49 海の見える坂道
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俺、ウィスキーな ボトルと氷、置いてくれりゃ手酌で飲むから
[オスカーに、そう言いつつ 深く、息を吐く…―――]
(1) 2011/04/11(Mon) 00時半頃
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酒の一つも飲まないと、やってらんないっつーの
[人の死や、別れは悲しいとは思わない いつかそんな日が来ると、俺はいつも覚悟していて 旅に出る時は、毎回今生の別れのつもりで歩き出す だから、ヴェスの事はショックだったが、悲しくはない 悲しいのは…―――――]
(*1) 2011/04/11(Mon) 00時半頃
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ヤニクは、ミッシェルに踏みぬかれた足が、じんじんと痛い 泣きそうだ
2011/04/11(Mon) 00時半頃
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ダメとは言ってないがな 上品だっつってんだよ
[ウィスキーが来るまでは、何も手を出す物がないから 代わりに、口を出す事にしたらしい]
ったく、どいつもこいつも ヨーラ、てめぇ…――――
いや、いいや
(6) 2011/04/11(Mon) 00時半頃
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ん・・・?
[ネルも、同じ事を俺に言った 無事に帰って来て、良かったと まったく、本当にどいつもこいつも]
そりゃ戻ってくるさ
ここが、俺の生まれた場所で ここが、俺の死に行く場所だからな
心配しなくても、ヴェスの事ならもう聞いたよ
(*3) 2011/04/11(Mon) 01時頃
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[ウィスキーと氷が、目の前に置かれて 俺は、大きな氷を一つ、グラスに放り込んで トクトクと、黄昏色をした液体を注ぐ]
とりあえず、かんぱーい!
[大きな声を出して、朗らかに 軽やかに、常に明るい表情で
ただ、瞳の色だけは、酷く深いままに グラスを傾け、喉を鳴らして 大事な事を、何一つ言わずに]
(13) 2011/04/11(Mon) 01時頃
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だな、それだけの事だ
人生の殆どの時間を、共に過ごした何かが 気がついた時には、無くなっている
そう言うもんだとわかっていても、寂しいもんだ ただ、それだけの事だ
[カラン、とグラスの中の氷が、音を立てて]
(*5) 2011/04/11(Mon) 01時頃
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よーっす、飲んでるぞー
[勢いよく開いた、扉 そこから聞こえた声に、とりあえず反応したようだ グラスを持ちあげて、カラカラと、音を鳴らす]
(16) 2011/04/11(Mon) 01時頃
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なんだ、知らないのかラルフ こう言うのはな、早い者勝ち、言った者勝ちだと 昔から、相場が決まっているんだぞ
[チョップを受けて、首が短くなったかのように 顔を前に突き出して、小さくなり]
おう、サイラスただいまー ネルにはな、俺が頼んだからよ ほら、俺って面倒な事嫌いじゃん
料理とか、よっぽどの事がないとしないわけよ いやー、持つべきものは友達だよなー、うんうん
(22) 2011/04/11(Mon) 01時半頃
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んだよ、ミッシェル 俺が始めたら何が納得いかないっつーんだ
[空になったグラスに、再び手酌でウィスキーをつぎ足し 再び、グラスを傾けて]
あんまりオスカーに迷惑かけんなよー? なんせ、明日から俺の食いぶちになるかもなんだから
今のうちに、ゴマすっとかないとな
(25) 2011/04/11(Mon) 01時半頃
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[サイモンが、テーブルに加わったとしても 何も変わらずに、グラスを傾けて
乗り遅れた波には、もう乗る事は出来ない 後から追い付くような事は、決してない だから俺には、その場にいなかった俺には]
…―――
[からん、からん 長い付き合いだ、ここにいる殆どの奴等は だが、俺の表情の差に気がつく事が出来る人間が、何人いる]
ちっ…―――
ギター貸せ、歌うぞ
(31) 2011/04/11(Mon) 02時頃
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カントリーロードね、いいぞ 酔った勢いで、歌うようなもんじゃないが
[調律もそこそこに、足を組み、ギターを乗せて ついでに、ハーモニカをカバンの中から取り出して 針金を曲げた、自作の器具で口の前に固定する
眠れない夜、たまに吹くんだ、ハーモニカ ギターは、重たいから持ち運べないが 一人の時間には、やはり音楽が必要だ]
ほら、手拍子、手拍子
[周りを煽るだけ煽って、盛り上げてはみたものの 曲自体が、盛り上がる曲じゃないからな 仕方ない、とか思いつつ、ギターの弦を弾く]
(36) 2011/04/11(Mon) 08時半頃
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I hear her voice, in the mornin hour she calls me The radio reminds me of my home far away And drivin down the road I get a feelin That I should have been home yesterday, yesterday
[その朝、僕には聴こえたんだ あの娘が僕を呼ぶ声が ラジオから聴こえる音は、僕の心をあの場所まで運んでくれる はやる気持ちで、車で飛ばしながら僕は思う なぜ僕は、いままで帰ろうとしなかったのか
簡単に訳すと、そんな意味だ 一番、気に入っているフレーズだけど どうなんだかね、まったく
少なくとも、俺には誰の声も聞こえなかったよ だから、一月も、戻るのが遅くなった 一番辛い時、傍にいるのが友達なら 俺は、友達失格だね、ほんと]
(37) 2011/04/11(Mon) 08時半頃
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Country roads, take me home To the place I belon West Virginia, mountain momma Take me home, country roads
[それとも、俺にそう言う所を期待してる奴はいないかね まぁ、俺は綿毛みたいにフワフワしてる奴だから そう言う期待は、されそうにないな
諦めがつくような、悔しいような 普段、どんなにフラフラしてようと 大事な所で、きっちりしめる そう言う男で、あろうと思ってきたのに 一番大事な所、トチっちゃ世話ねぇよな
ネル、泣いてたな ヨーラは、ちゃんと泣いたかね 他の奴等も空元気だ、俺を含めて皆 こんな酒、あいつが喜ぶはずねぇのにな]
(38) 2011/04/11(Mon) 08時半頃
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御静聴、どうも
[歌が終わると、ギター片手に色々な曲を弾き 結局、オスカーが眠る頃まで起きてたのは誰だろう 俺だけかもしんないし、他にいたかもしんないが とりあえず、オスカーの邪魔をしないように 音楽はひとまず、やめておいて
