク!」と、学生時代にふられたのを思い出す。悪いことをした、と思うのと、当時に自覚はなくて、ひどくぐっさり言葉が刺さったのが今となっては思い出深い。]
(99) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[上階行きのエレベーターはすぐそこで、地上の光と白熱灯の光が混じって足元に伸びる。]
……
[花が一輪。ぽとり、と床に咲いた。]
(100) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[他の候補者の名前が零されて、黙って目を眇めた。 最後に残った三人。隣に並ぶ可能性がある奴ら。]
…
[結婚する柄が想像できない。と、 はっきりずっぱりいわれて、 途中、思わず、真顔になった。]
(101) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[ただ、幸いなことに言葉はその先があって、 足下に光を踏みながら、息を深く吸って吐いた。]
ほんっ とうにわがままだなお前は
[やさしいばっかりでは嫌。と、いわれて、 いー。と歯を見せるように両方の口角を上げた。]
(102) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[右手が伸ばされる。手の中で咲くダイアモンド・リリー。それに、一瞬ばかり目を眇めて、]
…ほら。
[昇降機に一歩先に足をかけて、口にするのは、 先ほど階段で前に立ったのと同じ言葉。]
(103) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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エフは、──そうして、
miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[今度は、手が重ねられるのを待つことはなく、自分から手を伸ばして、花を潰してしまわないよう、手首を捕まえる。]
……お前なあ。
[ぐい。と手前に引きよせた。]
(104) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[勢いで背中が昇降機の壁にどんとぶつかる。 段差を抱き上げるように、腰に手を回して]
……、俺に聞いたら、そんなの 俺を選べ。って言うだろうが
[顔の向き、互い違いになるように肩に顔を埋めてやった。]
(105) miseki 2015/07/09(Thu) 18時頃
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[もともと点検用の上り下りのために設置されているエレベーター内は二人ですでに満員だ。胸元に、花と捕まえた手が挟まっている。ぐ、と捕まえた指に力が篭る。
──その方がお前が幸せになれるなら。とか、 一瞬過ぎった言葉を放り捨てる。
傷つきたくないだけの弱気なぞくそくらえだ。 背裏から肩甲骨に触れる。心臓の位置に手を当てる。]
(106) miseki 2015/07/09(Thu) 18時半頃
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[夏の温度のせいもあるかもしれないが、 腕の中に招いた体温は高かった。]
…
[湿度のある肌に鼻先が触れる。 眼鏡が邪魔だな。と思った。]
(111) miseki 2015/07/09(Thu) 19時半頃
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[あまり、他の候補者の名前は出さないようにしていたし、試験だというのも、思考の外に意識的に追いやっていたから、それをつきつけられた気がする。]
… … 何度も言うけどな。 俺は、お前が、好きだ。
[ごめん。の言葉に一瞬、断り文句過ぎって心臓が絞られる。顔を上げないまま、湿度の高い息を、肩に落とす。]
(112) miseki 2015/07/09(Thu) 19時半頃
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[それと逆に、喉に息を詰めて、奥歯を嚙んだ。 預かる形だった身体を胸で押し返して、 拳で昇降機の「昇」ボタンを押す。]
…好きだ。
[こうして、近づいて。触れてわかる。 好きなのは、きっと今の時間も──距離もだ。]
(113) miseki 2015/07/09(Thu) 19時半頃
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[手を掴んでいた指をゆっくりと剝がして、背に回す。腕に力を篭める。問うように名前が呼ばれる間に、ボタンの上に置きっぱなしにした手が ず、と下に滑った。]
……正しいのはこっちだって、 教えて欲しい。とか言ったあとに、 さっきの選択は、
……冷静になりきれねえから、
きっつい程度に、好きだっつってんだこのバカ娘が
(114) miseki 2015/07/09(Thu) 19時半頃
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[ごうん。と音がする。それに水の音が続く。 足元からの、微かな浮遊感。]
……このやろう。
[いいたいことを言いきっても、 手は離さないそのまま。 耳元で笑う声が聞こえて不満げな声を漏らした。]
(120) miseki 2015/07/09(Thu) 22時頃
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……
[少しだけ、顔を上げる。笑った顔が見えて、 じと目のまま、眼鏡を下から押し上げて額に乗せた。 世界が、少しぼやけて見える。]
(121) miseki 2015/07/09(Thu) 22時頃
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[柵の外を壁がすぎていく。 外からの光は夕刻の橙の名残を残したまま]
……
[素通しでようやく色が見えるような ほぼ黒の深藍は据えるように青い目を見て 距離を縮める。]
(122) miseki 2015/07/09(Thu) 22時頃
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エフは、──とん、と、その目元に唇で触れて
miseki 2015/07/09(Thu) 22時頃
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[温度が伝わるまでの無言の後。微かな呼気の気配だけ残して、そっと離れる。甘くてにがい気分ような気分で、笑みが浮かぶ。]
……、俺が確約できるのなんざ、 俺の幸せだけだからな。
[護ってやる、なんてことは言えないし、 幸せな気分だけ、なんてことも、きっと。 これまで全部ごと抱えていくなら。 この顔と声との時点で、土台無理だろう。]
(123) miseki 2015/07/09(Thu) 22時頃
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[近い。と抗議の声が聞こえたが、駆動音に紛れたことにして聞き入れないことにする。]
…なんかってなんだ。
[体中を血液がどきどきと巡っている。同じなのか、アマルテアの耳が赤いことだけ、やけにはっきり見えた。]
(133) miseki 2015/07/09(Thu) 23時頃
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[手を離さないで、服越しに体温に添うまま、 顔を覗こうとしたところで、声が上がった。]
……
[ぱ。と顔が上がる。──似てない。と 言葉と一緒に名前が届いて]
(134) miseki 2015/07/09(Thu) 23時頃
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[下手くそよね!と、評価が下される。]
………、お前な。
そのたまに出る言葉の謎チョイス もうちょっとどうにかしろ
