180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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…俺 そういや "オスカー"とは違ったんだな…
["俺"は、"彼"とは違うんだ。絶大なる魔皇-マギステル-の力はあるけど。 "俺"を補う、仲間の姿は、"俺"の隣には、いや、そんな事考える必要はない。 それだろうと、俺は――!!]
(368) 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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[ 天 地 鳴 動 - ミラクルインパクト - ]
ぅ く っ ――― … … 。
[世界を震わせる様な、銀の波動は俺を過たず捉え。 俺の身体は、悪意の楔から解放、いや吹き飛ばされる!
議事堂の壁に、容赦なく叩きつけられる衝撃、いやまだ足りない…!?
議事堂の壁が、崩壊し、俺の身体はその外界、本来なら英雄の世界広がるはずだが、館と同じく、「何となく何も見えぬ景色」の外に放りだされ…。 空間向こうで俺の姿がふっ、と消えたと同時、砕かれた議事堂の外壁は、なぜか唐突に修復された――*]
(369) 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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― ?? ?? ?? ―
[――――… 冥界の深遠からお越しの この漆黒を覗き見し、邪神諸君 お分かりだろうか。
今、俺が議事堂から吹き飛ばされた時、何が起きたか。
………… そう 察しの良い諸君はお気づきだろうね。
そう、俺は強力すぎる力にて、本来の場より外に≪フィールドアウト≫した。 本来の時空間法則-スペースメソッド-に従えば、外に広がるのは、アルフレッド・ダンデライオンの世界だ。
だが、世界の自動防衛機構-アンティイレギュラー-を甘くみるのは間違いなのはわかるね?]
(370) 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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[俺達は、各世界達の異物扱いにも等しい存在だ。
≪フィールドアウト≫すれば、例外なくその世界から弾き出される。 要は、扉を潜らされたという解釈で構わないだろうね。
不正規の扉はこうしてすぐさま穴埋めされるし。 そうそう、場の破壊も多分無理だろう。 例えば俺の学園を焼け野原にする事は不可能だろう。 議事堂の椅子や机も、戦闘が落ち着けば…ほら、ごらん、元通りさ。
――…まあ要約すれば。 死にはせずとも、俺の場外負け。
良い線はいったんだけどな…**]
(371) 2014/06/08(Sun) 02時半頃
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く ぅっ 。 いたたたた…。
油断したとはいえ 流石に不覚をとったかな。
血液… さっき、あのワガママ王子から少しでも血を奪ってればよかった…
[負傷に表情を顰める様子の声から、しくじった事は知れちゃうか。 初戦の初見で、軽々倒せる様な手合いは、この時空にはそもそも召還ばれない、という事らしいという事を知れただけでも収穫と思うべきかな]
(*25) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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[その時だ。俺は ぴく り 。と]
――――――…… … … 。
[まさか。まさかとは思うんだけど。 名前を返された二人はいい、後ひとりも、未だ気配が明確に伺えないからいい。 最後のひとり、随分と、息を潜め、俺達の様子を淡々と伺っているのだろうかと。 俺はそう勝手に自己解釈していたんだ。けど]
(*27) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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――――… 寝ぼけてるだけっ!?
[今、こいつ欠伸した!確かにした!!>>*26。 名前もわからない。顔も明確に特定不可。正体知らないそいつは、確かに今欠伸を漏らした]
ちょ、ちょっと、 おき …!!
[声だけで騒いでも、まあ身体をゆするよりはずっと効果薄だろう。 まさかその人物が、あの食堂で欠伸してたのは、俺の知らない事]
(*28) 2014/06/08(Sun) 03時半頃
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な っ!? こいつ横ぼ… … !!
[最近、ワガママ王子を筆頭に横暴な人間をよく見る気がする。もちろんこいつもだ>>*29。 俺の世界にある学園にいる奴らも、ひとくせ所か五癖六癖ある人ばかりだけど!]
っん の ッ …… …… っ!
