229 流水花争奪鳥競争村
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[群衆を見下ろす形、 凛と佇む巫女の背後で開会式の花火があがる]
[弾ける閃光も、自分の声どころか群衆の声すら届かないように。彼女の佇まいは、まるでそこだけ涼しい風が渡るようで――]
…。
[まだ、遠い。 勇気さえあれば踏み出せた日の距離よりも、ずっと遠い]
(64) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[握る拳、がっしりとした体躯の奥から血が沸き立つ思い。 生来の下がり眉の下、錆色の瞳は彼女を見据える。
迷いや怯えはもう充分だ]
(65) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[ ――僕は、アマルテアの事が好き。]
(66) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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―― side:ラルフ 1――
[てくてく] [ぽよぽよ]
[まん丸い大福みたいな少年が居るのは広い神殿]
(67) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[流行病で両親を亡くした少年は、 遠い故郷の草原から離れて、祖父のいるこの里へと来た。 今日はえらい人にご挨拶をするらしい。 待ち時間。 遠くに行かないやくそくで指切りげんまん。 建物の中をお散歩だ]
[きょろきょろ。 こんな大きな建物ははじめてみた。 見上げる大きな柱。 差し込む光に薄霧めいた空気がふわりきらきら。 錆色の瞳が光に透けると浮かぶ緑の縁取り。 目をまんまるにして。
うきうきとした気持ちのまま、 大きな柱のひとつにぎゅむりと抱きついた。 ひんやり。気持ちいい。 石と水の混じった、この匂いはとてもすき。
ぷにぷにした頬をむにむに柱に押し付ける]
(68) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[あ]
[こどもだ]
[この里への道中も、来てからもけんさ?とか。 手続きだとか? ずっと大人に囲まれていたから。 同じくらいの子供の姿に嬉しくなって駆け寄った]
[たったか][ぽよぽよ]
こんにちわ!
[短い距離を息を切らせて、まんまるえがお。 自分よりちょっとだけ背の高い女の子の前に立つ]
ぼく、らるふだよ。きみはだれ?
(69) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[女の子の名前はアマルテアといった。 きらきら光に透ける髪がとってもきれいで。 たからものを見つけた気分になる]
うん、あまるてあ! ぼく、遠くからきたばっかりなんだ。 なかよくしよっ
[差し出すのは握手じゃなくて小指の先。 おぼえたばかりの言葉が使いたくて、 やくそく。といって、笑った]
(70) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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じいちゃん、ともだちができたよ。 こんどね、しんでん! 案内してくれるんだって。
[ご挨拶に迎えにきた祖父は、 次代の巫女様をともだちと呼んだ孫へあれこれ告げず、 ただ、よかったなと頭を撫で、巫女様へは一礼をした。
神殿と城下町を繋ぐ坂道を、祖父と手を繋いで帰る。 両親がいた頃みたいに両手を繋ぐことはできなかったけど ひとりぼっちだった時よりずっとうれしい]
(71) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[道の途中、日に透けた目の色が、 おかあさんにそっくりだと言われて、 うれしい気持ちとなきそうな気持ちが一緒に来た。
” はい、泣きそうなときはにっこり〜 ”
泣き虫だったぼくにおかあさんが教えてくれたこと。 がんばってわらってみたら、子供が無理するんじゃないとじいちゃんに頭を叩かれて結局泣いた。
祖父の家につくころにはべそかきも収まり、二階建ての家の、階段に興奮して昇ったり降りたりしているうちに台所の方からいい匂いが漂ってきた]
ぜんぶ! じいちゃんがつくったの? すごい!!
