134 Dum fata sinunt vivite laeti.
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[ 首 に ]
(50) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[嗚呼、熱いなと。思ったのだ。 それは命の音で、自分がそこに存在していたという確かな証で、 そして、終わりの報せ。
生きることを望む身体が、腕が、喰らいつく頭を押しのけようとするが、 その獣に敵うわけもないと、知っている。知っていた。 人間は、人狼に、殺される生き物だ。
獣の目は、死を前に恐怖する人の顔を見てはいない。 一つ呟こうとした名は、獣の耳にも届かず、その形すら作れず、引きずられ、そして、落ちた。]
(51) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[――ヤニクという男の意識は、そこで全て、途絶えた**]
(52) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[壁に凭れる女性の隣には腰掛ける青年の姿がある。 壁に背を預け天を仰ぐ双眸は銀灰色。 柔らかな髪は赤みがかった癖っ毛。 器を失い魂だけの脆き存在は本来あるべき年相応の大人びた相貌。 背丈も隣に居る女性より、幾分高くあるが その姿は生者に見えるはずもない。]
――…こんな所で何してるのさ。
[掛ける声も僅かに低く落ち着いたものであるが 彼女の耳には届かぬのだろう反応はなく]
夜風で身体を冷やしてしまうよ。
[案じるような響きは夜風にのり彼女の耳朶を掠める。]
ジェニファー。
[少しだけ年上の彼女に抱いた想いは言葉にせぬまま名を呼んで。 夜が明けるその時まで見守るように傍に在る**]
(*5) helmut 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[己の亡骸を見下ろした。 抵抗らしい抵抗は、ほんの少ししか出来なかった身体は、今やただの物だった。
ここに隔離されたほかの人も気になった。 だから、その様子は、少しの間、見ていた。
シーシャとミナカタがそれぞれ自分の死体を見つけた時。 ガーディが墓を掘り、自分に手向けられた言葉を聞いた時は少し笑ってしまった。
両親が死んでから、自分はいつでも異端者だった。 それを知っているから、一年のうち半分は、村に戻らなかった。 村の中には自分を腫れ物扱いするものしかいない。 大事な人間を作ろうと、考えた事すらなかった。
その枠組みに含まれる、唯一の存在は、あの親友だけだ。]
(53) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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『もっと、俺の中の大切ってのが大きければ、抵抗してただろうなぁ』
[仮定の言葉は、少し、笑って、消えた**]
(54) hishou 2013/07/30(Tue) 00時半頃
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[そんな言葉>>46を聞いた時の彼らの顔はどんなのだったか。 そんな事は素知らぬ顔で、彼らと会話が終わればここに持ってきたバスケットを持ち上げる。
――わざと彼らに当たる様に。
当たったかどうかはわからないが。 そのまま帰ろうとして、呼び止められる。 振り向き、]
……何か?
[今の行動を問われただろう。 ...は緩く首を傾げて]
…こっちは、隔離に、殺人事件に…気分が滅入っているんだよ…。 ん、な事でいちいち……、おおめに見れってんだ。
[そう言い捨てて村に戻ると、村人の視線が何処か痛かった。 容疑者として隔離され、容疑が晴れると今度は被害者と見られてる気がして。 足早に家に戻り、自分のベッドに倒れ込む**]
(55) lobelia 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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―祭りの最中―
『祭りだってのに、何でそんな顔してやがる。 俺が居ないって事がそんなに気になんのかよ?』
『馬鹿だなあ、お前も楽しみにしてたじゃねえか。手伝ってた俺の分も楽しんどけよ。』
『……。』
『聞こえるわけはねーな。』
(56) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[親友の姿に声をかけども、それは耳に届くものではない。 知っていたけれど、いわずにはいれなかった。
まだ、橋は架からない。 ただ、死を得たからか、それとも"記憶"がそれを望んだか。 ヤニクは祭りの会場にいる、親友の姿を見下ろしていた。]
(57) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[ずっと一緒にいたわけでもない。 異端の自分がこの村に立ち寄り、偶然出会い、そして話し、遊び、時間が過ぎただけの事だ。 この村にいるより、彼と話すよりも、ずっと他の場所で色々な人と話しているほうが長い。 ただ必ずここに寄り、話をし、そして、笑い、喧嘩し。 そういった普通の付き合いができたのは、唯一、彼だけだった。
なぁ、と。 言いかけた声は、言葉は、感情は、止まる。 続く言葉なんて嘘でしかなかった。
忘れろよ、なんて、思っていない。]
(58) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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『なぁ、親友、』
『お前の恋人を拝むまで死ねないって言ったけど取り消すわ。』
『可愛いのつれてこいよ。』
『ちゃんと村の外の話もしてやっただろ、覚えてるんだろうな。』
『嗚呼、違うな。』
(59) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[聞こえやしないのはわかっていながら、幾つもの言葉を続けた。 触れられるはずもないのに、その青い頭にぽんと手をやって。 浮かぬ顔の彼に、自分だけが知る別れの言葉を、投げた。]