[直接姿を探して叩き起こす選択肢。少し考えたけど。 ……本気で殺しにかかられそう、それは流石に洒落にならなかった……**]
(*30) 2014/06/08(Sun) 04時頃
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[…嗚呼。横暴種-シーザー-、追加一名様らしい]
―――― …… …… …… …… …… 。
[自覚はある、元々俺は口数の多い奴だ。会話は好きだし、己の格言作るのも結構大好きだ。 けど苦痛交じりの凄い鬼気、いや勇気-ブレイヴキリング-迫る声で、黙れと命令された勢いに負けて、俺も口を閉じた。
……少なくとも、28分位は持った**]
(*32) 2014/06/08(Sun) 06時半頃
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― ?? ?? ―
[......夢を見ていた。随分昔に感じる 夢だ]
≪ ALLSCARLET -緋色の血海に沈む千界-すべて- …誰が俺をそう呼んだのか。 それが俺の"通称"… ≫
[ある少年は、"名"が存在しなかった。 自己を形成する、己の名がない少年は、虚-ゼ-ロな存在だった]
(419) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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[だがある時、彼は名を与えられ、自覚した]
≪ ふ、大層な“通称”だな。 だが、少々呼びにくい ≫
[少し尊大な、耳心地良い声でそれを告げたのは記憶の誰か。 然し、その誰かがその言葉を紡いだ時。
ALLSCARLETという"コード"は変化した。 ALL の文字ははがれ代わりに O の そしてそこから現れた名は…]
(420) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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[ O SCAR・LET-オスカー・レット- いや おれはこう読んだ 0 = SCARLET-ゼロ・スカーレット-
――…今はもう遠い。 ゼロと云う名を手に入れた、唯の少年にすぎない存在のメモリー…]
(421) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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― そして現実 ―
[ ――――… 議事堂での戦闘を終え、ふと気づいた時 ]
(422) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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[ 俺 は 死 ん で い た ―――… !! ]
(423) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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― 地獄〜クリュメヌスドメイン〜 死せる者の至る場所 ―
[――…ごめん、より正確に白状しようか。 『気がつけば地獄に飛ばされていた』 幾ら俺でも、死んだのかと勘違いする事に罪はないだろ?]
血が足りない…… くっ、あのワガママ王子の血でも奪ってやればよかった。
やっぱり俺、人外とは相性悪いな…… だって。あいつら血液流さないもん。
[折角羽織りし魔皇のマントもぼろぼろだ。替えの一着が必要だな。 俺を追いかけて来たのか、赤翼の梟、六精霊達が俺に心配そうな声を掛けてくる。
…嗚呼、そう騒ぐなよ、少し貧血気味だけど、まだまだ大丈夫だから…]
(424) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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それよりも、お前達。 確認した? あのワガママ王子……いや。
セシル=セレンディアの、あの銀色の閃光の中に。 『アレ』に近しい何かの気配-におい-がしたことを。
[俺は地獄、考えてみれば、魔皇にも尤も近しい場でもあるそこで、赤翼の精霊を遊ばせながら、語り合う]
(425) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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純粋に、セシル=セレンディアの 支統王気-カリスマオーラ-の賜物かもしれない。
あるいは、彼には何か特別な力か適正があるのかも知れない。 だけど、間違いがなさそうなのは。 彼は 『アレ』 の適正が異常に高いと俺は見る。
彼、セシルが『アレ』を手にする主となり 『アレ』を完全に使いこなせば――… あ る い は 。
……いやっ! そんな奇跡みたいな事、俺は信じない!! そんな奇跡を 俺は無闇に信じたりするつもりはない……!!
[ともかく、暫くは身体を休めなければ。何故か既に冥の眷属殲滅されていたその場で、俺は息を深くついた**]
(426) 2014/06/08(Sun) 18時頃
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― きっかり28分後 ―
[…結果は。指定時間より2分我慢出来なかった。 後2分我慢すれば良い物を。然し28分もよく我慢しきれたと俺はほめられるべきだと思う]
……セシル=…… ……=セレンディア。
『アレ』の手掛かりはその名の奴にある。 …………気がする。
[さて兎も角。俺はその大切な事実だけは、幾ら横暴だろうがシーザーだろうが、一応、協調路線(?)にある相手には教えておいた。 然し、冥王からヤバい雰囲気纏う鳥に始まり、この"館"の領主は本当にどういう判定基準で俺達を召還んだのだろうか。何時か必ず問い詰めてやりたいと俺は決意を新たにしていた]
(*34) 2014/06/08(Sun) 20時半頃
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― 館・愚者の庭園 ―
[……さて。地獄に身を潜め暫く体勢を立て直した後。 やはり俺もあの場で回復が必要だと、館に戻る事にした。
流石に、あれだけの事をした手前、大手を振り、堂々と姿を現すのは不味いが。 まあ、もしひとりふたりと遭遇してもこの館なら大丈夫だろう。
そして俺は、人気の比較的すくない庭園に、またしても訪れていたのだ。 地獄から出てきた時の扉が、人の気配も少ない扉で助かった]
(439) 2014/06/08(Sun) 21時頃
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[俺は、天使の噴水に腰を掛け、片翼の天使像を眺めようとして]
……この淡い燐光はいったい……
まさか? いや 確証までは 。
[水瓶を湛える天使が欠けし片翼に、淡い光が灯されている>>427。 この光の持つ意味は、何故、本来存在すべき片翼に光が。 然しこの状態で、未だ俺にはわからない事でしかなかったのだ]
(440) 2014/06/08(Sun) 21時頃
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― ?? ?? ??-Un known- ―
[――――… 冥界の深遠からお越しの この漆黒を覗き見し、邪神諸君 またあったね。
多分これが諸君と黒き思念を交感させる最後の交差だろう。
さて、では早速本題といこう。
…先日お会いした時に、俺が告げた言葉の意味を>>0:23 諸君は既にお分かり頂けてるだろうか? ]
(472) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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[・・・・・・・・・・・・・ふむ・・・? ふむふむ。へぇ・・・。
…そう、やはり理解して頂けたみたいだね。 流石は、至高賢人-いとかしこ-き、諸君達だ。
…そう、"俺"は"彼"とは違う。 冥界の力を封じ、人間としての日々を勝ち得た"彼"とは>>0:20
…さて、ここで改めて"彼"の事をお話しようではないか]
(473) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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["彼"の名は、 蒼舟-アオブネ-・藍-ラン-=オスカー>>0:21。
…実はこの『館』の大書庫には"俺達"の世界の記述の書も存在してね。
そう、先日、彼の大異帝、ナイトメア・ゼノ・インペリアルが発掘していたアレらのひとつだ>>0:69。
さて、三千世界の戦場を渡り歩く、邪悪なる神々諸君。
君たちは、この書の記述を。 そして俺達という存在の断片を知ってるかい?]
