60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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― ランドリールーム ―
[洗濯・乾燥。 ぐるぐる回る其れを見ていると、頭の中までぐるぐるする。 薔薇の香りが鼻の奥に、 矯正が耳の奥に、 こびり付いて取れないような、感覚。 余り良い物でもなく拳で米神をぐいと押した。 はあ、溜息に熱が混じり、思わずくっと眉を寄せた。
>>1:388テッドの姿が見えたらハッとして、]
お、おはよう
[挨拶だけはするけれど、心此処に在らずな様子に眉を寄せる。 シャワールーム前で擦違った事には気付いていない。 >>1:389呟きや>>1:425物言いたげな視線に、問いを返す。]
何、テッドも悩み事?
(87) 2011/08/05(Fri) 07時半頃
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あ
[>>31>>36けれどランドリールームにヘクターの姿が見えると、 びくりと固まり、口を閉じる。会釈だけはして、]
ノックス先輩の服なら、医務室のいすの上です
[其の場所に置きはしたけれど、伝える事を忘れていたのを 思い出すと、申し訳なさそうに眉を寄せた。]
伝え忘れてました、 ああ その、 …ごめん なさい
[謝罪の声は小さく。其の一言は囁く様な。息が詰まるような。 其れが届いたかは解らないけれど。 ランドリールームから出て行く姿を見ると、 ホッとゆるく安堵の息をこぼした。]
――…
(88) 2011/08/05(Fri) 07時半頃
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[ヘクターは、中等部の時はもっと真面目だった。 大きな体格に似合わぬ真面目さ。 どんどんと伸びる背丈も羨ましく、 結構ついて周ったりもして、憧れていたし、 そんな気持ちも自分の性格上、素直に伝えていただろう。
けれど彼が高等部に上がった時の変化に。 どうして、と訊ねた時に返って来た視線は、 とても冷たいものに思えて。向き合えず逃げ出して。 自分の所為だと言われた気持ちに勝手に為って。
もう二年が経とうとしているのに。 未だに自分は負い目を感じ続けている。
ゆるく自問自答した。 あの頃の先輩に、戻ってきてほしい? 其れに答えられる程、頭の中はクリアではない。]
(98) 2011/08/05(Fri) 10時頃
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[テッドは洗濯が終わりもう帰っただろうか。
もうとっくに洗濯も乾燥も終わっていると言うのに、 頭の中は、まだ終わってない洗濯機の中みたいに、
ぐるぐる、 ぐるぐると――…。
はあ、緩く息を吐いて、ヘクターの様子を思い出す。 噂ではとても荒れていると聞いていたけれど、 中身は其のまま、変わっていない様に見えて。]
…
[眼鏡をぐいと、指先で押し上げ、位置を整えた。]
はあ
[大きな溜息を吐く。]
(99) 2011/08/05(Fri) 10時頃
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― ランドリールーム ―
あ、
[「も」という言葉。テッドの言葉に視線を向けた。 先程自分が口を滑らせ、今の溜息が在り。 対する相手にも悩みが在ると言う肯定。 眉を寄せたまま、額に片手を当てて緩く握り締めた。]
あるといえば、
[ある。言い掛ける。 とても言い難そうに、視線を落とした。]
(131) 2011/08/05(Fri) 15時頃
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あ
[言い掛けたけれど、ディーンの姿が見えたので、 結局話は切り上げる。 自分の中でだって、どうせ纏まってない話なのだ。 額に当てた手で、軽く頭をかいて、苦笑を浮かべて誤魔化した。]
ディーンも洗濯? って、あ、ゴメン俺入れっぱなしだ
[立ち上がり自分の洗濯物を引っ張り出すと、 もさもさと荷物用のバッグに入れて、ついでのように]
操作手伝う?