宿帳をこっそり覗き、空いてる部屋から毛布を持って来て オスカーにかけた後、ギターとウィスキーを持って外に出た 起きている者がいたならば、今日は御開きと小さく笑って]
(39) 2011/04/11(Mon) 08時半頃
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―― 砂浜 ――
[今晩は、何処かに泊まるつもりだったが ヴェスの事を聞いた後、一気に気分じゃなくなってしまった いくら飲んでも、酔いやしない 酒が頭をいくら暈そうと、一部がはっきりしたままで まったく、嫌な飲み方したもんだ
こんな時は、潮風の中で眠るに限る 俺は、港の子だから 母なる海って奴、本当にそんな気がしてるんだよ]
…――――
[ギターを枕に、天を仰ぎ 波の音を子守唄に、潮風を揺り籠に眠る なかなかに、おつなもんだぞ ただ、まだ季節的に寒いけどな]
(40) 2011/04/11(Mon) 09時頃
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よう、お前は一足先に、海に帰ったんだろう だったら、ここで飲むのが一番いいよな 一緒に飲むか、一年ぶりに
[横になったまま、砂浜にウィスキーを半分流し 残り半分を自分がちびり、ちびりと飲む]
まったく、お前は酷い奴だ 女泣かせて、妹ほっぽって、ダチに知らせもしないで 勝手に、居なくなりやがって
俺が言うなって? ばーか、俺には妹も恋人もいやしねぇんだよ それに、俺は必ず戻ってくるだろう 悔しかったら、戻って来てみやがれ
[独り言を言うなんて、俺もおかしくなったもんだ]
(41) 2011/04/11(Mon) 09時頃
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…―――
ま、心配すんな 普段役に立たない分、こんな時には役に立つさ
[何を、どう役に立つのかはわからないけれど 少なくとも、時が全てを解決するなどと そんな戯言、俺は信じない 奴は、何も解決してくれやしない]
任せとけよ、兄弟 貴様は何にも心配せずに、待ってろ いつか俺が、そっちに行った時に 一緒に飲む酒を、準備してな
[そんな事を、海に向かって呟きながら いつしか眠りに落ち、目覚めたのはいつの事だったか]
(42) 2011/04/11(Mon) 09時頃
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暑い…――――
[目覚めた後、第一声がそれだった やっぱ、直射日光ほど暑い物はないね、うん]
みーずー…―――
[頭痛がする そりゃ、酔いはしなかったが酒量は多かったからなぁ]
(76) 2011/04/11(Mon) 20時頃
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[何処からともなく、鼓膜に響くラジオの音 どうやら今日は、暖かいらしい]
アイリース、君が暑いと言うと余計に暑く感じるだろう
[聞こえやしない反応を、ラジオに反し 服についた砂を、ぱたぱたと叩いた
こつん、と紙飛行機が頭に当たって きょろきょろ、辺りを見回してみるのに 人影はなく、首をかしげた]
ったく、誰だよこんな悪戯しやがるの 悪戯は俺の専売特許だぞ
(77) 2011/04/11(Mon) 20時頃
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[紙に書かれた、童話のような言葉 馬鹿らしい、と鼻で笑ったのはいつもの事]
天使なんか、いやしねぇよ
[神や仏がいるのなら
本当に、本当に 心から祈った時に、手を差し伸べない者が神ならば 俺は神など信じやしない
一番苦しい時、悲しい時に 何もしてくれない者が仏ならば 俺は仏など必要としない]
だが、まぁ やってみっかな、東の国の灯篭流しみたいに 海辺に浮かぶランタンで、救われる魂があるとするのなら 聖者の行進に、加わる事は出来なくても 星に願いを、かける事くらいは出来るだろう
(*8) 2011/04/11(Mon) 20時頃
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If your heart is in your dream No request is too extreme When you wish upon a star As dreamers do
[借りたままの、ギターを背負い 空になったウィスキーを、カバンにしまって 小さく歌を、歌いながら 今日の予定は、何かあったろうか そういや、オスカーがおやっさんに仕事の話するって そう言ってたような気がするが、どうなったかな
一言二言、言ってやりたい事がある奴もいるが タイミングがな、なかなか合わないんだよな 二人だけの時間と言うのも、そんなにあるわけじゃないし わざわざ人を引っ張って来る、と言うのもガラじゃない 縁があれば出会い、機会があれば語れるだろう 本当に必要な言葉なら、そう言う機会が訪れるだろうし 自分が言うべき事でないなら、きっとこのままが良いのだろう そう言うものだ、人の道なんてものは]
(79) 2011/04/11(Mon) 20時半頃
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[本当に必要としている人は、必要な時に現れるし 本当に欲している言葉は、誰からか聞けるものだ 時にはそれが、煩わしく感じる事もあるけれど 後から振り返ったら、とっても大切な事だったりする]
Fate is kind She brings to those who love The sweet fulfillment of Their secret longing
[人は我儘な生き物で、今の感情に忠実になりがちだ 強くなれと、叱咤する言葉よりも 優しい抱擁を、臨むものだ
だからこそ、多くの人は優しさを、大事な人に注ぐから わざわざ、俺も同じものをあげる必要はない 人が優しくする時は、俺が冷たくなるのさ 人が冷たい時に、優しくしてやるために]
(80) 2011/04/11(Mon) 20時半頃
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Like a bolt out of the blue Fate steps in and sees you through When you wish upon a star Your dream comes true
[だから今、俺に出来る事があるのだとしたら
1月の間、止まったままのこの街に 一陣の旋風になって、埃を撒き散らし ハタ迷惑な奴だと、皆が口にするのを聞かず 口笛を吹きながら、いつもの通り
自分の居場所を探す、小さな旅を また、続けていく事くらいだろう]
ん…―――
[大きく伸ばした背中は、案外気持ちよい]
(82) 2011/04/11(Mon) 20時半頃
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[俺は悪い子だ、昔から 俺が悪い子だから、他の奴が良い子になる 俺がいなきゃ、一番出来の悪い奴が悪い子と呼ばれる そう言うもんだ、人の世と言う奴は
だから問題を起こすのは、俺が良い そう言う立ち位置に、臨んで俺はいるのだから 望まない奴が、問題起こすよりずっといい]
さ、久しぶりに行きますか
[一度足をまげ、伸ばし、歩き出す 何処に行こうか、悪戯をするなら賑やかな場所がいい]
(85) 2011/04/11(Mon) 21時頃
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―― 広場 ――
[悪戯に一番大事なのは、準備だ 今日は、広場に集まっている猫を使う事にした]
おうおう、にゃんこども
[にゃー!と似てない猫のものまねをしながら 5〜6匹、野良を捕まえて 一匹にひとつ、小魚の干物をくれてやった]
お前ら、魚食いたくないか? 言う事聞いたら、くれてやるぞー?