『俺の事、覚えておけよ。忘れたら、祟ってやるからな。』
(60) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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『じゃあな、――…ラルフ。』
(61) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[青い髪を風が少し浚う。 見上げた生きた友の目と、死した自分の目が、合った気がして、 それは、満足したように笑って、消えた**]
(62) hishou 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[子供の悪戯のような、そんな誘い。 窓を開けたヤニクが人狼の仕業と察していようとは知れない。 分かっていてそうするなんて思いもよらなかったから 思惑通り事が運んだ事に安堵していたのを覚えている。
祭りの設営に勤しんでいた皆を纏めていた一人。 隣村の者でありながら其処に居るのが当然のように 村に馴染んでみえた年上の男の思いも知らぬまま 獣は彼の首に喰らいつく。]
ヤニク。
[獲物の名を刻むように獣は名を紡ぐ。 大人である彼が羨ましかった。 彼のように働き手として期待される存在になりたかった。 無理が祟り虚弱であった青年には眩しく見えていた。]
(*6) helmut 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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キミを食べればキミと同じようになれるかな。
[なれたとしてもこの村には居られない。 十年後に祭りの準備を率先して行う己を想像する。 実現するはずのない夢は命の音に掻き消えた。]
――――。
[異国の肌に異国の血。 その味に違いは知れない。 これまで喰らった獲物と同じく甘く馨しい血が喉を潤す。]
…………。
[事切れた彼の表情を獣は知らない。 己は生きる為に彼の命奪った事を刻むのみ。]
(*7) helmut 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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[――けれど。
同じ姿のものを。 同じ血が流れるものを。 どうして喰わねばならないのだろうと、思う。 生きるためと己に言い聞かせて同じ姿のものを狩る。
羨ましいと思った者の言葉も想いも知れない。 知らない方が心は痛まない。 だから己から彼に話し掛ける事もしなかった。 どうすれば彼のようになれるのか。 聞いてみたかったのだと己の心を知ったのは 動かなくなった彼の血肉を腹へとおさめた後だった**]
(*8) helmut 2013/07/30(Tue) 01時半頃
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やだよめんどくせぇ。
[ミナカタが人狼を判別出来ると知って、村長始め上役の者達が村人全員を確かめろと言ってきた。 触れれば視えると言っても、一日に一度が限度のそれを毎日繰り返すのは面倒以外の何物でもない。 ミナカタは心底嫌そうな顔をして要請を一蹴した]
つぅか確かめる必要あんのか? 他にも居たとするなら、今まで何事も無く村が存続してるわけねーだろ。 そもそも今回のことだって容疑者集めて隔離してんだから、そこに含まれなかった奴の中に居たらおかしいだろうが。 頭煮えてね? 大丈夫か?
[ミナカタはつらつらと調べる必要のない理由を述べて、終いには相手を小馬鹿にするようなことまで言う。 言われた相手は禿頭を茹蛸のように真っ赤にしていた]
(63) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
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分かったなら解放してくれ。 俺はしばらく休むんだからよ。
[人狼を始末すると言う大仕事をしたのだからともぎ取った1週間の休暇。 その間は寝て過ごすつもりでいる。 実のところ、他人を”視る”と言う力には副作用があった。 代償が遅延型だったのは良かったのかどうなのか。 ともあれそのことを”思い出した”ミナカタはとある人物の元へと向かった]
(64) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
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タバサぁ、一週間専属契約、どうよ?
[声をかけたのは馴染みの娼婦。 家事もそれなりに出来る、気さくな相手だ。 ミナカタの手には通常渡す金額の一週間分プラスαが入った金子。 希望条件は期間内におけるミナカタに対する様々な世話。 本来の条件に無いものでも、金額次第で相手は受けてくれると分かっているための人選だった]
足りなきゃもうちょい出す。
[薄給のミナカタのどこにそんな金があったのかと突っ込まれそうだが、ダメ押しの一言で相手は条件を呑んでくれた。 世話好きのおばさんに頼めばタダだったろうが、どうせなら若い方が良いと言うしょうもない理由。 条件にある”世話”にはそれこそ様々な意味が含まれていた]
(65) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
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[そうして世話役を手に入れたミナカタは、休みの前半分をベッドの上で過ごすことになる。 力を使った日数分、視力を失ってしまったためであった**]
(66) rokoa 2013/07/30(Tue) 02時頃
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……ヤになるよ、まったく。
――ね?