(474) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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[・・・・・・・・・・・・・へえ・・・? ふんふん。ふむ・・・。
…知らない人もいる様子だね、仕方が無い。 有名なのは、彼の帝王、泰山峰傀留や神宮院檀、シアの神、そして大魔女夏鹿敷、総勢たる覇者達だろうしね。 それじゃあ、軽く説明するよ。
"俺達"は極東の、力ある能力者の名家に生まれた存在だ。 そして生まれて間も無く家から売られた。 とある"機関"の人体実験にされて、大半の人生を浪費したんだ。
え?話がサラリとヘビー?まぁまぁ。
その後"俺達"は様々な救いと力を得て、機関より脱走し、数年後。 "彼"は、人間としての生活を求め、極東のとある学園へ赴いた。
それがその記述書。 『聖†ジャキディス学園F-神域戦争録-』に出てくる"彼"につながるわけさ]
(477) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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[遠い昔に出会った、初恋の女の子。 大切な物を教えてくれた、大事な先輩。
"彼"はあそこで、沢山の友と仲間を得、"人間"になれた。 そう、彼は仲間がいたんだ>>368 "俺"のもつ、この冥界の力を封印して。ね。
だが、少し道が違えば、"彼"の世界は違い。
無限の闇と鮮血に輝ける、ゼロの魔皇-マギステル-となれたろう。
……さて、もう諸君達はお気づきの事だろう……]
(478) 2014/06/08(Sun) 22時半頃
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[俺、魔皇ゼロ=スカーレットの正体は 蒼の虚像 だ。
魔皇の道を選びし存在。ひとりの少年と云うコインの裏。 人間の道を歩みし、"蒼"が見る虚像の存在。 鏡が見せる赤き幻想、光は闇、蒼は緋をその鏡に映すもの。
- アーク・インパルス - 彼、オスカーが、希望統べる蒼の導船 ならば
- ブラッド・アーギュスト - 俺、ゼロこそが、閃血統べる緋の霊皇 なのだ
最も、学園に行かなくとも、俺は"あの人達"と出会う運命らしいがね]
(480) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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[この俺……魔皇ゼロは世界最強の存在だ。
故に――我が身を滅す事、何者にも不可!!
生命の焔を懸けし、正義の刃も俺は滅せず 冥淵の闇に響きし、悪意の牙も俺を害せず
故に――我が身を害す事、何者にも不可!!
…それでも。俺は蒼の虚像、 虚-ゼ-ロなる≪擬態≫の魂を暴かれては、この存在は維持できず。 そして俺自身の意志が、世界の前に屈服したその時、俺の存在は消え去る、そんな儚い命運-さだめ-だ]
(481) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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[――それでも俺は世界を変える…
この俺こそがこの世で
最 も 神 に 相 応 し い 男 だ か ら だ 。
……ふっ…。
高々虚像に過ぎない。 絶対の力を手にせし孤独の皇者が独白だと 今は精々聞き流しているが良いさ…。
例えこの世の全てが敵となろうが 俺は戦い続ける孤高の皇なのさ…]
(482) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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― 現実 愚者の庭園 ―
――そうさ、俺はゼロ。
世界最強の第七魔皇にして……
千界-すべて-を掴む男だ。
[千界を掴まんとする俺の意志に呼応しているのか。 いや、その実、新たなる"欠片"に共鳴するかの様に>>471。 天使の喪われし片翼は、"欠片"を希求する様に、輝きを灯していた。
今はまだ薄い色をした――― 銀の光-シルバー- を。]
(483) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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[…さて、然しここからどの様にして動くべきか、俺は悩んでいた。 ホールには人の気配が多すぎる。幾らなんでもあそこに飛び込む勇気はない。
そう考えていた時、食堂、いや厨房の方で、耳障りな金属音が響いた気がした>>466。
僅かにしか聞こえない音。だが、そこにある気配が何かを裏切っている。
余り、無謀な真似はするべきではないのだが…
然し俺の脚は、思考を裏切る様に、食堂へと足を向けていた]
(487) 2014/06/08(Sun) 23時頃
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