[干物の入った、袋をふりふり 数匹の猫を引き連れて、再び歩き始めた]
(88) 2011/04/11(Mon) 21時頃
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[蚕の市、と言う物がある 元々は、シルクロードを通ってきた商人達の開いた市の事で 今では、フリーマーケットの大きな物と言うイメージだ ここはそんなに、大きな街というわけではないが 人通りは、凄く多い
猫を連れて歩くのは、結構難しいが まぁ、ついて来るだろう]
おう、おっちゃん 祭みたいだな、儲かってるか?
[まぁまぁだ、とか言いながら 案外、忙しそうに働いている]
そうか、忙しいか じゃぁ、プレゼントをやるよ
[袋から、一つまみ 小魚の干物を取り出して、店の中に放った]
(97) 2011/04/11(Mon) 21時半頃
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[後からついて来ている猫達が、小魚の干物…――― の、散らばった露天に殺到する 商品からなにから、ぐちゃぐちゃにされる、猫に
港街と言う所には、野良猫が多い 漁師が、売り物にならない雑魚を捨てて それを食う猫達が、集まってくるからだ
だから、最初は5〜6匹の猫達でも 気が付いたら、気持ち悪いレベルまで集まって来る そんな様子を、腹を抱えて笑いながら見る俺 ああ、捕まったら殺されるな]
次、次!
[何を盗るわけでもないし、何をしたいわけでもないが 知り合いの店を見つけては、小魚を爆弾のように放って テンヤワンヤになる様を、笑いながら見ていた]
(99) 2011/04/11(Mon) 21時半頃
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ほれ、ほれー 猫共、もっと暴れやがれー
[干物の袋も、もう少なくなってきた どっかで補給しないと、まずいな 魚屋とか襲撃するか、猫で]
猫共ー、次行くぞ次ー
[本当なら、そろそろヴェスが止めに来て しぶしぶ、謝りに歩くと言うのが通例だったのに 止める役が居なくなった、からな なんだか、な…―――]
(108) 2011/04/11(Mon) 22時頃
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ん…―――?
[魚屋で餌を補給しようと歩いている途中 ベネットの声がして、振り向く]
何やってるのかって、悪戯だよ 俺のステータスだろう、悪戯は
(112) 2011/04/11(Mon) 22時半頃
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そうか
何もわかってねぇな、ベネットは
[そうだな、そんなもんだ 代わりなんか、誰にも出来やしない]
まぁ、だからこそ、か
[面白くない 小魚の袋を、ぽい、と捨てて]
飽きた
[そう呟いて、また歩き出した]
(118) 2011/04/11(Mon) 22時半頃
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お前、わかってないよ ヴェスがどうの、関係ないっての なんでもかんでも、そこに結びつけるのが間違ってる
恥ずかしいなら、無理して友達でいる必要はない どうせ、またすぐに居なくなる
[論点のずれた説教を聞いてやるほど、俺の気は長くない 間違った認識から出た言葉を、聞いてやる意味もない
わかってない、何も いや、語ってないのか、俺が 語らなくてはわからない相手、と言う事なんだろう つまりは、そのままの俺を見てない奴だって事だ]
(124) 2011/04/11(Mon) 23時頃
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だから何も、わかってないっつってんだよ 俺がどんな人間なのか、わかってないから 俺が何をしているのか、わかんねぇんだ
[馬鹿らしい、本当に]
(*11) 2011/04/11(Mon) 23時頃
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別に、それでいい奴はそれでいいよ その他大勢が、皆思う事だ
流浪者、悪人、見た目や風貌だけで、皆そう思うだろう そっから一歩、内面に踏み込んだ奴が友人で 踏み込まないまま、行動や格好しか見やしないなら 友達と呼ぶには、足りねぇよ
[だからこそ、ヴェスは俺の友人だった 俺は奴の友人であろうとし、奴は俺の友人であってくれた 悼む気持ちがない? 馬鹿にしやがる、本当に]
(*13) 2011/04/11(Mon) 23時頃
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だから、言ってるだろう 無理に仲良くしてくれなんて、頼んでねぇよ
皆に理解してほしいなんて、一度も思った事ねぇし 人当たり良く、皆仲良しなんて、俺のガラじゃねぇ
わかる奴にだけ、わかりゃいいんだ 作った自分で、100人の友人を作るより 素のままの自分で、たった一人理解者が出来りゃそれでいい
そんな奴は、世界中が俺の敵になったって味方してくれるし 俺も、そんな奴の為なら体を張れる
言っとくが、先に失礼な事言いやがったのはお前だからな 後出しの俺に文句を言うのは、筋違いだ
(*15) 2011/04/11(Mon) 23時半頃
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お前の店に、猫けしかけたわけじゃねぇだろう 勝手に首突っ込んで、意味のわからない説教初めて 挙句に迷惑だとのたまってるのは、お前じゃねぇか
迷惑なら、首突っ込まなきゃいいんだよ
ヴェスがそうしたからって、お前がそうする必要なんかない お前はヴェスの代わりにはなれないし、なる必要も特にない
少なくとも、ヴェスは止める時に喧嘩売ったりはしない 煽ったら俺は乗ると言うのを、知ってるからだ 他人が迷惑してるから? 冗談にしても、笑えねぇよ 誰か頼んだのか、お前に俺を止めるように?
