213 舞鶴草の村
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― 回想 ・ 陸区にて ―
[>>1:117 “大変だろう” なんて、そんな感情を言葉として掛けられることは滅多にない。 恐らくそういった目で “見られてはいる” のだろうけれど、自分には知る必要もない事。 彼の言葉には薄く首を傾げて、肯定も否定もしないまま。]
はは、あんたも空きっ腹かい。 なら尚更、良い。
[彼の普段の行いは知らずとも、“正義の味方” なんて大層疲れるだろうにと、ふと考えながら。 利害が一致したなら、そう借りを増やすこともないと そんな打算があったかは知れないけれど、彼に案内を頼みはしただろうか。]
(10) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
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[その後の行動を どうしたにせよ。 >>1:118拾われた言葉に、そして声色を変えて返された言葉に 笑みを浮かべた唇を、すう と引き戻して。 盗むの 盗まれたの、そんな話題に、彼もまた同じ事を考えていたのだろうと知る。]
あたし “も“ …ってのはまた、おかしな聞き方だね。 獅子の兄さんは何か、奴さんに盗まれたのかい。
あたしは――なんも盗られちゃいないよ。
[改めた荷物には、僅かな欠けも無かったはずなのだから。 寧ろその問いを、そのまま同じく返す。
けれど 続いた問いは、先と同じように跳ね返せはしない。 軽く息を呑んでから、それでも 真剣な声には真摯な声で。閉じた瞳に掛かる前髪を軽く払ってから、唇を開いた。]
(11) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
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…あんたに、あたしの見る世界は 見えるかね?
[暫しの熟考の後、ぽつりと呟く。 それは決して、立派な瞳を持つ彼を妬んだものでも、責めるものでも、ないつもりだったけれど。 薄ぼんやりとした視界には、それを聞くだろう相手の表情も 容姿も 何もかも、映りはしないまま。]
あたしもあんたも、そこいらを歩き回ってる誰も彼も、鼠小僧とやらも。 …目に見えるもんは違うだろ。
見えないもんを、どうこう決めつけられやしない。
[言葉を選ぶのも、紡ぐのも、得意じゃない。 その上今日はいつにも増して――喉の調子が悪い。 酷く狭い価値感を、試行錯誤しながら紡ぎ捨てる。 好意的な言葉など、何一つ口をついて出やしないから。 結局、彼の求める言葉は掛けられないままやも知れないけれど。]
“実在したら” …の、話だけどね。
[最後に、やれやれと首を振って。持ち上げた笠は、再び ぐい と引き下ろした。]
(12) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
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― 騒動から1日 / 伍区 ・ 茶屋前 ―
[どんなに街が 浮世離れした空気に包まれていたところで、生きるのを忘れて酔い痴れることなど出来やしない。 今日もまた、商店街へ足を向ける。
適当な茶屋の前で 断りもないまま、茣蓙を広げて 腰を降ろして。 三味線を取り出しても、呼び込みを掛ける看板娘から咎められることもない。 これはまたやりやすいと、小さく笑みを浮かべた。]
さァさ、皆大好き鼠小僧。 ちっとでも興味あんなら、その脚止めて 聞いてきな。
[・・・べん! 高らかに弦を弾いて、音に乗せるのは義賊を讃える唄。 今、この時、この場所で演じたのなら、それはそれは “ウケ” も良いだろうと 踏んでのことだったけれど。 そのお陰で、やはり。前日の手紙も――そして今、懐に収められた、未だ読めぬままの手紙も 思考から離れてくれそうにない。>>#0]
(13) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
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[この街へ訪れて数日。 名を伝えて 同じく伝えられて、そんな人間も ぽつりぽつりと出来てきた。 そして、言葉を交わした者全てが等しく、“鼠小僧” と そんな言葉を口にしていたのを思い返して、笠の下で怪訝そうに眉を寄せる。
鼠小僧を名乗る人間が この騒ぎを引き起こす前ですら、自身の唄に惹かれて来る者は多かったのだから。
ほら、喩えば。 再び三味線を求めてやって来る と、言葉を交わした二人はその後、件の鼠小僧に出会うことは 有りはしたのだろうか。]
…口先だけの約束なんざ、分かったもんじゃないけど、な。
[唄と唄との合間に小さく呟いては、すぐに爪へ意識を戻す。