[見上げる視線を、受け止めて>>43。 ちいさく、わらった。
その笑顔は、彼女の目にどう映っただろうか。 反応も待たずに、ふらりとその場を後にする。
――宛もなく。]
(67) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
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[夜が明けても、至極残念なことに、命を落としているなどということもなく。
異常だったこの数日の中で、唯一平凡な朝に反吐が出そうだった。]
――生きてるんだ、よなぁ。
……めんどくせぇ、
[独りごちたとて、現実は変わってなどくれないのだけれど。 寝台の上で、何をするでもなくただずっと横たわっていた。寝食も忘れて。 意図して摂らなかった訳では決して無く、ただ、必要性を感じなかっただけだ。 乾きも飢えも、眠気も。どこか遠く、どうやら友人として寄り添ってくれる気も無いようだ。
橋がかかったと気づいたのは、警邏の人間が踏み入ってきてから、だった。]
(68) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
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[己を此処に呼びつけた男も、その中に居た。 彼はどこか驚いたような顔をして――、呟いたのだ、「何でだ」――と、]
――ふ。
やぁっぱほら、
逆だったら良かったんだって……、
[掠れた声で紡いだ言葉は、囁きのように空間に霧散した。 容疑者として集められた人々の中で。村に来てあまり経たないミナカタや、外部の人間であるヤニクを除けば――自分だけが、はみ出し者だった。
身体も弱く、陽に嫌われた異端児。]
(69) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
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[ああ、なんて。
"お伽噺の化け物"のような存在なのだろう。]
聞いたでしょ、
[警邏を脅かした獣の名を。誇り高く、人として斃れた青年の名を。 未だに信じられないといった風情で遠巻きに見つめる視線を無視して、異端児は云う、]
(70) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
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俺じゃなくて残念だったね。
[其れだけを。**]
(71) Shin 2013/07/30(Tue) 03時頃
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[村役場に記されたガーディの年齢は十八。 十五年前、引っ越してきた時に 三歳であるとしたのだからそれも当然。 幼かった頃は人間の血肉など口にできようはずもなく 同じ年頃の子供たちより随分と成長が遅れていた。
育たぬ子供と両親が奇異の目に晒されたのも自然な事だろう。 両親はガーディを連れ引っ越す事を余儀なくされた。 異端であると知れる前に、友達が出来ても直ぐに別れる。 そんな事を繰り返してこの村に辿り着いたのは 生を受けてから十年の月日が経った頃だった。
本来なら十と刻まれるはずの書類には 見た目にそうように三と記されたのも仕方ない事だった。 真実を記そうにも偽りとみなされるだろう。 知識も知恵も歳相応にはあったから 両親のすることにガーディは異論を唱えなかった。]
(72) helmut 2013/07/30(Tue) 09時半頃
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[好奇心も人並み以上で人懐こくあったから 村の大人たちにはすぐに受け入れて貰えたけれど 己と同じ年頃の友達を作るのは難しかった。
或る日。 一人遊び疲れたガーディが広場の大樹で休もうとすると 頭上から、ナァ、という鳴き声がふってきた。 仰ぎみるとそこには白い仔猫が枝の上で震えている。]
……ネコ?
[助けを求めるように鳴き続ける仔猫は 大人であろうと手の届かぬ高さにある。]
随分高くまでのぼったものだね。
[見た目に似合わず大人びた口調で言い、肩を竦めた。]
(73) helmut 2013/07/30(Tue) 10時頃
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[周りに大人はいない。 成長が遅いだけで快活であった子供は 大樹の幹へと手を掛けて枝を支えに上を目指す。 するりするりと危なげなく仔猫のもとにゆくと 手を伸ばしてみるが仔猫は何かに怯えてより細い枝先に後退る。]
そっちはダメだって。 ほら、こっちこい。
[身を乗り出し、手を限界まで伸ばすと 仔猫はさらに後ろに下がって、足を踏み外してしまった。 落ちる仔猫に飛びついて左腕で強引に抱き寄せた。 右の手は一つ二つ下の枝を掴み何とか落下を免れる。
葉擦れの音は思いの外大きかった。 樹の枝に片手でぶら下がり片腕に白い仔猫を抱く子供が 音に気づき窓から顔を覗かせた少女と目が合う。
本来ならば同じ歳くらいの少女。 想い抱く高嶺の花との出会いは生涯忘れ得ぬもの――**]
(74) helmut 2013/07/30(Tue) 10時頃
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[よく知ったベッドの温もり、シーツの肌触りの中で目が覚める。 それは家に帰って来たと実感できるもので。 微睡む意識を無理に起こして。 いつもの様に、今までの様に窓を開ける。
きっと、そこには――。
けれど、いつもあった姿は無く。 視線を彷徨わせる。]
………、
[窓の淵に乗せた手をぎゅ、っと握り。 事件があった事を、居なくなってしまった事を、認めなくてはならいのかと痛感させられて。 暫く窓辺の近くにある椅子に腰掛けて、風に揺れる大樹を眺める。 頬を撫ぜる風は優しかった。]
(75) lobelia 2013/07/30(Tue) 22時頃
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