自分のやりたい事やって、失敗したから腹立ててる そんだけだろ、お前はさ
(*17) 2011/04/11(Mon) 23時半頃
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―― 港 ――
…―――
[蚤の市から、少し離れた場所 漁師の船が、いくつも繋がっている 近距離の漁と言うのは、潮の満ち引きを見て行う だいたいは、夜から朝方にするもんなんだ
昼を過ぎると、漁師はだいたい暇 いくつもの船が、波止場で暇そうに揺れている 俺は、その様子を眺めながら ただぼぅっと、辺りを見ている]
つまんねぇな、ほんと
(140) 2011/04/12(Tue) 00時頃
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ん…―――
[暇そうに、あくびをした所で 小さな女の子が、こちらにかけて来て 誰だったか、ああそうだ、時計台のゾーイちゃんだ]
はい、こんにちわ?
[何をしに来たのか、よくわからなかったが とりあえず、挨拶を返しておいた]
偉いな、ちゃんと挨拶すんのは 俺が君くらいの歳の頃は、挨拶なんてしなかったぞ
(146) 2011/04/12(Tue) 00時頃
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馬鹿だな、お前は だから、知り合いの店だけなんだろうが
ガキの頃から、変わらねぇ 俺の事を知ってる奴にだけ、やってんだよ
同罪だぁ? 何、その言い訳 憂さ晴らしだと思ってるから、可笑しいんだよ 俺に晴らしたい憂さなんかねぇし 嫌な事も、特にねぇよ
わかんないなら、首を突っ込むな いや、わからなくてもいい、わかろうとしないなら、だな 想像で、勝手に俺の事決めて、勝手に怒って 挙句に間違ってんじゃ、意味ねぇんだよ
(*20) 2011/04/12(Tue) 00時半頃
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そんな事はないだろう
印象なんてもんは、残そうとするもんじゃない 気にいった奴の事は、知らない間に覚えるし 逆に、気に入らない奴の事はすぐ忘れるさ
[隣に立つ、小さな影 どっか座る所は、ときょろきょろ、見まわすけれど 自分はまぁ、地べただろうと構わないとして 子供にそれを勧めるのは、問題だろうから まぁ、きつそうなら抱っこしてやりゃいいかとか そんな風に、思いながら]
お、良かったじゃん? 風鈴か、もうすぐ夏が来るんだな あの親父も、良い所あるじゃないか
[仕方ない、今度あの親父の所に酒を持って行ってやろう]
(152) 2011/04/12(Tue) 00時半頃
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そうか、気にいったか もしそうなら、記憶に残るさ
[頷く様子に、にこりと笑い 子供は好きだし、話をするのも嫌いじゃない]
あの親父は・・・いや、面倒見のいい親父だぞ 普段から、下には優しいし上には忠実だ 奥さんの尻に敷かれてるのが、悪いといや悪いかな
猫が来たのは、そんな理由じゃねぇよ
(157) 2011/04/12(Tue) 01時頃
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人は、大事な物を失った時に 最初は、代わりを探すもんだ
ゾーイちゃんも、例えばお気に入りの服が無くなったら 違う服を着るだろう?
代わりが見つからないと、わかった後 寂しさや哀しさ、苦しさから逃れようと 無理に忘れようとしたり、自分が変わろうとしたり 頑張って、悲しい事をなかった事にしようとするんだ
そのうちに時間が流れて、悲しさを忘れていく 胸に空いた穴に、埃が詰まって、気がつかなくなる そうやって生きていくもんだ、大人ってのはな
[だからこそ、俺は俺のまま 何があろうと、変わる事なくあり続ける必要がある]
(159) 2011/04/12(Tue) 01時頃
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だから、猫が来たんだろう
忘れるとか、口にしないとか、そんなんじゃなく 大事な物がそこにあった時間は、楽しかったし嬉しかった そんな時間を、なかった事にするんじゃなく 昨日と今日と、明日をちゃんと見る事が出来るように
何も変わらない時間が、ここにはあるんだと 昨日と、何一つ変わらない明日が、やって来るのだと そう言う事を言いに、来たんじゃないかな
[時は流れていくし、街並みも人も、少しずつ変わっていく 俺は歳をとるし、小さな奴等は育っていく たとえ人が遷ろおうと、街並みが変わり、世界が動こうと 変わらない何かが、確かにあるのだと そう信じる事が出来ないのなら、俺はここに戻る意味がない この街が、自分の家ではなくなってしまう]
(160) 2011/04/12(Tue) 01時頃
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俺が居なくても、世界は回る 俺の友達がいなくなろうと、世の中は動く
いない奴の事を、本気で愛していたのなら 本気で大事だと、思っていたのなら 今日を楽しく、生きなきゃな いない奴が、羨ましく思うくらいに
居なくなって悲しい、と泣くんじゃなく 貴方と会えて良かったと、言えるように 一番悲しい時にこそ、人は笑って、怒って、泣いて楽しんで 面白可笑しくやってやんなきゃ、いなくなった奴が悲しい
貴様がいなくても、俺たちは大丈夫だと 笑ってやるのが、友達ってもんさ
[店の奴等が怒りに来たら、どうしようかな まぁ、なんとかなるか 今に始まった事じゃない]
(164) 2011/04/12(Tue) 01時半頃
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逃げて良い事なんか、何一つないんだぞ 簡単な仕事だって、後から後からと思ってると 気がついた時には、溜まりに溜まってぐちゃぐちゃだ
友人の死は、確かに大きな事だろう だがな、自分が悲しいからって 死んだ奴のせいにして、無理矢理変わろうとするのは違う
認めたくない事なんか、この世にはいくらでもある そんな時に、大きな声で笑える奴が 一人くらいいないと、世の中真っ暗だ
他の誰もがやらない事を、俺がやる 俺は昔から、そうやって生きてきたんだからな
[得てして、悪役が非常に多いのであるが]
(173) 2011/04/12(Tue) 02時頃
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俺も怖いぞ、死ぬって事 大人だから、怖くないなんて事はないし むしろ俺は、子供のままなんじゃないだろうか
子供の頃、深い、深い暗闇に堕ちていく夢を見て 何度飛び起きて、泣いた事か
[本当に仲の良かった者に、子供の頃 ちらっと話をした事が、あったようななかったような]
何度も何度も、泣いて、怖がって、思ったのさ どうせ逃げられないなら、知りたい事皆知ってからにしよう やりたい事皆やって、見たい物を皆見て もういいや、って思って死のう、ってよ だから、俺はこの歳になっても放浪癖が治らないんだな
怖い事から逃げても、追っかけてくる だから、面と向かって睨みつけてるのが大人ってもんだよ
(177) 2011/04/12(Tue) 02時頃
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俺の代わりは、誰にも出来ないよ 誰の代わりも、他の奴には出来ないさ
俺が、ヒーローなんじゃなくて 一人一人が、自分の物語のヒーローなんだよ ゾーイちゃんも、ゾーイちゃんの人生のヒーローだ
いや、女の子だからヒロインか?
