229 流水花争奪鳥競争村
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―神殿 門前―
[神殿の門の前。 里へと続く道の先を何度も見ては うろうろと門の前を右往左往する。 一緒に巫女さまの帰りを待つ門番の同僚は呆れ顔だ。 何度目かもわからない往復を繰り返すわたしに 待ちわびていた声がかかる。>>218]
お…おかえりなさいませ! 巫女さまっ
(384) bou 2015/07/13(Mon) 02時頃
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[巫女さまとエフさまを迎え、 巫女さまへ、こくこくと頷く。
試験は全て終わった。 これから先が祭りの本題といってもいい。
…でも、それよりもわたしには どうしても気になることがあって]
わ、 わかりました! …あ、あの 巫女さま、
(385) bou 2015/07/13(Mon) 02時頃
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[お相手は、などと今ここで聞くのは きっと早計で失礼だろう。なんたって大事なお相手だ。
でも気になるものは気になる。 ここ一か月はわたしの頭にはこの事しかなかったのだ。
そう思っていたのがそのまま顔に出たのだろう。
巫女さまはわたしの顔を見て、 晩御飯のメニューを言うような軽さでお答えになる。
巫女さまとエフさまの顔を見比べて わたしの口からうっかり漏れたのは間抜けな声]
へ。
(386) bou 2015/07/13(Mon) 02時頃
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へあっ? あ、っと、 え、えっと あの その
お、おめでとうございます!
[驚きに金魚のようにぱくぱくと口を開けたまま、 絞り出すように返して頭を下げる。 念を押すような巫女さまのお願いにもなんとか頷けた。
驚きと安堵と嬉しさと、やっぱり驚きで 真っ白になった頭にしては頑張ったほうだと思う。]
[……巫女さまがエフさまに甘える様子を うっかり金魚のように口を開けて 眺めてしまったのは、失敗だったと思うけど。]
(387) bou 2015/07/13(Mon) 02時頃
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[ラルフたちの元へ向かうのだろう巫女さまの背中を見送った後。 残されたのはエフさまとわたし。
声>>295をかけられて、朝程ではなかったけれど 思わず変な声が出た。]
ふぁ 、ふぇぇいいっ …し、失礼しました。
この後 儀式がございますから、 ご、ご案内させていただきます
(388) bou 2015/07/13(Mon) 02時頃
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[上の空になりかける頭をなんとか戻して エフさまへと沐浴などのこれからの予定の 簡単な説明をする。 途中、あ、と思い出したような声を上げたのに わたしはエフさまの顔を見て小さく首を傾げた]
[昼前に聞かれた花の事と ありがとな、と感謝の言葉にわたしは目を瞬かせた。
小さく笑うさまに。 いろんな思いでごちゃごちゃになった頭が、 ようやく一つの思いにまとまった。]
(389) bou 2015/07/13(Mon) 02時頃
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…巫女さまのおとなりが、
エフさまなら。
巫女さまは、
安心だなって思います。
(390) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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エフさまは、お優しいから。
いろいろ教えて下さるから。
(391) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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ありがとう、ございます。
(392) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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エフさま
これからも、ちゃんと渡してくださいね
ちゃんとエフさまから 渡してあげてください。
(393) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[わたしよりずっとずっと頭がいいはずなのに。 わたしはなんだか、不器用なひとみたいだって思う。
それでも、あの時渡せなかった花は、 十数年もかけてようやく渡せたのだ。
それがわたしは嬉しくて。
嬉しさや、寂しさに込みあがりそうになるものを、 必死で抑えて、わたしはエフさまへ笑った。
心のからの感謝をこめて、頭を下げて。]
巫女さまを、よろしくお願いします。
(394) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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― 朝 厨房 ―
[祭りはこれからが本番だ。 いつもの仕事の上に祭りの準備もある。 神殿の誰にも仕事は山のように来て、 わたしも例外じゃなかった。
厨房へ軽い用があったわたしに、 ラルフから声がかかった。 手招きされて首をかしげた私の口に、 小さな肉の一切れが入れられる。]
(395) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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…おいひい…! んん、全然だいじょうぶ。 [こんなにおいしいというのに、一体何を不安になるのか。 心配そうな顔をしたラルフに、 わたしは親指を立てて何度も頷いて。 おかわりしちゃいすぎて太りそう、こわい。と 漏らして、じっくりと味わってからのみ込んだ。]
(396) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[この忙しさがひと段落したら、 パンケーキでも食べようと誘われれば、 わたしは小さくガッツポーズをとって頷いた。
昔にパンケーキタワーを作ってもらって 食べた時の事を思い出す。 少し太ったことも、いっそ後悔はなかった。 おいしかったのだから。]