――そうして、逸れかけた思考も。 曲を奏でるうち、次第に少しずつ、霧が晴れるように散って行った。]
(14) 2015/01/22(Thu) 02時半頃
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[口で伝えられ 耳のみで記憶し そして自分のものにした唄は、さらりさらりと唇をついて出る。 陸区で会った少年と、もしくは正義の味方を語る男と。 彼らと交わした会話で覚えた、何とも云えぬ喉の違和感は 今は有りはしない。
――そうさ、唄さえ有りゃあ良い。
こうして音を奏でる時だけは、胸を張って、声を張って、綺麗な言葉だけを音にすることができるのだから。
賛辞の言葉と 投げかけられる小銭の跳ねる音とを聞きながら。 旋律は奏でれど、観衆への礼の言葉も含めて――一言たりとも、他の言葉を口にすることはない。 そうしてまた ひとつ、ふたつと、唄を重ねた。]
(15) 2015/01/22(Thu) 03時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 03時頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 03時頃
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― 回想 ・ 茶屋にて一平太と ―
さて、どうだろね。 どんなだか気になるんだったら、弾いてるとこ探しに来とくれよ。
但し、タダじゃあ見せないよ ってぇ言いたいけど。 あー、…ちっとは、変わるかもな。
[>>24暫く黙り込んでいた彼が、出会った当初の威勢を取り戻したなら また少し、愉快げに会話を続けた筈。 彼の威勢も、信念も それらを削ぐ積もりで伝えた訳ではないのだから。 ――自分は気に掛けられる程の人間でもないのだから、そう真に受けるな ――と、そんな言葉は、口をついて出ることはなかったけれど。
人助けと声を掛けられたとは云え、それでも恩は恩。歯切れ悪く伝えた言葉は、まるで値切りを渋っているようでもあったけれど 何せそんな時ばかり、口が回らないのだから仕方ない。]
(38) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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[胸を張る姿を目に映すことはなくとも、一時萎れてしまった声が 再び凛と張られたのなら、それで十分。 足音の進んで行く方向へ顔を向けて、見送りながら。]
あたしにも、見えるもんってのは あんのかね。
[その足音が耳に届かなくなった頃、冷えた湯呑を唇に当てながら ぽつりと呟いた。 >>23彼から返された “彼に見える世界” 。 余りに真っ直ぐな返しに、被った笠の下で、言葉を呑んだ事は記憶に新しい。 ぼんやりと思い出しながら、普段開くことのない目蓋を、ゆるりと持ち上げて――]
(39) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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…ち、誰の顔も見えやしねえ。
[そして、すぐに再び降ろした。
彼の言葉に、心を揺らされなかった訳では 決して、無い。 それでも変わらず、口をついて出るのは 中途半端で捻ねた悪態のみ。
人と接触する事など、今までそうそう有りはしなかったから、気に掛けてもいなかったけれど。 ――これでは、心と言葉、どちらが真意なのだか、自分にも分からなくなりそうだ と。
浮上しかけた思考は、威勢の良い看板娘の呼び込みの声に裂かれて、不自然にもそのまま消えて行った。*]
(40) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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― 騒動から1日 / 伍区 ・ 茶屋前 ―
[異人の女性の下駄の音を聞く、少し前だっただろうか。 >>27捌けては入れ替わる観衆の合間、ひとりひとりに応えなど 返しはしていなかったのだけれど。
“素敵“ 。
銭の音と共に するり と、それはそれは容易く落とされた一言。 さっさの次の曲へ移ろうと 弦に押し当てていた爪が、ちり とぶれた。 どうしたものか、そんな言葉は 随分と久しぶりに、耳にした気がして。]
(41) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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……あ、ああ。
[思わず口を開いてしまったところで、続く言葉は出て来やしない。 ――嗚呼、人と話せば また此れだ。 内心で歯噛みしながら、抑えた弦を ぐ、と握る。]
…あたしには、唄しか無いだけさ。 あんたもあるだろ、これが無ぇと生きてられねえってもん。