[まぁいいや、と気にしないままで 細かい事は、考えるの面倒くさいもんな]
俺はむしろ、悪役だな 倒すべき大魔王がいないと、勇者は仕事がなくなっちまう
自分の役所を、覚えておいて 他のどんな奴等に、嫌われようとも ほんの一握り、本当の友達がわかってくれりゃそれでいい
(186) 2011/04/12(Tue) 02時半頃
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怖い物の睨み方は、大きくなったら覚えるさ 今は、そんな事気にせずに いっぱい怖がったら、いいと思うぞ
怖い思い、辛い思い、悲しい思い 自分がいっぱい経験した分だけ、人に優しく出来る
[ゾーイを呼ぶ声に、くすりと笑い そいうや、俺もよく置いてきぼりにした口だったなとか そんな事を、思いながらも]
友達を大事にな
[そう言って、金髪の少女を見送って]
(187) 2011/04/12(Tue) 02時半頃
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[そういや、ギター返さなきゃな 忘れてたな、まぁいいか 後からにしよう、細かい事は気にしない]
Oh, when the saints go marching in Oh, when the saints go marching in Lord, how I want to be in that number When the saints go marching in
[軽快なリズムで、ギターを弾きながら ジャズテイストに、歌を歌う
トランペットとか、かっこいいよな 今度、習ってみようかな サックスも吹きたいな、かっこいいから
やっぱ、明るく陽気にやんないと 俺じゃねぇよな、うん 雑魚を漁りに来た猫や、空に舞うカモメを観客に 歌うっつーのも、おつなもんだよ]
(189) 2011/04/12(Tue) 02時半頃
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[演奏中、こつん、とまた紙飛行機が頭にぶつかって やっぱり、どっかで狙ってるんじゃないかと辺りを見回す]
ったく、どこのどいつだ 見つけたら…――――
[俺相手に悪戯をした事、後悔させてやるのに まぁ、いいか、気にしない気にしない]
…――――
[紙飛行機は、一応とっておこう 犯人を見つけた時に、突きつけてやるんだ]
(192) 2011/04/12(Tue) 03時頃
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…―――
[一頻り、一人で歌って、一人で騒いで 猫とダンスを、踊ったりもして 次第に疲れを感じてそれをやめた後
カモメはいつしか姿を消して 靄のかかった朝から 夏を思わせる昼を過ぎ もうすぐ、黄昏がやって来る頃に
ひっちゃかめっちゃかにした、露天に顔を出し いつも通りに、売れなくなった商品を買っていく 荷物が無駄に多くなって、使いもしないアイテムが増える だがこう言った物も、気がついた時には無くなっている そう言う人生だ、俺の生き方は]
(211) 2011/04/12(Tue) 08時頃
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ちくしょ、今回は多い…―――
[売れなくなった商品、とは言っているが 割れ物や壊れやすい物のある露天に悪戯したりはしない そう言うのはシャレにならないと、子供の頃学んだ だから、悪戯をした店の売れ残りを、皆買って帰るのが 大人になってから、好き放題やる代償と言う奴だ
相手もそれをわかっているから、いつも怒りはしないのだが 今回は服だの、本だの、アクセサリーだの 嵩張る物が多く、邪魔臭い
また金欠だな、そろそろ働かないとやばいかも 売れ残りの中に、便箋のセットがあって 後からなんか書こうか、とか思ったりして だがまず、その前に]
謝りに、行かないとな…―――
(215) 2011/04/12(Tue) 08時頃
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さて、あいつは何が好きだったっけ
[売れ残りを買いあさった後、そんなに余裕はないんだが 泣かせたみたいだからな、仕方がない]
アンティークが好きだったっけ? いや、高い物はな、無理だ、金銭的に 甘い物、いや、見つかる保証はないし食い物はな
[大き目の荷物を背負いながら、フラフラと歩く どうしたものか、金銭的に折り合いがついて 尚且つ、安っぽくなく、贈った相手が許してくれそうな物 わからん、難しい]
(216) 2011/04/12(Tue) 08時頃
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おっちゃーん、頼むよー、教えてくれよー
[最後の露天、見知った濃い顔の、紅茶屋の親父 どうした、と、怖い顔のままで問う親父 いやね、まずはその顔怖いんですけどと言いたい]
いやさ、ヨーラ怒らせたくさいんだよ デートの邪魔したみたいでよー 何か機嫌を取らないと、月までぶっ飛ばされちまう 何かいいアイテムを教えてくれ
[自業自得だと、怖い顔で笑う親父 いや、だからね、その顔怖いんだって カッコつけても怖いからね、怖いまんまだからね]
頼むよー、俺まだ海に沈みたくねーよー
(218) 2011/04/12(Tue) 08時半頃
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けちー 怖い顔のけちー
[紅茶を投げられそうになって、慌てて逃げた あーあ、結局わかんないままじゃんか
相手に何が欲しいか、聞くのが一番なんだろうが 聞きに行った瞬間、月までぶっ飛ばされそうだしな 何かいい手を考えなきゃならん]
…―――
[どうしたもんかね、本当に 一番辛い時に、ここに居なかった俺だ 慰めるとか、元気付けるとか、そんな資格はありゃしない
同じ瞬間を共有出来なかったのだから 同じ悲しみを、抱いたわけじゃない だからこそ、俺にはどうしようもないのかもしれない 面倒だが、ここはサボらずに考えよう どうしたらいいのか、考えよう]
(219) 2011/04/12(Tue) 08時半頃
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おう、ウェズ