(397) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[…パンケーキも、この朝ごはんも。
彼が、こんなに美味しいごはんを 作れるようになるまで、どれだけの努力をしたか。
本当にほんの少しの片鱗でしかないけど、 わたしは知っている。
じ、と彼の顔を少しだけ見て。 わたしは一つ、小さな決意を固めた。]
…ね、ラルフ。
その時にでもさ また、お茶の淹れ方教えてほしい。
次こそちゃんと覚えるから。
(398) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[祭りの最中は本当に、本当に忙しかった。
この祭りは、次の巫女さまを御産みになる為の祭り。
それが、わたしにとってどういうことか。 深く考える暇も与えないほどに。]
(399) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[大人に子供。里のものや、旅行客まで。 その日の神殿の広場にはたくさんの人が溢れていた。
巫女さまの演説がこれから始まる、という事で一部を一般開放した神殿で、わたしはこの日も仕事に追われている。
神殿へとまた一人二人と来る人々を門の前で案内する中、 巫女さまの演説は始まった。
人垣の向こう、神殿の奥に見えた巫女さまの姿はとても小さく。マイクからの声が、離れた門の前まで届く。]
(400) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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……………
[生まれてすぐに、わたしは 家族と共に巡礼の旅に出た。
文字の勉強も、巫女についても。 勉強したのは巫女さまの絵本。]
(401) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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……、 っ、
[巫女さまの立つあの場所で。
本当に小さなころ、 二人でかくれんぼをしたのを覚えている。
大きな柱に隠れたわたしは、すぐに見つかった。
かけっこもなんだって、巫女さまは わたしよりもずっと上手。
巫女だから、というだけじゃなくて、 わたしは彼女に憧れた。]
(402) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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……っ 、 ぅ
[歳を重ねるほどに、巫女さまの力は強くなった。
いつか、フランクさまが お亡くなりになってしまった日。 里の水のデータを集めておいて、と 頼まれたのを思い出す。>>0:301
わたしよりも、 ずっとずっと悲しかっただろうに。
それでも仕事をこなすさまに責任、という言葉を思った。
こんなに重たい仕事を、彼女は逃げずにこなしている。]
(403) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[巫女さまの仕事をしている時の 彼女が、幸せであるかどうかはわからなかった。
でも、それでも 仕事に向かう姿は、かっこいいと思った。]
――――っ ぅう、
[変わらないドジのわたしは 巫女さまにどんどん追いつけなくなった。]
[だからこそ、憧れはとてもとても強くなった。]
(404) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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うぅう、 ぅぇ…っ
[絵本で読んだ憧れの巫女さま]
[演説をする憧れの巫女さま]
[わたしの思う最強のヒーローは、
次の巫女さまが生まれれば
いつか普通の女の子になる。]
(405) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[巫女さまは巫女さまじゃなくたってかっこいい。 巫女さまじゃなくなったって、だいすきなのは変わらない。 わかってるのに。
ヒーローの最後には、最高のハッピーエンドを。 それを、エフさまなら任せて大丈夫だって。 わかってるのに。
だから、嬉しくて仕方が無いのに。
それでも、ヒーローのお別れがさみしくて。]
ひっ … うええ
(406) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[きっとわたしは、生まれてからずっと 彼女を目指して歩いてた。
彼女は 私の、道しるべだったんだ。]
(407) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[一言一言。巫女さまの声を聴くたびに どんなに我慢しようとしても、 わたしの目からはぼろぼろと涙が落ちた。]
[案内していた里の子供が わたしのことを不思議そうに見ていても 泣き止む理由にはならなかった。]
(408) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[…やがて、演説が終わる頃。
わたしは涙をぬぐって、 遠い遠い巫女さまの姿をしっかりと見届けた。
この日のことを、忘れないように。]
(409) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[……やがて、祭りもひと段落して。 約束通りに、ラルフとパンケーキを食べる約束をした。
いつかよりももっともっと美味しくなったパンケーキを 口にしながら、忙しかった日々などを振り返って ひとつふたつと他愛のない話を零した後。
わたしは口を開いた。]
ラルフ。
(410) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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[祭りの期間中はつけていた慣れない敬称から、 普段通りの呼び方で、わたしは彼の名前を呼ぶ。]
うまく言えないかもだし、 なんか、ごめんかもだけど。
今言わないと今後絶対言わないだろうなって思うから
わたしいま、 すごくすごくまじめな話するね。
(411) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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ラルフはさ
かけっこ、どっちが速かったか覚えてる?