[いつの間にか木のテーブルの上にはごちそうがずらり。 すごく、すごく美味しくて、 お腹がはちきれそうなほど沢山食べると祖父はとても喜んだ]
(72) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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あまるてぁ〜
まってよー
[神殿案内はいつの間にか鬼ごっこやかくれんぼに変わる。 少女の方が足が速くて、 少年はいつも後をぽってんぽってん追いかける。
時々リッサちゃんという女の子が混じることもあった。 リッサちゃんとはかけっこもいい勝負だった]
(73) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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あまるてあ〜〜
みてみて、のびーる。
[少年はぷくぷくの頬を横にむにょーんと伸ばす。 かくれんぼの最中に態と笑わそうとする他愛ない遊び。 笑ってくれるのが嬉しくて、 伸ばしたり潰したり変な顔のレパートリーは増える。
そんな風に途中で遊んでしまうから 神殿案内は捗らなかったけれど、 また今度ね。って続きがあることが嬉しかった。
小学校は編入したけれど、 お腹をよく掴まれるので困ったことの方が多くて、 祖父を厨房の隅っこで待っていたり、 アマルテアと過ごす時間の方が楽しかった]
(74) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[時々、大人から 巫女様に失礼がないようにと言われる事もあったけど、 祖父は”巫女様だから”とは言わなかった。 少年も関係ないと思っていた]
(75) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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じいちゃん、じいちゃん。 ざっはとるてってなに? ばれんたいんってなに??
[この里に来て、はじめての2月。 厨房は毎年忍び込んで来る小さな巫女様の話題がちらほら。 今年はかるびん君でざっはとるてらしい。 草原の村には無かった風習に、夕食の席で祖父に尋ねた。
曰く、ザッハトルテはチョコレイトのお菓子で。 女の子が好きなひとにお菓子を送る日だそうだ]
(76) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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はい! はい! ぼくもあまるてあすきだよ! あげていい?
[身を乗り出して片手を上げる少年に、祖父は腕を組み]
”ラルフは男の子だからなあ。 女の子の日をとってやるもんじゃぁない”
[しゅんとした少年に祖父は ザッハトルテはどんなものか今から作ろうと、 いつも厨房で見てるばかりの少年に料理を教えた。
後日、アマルテアに ザッハトルテを作ったことをうきうき話す少年の姿]
(77) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[日々は変わらず、増えたことと言えば 自宅に帰ってから祖父と料理の練習に励むこと。
簡単なものなら作れるようになってきたが、 味が薄かったり濃かったりする料理。 祖父は文句も言わずに一緒に食べてくれた。
厨房では相変わらず隅で見ているばかりだけれど、 誰が何をしているのかじっと観察するようにはなった]
(78) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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あれ?
[それは、初等部もそろそろ終わろうとする頃。 レウォス家の食卓から戻った皿を見ていたら、アマルテアがほとんど食事に手をつけていない事に気がついた]
[ぱちぱちと少年の目は瞬いて、腰掛けたまま足をぶらり]
じーちゃん、僕、宿題があるから先帰っていい?
(79) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[厨房の火もすっかり落ちた夜中。 静まり返った神殿の片隅に隠れた少年がひとり。
薄暗さを増した床がひんやりとしていて冷たかった。 むくりと起き上がり、厨房へと忍び込む。 火を使ったらばれてしまうから、 籠から拝借した果物と水差しを持って。 祖父が作ったサンドイッチは、隠れている間に半分食べたけど、もう半分はアマルテアにとってある]
(あっ)
[こそこそ柱の影を進むことしばし、 小さい人影を見つけた。
影でもすぐ判る。アマルテアだ。 やっぱりお腹が空いて起きちゃったんだ]
(80) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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(あまるてあ、あまるてあ)
[柱の影から小声でこそこそ呼びかける。 影はびくっとしたようだから、ひょこり顔を出して]
僕だよ、ラルフだよ。
[だいじょうぶだよーと、間延びした声。 影は安心してくれただろうか? 水差しは後ろ手に隠したけれど、 ポケットは果物でパンパン]
アマルテア、どうしたの? 元気ない?