[通りがかりに、郵便局員の男を引きとめて 二つの紙飛行機を、渡してみた]
どこの誰のか、わからね? いやよ、俺の頭に毎回刺さるんだよ、紙飛行機が 磁石でもくっついてんのかと思うくらいに
犯人を探してだな、ばっちゃんの何賭けて?とか そんな台詞をだな…―――
[教えない、と言われてしょんぼり そうだよな、公務員には守秘義務があるもんな]
じゃぁよ、ウェズ 同じように手紙書くから、そいつの頭に刺して来てくれ それならいいだろ、守秘義務は守ってるじゃないか
(*26) 2011/04/12(Tue) 09時頃
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[さらさらと、買ってた便箋セットに文字を書き込んでいく 読みやすい字だと、見た者は殆ど褒めやがるが 文字を書く機会が、殆どないからな 見た事のある奴なんか、そういないだろう]
灯篭の 己が紡ぎし 深淵に 語る言の葉 彼岸桜と
[東洋の国にある、言葉遊びだ 一つの読みに、色々な意味を持たせる、と言う奴 旅先で見たものを、見よう見まねで作ってはみたが どうにも、上手くない気がするな 掛けた言葉が、悪かったかな まぁいい、気にしない事にしよう]
ほら、こいつを刺して来い
(*27) 2011/04/12(Tue) 09時頃
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えーい、わからんもんはわからん! 友達っつっても女だからな 女だけは、よくわからんままだ
[大きな荷物を、広場に放りだして いつもなら、これをどうしようかと悩む時間が いつも使わない頭を、使ったりするから 頭から湯気が出てる気がする]
よし、決めた お前にしよう、お前に決めた
[カバンの中から取り出した、灯篭と呼ぶには小さすぎるそれ 嵩張る物は持てないからと、掌に乗る大きさにしてくれと ヴェスに頼んで、特別に作ってもらったんだ]
妹をなだめるのに、兄貴が力を貸すのは筋ってもんだろう 頼むぞ、兄弟
(226) 2011/04/12(Tue) 13時頃
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[暫くしてら、ウェズが戻ってきて お返事だと、紙を差し出した]
なんだぁ? 字、余りすぎ・・・とかじゃなく 無駄に博識な奴だな、こんなの知ってるのか
[春の歌に、春の歌で返すのはまぁ、道理だが 返歌にしては、意味が繋がってない? うーん、わからん、まぁいいか]
わーったよ、歌を返せばいいんだろう
(*30) 2011/04/12(Tue) 13時半頃
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朧月 眼閉じたる 石楠花の 奥に燃ゆるは 現世の夢
っと、これでいいか? あ? 意味が難しい?
いいんだよ、言葉遊びっつーのはそれで 花の意味とか、言葉の意味とか そういう、博識さが要求されるのが、言葉遊びってもんで 相手がどこまでわかるか、試してるんだから
[ほら、行った行った、とウェズを追い払った]
(*31) 2011/04/12(Tue) 13時半頃
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…―――
[小さなランタンを、上に掲げて覗きこむ まったく、何が良いんだがな]
お前、花だったのか? 花鳥風月に並ぶのか?
[馬鹿らしいにも程がある 喉、乾いてきたしな 暇つぶし、してる時間はないよな]
大事なもんには、代わりないけどな…――― 日が落ちたら、うん、お前に火いれてやろう
(259) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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うわっと、今度は鳩かよ その内、犬とか猫とかが運びだすんじゃね? 黒山羊さんだったらシャレになんねーなー
[飛んできた鳩から、手紙を受け取りつつ その鳩を肩に乗せ、少しばかり歩きながら どうしたもんか、少しばかり考えて]
(*34) 2011/04/12(Tue) 20時頃
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まぁ、そんな事だろうとは思ってたが 何処にどうするのか、わかんねぇし 何と説明したら良いんだろうね
[例えば、灯篭を借りるとして 俺が借りに行ったんじゃ、悪戯するんだろうと言われてお終い そんな生き方を、悔いた事など一度もないが 困る事が、一切ないというわけじゃないし]
黄昏の 伸び行く影を 踏まずして 思い忘れそ 雪解けたるなら
[まぁ、簡単に訳すと こっそりやるならいいんじゃないか、と言う事だな、うん]
(*36) 2011/04/12(Tue) 20時半頃
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[肩に乗った、鳩と空に放って 小さな灯篭に、明かりが灯る まだ、少し時間的には早いけれど
綺麗だからいいよな、たぶん 遠目でも、目立つしな 目立つのは、嫌いじゃない、うん]
東風吹かば 匂ひおこせよ 桃の花 主なきとて 春な忘れそ
良かったな、ヴェス お前の灯篭は、春を忘れなかったぞ
[よいしょ、と重たい荷物を背負い直し さて、何処に行こうか まぁいい、さっさと謝っちまおう その後の事は、その後考えるさ]
(275) 2011/04/12(Tue) 20時半頃
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―― ヨーランダのお店 ――
うー、やっぱ戻ってはない、か
[心当たりが、他に無かったからか まず最初に、お店に来てみた 明かりもついてないし、クローズの看板かかってるし 居ないんだろうな、やっぱり]
他、探すかー…―――
[俺が来たぞ、と言うのがわかるように 大きな荷物は、入口前に置いて置こう いやね、重いんだよ、本当に
灯篭を持つだけの、身軽になったし 甘い物の店を当たるか]
(290) 2011/04/12(Tue) 21時頃
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―― クレープ屋 ――
よう、ヨーラ来なかった?