[自覚はある。あった。確かに、あいつの方が、だいたいにしてうまくやる。エスコートだってスマートだし、そもあいつは女にバカだの滅多なことでは言わない奴だった。]
……
[わかっているがそれとなけなしの男のプライドが ぴしっと言うのは別の話だ。]
(135) miseki 2015/07/09(Thu) 23時頃
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[はあ。と息を吐く。上に上げていた眼鏡を下ろした。 アマルテアの表情に、ちゃんと。ピントがあう。]
…ようやっとかよ。
[つっこみを入れるけれど。
── 笑っている顔が見えて、しかたないような、 うれしいような気分が沸いて、くっと喉が鳴った。]
(136) miseki 2015/07/09(Thu) 23時半頃
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|
[がたん。と昇降機が止まる。少し身体同士が離れて、空気が通る。涼しさに、名残惜しさを覚える間にも、ぎい。と軋む音を立てて、安全柵が開いた。
問いのようで答えを待たない質問が 明朗な声で紡がれる。]
…
[陽が目に飛び込んで目を眇めた。 涼やかな空気で肺が膨らむ。]
(137) miseki 2015/07/09(Thu) 23時半頃
|
|
[おかしいような、たのしいような気分が沸いてくるのは、なんだろう。]
……あとで待った!はきかねえぞ。
[── こいつ。って気持ちと、名残惜しさをこめて、 伸ばした両手で頬を挟んで、むにむにと揉んでやった*。]
(138) miseki 2015/07/09(Thu) 23時半頃
|
エフは、──それから、
miseki 2015/07/10(Fri) 03時頃
|
[頬をむにっていた手を下ろす。とん。と軽くそろえた四つ指で、アマルテアの左の掌を叩く。]
…ん。
[手を絡めて、顔を見ると──まだ、どうにもおもはゆくて、 つい視線を外してしまったのだけれども。]
(139) miseki 2015/07/10(Fri) 03時頃
|
|
──夕闇、時計塔上層──
[ひゅう。と風が髪を撫ぜる。神殿を乗せた浮島の下部とほぼ平行の高さに外から文字盤を見られるように頑丈なベランダ上の足場がつくられている。]
…こっから、よく里と神殿を眺めてたよ
[四方を滝に囲まれているレウォスの里の夕焼けは短い。空の天井近くは紺に染まって、ちかりと星が見えた。風に、落ちるなよ。と軽く手を引いた。]
(140) miseki 2015/07/10(Fri) 03時頃
|
|
[頭上で人の身長よりも大きな長針が、 かっち、と身を震わせる。 下を見れば大通りには灯りが点々と灯されて、 祭の賑わいが続いているのが見える。]
ここからだと、水路がよく見えるし、 …里ん中だとここが一番神殿に近いしな
[少しでも視線の高さが同じにならないかと。 そんなことを考えていたのだと*明かした*。]
(141) miseki 2015/07/10(Fri) 03時頃
|
|
[掌には挟んだ頬の感触がまだ残る。
巫女様の澄まし顔はきりりとしても見えて、 それで逆に、笑ってしまった。
手を取れば笑われて、気恥ずかしさが加速する。 暫くなかった感覚に、背を押されるような心地。]
…まあな。
[苦労するわよ。という言葉に、この先を想う。]
(154) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
|
|
──時計塔、上層──
[高みから下を見下ろすアマルテアの一歩後ろ。 引き戻せるように手を繋いだままに風を受ける。]
展望いいだろ
[観光に解放するには足りなくとも、二人ぐらいなら十分広い。360°ぐるりと張りだした、人気のない展望台。]
(155) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
|
|
昼に来ると、人が歩いてるのも もっとよく見えて面白いかもな
[工事途中の噴水を眺めるのも、建設途中の家を見るのも、水路を水が流れるのも。どれも、里が生きているようで、好きだった。]
なら、今度は日があるうちだな。
[次は護衛つきになるか、──それとも。思考をすぎらせながら、機会をつくろうと思う。]
(156) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
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|
[そうして落下防止の縁に手を置いて隣に並ぶ。 >>149 まじまじと視線が来て、横を見た。]
…………
[むっつりなことばかり考えてたわけじゃねえ。とその一言は、そういうことも確かに考えていたせいで咄嗟に否定ができなかった。半眼が刺さる。]
そ……
[そういうところもあるが。と、言おうとして言っていいのかを迷って、拳を額に当てた。顔の向きが逸れる。]
(157) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
|
|
……。
好み の相手を前にしてりゃ ふつーだ。ふつう。
[多分、とは内心だけに留められた。 顔の向きが明後日にそれる。]
(158) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
|
|
[そうして、そんな会話から、少し後の話。]
…ん。
[声での返事。オレンジがかる灯りに照らし出された文字盤の下、正面に立つアマルテアに視線を向ける。]
(159) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
|
|
…仕事やめて傍にいて! とか言われたら 寧ろ困ってたな。
[大丈夫。というアマルテアに。ああ、大人になったな。と、そんなことを思ったのは、今は言わないでおく。]
(160) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
|
|
[わかった。と目で頷いて、それから。と、 まだ先が続くらしきに、軽く首を傾げた。]
どうした?
[視線が逸れる。それから、 意を決したように戻されて、]
(161) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
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|
[しっかり、顔を見合わせた状態で、 真顔のまま"要望"を聞いた。]
…… テア。
[表情を崩さない真面目な顔のまま、声だけ和らげて。 そう、昔みたいに、ただ一人の名前を呼んで、]
(162) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
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[前髪に軽く、額が触れる。]
… 何人欲しい? …
[そう、逆に尋ねかえすまでは成功してから ──口許が耐えきれずに笑いでふるえた。]
(163) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
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[感じた気持ちのまま、後ろ頭に手を添えて]
…俺は 三人くらいは、欲しいな。
[声も顔もどうにも笑ったまま 互いの鼻先を とん。と触れ合わせた*。]
(164) miseki 2015/07/10(Fri) 11時頃
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[息を呑む音、慌てたような声。しゃれあいながらの会話の中身がどうにもおかしい。ぽん、と背に手を当てれば、ぐりぐりと額が押し付けられた。]
そりゃぁー。 はじめての相手になれて光栄だ
[皮膚の向こうの骨を額で感じる。眼鏡越しに見える細まる目に感じるのは──心地よさ。先の会話の中身からすれば近くて少し遠い感情。]
(172) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[首に回された手は解かない。 腰に軽く両腕を回す。]
倍じゃねえか。豪儀だな 年子はそれなり大変そうだぞ?