[いつもの下がり眉で首を傾げる]
(81) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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あー…、ええと。 ごはん食べてなかったし。 元気ないのかなって。
[言って、喉乾いてない?と、水差しを差し出して。 お腹が空いているなら果物もサンドイッチも全部]
あ、コップ。忘れちゃったから取りにいってくるね。 まっててね。
[そう言って、水差しと、 必要なら食べ物をアマルテアに預けて厨房に戻る]
(82) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[結局、コップを手に戻ることは叶わなかった。
見回りの衛兵と鉢合わせてしまったからだ。 幾人か大人を起こして、難しい顔をさせた。 やたら優しい人が手を引いて家まで連れて帰ってくれたのが逆に怖かった。家では祖父が近隣の大人たちと少年の捜索をしていた。
少年の姿に気づいた祖父は 誰よりも早く駆けつけ、思い切り頬を叩いた]
――――。
[痛みよりもびっくりして。ぼろりと涙が零れた]
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
[頬が痛い、じんじんする。 わなわなとした少年の口が大きな声を上げる前に、 祖父がぎゅうっと少年の体を抱きしめた]
[その夜は、それで終わり]
(83) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[翌日、祖父と少年は神殿のえらい人に呼び出された。 しばらく厨房含む神殿への出入りを禁止された少年は、 見えない扉の向こうを気遣わしげに伺う。 今は、祖父だけが残されて何か話をしている。 扉越しの声が低くて不安になる。
やがて俯き歩く少年と、いつもと変わらぬ面持ちの祖父。 廊下で過ぎた衛兵から聞こえる警備がという単語に肩を竦めた。
料理長は少年の目の前で祖父を叱咤した。 元々厳しい人だとは厨房で飛ぶ怒声で知っていたけれど]
(84) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[――大人があんな風に怒られているのを、初めて見た。
それが、大好きな祖父なのが悔しくて。 どうして自分じゃなくて祖父の方が叱られるのか。
嘘をついて問題を起こしたのは自分なのに。 誰にどこまで迷惑がかかったのかも知らない。 全部、大人たちしか知らない。 歯痒さにぎゅっと唇を噛んだ]
(85) 2015/07/04(Sat) 00時半頃
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[アマルテアに会いたかったけれど。 昨日の今日で許される訳もなく。 少年は手紙を一通預ける。
アマルテアへ
コップ、持っていけなくてごめんね。 早く元気になるといいな。
ラルフ]
[名前の後ろに丸書いてのにっこりマーク]
[後日、 リッサが届けてくれたのは、一通の手紙。 差出人の名前に下がり眉をさらに下げて。
それから、もう一通だけ。返事を書いた]
(86) 2015/07/04(Sat) 01時頃
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[無邪気さだけで手を取ったあの日。 ずっと終わりのない 少年期が続くと思っていた――**]
(87) 2015/07/04(Sat) 01時頃
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アマルテアが巫女ぉ? ああ、そういえばおんなじ名前だよね。
[それはいつだったか。 きょとんとした兄の顔なんて見慣れたものだ。 今「こいつ知らなかったのか」って思ってるよね。]
なんてねー。 知ってるけど、なんかそれ関係ある?
[アマルテアはアマルテアだ。 巫女かもしれないけど、正直そんなのどうだっていい。]
(88) 2015/07/04(Sat) 03時半頃
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― side:N-1 ―
おっ どしたのー?
[聴こえてきたのは弾む声。(>>8) 嬉しそうな彼女の様子に身を乗り出す。]
えー!! あのイケメン先輩に?! すっごーい!
で? で? どうするの?
付き合っちゃう?
[にやり顔してつんつん肘でつつきながら、 大好きな友人の顔を覗き込む。]
(89) 2015/07/04(Sat) 03時半頃
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[彼女が巫女だなんて、 そんなことはどうだってよくて。 ただただ、この大切な友達の笑顔が大好きで。
――それなのに。(>>9>>10) 今ここにあるのは ティッシュの山と泣き顔で。]
……あ い つ、
[わき上がるのは怒り。 止めどなく溢れる涙ごと、ぎゅう、と抱きしめた。
本当はあのイケメン先輩の顔の形がなくなるくらい ぶん殴りに行ってやりたかったけど。
それよりも。 そんなことよりも。]
(90) 2015/07/04(Sat) 03時半頃
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――いっぱい泣いちゃおう。 いっぱいいっぱい。
ここには私しかいないんだから、さ。
[わしゃわしゃ、と頭をかき混ぜて、 泣きたいだけ泣かせた。
彼女が落ち着いたら、いつものお店で甘い紅茶と クリーム特盛りのパンケーキでも食べようか。 とか、そんなこと考えながら。]
(91) 2015/07/04(Sat) 03時半頃
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[いっぱい笑って、いっぱい泣いて。
時には怒って、また笑う――くるくる変わる表情は
私と何も違わない、一人の女の子だった。]
(92) 2015/07/04(Sat) 03時半頃
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