[若い店員に、人見知りする事無く話しかけるのは 放浪生活で身についたスキル、と言うものだな 知らない、と首を振る店員に そっか、とその場を去ろうとすると じっと、何も買わないのかと言う視線で見られて]
…―――
お勧めください
[結局買った、買ってしまった 金無いのにー 皆貧乏が悪いんやー]
(298) 2011/04/12(Tue) 21時頃
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―― 菓子パン屋 ――
クレープじゃないならここだろう
[そう思ってやって来たのに、またもや空振りだったよう パン屋のお姉さんに、にっこり笑って 何にしますか、とか言われて 話を聞くだけで帰るのは、胸が痛むよな]
メロンパンください…―――
[ああ、浪費だ 浪費してしまう 皆貧乏が悪いんや]
(301) 2011/04/12(Tue) 21時頃
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[最終的に、両手いっぱいに甘い物を持って 灯篭片手に、街を回るはめになった]
…―――
いつから俺は、こんなに甘い物好きになった 糖人形になるわ
[地面に叩きつけてやろうかと思ったが、やめといた ほら、甘い物を餌にヨーラが釣れるかもしんないじゃん ふぃーっしゅ!的な感じで、うん]
次は、アイスクリーム屋だな これで最後、もう疲れたよパトラ・・・
(306) 2011/04/12(Tue) 21時頃
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おう、ラルフ 助けてくれ、甘い物の海に溺れそうだ
[両手いっぱいの荷物を持ちながら、灯篭を持つと 視界が悪くて、あまり辺りが見えないが ラルフの声はしたから、反応しといた]
頼むよ、このままだと夢に見ちまうよ
(312) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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…―――
……――――――
………―――――――――
[なんか、低い声がしたんですけど 怒ってる、やっぱ怒ってますよ、神様 逃げちゃダメだっ・・・いや無理、逃げたい]
何をって、んと、その 買い物? 探し物? 迷い人?
[辺りが見えないから、どっちに逃げたらいいのかわからず その場に硬直したらしい]
(318) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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ラルフ…―――
さっきまでは、お菓子の夢を見そうだったが どうやら、虚無の夢を見る事になるようだぞ
[荷物を持ってもらい、広くなった視界で はっとした、ラルフを気まずそうに見た]
(324) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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[やばい、こいつ本気で怒ってるぞ どうしよ、このままにしとくと後が…―――
いや、後はそんなに怖くないな なんつーかこう、うん たぶん今が、ちゃんとするべき所なんだろうけど]
ヨーラ、ちょっと待てよ? 邪魔した事、怒ってます・・・?
[いや、怒ってるのはわかるんだが 静かに怒られるとな、なんかな]
(329) 2011/04/12(Tue) 21時半頃
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[ラルフの耳打ちに、心当たりを頭の中で整理して]
いやよ、今日な、いつもの悪戯をやったんだが ベネットとヨーラが、買い物中だったみたいでよ たぶん、デート邪魔されたの怒ってるんじゃないかな、と そう思うんだが、わからん
[耳打ちをしながら、考える 何も泣くような事じゃない、と思うんだがなぁ 俺は、暫くしたらすぐ居なくなるけど ベネットは、ずっと街にいるわけで 遊びに行く機会くらい、いくらでもあるだろうに]
(332) 2011/04/12(Tue) 22時頃
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わかんねぇよ、俺には
[怒気は感じる、感じるが 誤魔化す事に、特に意味はないし 嘘をついて、相手に合わせると言うのも趣味じゃない]
世の中には、エニシってのがあって 出会う前から繋がってる、細くて、見えなくて それでも強い、糸があって それを持ってる者同士は、何があろうと出会う
だから、本当に必要な事の邪魔はしていない だから、他に怒られる所が思いつかない
(340) 2011/04/12(Tue) 22時頃
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[ぱたぱたと、鳩が何処からか肩に降りてきて 鳥目のくせに、良く飛ぶなとか そんな事を思いながら]
本当に大事な事の邪魔は、してないよな 何も壊してない、何も奪ってない 誰も何も、失ってない
[帰りな、と鳩の背を叩いて]
春の宵 馴染み成したる 白波が 刹那語りて 興ずべきかな
[春の間、白波が立つ夏が来るまでの 短い間だけなら、遊んでやるよと そんな手紙を、足につけたまま]
(*39) 2011/04/12(Tue) 22時頃
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考えたっつーの 無い頭、必死に使って考えたっつーの それでわからないから、こうして
[探しに来たんだがな
今回に限って、何をそんなに怒っているのか 知りたいと思う事が、おかしな事だったんだろうか 時が感情を薄れさせるのを、ただ待つのが正しいのか そう言う生き方は、俺には出来ない 今日の事は、今日やりたい]
…―――
[わかんねぇよ、俺はお前じゃないんだから お前だってわかんねぇだろうが、俺の考えとか、想いとか わかんねぇから、わかろうと努力するのがダチってもんだし 俺は、その努力を怠ったつもりはない]
わかんねー
(348) 2011/04/12(Tue) 22時半頃
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どうするって…―――
欲しくて買ったもんじゃないしな ヨーラを探してたら、気が付いたらこうなったと言うか そんなに甘い物、好きじゃないし
[こんなに沢山、好きな人間でも食う気しないだろう 甘味の世界、恐るべしだな]
ああ、この灯篭か? そう、ヴェスの灯篭
これを集めてみようって奴が居てよ 顔も知らない相手だが どんなもんか、つけてみたんだ
[旅の途中は、随分と世話になったしな こいつだけだ、俺の旅の連れは]
(356) 2011/04/12(Tue) 22時半頃
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そうか
[何しに来たって そう言われると、どうしようもなくなるな 何かする事がなきゃ、来るなって事だろう? 怒ってるじゃんか、十分に]
ラルフ、行きな? 甘味の山は、お前にやるよ