[真面目ぶろうとしても声が笑ってしまう。 しゃれるように、肩に流れてる髪を梳いた。]
(173) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[ひとしきりお互い笑いを耐えて 耐えきれずが続いて、額が離れる。]
…、…してるけどな
[イイ思いなら。本音半分に瞳をのぞき、]
…───、
[にやー。とからかうように笑う顔を見て。 少しだけ色を変えて、淡く笑った。 軽く曲げた左手の人差し指の甲で、唇に触れる。]
(174) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[黙って、それから指が離れる。]
… 目。
[それだけ言って、顔を近づけた。]
(175) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[唇同士が触れる。微かに形を変えるだけで離れて、それからもう一度、先ほどよりも深く。背に回した手は身体を支えるだけのまま、]
……、 ご褒美の?
[──指先で赤い髪をもてあそぶ。 少々意地悪をいうように、その先を聞いた。]
(176) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[たぶん、今の時間は、今の時間で大事にしたいような気持ちと──まあ、半々ぐらいだ。]
…
[さら。と髪を後ろに梳き撫ぜて、──問いの返事は待たずに白い首筋にも、顔を寄せた。髪の香りか。花に似た匂いがする。]
(177) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[多分──、言ってみれば、がっつく時代は過ぎたというところなんだろう。じゃれあいも、それはそれで嫌いではない。
が、]
───…、帰るか?
[曰く、むっつり、を否定しないくらいには、くらいではあるのだ。ここだと痛いし流石に寒いぞ。と口にしない程度の理性はあったと*しても*。]
(178) miseki 2015/07/10(Fri) 15時頃
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[浄化の巫女さまは、胸を張りそうな勢いでどや顔をしている>>179。]
まあな。…… つっても、 俺と、テアは、分裂できねえだろ。
[子育て環境については否定はしない。ただ、ひとりにさける時間はどうしても限られる。手を焼かされることが多いが、なんだかんだで子どもは好きだ。できるなら、まかせっきりにもしたくない。 いいつつも、人数を否定まではしないが。]
(193) miseki 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[夏服の薄手の布と皮膚ごしに、掌は背骨の段差を辿る。仰け反るをあやすようにも支えて、微かな動揺を動作に知る。触れた唇が孤を書いた。]
……
[意地悪な問いに、語尾が連なる声。]
…、───。
(194) miseki 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[連なっていた語尾が跳ねる。あ。と、思った。 多分、小声の懇願の意味と違った意味で、 まずった。と、勘弁してくれ。と 自業自得という単語が入り混じった。 おい一回離せ、という理性の声がする。 心理的な、正しくは欲側からは抵抗があった。]
……、〜〜 お前かわいいな。
[止まれ。の命令を出しながら、せめても口を動かす。ぽす。と頭が軽い感触で叩かれた。花びらが黒髪に絡んで、そのぽかぽすとでも書かれそうな間抜けな擬音に、毒気を抜かれた──態で、背に添えていた手を停めた。]
(195) miseki 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[帰るか。と半分欲側に足を取られて言った提案に、「!?」と返事が戻る>>185。]
…。 …いや、
[誤魔化し半分に髪に散った花弁を摘む。]
…… まだ、見てたいんなら、 それでもいいんだが。
[留まるのが嫌なわけではない。拳にした手の甲を口許にあてた。少し頭も冷えたらいいしな。とは内心だけの話。]
(196) miseki 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[ふ。と風が動く。縁から一歩進めば、里の灯が見える。家にも灯りがつきはじめていた。]
…
[ぽつ。と馳せる声音に、 ん。と相槌をひとつ。]
(197) miseki 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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[祭の喧騒はこの高さからでは少し遠い。]
……
[平和で、やさしい考えと。 ──残酷な考えと。二つをきいて、 里に逸れていた視線を、 アマルテアの横顔に戻した。]
(198) miseki 2015/07/10(Fri) 18時半頃
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……
昔の資料が全部残ってるわけじゃねえから 最初の巫女様がどっちだかはわからないが、
[象徴として利用されたのかもしれないし。追い出された人間がたまたまそういう力を持ってただけってなことも、あるかもしれない。樹木の言葉でもわかれば、大災害以前からいきているあの樹に話をきけただろうか。 ただ、今。過去のその人の内心を辿る術はなくて]、
……、テアがそうだ。と思う方で、 いいんじゃないか。
[俺にとって大事なのは、今目の前にいるコイツの気持ちで。 調査なんかは本当がわかるのが面白いんだがなあ。と、自分の優先順位の最優先事項が何なのかを見たような気がして、少しおかしかった。]
(199) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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[横顔を眺める間に、視線が戻り来た。]
偉大な巫女様でも。
じゃじゃ馬娘でも。
笑ってるときでも、泣かれても、 ふりまわされようが、どうしようが、
──かわらず、傍にいてやるから、
覚悟しとけ。
(200) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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[冗談めかせて、本気の台詞。 いまさら、離れる気も離す気もなくて、 ただ、]
…、────
[てん。と落とされた雫が胸に沁みる。]
(201) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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[凪いだ水面に深く刺さる一滴。 ──ミルククラウンを幻視する。 水面に波紋が広がる。]
──…〜〜…
[さざ波立つ。しんわりと、苦笑めいた笑みが浮かんだ。。 たしかに、甘くて温かくてうれしいのに、 同時にどこか切ないのは、どうしてだろう。]
(202) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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[言葉がすぐには出てはこなくて、 噛みしめたような笑顔だけが答えになった。]
ん
[その間に、──だから。と、話が続いて、]
(203) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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………
[こいつ、目が生き生きしてやがる。と思った。]
…………… 逆、
[いや、神殿にという意味では正しいが。 そうだが、そうじゃない。 いや、これはこれでかわいいが。]
(204) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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エフは、──はあ。と自分の額に手首を当てて、
miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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[軽く俯いたままにアマルテアを上目でみやる。]
……噛みつかれんの覚悟でつれてけよ。
[首に。とは、言わないで*おいた*。]
(205) miseki 2015/07/10(Fri) 19時頃
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──夜、神殿、沐浴場──
[白い柱に四方を囲まれてた一室。 柱の合間からは、星が見えて、 ひんやりと夜気に空気が冷えている。]
…──、