確かね、13勝15敗3引き分け。 …あ、うそついた。16敗だったかも。
(412) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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ご飯とお茶は、ラルフのが上手で シークレットのおもちゃが出るくらい、運がいい。
でも、わたしは髪結ぶのなら出来る。 掃除だって負けないよ。
(413) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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…わたしね、巫女さまみたいになりたくてね。 ラルフをライバルだと思ってた。
どっちが巫女さまみたいにかっこよくなれるかって。 巫女さまに追いつけるかって。
でもね、大人になったら巫女さまとの差が どんどんはっきり見えてきてね。
無理なのかもって思った。
(414) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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そこに、祭りのはなしは来るしさ。
次の巫女さまが生まれたら、 巫女さまは巫女さまじゃなくなるじゃない。
…巫女さまに追いつけないまま、 巫女さまが普通の女の子になったらね
今まで巫女さまを見て色々頑張ってきたけど、 その目標がみえなくなっちゃう気がしたの。
(415) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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巫女さまが巫女さまやめたって、 巫女さまがすごいのは変わんないんだけど、
…それでも、なんかこう。 すっごくさみしくって。
[なんだか言ってて情けなくなって、恥ずかしくって。 わけわかんないよね、ってわたしは言って まるでいつかの彼みたいに眉を下げて、 困ったように笑う]
(416) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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…そしたらね
ラルフが巫女さまの試験も受かって、 最後の試験に残って。
びっくりした。すごいなって思った。 ラルフは巫女さまの隣に立てるんだって。
結果がどうとかじゃなくてね。 ちゃんとラルフの頑張りを 認めてもらったんだなって、思ったの。
(417) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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かっこいいって思った。 巫女さまとおんなじくらいすごいって思った。
(418) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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……でも、ラルフが立てるんなら。 わたしもやっぱ頑張れるかもって。思った。
(419) bou 2015/07/13(Mon) 02時半頃
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だから、
[沢山話しているうちに やっぱりちょっと恥ずかしくなって。]
ありがと。
[一番言わなきゃ、と思っていた言葉は いつかの応援みたいな短い言葉になってしまった。]
(420) bou 2015/07/13(Mon) 03時頃
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[数秒だけの沈黙。 恥ずかしいから、ラルフが何か返す前に わたしは、俯きかけてた顔をラルフにパッと向けて 誤魔化すように少しだけ茶化したように言う]
………なんて。
今かっこよくたって、 すぐ追いついてやるんだけどね!
(421) bou 2015/07/13(Mon) 03時頃
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[かけっこだってなんだって。 負けたままつもりはない。
お茶だってそう。
彼の好意になんとなく気付いていたから、 お茶の淹れ方を覚える気がなかった。
意味なんてきっとなかっただろうけど。 巫女さまと彼を繋ぐ機会が 少しでも生まれるだろうかと思って。
でも、それもやめよう。]
(422) bou 2015/07/13(Mon) 03時頃
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[お茶も、髪を編むのも、わたしが出来る事で。
少しでも、巫女さまに認めてもらえるくらい、
昔、二人で遊んでもらった時くらい。
もっとずっと近くにいれるような、 すごいひとになろう。]
(423) bou 2015/07/13(Mon) 03時頃
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[わたしはラルフへ向けて笑う。
昔、食玩を片手に笑ったように、誇らしげな笑顔で。**]
(424) bou 2015/07/13(Mon) 03時頃
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