(133) 2011/08/05(Fri) 15時半頃
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(相談…)
[テッドの方をチラと見る。ディーンの方も見た。]
うん、相談 邪魔ではないよ
[繰り返される言葉に、一つ頷いて。 テッドからも手伝いの声があがると笑った。]
はは、ディーン人気者
[言いながら、自分のほうが近かったので手伝う。 スイッチ一つで壊せるディーンの謎なんて、 此方の方が知りたいくらいだが、恐らく本人も解らないのだろう。]
(136) 2011/08/05(Fri) 15時半頃
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……
[回り始めた洗濯機。それを見詰めて。 二人には視線は向けないまま。]
もしさあ 憧れてた人が、自分の所為で悪い方向に変わった …かも知れない、としたら どうする…
とか
…
[歯切れの悪い呟きを一つ。]
(137) 2011/08/05(Fri) 15時半頃
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原因…
[思い当たる事を、脳内で並べ立てる。 無いのではなく、たくさんあって確定しない。 でも、確定的なものを思い浮かべる事は出来ず。 改めて、訊ねられて。]
…―― 本当 に
[自分の所為だ、自分の所為だと。 あの人を見るたびに思う。 其れは、少し。 ―――…。 いや、そうに決まっている。口元を結ぶ。]
うん。
[如何しよう。 今少し、色々解って来てしまった。]
(142) 2011/08/05(Fri) 16時頃
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…うん。 原因を はっきり、 させる所からだね。 そうだよ、うん。
ありがとう。
[曖昧な笑顔で。多分余り、感情の伴っていない礼を返した。 嘘を吐くのはきっと不得意。 話題を変える様に、誤魔化すように、]
テッドも、確か悩みがあるんだっけ。
[と、彼の悩み事の相談を、*促した*]
(143) 2011/08/05(Fri) 16時頃
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― ランドリールーム ―
[>>144気になると言われると、 パッと顔をテッドに向けて、]
先輩は悪くないんだ! ………うん
[声を出してしまった後、 バツの悪そうな様子のまま、誤魔化すように頷いて。]
本当に、変わってしまっていたら……――か……
[ディーンの言葉に、眉を寄せ、小さく呟いた。]
(187) 2011/08/05(Fri) 21時半頃
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青い悩み?
[返って来た言葉に首を傾いで、 >>148空気にワクワクとしているディーンに少し笑う。 自分の気持ちも何だか少し軽く為った気がして、]
秘密会議だな
[冗談めかした。 >>145けれど、内容に答える時は、真面目な顔をする。]
…俺だったら 大事な人が望む事をしてあげたいと思う 壊れるかもしれないのなら、尚更だ
壊れて戻らなくなってしまったら…… そんなのは、厭だ
(188) 2011/08/05(Fri) 21時半頃
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[そしてディーンの告白に、テッドと似たような反応をする。 目を丸くし、ディーンをじっと見て、 ハッとすると、]
まさか
アディンセル先輩じゃあないだろうな
[思い出すのは、彼の噂と、二人出ていくあの時の様子だった。]
(189) 2011/08/05(Fri) 21時半頃
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[テッドの言葉に、ディーンを見る。 実際どうなのか、解るのはディーンだけで。]
もしそうだとしたら、 止めといた方が良い あの噂が本当かどうかは知らないけど……――
[眉を寄せ、酷く心配そうな表情を、ディーンに向ける。]
ん?
[そしてテッドの反応に、 不思議そうに二人を見比べた。]
(194) 2011/08/05(Fri) 22時頃
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いやだって 食堂で、二人の声を見掛けた時さ 様子がおかしかった ような
[けれど、否定の言葉が聴けた事に、 ホッと安堵の表情を浮かべる。]
……違うなら良いんだ いや、良いのかと問われると断言は出来ないけど
[言った後に。 先程の告白を思い出し、はあ、と一つ、息を吐いた。 もしかしたら その悩みは。]
………… …… 好かれても、嬉しくない…か でも ディーンは、好き なんだろう?
(197) 2011/08/05(Fri) 22時頃
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ロビンは、セシルに話の続きを促した。
2011/08/05(Fri) 22時半頃
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介抱? …そう なのか
[もしかして、本当は良い人なんだろうか。 いや、でも。胸中では自問自答が繰り返され。 続いた言葉に感じるのは、きっと、彼と似た胸の痛み。 何かを言おうとするも、言葉に為らなかった。が、]
はあ?
[テッドの言い出した事は、突拍子も無く聴こえ。 お前は何を言って居るんだ、という視線を送ったけれど。 その言葉に盛大に噎せるディーンの反応に思わず]
だ 大丈夫か!?