[やっとの事で続けた言葉も――向けられた言葉の 飾らなさ 純粋さからすれば、なんと捻じ曲がった事か。 そのまま、少し居心地悪げに 顎を傾けて。
涼やかで不思議な声を持つ相手からの返答に 納得したら、もしくはそうでなかったとしたら尚更――今度こそしっかり握った爪で、弦を弾こうと。]
(42) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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― 伍区 ・ 茶屋前 ―
[そうして再び、新たな曲を入れ代わり立ち代わり 奏でる最中。 >>20静まることのない群衆の中から からん、ころん と、耳に届いたのは、何時かの下駄の音。以前聞いた物よりは、些か軽い足取りのようだったけれど。 音色を忘れやしないと そんな言葉は言葉だけの脅しでも、驕りでもない。
そう容易く意識を乱しては、三味線等弾いてはいられない。飽くまで意識は、自身の紡ぐ三味線の音に向けたまま だけれど。 それでも 小さくなった下駄の音に、ぴくりと眉を上げて。 そうして結局は近付いてきた足音に、上がる口角は隠せはしなかった。
そのまま弾いた一曲は、余程音楽に精通した人間にしか分からない程度に 早足になっていたかもしれない。
投げられる銭の音に、捌けてゆく人の声に。 じっくりと耳を済ませて、そして。 “気付かれてないと思ってんだとしたら、そりゃあたしを見くびってるよ” 、――などと、先に声を掛ける事もあったやもしれない。]
(43) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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[ばらばらと去って行く人の後には、以前と違って立派な置き土産の山。 狙ってか、そうでないかは測れずとも――恐らく後者だと 熟々抜け目の無い女だと 笑みを崩すことなく考えて。
>>21しゃあしゃあと告げられた挨拶に応えるのは、今ばかりは億劫ではなかった。 ――虫の勘か、または自身の深くで気付き出していたか 彼女相手にならば、まだまともに話す事が出来そうだと そう思ったものだから。]
何処でも弾いてるってぇ言っただろ。
陸区から来て、商店街で働く。 この街の大抵の人間と同じさ。
[>>22彼女が動きを止める気配に合わせて 三味線を持ち直しながら、次いでにひと呼吸とばかりに 握った爪は膝の上へ落とす。 顔に掛かった髪を掻き上げて、そうして先まで口に載せていたばかりの言葉に―― “鼠小僧” の名に、再び首を傾げて、頬に影を作った。]
(44) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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あんたの方こそ、会うたび鼠小僧 鼠小僧ってさ。 奴さんに、恋でもしてんじゃないかって勢いだ。
――恋文のひとつふたつ、貰いやしたかい?
[真偽は分からぬとは云え 自身は彼からの手紙を受けた身であるのだからと、そんな意識も働いて、自分の事は棚に上げて。 彼女のいつかの言動を思い出しながら、呆れ混じりの言葉を吐き出す。
そうしてその次いでに、懐でかさり と動いた手紙へ意識を向けて。 探るように、けれど飽くまで冗談目化して、もう一言。 彼女の視線は追えずとも、その動きが止まったことは空気で理解できるから 何か付いているかと首を傾げながら。]
――まぁ、本物だろうと偽物だろうと。 こっちは商売繁盛で感謝してるさ。
[彼女によって放られた銭を指先で集めながら、やれやれと笑って見せただろう。]
(45) 2015/01/22(Thu) 16時頃
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志乃は、芙蓉に話の続きを促した。
2015/01/22(Thu) 16時頃
琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 16時頃
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[決して勝ち負けを仄めかす言葉を使ったつもりは無かったけれど、内心では勝ち誇った積もりでいたのだから。 >>48 “負けた” と聞こえた声には、若干驚いて それから、妙な思考ばかり似ていて嫌になるね、などと苦笑を漏らし。]
はは、そぉさ。 大人しく両手持ち上げて出て来んのがいい。
[ならばと精々勝者ぶって、声の方向へ軽く、例えば刀や何やらを当てるように、三味線の柄を向けてやったりして。 二度目ともなれば、それなりに勝手も解るももの。そうして腰を落ち着けては、ごく軽い調子で会話を。]
“偶然” …ね。 姉さんが云うと、どうにも胡散臭くて適わねえ。 此処まで来たんなら 二度あることは三度、有ればいいんだけどね。