[腰程の深さの中央の窪み。 下りる段差の一段目に裸足を乗せると 円が すぅ と広がった。]
(283) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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|
[揺れなければ、そこにあることを疑うような 不可視じみた水に一歩一歩を踏み入れる。
着替えさせられた湯衣一枚が水を吸った。]
…
[神聖さを湛えたように澄んだ水の 水面をぱしゃ。と手で弾く。 ──身清めに。と通されたここだけは、 ひんやりと冷たかった。
祭の熱気も、ここからは少し、遠い。]
(284) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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エフは、腰上まで水に分け入って、瞼を下ろした。
miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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──回想、夜祭──
[腕に重みが絡む。明かりの間を歩く。時計塔から下りる間に、贈った花は、すっかり髪飾りになっていた。もたれかかる重みに倒れる程ではないが、しっかりあてられている感触は、もはやわざとかと確認するまでもなく意図的だったので何も言わないでおいた。 耳の上に乗せられるダイアモンド・リリーに、それを飾った張本人が噴出す。この。と額を軽く指でつついてやった。
流石に耳に飾られると落としそうだったので、 服の袷に射しておくことにする。]
(285) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[おなかすいた。の要求にしかたねえなあ。と笑って、屋台の並ぶとおりを並んで歩く。頭を下げるもの、巫女様!と声を上げるもの。様々だ。
その隙間を縫って届く声に、人に指をさすなよー。と手を振ってやる。]
点検やらなんやらで、 それなりに仕事で人に合うからな
[水路の点検作業中に、子どもが寄ってくることもある。連れがいるのを気にするのか。もじもじとしているひとりを手招いて、ぽん。と頭をなでてやった。]
(286) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[それでも寄ってくるのは子どもばかりで、大人の多くはあら。とかおや。という視線を向けるくらいで、離れていく。 レウォスの里の名物屋台を指差されて、 ああ。と頷いた。甘いモノ好きだよなあ。とか そんな感想を抱きながら、香ばしい匂いを差し出されて口をあけて、]
………
[がぶっと目の前で食べられるお約束。 にんまりと笑う顔を見て、口をあけた。
反対側から、かじりつく。]
(287) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[笑う顔にすまし顔。シロップじみた花の蜜の香りをそれごともぐり、と飲み込み、]
ごちそうさん。
[すまし顔で目を細めてやった。
そのあと、そのぶんの補填をする羽目にはなったが、 後悔はしていない。]
(288) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[歩いていると、ときどき視線が見上げてくる。 つど、どうした。と視線を向けるけれど、 答えがあるときとないときとで分かれる。]
…多分、つーか、 ほぼ確定だと思ってたな
[二十数年前には儀式はなかったけれど。 四十年前のものなら少し資料を読んだ。]
まあ、任せろ。
[見世物にされたりあっちこっち手を入れられるくらいは覚悟済だ。一人暮らしが長いせいで、世話をされるのは慣れないが、表向きの恰好つけが必要なときがあることぐらいは了解しているし、最大の緊張どころの両親とは、幸い顔見知りだ。]
(289) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[ただ、そっちはどういう予定なんだ。と尋ねれば返る答えは僅かに歯切れが悪く。]
……大変だな。巫女様も。
[ぽん。と頭に手をおいてやった。無理にはきかない。いいたくなったらいうだろう。と、そんな信頼はあった。言いたくないことは言わないだろう。という信頼もあったが。]
(290) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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|
──夜、神殿門前──
[階段を上がって、門衛ともうひとり。 帰りを待つらしき姿が見えた。 ただいま。とクラリッサに声をかける横で 軽く手をあげて挨拶代わりにして、]
… まあ。そうなった。
[てれくさいような心持で笑って、 クラリッサに頷いてみせる。]
(291) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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|
……
[その後にアマルテアが言葉を続ける。 ああ。さっきのやることは、これか。と 口には出さずに納得をする。 走っていこうとするのを、止める気はない。応援がてらに前髪に額で触れる。自分に置き換えるなら、はやい方がいいだろう。とも思ったのもある。]
……準備をこなして待ってっから、 しっかり話してこい。
[ぎゅ。と腕が抱きしめられる。ととん。と抱きしめる腕を指先で励ましがてら叩いてやった。]
(292) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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*
*
*
(293) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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[神殿に入ったところで、アマルテアとは一端分かれることになった。その場に留まって、背を見送る。]
で。
[さて。と区切りの一言。]
(294) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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|
[一緒に中に入ったクラリッサを横目で見やる。]
俺はこの後、どこで何をされて、 どこに行けばいいわけだ。
[流石に、神殿内のしきたりのこまかい手順まではわからない。まな板の鯉の気分で、せめて滞りなく済ませるか。と考えるのはここらの手続きは"仕事"と思うからだ。]
(295) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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|
[クラリッサから、簡易な説明を聞きながら、その途中で あ。と思い起こす。]
…教えてもらった花、喜んでもらえたみたいでな
[ありがとな。と、感謝を添える。 髪に飾られた花を見れば風情は伝わっただろうか。ただ、言葉にはしておきたくて、口にして、 それから、]
(296) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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今度は。…ちゃんと渡せた
[胸元に刺した花に触れて──少し*笑った*。]
(297) miseki 2015/07/11(Sat) 03時頃
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━─ 支度と、 ──
[沐浴を済ませて、それで終わり。ともいかないらしかった。濡れた服を着替える前に、「身支度」を瞑目に剃刀をかまえた侍女らに髭を剃られた。 ……いまさら、ここで抵抗してもとやむなくされるがままに任せることにする。
なになにしろ。といわれるよりも世話をされる方が、 なるhどどうにも慣れないものだと感じる。]
(320) miseki 2015/07/12(Sun) 12時頃
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|
── 神殿、奥の間 ──
[布一枚を縫った服は、それでもやはり少し落ち着かない。 慣れない裸足で廊下を歩く。ぺたん、ぺたんと音がした。
こんな風なのか、と思いながら侍女の後をついていく。 無言が少し気になりはじめた頃合で、 ──「ここです」と、ドアがひとつ示された。]
(321) miseki 2015/07/12(Sun) 12時頃
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|
、……先に?
