207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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ゥ゛ゥ゛…… 、
[泣くような唸り声を漏らしたと同時に、 ほんの一瞬、おれの腕からは力が抜け落ちた。**]
(129) 2014/12/16(Tue) 00時半頃
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わかった。
[セシルが船尾へ向かうのを、付き従うように追う。 声は震えていたように感じたが、瞳の色は落ち着いているように見えた。]
――シャルル・ド・ポンメルシー。
[道化の口から語られた名を、フルネームで補完する。]
(130) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2014/12/16(Tue) 01時頃
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― 船尾楼 ―
[その舵はやはり、まだ、動きはしない。 風は今、まだ吹かない。
空を眺め、また落ちていく夕日は確かめた。]
(131) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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Woooooof...
鳴き真似に騙されてんじゃねえよ、畜生。
[咽喉の奥から地鳴らす、鳴き真似。 真似は所詮鳴き真似で 船大工を楽しませる一発芸は持ち合わせていない。
唯一持ち合わせた女神の曲芸も リーのお気には召さなかったようだ。]
おいおいおいおい、だあれにモテろって? 鼠も狼も俺様はお断りだッてえの。
[猫なら良いねえ、と、下世話に口端を歪めた。 そして、ペン先を途中まで滑らせて 顔を――――― ふと、上げた拍子に>>119]
(132) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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ぶ
はッ。
[眼鏡のレンズが在るとは言え アルコールが目に入れば、当然、痛いだろうがクソが!
瞬間、目を閉じたのは条件反射だ。 向けられたノコギリが振るわれないことに 切り替えの忙しない頭が、見切りを付けてしまった結果。 間合いを考えないのは、飛び道具持ちの悪い癖だった。]
(133) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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ー第三甲板ー
ギリー。
[道化が愛しい子の名を呼ばわる。*]
(134) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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風が、吹いたら――どこの港が、一番近い?
[動かぬ舵に、然し未来を問う。早く終わればいい。惨劇も、無風も。 陽は落ち、また紅い月が昇っていた。]
(135) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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[酒は、手に持った船員名簿にも触れる。
書かれた名前が、染みた。 その名前は ―――――――― *]
(136) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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[死ぬのが怖いという事は、 大切なものがあるという事だ。
大切なものが。
死が間近に迫る恐怖の中で、 おれは、生まれてはじめて実感した。
希望と絶望は、表裏な物なのだと。 “絶望”の化身が与えてくれた物は、 おれにとっては、“希望”に他ならなかったのだと。]
カシラ また、おれ 死に損なったら 、 、
[聲は、そこで絶えた―――**]
(*15) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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うん、それをジェレミーに教えようと思って。
[船尾楼で、夜になっていく。 碧色は落ち着きを見せれば、新しい舵とりに、港の説明を。]
(137) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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ひゅ、 …げ、はっ ぃ
[僅かにあいた喉の隙間から、勢いよく息を吸い込んだ。 掠れた笑い声と、微かに酸っぱい涎を口から零し
刀の落ちる音は聞こえない。 汚れた指は、柄から離れるのを嫌がって、 少し指を折り曲げれば、またほら、刀は吸い付くようにおさまり 握り締める。力を込める。
思考なんて、とっくに止まっている。 無意識の行動こそが、本当の欲で それが叶えられるかは――**]
(138) 2014/12/16(Tue) 01時頃
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