[以前彼女と話した時、それなりに意地の悪い事を言った自覚はあった。 >>49それでも尚 “運が良い” と 伝える言葉には、相変わらず物好きだ と、呆れと共に 悪くない心地でも有る。
けれど口をついて出るのは、尚変わらぬ捻ねた言葉。 それでも、一物二物隠して居そうな相手には――きっとそのくらいで丁度良いと、言い訳は内心に。]
(59) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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ほう、隅に置けないね。 そりゃぁ姉さん、相思相愛ってぇ奴じゃあないのかい。
[瞽女は勘が嫌に鋭いと、忌々しげに言っていた男は誰だったか。 彼女の詰まった息も、続いた言葉が指す所も。恐らくそのまましっかり理解して取れば、まずは茶化すように笑ってみせ。]
…だけどね、そんならやっぱり、恋慕なんて止めといた方がいい。 どうやら奴さんは、見境も何も有ったもんじゃない とんでもない浮気物のようだから。
[ “恋文ってのは、例えばこんなかね” などと笑いながら まるで年頃の娘の恋話のような調子で、懐から二通の手紙を取り出す。 未開封の一通は、確信していたとは云え 鼠小僧からの物だと確認した訳ではなかったけれど。
すう と笑みを消しては息を潜めて伺った彼女の反応は、さて どんなものだったか。]
(60) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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[>>50そうして銭を纏め切った頃、不意に触れた指先に、拍子の抜けたような声を零した。]
……は、あ? 唄の代ならもう貰ったよ。
[一度離れて再び戻った先を手繰れば、酷く細かで脆げな造型。 前言撤回だ。指先でその形をなぞっては、胸の内で苦く吐き捨てる。 彼女にならば捻ねた口を利いても構わぬだろうと、故に今は “都合が良い” と考えたと云うのに。]
そも、あたしにゃ 価値もなんも分かりゃしねぇ。見えもしないんだから。 あんたの髪に着けてたもんだろ。
[指先に触れた硝子には、未だ人の温もりが残っていた。 突き返そうとして無理に扱って、知らぬ造りの繊細な飾りを壊してしまっては本末転倒。
如何いう積もりか 満足気な彼女の表情は目に入らぬまま。 言外に宝の持ち腐れだと含ませて、声音だけ取れば不機嫌そうとも取れる 困惑の声を。]
(61) 2015/01/22(Thu) 20時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/22(Thu) 20時半頃
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― 少し前 ・ 鏡と ―
[>>62断りの言葉は、思考の間に埋もれて届かないまま。それでも一度口を開いたなら、無下に追い払う積もりも無い。 調子を崩さず、酷く穏やかに続けられた言葉にも 曖昧に肯くように、傾げるように 首を動かすのみ。
丁寧に綴られる言葉は、肯定しても差し障りない物の筈。自身でもそう、胸を張って豪語していた積もりだった筈。]
あァ、役者さん。 そりゃあ道理で――…、?
[彼の名乗りにようやく唇を綻ばせて、成る程 其の言葉回しや全てを柔らかく受け容れる物腰は、それ故の物だったかと ひとり納得し。 そしてやはり、心と裏腹に言葉は出ない侭。
それは大層無礼な事だと理解しては居たけれど、まるで逃げるように。 演奏を続ける素振りで持ち上げた爪は、ぴたりと止まった。]
(77) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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――……あー。
…今は、如何にも街が騒がしい。 落ち着いた頃、もしも、あんたの気が変わって無かったら。
[同じ芸の道を行く者からの賛辞は、恐らく純粋に喜ぶべきものだった。 だけれど今ばかりは、こと 理由は分からずとも、目の前の彼が相手ならば尚更。 ままならない会話に引きずられるように、恐らく碌な判断すらも出来ないだろうと決めては らしくもなく曖昧に濁して切る。
その代わり に成るとは思っていないけれど。 伝えられた彼の名前と、独特な響きを持った柔らかな声色。それらをしかと心に刻んでは、自身も名乗りと “暫くはこの街に居るから” と。
離れる足音を聞きながら、べん と弾いた弦の音は、変わらず澄んだ音。]
……、
[ “大切な宝物” そんな言葉に、件の鼠小僧を思い出したのは彼だけではなかった。 ならばそれが今 無事に手元に残った侭であるのは喜ぶべき事ではないのかと。 じんわり脳内に染みて渡る柔らかな言葉を反芻しながら、煮えきらぬ思考に溜息を吐いた。*]