[こういうときに、巫女と呼ぶべきか名で呼ぶべきかを迷った結果の主語なしの疑問。こくりとひとつ頷きだけが帰った。少しだけ緊張する。]
(322) miseki 2015/07/12(Sun) 12時頃
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|
[扉を開けば、白い壁と天井が見えた。 一般人からすれば、やや広めのワンルーム。
真っ直ぐ手前に窓と、それから。 わかってはいたが寝具が設置されている。]
……、
[では。と背後で声がした。扉が閉められた。 殆ど音が立たないのは、さすがだった。]
(323) miseki 2015/07/12(Sun) 12時頃
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|
…、
[踵から、音をさせないように、 そっと足を下ろして歩く。 布団の上、広がる赤い髪が見えていた。]
(324) miseki 2015/07/12(Sun) 12時頃
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|
[起き上がる前に、布団まで辿りつけてしまった。──寝ているだろうか。そうでもしかたないな。と思う。]
…… お疲れさん。
[顔を上からのぞきこんで、ややも笑みを含んでしまうひそめた声をかける。ころがっている足元らへんに よっ、と腰を下ろした。]
(325) miseki 2015/07/12(Sun) 12時頃
|
|
[寝たふりか寝ているか。呼吸音に耳を澄ませる。 肩越し見やった顔。薄く開いた唇に紅色。 そのくせ、目を閉じた顔は無邪気そうだった。]
…、───。
[膝に肘を乗せて、指を組む。 声無しのまま深く息を吸った。 ──呼吸と、微かな水音のみの空間。]
(326) miseki 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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|
[流石に寝ている相手に噛みつく気は起きなかった。──実際、疲れているのだろうし、明日以降ものんびりというわけにはいかないだろう。]
…
(ただ、背に、人の存在を感じる。 ふ、と音を立てないように笑った。]
(327) miseki 2015/07/12(Sun) 12時半頃
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[寝顔を眺めていられた時間はそう長くもない。 上にかけるものなくこのまま朝までだと、 少し寒そうかとか、そんなことを考えていた。 どうも"清め"の効果はあったらしい。 不埒な気分を溶かす意味では。]
[益体もないことを考えている間に、 眠たげな声と共に体がつっぱる。 お。と思う間に目がほんやりと開いた。]
……はようさん。
[笑う。]
(345) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
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|
[視線がゆっくり焦点を結ぶ。 振り返った姿勢のままでいると、 注文が飛んだ。]
───、そりゃ気が利きませんで。 お姫さまの夢は覚えとく。
[>>329 真顔の後に笑って、希望は希望として、 しっかりきいておくことにする。]
(346) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
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[おかしそうに噴きだす顔。なぞられる輪郭にああ。と浮かべる笑みがはにかみを含む。]
…変か? いつもより涼しくて妙な感じはするが。
[多少若く──というか、年相応に見えるか。 ややも落ち着かない気分で聞いて、 心配そうな顔に、ん。と表情を和らげた。]
不自由、っつーかなんつーか。 驚きはするし落ち着かねえな。
あと。
アマルテアの成育環境だな。 と思った。
[生育環境の一端を垣間見たような心地はあった。ただ、まあ、それは大なり小なり相手の家に深く関わればあることだ。受け容れられないようなことはされていない──というかどちらかといえば、試験中の持ち物チェックの方が。と思ったが口には出さずにおいた。]
(347) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
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|
[寝転がっていたアマルテアが身体を起こす。 身動きすれば布がずれて、]
…………
[つい、視線がいくのをしっかり見られて じとり。と睨まれた。]
…。
[睨まれる点について反論はないが、 王子が寝込みを襲うのはよくて、 はだけた胸を見るのはダメなのか。 乙女の基準というのは謎だな、と どうしようもないようなことを思った。]
(348) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[背中に、やわらかい重みが乗る。 距離が詰まると、互いの水気を感じられた。]
ん。
[片手は布団について重みを支える。 横顔に視線を向けて、続く言葉を聞いた。]
(349) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
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|
……
まあ、急ぎすぎも、風情がなあ。
[別段、深く知ることを拒みはしないが。 今の時間は今のうちだとも思う。 一日だけみたいなもので、それはそれで。 少し勿体ないだろうかとか。色々。]
(350) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[考えてる間に、肩に顔が埋まる。]
… どうしてそこで自分を 小突こうとすんだろうなお前は
[少しの苦笑。重みが乗った方の腕で、 ぽすん。と頭に手を乗せる。]
(351) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
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|
[続いた言葉は、素直に、ストレートに 好意を感じてくすぐったくもうれしいと感じる。 どうも、何かで悩んでいるようだったから、 その場で口にはしなかったけれども。]
どーした。