ヴェスが居なくなった、この街には どうやら、俺の居場所が無いらしい それならそれで、構わないしな
[甘い物だらけの、自分が持っていた袋を ラルフの足元に置いて、灯篭だけの身軽に戻り 荷物を取りに行こうと、歩き出す事にした]
(358) 2011/04/12(Tue) 22時半頃
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なんで俺が、一緒に行くんだよ 用事は無いぞ
[一緒に来い、と言われてもな そんな強い眼で見たって、何も出ないぞ]
ヨーラが怒ってる それだけで、一緒に行く理由がない
(367) 2011/04/12(Tue) 23時頃
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[鳥目のくせに、頑張る伝書鳩が肩に舞い降りて よくわからない言葉の書いた紙を差し出すから]
もう帰れっつったのによ 夜は、お前にはきついだろう
[誰も気がつかないし、得なんかしやしない そんな無駄な頑張りは、誰にも感謝されたりしないのに]
ご主人に喜んでもらえりゃいいのか? 偉い鳩だな、お前
[こう言う、誰にも知られない、無駄な頑張りをする奴は 可愛いし、褒めてやりたいと思うよな だから、やっぱり手紙を渡すんだ]
宵桜 淡雪の如き 一夜にて 人の意思すら 舞い散りし物ぞ
[簡単に言うと、明日になったら忘れてるさ、って事だな]
(*42) 2011/04/12(Tue) 23時頃
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用事はあるよ
んと・・・そうだ、荷物置いたままだから 取りに行かなきゃいけない
[その場で思いついた用事を、口にして 何も言わずに居なくなる、と言うのは まぁ、俺はそんな奴だけど]
言葉を全て、ありのままに信じる事が出来るなら 人はどんなに、楽な生き物だろうな
[その後に、かかる声を聞き 軽く手を上げて、挨拶はしたけれど]
よ、ネル
[どっかに行こうと思ってたのにな、困ったな]
(372) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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何処が難しい 言葉の選び方が難しいだけで、意味はシンプルなもんだ
言葉なんか信用できねぇ、っつー事だろう?
表面に現れている事象よりも 奥に籠ってるもんの方が、大きくて深いもんだ
[まぁ、わかりやすいように話をしているつもりはない わかる奴にわかったらいい、と思っているからだ 万人にわかるように話をする時は、もっと簡単な言葉にする そう言うもんだ、俺と言う人間は 相手によって、色を変えるくせに、芯は変わらない]
(380) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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いいんだよ、難しくて 俺は、自分を無理矢理変える気はないからな
ややこしくなろうと、ぐちゃぐちゃになろうと良いんだ それで終わるような間柄なら、それまでだろう
[頭を下げたままの様子に、首をかしげつつ
ベネットはきっと、デートをすっぽかした事を謝ったんだな そりゃな、ヨーラを怒らせると怖いからな
とか、そんな事を思いながら]
むかつく事に、むかつくと言えないんじゃ 健全な交友関係とは言えないだろう
(389) 2011/04/12(Tue) 23時半頃
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ヤニクは、ネルの頬をつついてみた 笑わないかなーとか思いながら
2011/04/12(Tue) 23時半頃
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意味がわかって欲しい時は、わかりやすい言葉を使うさ わからなくてもいい、と言う時は難しい言葉を使う
それでいいじゃないか
皆にわかりやすく、素直で、誰にでも優しい そんな人間臭くない奴は、逆に恐ろしいね
[自分がその立場にたった状況を想像してみた さわやかスマイルをしながら、標準語で話し 誰にでも愛想を振りまく自分 うわ、胃が痛くなりそう]
いや、ほら、笑われるのは良い事だぞ 笑いは世界を救うって、どっかの誰かが言ってた
(401) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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誰のって、誰のだろう いや、買ったのは俺だが、不可抗力と言うか
[まぁ、無駄な出費には違いない ほんと、どうしたもんかな]
まぁ、食いたきゃ食え、俺はいらん 甘い物は、あまり好きじゃないんだ
(410) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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世の中に、本当に自分を理解してくれる人間が たった一人でもいたのなら、それが幸福な人生だと 教わった事があるんだよ
だから、皆にわからなくていいんだ 俺がこの先、どれだけの人と出会うのか知らないが その中でたった一人を見つけようと、頑張ってるわけよ
[小突かれ、いてっ、とかたまに言いながら 特に抵抗する事はない 基本的に、何をされようと動じない人間だからな、俺は 喧嘩を自分から売らない限りは、俺とは喧嘩にならないさ]
俺が笑わせようとした動機なんか、あってないようなもんだ
(415) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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あー、宿には泊まらないからな、俺は オスカーからお呼びがかかるまでは、近寄らないよ
人の集まる所、好きじゃないから 一人が好き、ってわけでもないが がやがやしてんのは、落ち着かないんだな 酒場が好きな奴、多いから 誘われて行く事は、多かったけど
[大量の甘い物を覗きこみながら まぁ、差し入れだと渡しといて貰えばいいか]
集まって騒いでる音を、遠くに聞きながら 宵桜を見ながら、朧な月の光の下で 緩やかな風を頬に受けながら、手酌酒
それが俺だ
(424) 2011/04/13(Wed) 00時半頃
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ヴェスは、俺んじゃないからな 理解はしてくれてたし、最高の友達ではあったけど
あいつは、お前のもんだろう 他人のもんを、掻っ攫う趣味はねぇの
[意外そうな顔に、首をかしげて そんなにおかしな事だろうかと、思いながら]
真剣に? 何を謝っていたのか、わかってなかったのに真剣か?
そう言うのはな、本人が言うもんさ 後回しにして、良い事なんか欠片もないんだぞ
(427) 2011/04/13(Wed) 00時半頃
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