(78) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[>>65以前から良く笑う女だとは思っていたものの 今日は殊更、随分と楽しそうだ、と。 釣られて笑いを零す自分に言えた事ではないのだろうけれど、此方の方が余程 興が乗ると 一つおまけに三味線で切り捨ててみせる。
――惜しむらくは、ここ数日 どうにも喉の調子が悪い事。 年甲斐も無い戯れを誤魔化すように、“良い歳した姉さんが何やってんのさ” と、呆れ目化して吐いた声は しかし 酷くすらすらと紡がれた。]
顔で人間を判じてるようじゃあ、まだまだだよ、姉さん。
[愉快げな反応にも、悪い気はしない。 最後にひとつ、解ったような口を利いてみせたところで 彼女の纏う雰囲気が変わった事を知る。 表情や細かな動きまでは感じ取れずとも、―― “当たり” か と、直感めいて胸中で嘆息し。 叶ったならば、未だ内容を知らぬ手紙に書かれた文字も読み上げては貰えるだろうかと、声を掛けただろう。
>>66そうして 手の内を見せていると云うのに、気まぐれじみた接触が続けられる事には 此方の拍子が抜けたのだけれど。]
(79) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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あんたから施しを受ける心当たりが無いって話だよ。 見ていて楽しいってんなら。手前の頭に乗っけて鏡見た方が、よっぽど有意義だ。
[こうして自然と、装飾品を取り出す程だ。自身よりもずっと見た目に気を使ってはいるのだろうと 顔も知らぬ女の姿を脳裏へ描き。 髪を梳かれるのに合わせて 掛けた手を渋々と下ろしながら、不満げに一つ 唸る。 物を捨てるだなんて そんな選択肢も、自身には有りはしないのだから。]
……それとも、何か。 頭に乗っけときゃあ、あんたがまた “見に来る” ってんなら。
[其処で はたりと。 “見ていて楽しい” …全く何が楽しい事があるか とは思いながらも、その言葉を上手い事 盾に取った積もりで、揶揄じみて返して見せる。
自身の唄は、商売道具とは云え 無理に押し付けて金を取る為の物では無い。 それでも、其の位の意趣返しは許されるだろうと 何を言っても愉快げに笑う相手への甘えにも似た何かは、有ったやも知れない。]
(80) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[>>67そうしてまた、話題は鼠小僧へと戻るのだから ころころ変わる話題に面喰らいつつ、流れた髪を押さえた。 不安げな声は初めて聞いた気もするのだから、軽率に茶化す訳にも行かずに。 文面を見ずとも反芻できる手紙の内容を思い返しては、僅かに思考する。]
その文が本物なら、忘れちまってるってえ話だろ。 だけど そうだな、あたしは……、
[そこで、一息。 心当たりは、有るとも 無いとも言えない。 思い返すのは、“彼に盗めぬ物は無い” と、自身も唄ったその文句。 事実、手持ちの品は、何一つ失くしてはいなかった。 ――となれば。]
“声” 、…かね。 近頃 喉の調子が悪いの悪くないのって、堪ったもんじゃない。
[時折調子の悪くなる喉へ手の平で触れつつ、薄々感じ続けていた違和感を、独自の見解で語る。 今も完全に失くした訳ではないのだから、そしてどうした事か 今のところは唄を唄う事に支障はないのだから、“盗まれた” と云うのは語弊がある気もしたけれど。]
(81) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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…まぁ、眉唾だわな。 ちっと風邪でもひいたかね。
[そこまで思考して、はた と我に返ったように、へらりと笑って見せる。 それはどうしたって荒唐無稽な話だと、自覚だってしているのだから。
彼女の反応にも因るけれど、共に笑いを返したならば、そのまま自身の思考からも振り払って 捨てようと。 もしも芳しくない反応だったのならば――彼女にも、同じ問いを掛けようと。
どのみち、自分にしては 些か話し過ぎた。 巫山戯て構えたままの三味線を持ち上げ直しては、ふと思い付いた閃きに、思考の引き出しを探った。]
(82) 2015/01/23(Fri) 00時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/23(Fri) 00時半頃
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[>>88呆れ目化した言葉に対して抗議を受けたところで、悪びれもせずに鼻を鳴らすのみ。 存外に付き合いも悪くない女だと 緩んだ表情は、態とらしい咳と共に払って。