[声だけで聞いて待つ。自分の中でふんぎりをつけたらしき声に、よ。と体の向きを変えた。 片膝を立てて、布団の上で向き合う形になる。]
(352) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[見つめる先に緊張した笑み。 ん。と名前に相槌を打った。
語られる"視察"の旅行先に、 馳せるように、同じに瞼が少し下りた。]
(353) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[決意じみた言葉、過去から辿って少しづつ 語りは現在の気落ちを経て。
それから。
未来(さき)へと繋がって聞こえた。]
(354) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
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|
[聞きながら、過去の巫女について、 まだ決めない。と言っていた言葉を思い出す。
最初の巫女が、彼女の祖先なら。
そう、澱みはしなかったのではないかと、 そんな考えが少しだけ過ぎる。]
(355) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[真っ直ぐに視線を受け取って、 言葉に包まれたこころの真ん中に 触れたような心地で、目を眇めた。]
…… いい夢だと思うぞ。
[中心を。本当に柔らかい望みを。 人へ話すのは、言葉の空気に触れさせるのは。 きっと、怖くもあったろうと思えば、 口にはせずも、向ける視線は柔くなった。]
(356) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[だから。と続く話に顔が上がる。 流れる心を途中で止めはせず、視線を受けて]
… ああ。
[ぱち、と一度瞬いてから、 ふと。少し苦笑がもれた。]
(357) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[視線を受け止めたまま少し考えるようにして普段と違った感触の自分の顎を撫でる。 それから。よ。と膝で距離を詰めた。]
…んん。
[じ。と額と額を近づけて、視線を合わせたまま、両の肩に手を置いて、──そのままゆっくり、アマルテアの上半身を布団に押し倒す。]
……、逃げ、だとは思わないけどな。
[両足は寝かせた体の横。いいつつ笑って 額にしゃれるようなくちづけをひとつ。 こめかみから、耳元へ、辿るように手を添えた。]
(358) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[指先はこめかみに、手首は顎近く。 手の大きさと比べられて、 見下ろす顔は、余計に小さく見えた。 少し笑う。わしゃりと髪を乱してやった。]
〜んん、んん。
[ただ。そうなあ。と少し悩む。目を閉じてブリッヂに手をかけて眼鏡を引き抜く。枕横に手を伸ばしてそれを置いて、代わりに枕を引き寄せた。]
(359) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[再度、見下ろすのは素通しの視線。眼鏡がないかわりに、近視の目でもその青が見えるよう、顔を寄せる。鼻先へ唇を下ろした。
触れて、距離を測って、 それから、彩をのせた唇へ、 色の淡いそれを重ねた。]
……夢も、今の気持ちも、
[深くはしない。代わりに、息づかいと音の振動が感じられる距離のままで言葉を紡ぐ。]
(360) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
[笑う息で頬をくすぐって、確かに。"今"が、一日では短いと思う。 それも本音で。ただ、同時に前へ進もうとしているその隣に並んでやりたいというのも本当だ。だから、]
……両方、大事にしたい、 俺としては現状──
(361) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
もういい、ってくらいまで 甘っ たるいことでもしてみるか、
って気分だな。
[さてどこまで、どちらに"待て"が利くかは この場合、さておくとしても、*だが*]
(362) miseki 2015/07/12(Sun) 22時半頃
|
|
── 最終試験日、夜。神殿奥の間──
[──とさん。と背をつけさせるのは、 あくまでも柔らかくだ。>>368 素っ気ない返事に少しの緊張を感じる。
"夢"に続く道にあるものは、 俺も、テアも判っているわけで。
それなら、"道のり"を想像するのも、 身構えるのは当然といえば当然だ。]
…いや。
[>>359 ただ、一瞬だけ悩んだ俺に強がるみたいな声がして>>369、また笑う。──かわいいな。と、その言葉は髪をわしゃわしゃにする指に込めた。]
(425) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
|
|
[口にせずとも閉じた目にも、慌てた声にお 時計塔にいた、数時間前を思い出した。]
───、…
[じわりと口端に笑みが昇る。]
(426) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
|
|
[「浄化の巫女」なんてお堅い単語からは想像できない、"アマルテア"の表情。声。反応。
ああ。と思う。
"巫女様"を抱きにきたわけじゃなくて。 ただ、でも、アマルテアは巫女で。 どちらの顔もあるのが、"アマルテア"だ。]
… 本心だからな。
[どうして。と言われても>>374、 そうとしか答えられない。 夢も、今の時間も。どちらも大事だ。 だから──今の時間が、自然に夢に続くのなら。 それが、一番、幸せだと思える。]
(427) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
|
|
[笑っている間にぼやけた視界の中でも 頬が染まっていくのがわかった>>374。]
気が済むまでいちゃいちゃするか。 だの聞くよりは よっぽど恥ずかしくはねーよ
[顔が、手で覆われてしまった。 とける。と聞こえて、少し噴きだす。]
(428) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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|
[手の向こうを覘こうと左に顔をずらす間に、 下からなにか暴れたそうな内心が 垣間見えるような台詞が聞こえる>>377。]
んな もったいねえ食い方 頼まれても ぜってェ やらねえ
[絶対にだ。ひどい内容を一蹴して、 テア。と名前を呼ぶ。]