[慌て、]
(204) 2011/08/05(Fri) 22時半頃
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お前も泣くなよ
[テッドに向けて、自分の目許をちょいと触れ示す。 けれど、テッドの示す場所。ディーンに視線を移すと、 今度は此方がふく番だった。]
――!? げほっ
[赤くなるのは隠せず、 細かい事を考える前に緩く片手を挙げ、]
よし 解った 場所を変えよう。 ディーンの洗濯、終わってる?
二人とも同室は帰省してないんだっけ なら、俺の部屋が良いかな…
(207) 2011/08/05(Fri) 23時頃
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ロビンは、ディーンのソレに、テッドのアレで気付かないのは流石に無理があった。
2011/08/05(Fri) 23時頃
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[ディーンの洗濯物が無事な事に、安堵する。 いや、スイッチを入れたのは俺だから壊れられていても困るが。]
じゃあそれで
[洗濯物を干した後、自室へと連れ立つ。 部屋は物が少なく簡素で、同室の先輩のプライベートエリアには、 彼女との写真やら何やらが飾られていただろう*]
(214) 2011/08/05(Fri) 23時頃
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― 自室 ―
[見られて困る物は見える所には置いていない。 目立つのは卓上本棚にある鳥の本だろうか。]
そんなに面白くなくて悪いけど
[見回す二人にはそう言って、先輩側については、何も言うな…と緩く首を振る。 自分は先輩の所から引っ張った机の椅子に座り、]
適当に座れば
…そうだな。 聞いて良いなら聞かせて貰おうか
[テッドの言葉にディーンを見る。]
(230) 2011/08/06(Sat) 00時頃
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ロビンは、暗に。言いたく無いなら、とも言葉に込める。表情は複雑で。
2011/08/06(Sat) 00時頃
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………………… …………………
[その言動に、思い切り覚えがあるようで軽く頭を抱えたくなる。いや。 でも 恐らく意味は違う。はず。]
やっぱり普通は引くのかな
[ポツリと呟いた。]
吃驚はするよな
[テッドから返る声に、成る程と緩く頷く。]
ディーン自身はどう思う?
(249) 2011/08/06(Sat) 00時半頃
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[先輩が、変わってしまった。 そう思った最初の切っ掛けは、あの事件。 本当の理由は何だったのか。 背が低く細い自分は、色々な意味で都合が良かったのだろう。 別の上級生に絡まれた時の事。 まだ中等部で逃げ方すら――いや、 逃げた方が良いと言う事すら解らなかったあの時。
眼前で閃いたナイフの輝きは恐ろしく、 其れを赤く染めた先輩の姿は尚更に。 表情を素直に出す自分は驚愕を隠せず、 ヘクターから返って来た視線は、良く覚えて居ない。
助けて 貰ったのに。あの時の自分は。
そうして、彼の悪い噂は増えていく。 漠然と、自分のせいだと、俺は思う。
ただ。あの事件で、既に彼が変わってしまっていたのなら。 その思いが、切っ掛けを見えなくさせていた。]
(271) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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特殊… 否定出来ないかも
[驚くと言われるとそちらも否定要素はなかったので頷いて。 次の質問には、眉を寄せた。]
はあ? 友人に嫌われる方が嫌だけど
…ディーン
(283) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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[思い出すのは暗闇での会話。 あの時、道案内を頼んだのは、決してわざとではなく。 ついでの思惑が無かったと言ったら、其れは嘘に為るけれど。
眉は寄ったまま、もう一度名前を呼び。]
ディーン その好きな相手は 損得で好き嫌いを、選ぶ人なのか?
[だとしたら、否定は出来ないかも知れないから。 ただ素直な響きで訊ねる。]
(292) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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確かにお前らに言われたら、 本当に驚けると心底思うけど。
[真顔だった。]
……でも、多分 そんなに嫌じゃあない気がする。
受け入れる、入れないは別だけどさ。
[複雑な表情で頭をかいた後。 テッドの答えも聞こえると、安堵半分、小さく笑んだ。]
ところで俺達はこう言ってるんだか、 ディーンはどう思う。
例えば俺やテッドがお前の事、 そう言う意味で好きだと言ったら。
[少し見詰める。]
(319) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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それと似たような物じゃないかと 俺は思う
(320) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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ロビンは、言ったものの、ディーンの反応には内心不安で。*表情には出ていたろうか*
2011/08/06(Sat) 02時半頃
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