>>89周囲の喧騒は聞こえてはおれど 注目されてこその商売、人の目を憚るという点においては些か疎い。 だから、後にと回された手紙の事であったり、――または さらりと聞き流された文句であったり。 変わらず不満げな表情は崩さないままであったから、“敵わない” などと、そんな言葉にも 今度は勝ち誇る事もなく。
ただ、その侭すんなりと受け入れてしまうのだけは それこそ以前、遣り手の彼女――おもんが口にしていたように、“掌で転がされている”かのようで、心地が好くは無かったから。 髪に触れる手を半ば無理やり取り上げて、再び髪飾りの元へ運んで。そしてにやりと笑ってみせる。]
商売もへったくれも有ったもんか。 あんたの為に着けんだから あんたに見て貰わなけりゃ、意味がない。
[それは大層な責任転嫁であっただろうけれど、今は突然の贈り物を喜ぶ気持ちより 遣り込められた気持ちの方が優った物だから。]
(108) 2015/01/23(Fri) 20時頃
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あたしだって、考えたくは無いよ。 もしも そうだとしたら、奴さんをとっちめて取り返さにゃあいけない。
[>>90自身の考えに、彼女が驚く様子を見せたのも無理はない。 喉の不調は未だ自身でも把握できない程不定に、不意に やってくるのだから。
取り繕うような何方ともつかぬ応えは、自身の想定していた物とは違ったものだから、さてどうしたものかと 曖昧に濁しては唇を閉じる。 それから万に一つ、この考えが当たっていたとしたら などと、そんな事 自身でも考えたくはない。]
(109) 2015/01/23(Fri) 20時半頃
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……なにさ。
[>>91かさり と空気の動く音と共に掛けられた声には 首を傾げながらも、薄く唇を開いて従った。 普段ならば何かと疑って掛かっては そう従う事も無かっただろうけれど――先の会話や、言葉を交わす居心地の良さや。それから子供に掛けるような 早くに家を出た自身には “焦がれど馴染みのない” 言葉も相俟って するりと開いた、口内に。 ころりと転がり込んでは、確かめようと噛み合わせた歯の下で 崩れて広がる甘さ。]
…金平糖、かね。 これで喉が善くなるって?
[まるで子供騙しめいた施しに、眉間に寄せた皺を解いては く、と笑う。 突拍子は無くとも、悪意こそ感じられない行為と その甘ったるさに、文句こそ言う気にはなれずに。 先の髪飾りと云い “あんたは慈善ごっこが趣味かい” などと、皮肉の一つは落としたけれど。]
(110) 2015/01/23(Fri) 20時半頃
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[そうして漸く彼女の手に渡った未読の文と、寄せて吹き込まれた言葉。 急な接近に反射的に引き掛けた体は、その文字列にぴたりと止まった。
>>92それはなんとも巫山戯ていて、挑発的な “宣戦布告” 。 無駄な欲を持つ暇さえも与えぬ人生は、目先にちらつく耳触りの良い言葉にも、早々揺らがされたりはしない。 はあ と息を吐き捨てながら、手の内に返された文は 用済みとばかりに懐へ押し込んで。]
…あたしの耳にはしっくり来ねえ。 あんたも、愛想は尽かしちまったのかね。
[聞き慣れぬ単語に首を傾げたのも、束の間。砕けた砂糖菓子の欠片を飲み込んで、次いでにと近付いた彼女の体、その鼻先をするりと撫ぜ。 “意外と鼻筋が通ってるじゃぁないか” などと 些か逸れた事を呟いては。]
ただ、…盗まれた侭ってのは具合が悪い。 姉さんが何を盗まれたか、何を持ってるかも知らねぇあたしには知り様が無いけどさ。 仕置きとやらは、あんたがするつもりかね。
[不安げな言葉を掛けてくる割に、そう焦る様子も見えない彼女は 果たして自身の身に起きた事を理解してはいるのだろうかと 先の問いへの意趣返しも含めて首を傾げて見せただろう。]
(111) 2015/01/23(Fri) 20時半頃
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[返答がどうであれ。不意に ぱ、 と手を離せば、指を揃えてしっし と振ってみせる。
だけれど彼女を去らせる前に 思いも寄らぬ施しを受けてしまったのだからと 礼の一つも告げようとした唇は、そのまま喉の絞まる感覚に はく と息を漏らすのみ。 嗚呼、また始まった と。もはや言葉を出す事は早早に諦めながら、其れは今度こそ彼女を追い払う理由には十分。
そうして三味線を構えては、巡らせた思考の中で見つけ出した旋律を引っ張り出そうとしただろう。 ・・・べん、と弾いた音色は、やはり何よりも高く響いた。]
(112) 2015/01/23(Fri) 20時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2015/01/23(Fri) 20時半頃
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