(429) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[視線は指の向こうの目に合わせたまま。 名前を呼んで待つ間に、 ちら。と指の岩戸が開いた。]
…… なんだ、くやしいって。
[目があった。と思った次に、 両腕の間で、身体がよじられる。 ぱっ。と手が確認する隙もなく ずれた裾を直した。]
(430) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[じたばたと暴れる様子が、少しおかしくて、 同時に、愛らしくて、愛しい。]
…───。
[一度は。自分の手に届くものではないと、 そう思いこもうとして。目を、逸らそうとしたものが、 ── 今、確かに、ここにあって。]
(431) miseki 2015/07/13(Mon) 06時頃
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[内側から光でも溢れるような感覚に、黙っていたのはどれくらいの時間だったろう。
──不意に、ぐい。と胸元が掴まれて手前に引かれた。突然のことに目を見開いて、頬に置いていた方の手が肘まで布団の上にぴたりとつく。]
[なによ!と連呼しだした、胸倉を掴んで、上腕ひとつぶんだけの距離に、俺を引き寄せた当の本人が吠える。がうがうと音が聞こえそうだなとそんなことを思って、]
(432) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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…、
[要求に。一瞬だけ、時間が止まった。 視線が見交わされて、睨むような、 紅を刷いたような眦を、親指でなぞる。
テア、 と二音を紡ごうとして、
耳がするりと動いた風が触れて、 後ろ頭に温度を感じる。]
(433) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[襟ぐりが解放されたのを知るのは、 それより少し後だった。]
っ
[近いと思うよりも早く、知ったばかりの、 弾むような柔らかさが唇へ触れて、 至近で、見えづらいなかでも、それとわかる一瞬がすぎて]
……、〜〜、
[顔が離される。手前においている左手で唇に軽く触れて、 二度瞬いてから、ぺろ。と紅を写された上唇を軽く舐めた。 味のようなものは、ほどんどしなかった。]
(434) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[とりあえず。と、前置きに、口を挟むのは待つ。 気が利かない。と言われたのを、思い出す。
おはようも、いってらっしゃいも、 おかえりも、おやすみも。
そう、言葉に置き換わるのに、 じんわりと唇の両端が笑う。 見下ろす恰好、切れ。と云われるらしい髪が、 自分の表情へ、自分自身が、相手へ影をかける。]
…… 了ー解。
[です。と敬語が付け加えられて、 やっぱり、笑ってしまった。]
(435) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[さら、と指先でアマルテアの額の形を辿るように、前髪を分けた。]
…俺は、朝が弱えから、 お姫さまのご要望にお応えできるかは だいぶ……怪しいが。
[王子さまのようなお目覚めのキス、──というのは、常には望めないやつだけれど]
……甘えて 伝え忘れないようには、する。
[前髪ではなくて。普段は見えない額に軽くキスを送って、 よ。と隣に寝転がることにした。潰しそうで怖いというのもひとつ]
(436) miseki 2015/07/13(Mon) 06時半頃
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[それならやってみせろ。と、 そう言われたからが、もうひとつ。]
順番にやってったら、
…… 何年かかるかわからないな。
[横向きのまま、腕をアマルテアの身体に回して 向き合うような形で抱き寄せる。 腕ひとつぶんの距離も埋めてしまって、 下になったアマルテアの右の手に、指を絡めてやる。]
(437) miseki 2015/07/13(Mon) 07時頃
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[自分の右手で抱き寄せた腰に腕を乗せるまま、]
… ちびのときに憧れたのは、 学者だったな。
[引き寄せて繋いだ白い手の、 ひとさし指に、]
好きな食い物なら、オレンジ、 グレープフルーツ。
[次は、手首へ。世話をされているからか。 肌理のこまかな肌には、傷一つ見えない。]
(438) miseki 2015/07/13(Mon) 07時頃
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特定の、は直ぐにはでないな。 あんまり大人しくないヤツのが好きだ。
[次は肩へひとつ。 言葉にするごとに口づけを。] … いつから、ってのは、 正確には覚えてない。
いろんな大事や、大切が たぶん、混じりすぎてるな。
[それから、主語なしでそんな話をして。]
(439) miseki 2015/07/13(Mon) 07時半頃
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……並んで寝たり、腕を貸したり、 だべったり。
そういうのやってると、 あっという間そうで、
ちと、怖いな。
[弱点だと白状された首筋から髪を払った*。]、
(440) miseki 2015/07/13(Mon) 07時半頃
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[また顔が手で覆われたり、抗議があがったり 笑いながら、ああ。照れるところが違うんだなと 心の形を、その違いを、ひとつひとつ。]
やさしいな。そこまで! とかいわれないのは助かる。
[とりかえしがきくらしい。 忘れたくはないが、朝はなあ。とも思った。 視線を軽く首を傾げて受け取り、 繋がる手、篭る力に少しだけ笑った。]
(463) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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図鑑とかが好きだったな 絵と、解説が乗ってるヤツ
[人の芯を入れた身体と身体の隙間を埋める。 腕や、腰の高さや、指の細さが違うのがこうしているとよくわかって、切ないような温かさが灯るは胸のうち。]
… そっちは?
[柑橘好きは、反対に好みの話の水を向けて]
(464) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[呼吸音の合間。水音がしとやかに耳に届く。 ぽつ、ぽつと言葉が落ちる>>455。]
俺の場合はな。
[その瞬間、を自覚するヤツもいるんだろうが、ただしくどこからなのかはよくわからない。初めて遊んでいて楽しいと思ったときなのか、それとも花を渡せなかったことに足を止めてしまったあのときなのか、自分でしたくせに線引きに痛みを覚えたときか、子供のときと違う笑みを見た日に分かれた後からか、]
……
[素直に響く感想に、呼気で笑う。 ──愛しいと思う。]
(465) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[息に湿る胸の中。とっ、とっ、とっ、と心臓は脈を打つ。]
この流れてる時間、硝子の中に入れて いつでも見れるようにしときたいな
[一瞬の時間を切り取ったアクアリウム。 未来へ流れることも心地いいと そう思えてもいるけれど。 さら。と衣擦れの音がして腕に風があたる。]
(466) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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… ん。 ……
[引かれるまま、ひっかいた 傷跡に視線を落とす。]
(467) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[いたそ。と感想に仕方ないように笑った。 唇に返すのはかさぶたの少しざらついた感触。]
下手ふんだのはともかく、
必死では、 まあ あったな。
[言う間に、ちろ。と温かく濡れた感触が、 腕に触れて、]
…、今、ぜんぶとんでったから。 大丈夫。
[舐めたら傷跡ももしかしてきれいに治るだろうか。治る気もしたし、言葉の段で、治っていた気もする。ただ、皮膚を柔らかさが這うのに落ちつかない気分にさせられたところに視線がきて、ふ。とアマルテアの目元が笑った。]
(468) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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… … この。
[笑った頬を、親指と人差し指でやわく挟んだ。]
さあな。
[試してみないとわからない。意趣返しじみたくちづけを唇にひとつ。あまったるい気分と、ちりと急くように背を焼かれる気分と。両方がある今を皮膚の内と外で確かめる。]
(469) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[どれだけ願っても、等々と水のように 時間は流れてしまうけれど。]
… お前、今それを聞くか。
[ふと出る過去の話に、 軽く瞼を半眼に落とした。]
…… ってっ こら
[脇腹をつつかれてややも身をよじる。 悪い顔をしているアマルテアを、こいつ…。 という目で見た。
……片 手でおさまる数。 とだけ仏頂面で白状しておく。]
(470) miseki 2015/07/13(Mon) 18時頃
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[追求に楽しそうな顔、こいつ。とは 度々思うが、許してしまえる。]
ん、んん。
[布団。と言われて少し視線を下げて迷った。 室温は一定に保たれているが、 広さと流水近くの涼しさがあるぶん 温たかいとまではいかない。]
(471) miseki 2015/07/13(Mon) 18時半頃
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…… ───。
[少し黙って、身体の下から腕を滑り込ませて、 ぎゅ。と形の違う身体を抱く。
頬同士を寄せて、少しの間。そのまま。 肌で、ひとの、そのままの体温を測る。]
…
[髭は抵抗せずにきっと正解だった。 ぺたりとはりつく肌の感触に思う。]
(472) miseki 2015/07/13(Mon) 18時半頃
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[さら。と背を撫ぜる。手にかえるのは布の感触で、 その隔てが。]
…
[── 邪魔だな。とそんな感想が浮かぶのに、自分の執着心と独占欲を笑ってやりたい気分にもなる。]
(473) miseki 2015/07/13(Mon) 18時半頃
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[大事にしたいのと、つきあげられる熱と、 どちらも、どこから。ってくらいに溢れてくる。 穏やかなものと、渦を巻くみたいな。 耳元に唇を下ろして、そこから、 命が流れてる頚動脈をだどって下りる。]
…… たりてるんだが、 たりないな。
[大事に。と思うのに、先に音を上げるのは、 *たぶん*]
(474) miseki 2015/07/13(Mon) 18時半頃
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[足りてる。足りてない。けれど満ちる。]
いまさらで悪かったな。
[素直に口からこぼれる台詞に 即応で打ち返す。]
(489) miseki 2015/07/13(Mon) 22時頃
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[それで、またそういう事を聞きやがる。]
…… ……最後までのは、 2、3回。
[眉が窮して寄る。若干、サバを読んだ。 後で罪悪感と死ぬほどむなしい気分になるから 実際片手で足りるほど。]
(490) miseki 2015/07/13(Mon) 22時頃
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[する。と紐が解かれる。 あ。という間もなかった。]
…あーーー [受け止めてやるぜ。といわんばかりの態度に、くそ。と半分負けた気分で鎖骨に顔を埋める。]
(491) miseki 2015/07/13(Mon) 22時頃
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[解けた合わせ目から指を素肌に滑り込ませる。 抱きつかれる重みが、いとおしい。 それと同じくらい、────、]
ばかで結構だよ。ちくしょう
[水音が遠くなる。ああ、ひとつにしか、何もかもが向かなくなる。 鼻先で布をよけて、かぷ。と曲線、 心臓の位置に、歯を立てて*やった。*]
(492) miseki 2015/07/13(Mon) 22時頃
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[華やかな歓声が眼下から上がる。切りますか。と、一応聞かれた髪は横髪を遺して後ろで一本に括る形。]
…
[何枚重ねか聞きたくない礼服は重いが まあ甲冑よりは、たぶんマシだろう。]
(510) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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[名前を呼ばれて演説を終えた"巫女様"の その隣に並ぶ。頭ひとつぶんの差。]
…、
[名前を呼ばれて、 何をする気なのかは すぐに知れて]
(511) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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[ 笑った形の唇が重なる。
歓声が強まって、
ああ。空に高く昇っていくようだ* ]
(512) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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── 祭の後日、里の墓地 ──
[陽射しの当る台地、花の咲く石畳を抜けた先。 里のはずれ滝傍近く。滝を背にするように、 てんてんと、石碑が並んでいる。]
よ。
[その内のひとつの前に、花束を添える。 『 Franck・Read 』と、記された石碑前で 靴先を止めた。]
(513) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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[文字を繰り返し、目で辿る。石碑は前に訪れたときと代わらず綺麗に掃除されていて、父か母がきているのだろうことを思わせた。]
聞こえてたり、したかね。
……隣に、いられることになった。
[──アマルテアと一緒に。と、 そう約束をしたけれど。 今日は、つれてはこなかった。]
(516) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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いいのか。って、あれな。 よくなかったな。
[まあ、お前はわかってたのかもしれないけど。 ぽつぽつ、言葉を続ける。]
……いや。嘘じゃなかったし、 納得できるとも思ってたんだが。 [心は流れる。触れたものでも形がかわってつかめない。 難しいな。と思う。]
(522) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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[滝近くの墓地にはざあざあといつも、 雨のような水音がしている。]
……
[今、たっているここは。 この冷たい石に名前が刻まれた風景が ──あってこそのもので、]
(524) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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…… お前も、今に、いたらな。と
思うよ。
[背を押した喪失なしでは、きっと たどり着かなかった現在から、 どうしようもない矛盾に愛を込めて。]
(526) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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[もう、"同じ"ではなくなった"弟"と、 向かい合うのは黒服姿。
ひゅう。と風が吹いて、 黄色とオレンジ色の花弁を揺らした。]
(527) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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そのうち、また。
[今度は、一緒に]
顔、見せにくる。
[水が沁みるように、心流れるままに 報告と共にただひとりの"兄弟"へと*笑う*。]
(529) miseki 2015/07/13(Mon) 23時頃
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