60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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イアンは、>>21 いやだ……と掠れた声で、精一杯睨みつけようと…。
2011/08/09(Tue) 01時頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/08/09(Tue) 01時頃
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[おどおどとしていた少年はもうそこにはいない。 快楽と罪に堕ちた子供が、壊れた笑みを浮かべて笑うのを見る]
そうか。それは何よりだ。 突っ込む事しか知らんザックよりも、随分とお楽しみのようだな。
[ふんと、鳴らす鼻。 壊れていく過程を見るのは好きだが、壊れた後には興味がないとばかりに。 その視線はフィリパへと向けられる]
(24) 2011/08/09(Tue) 01時頃
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貴様も。 下らん神への信仰など捨てて、心の命ずるまま生きればいい。 神なぞ何もしてはくれんぞ。貴様の本当の望みを叶える者は、神ではなく貴様自身なのだから。
[力なく垂れたフィリパの肩に手を置き、耳元にそう告げる。 サイモンにしては珍しく、その声には憐憫の色が滲んでいたことに彼は気付くだろうか]
(25) 2011/08/09(Tue) 01時頃
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……何だかね、俺もね。 君とは駄目だろうって、何やってんだろうって、 暴れてる自分がいるの、感じるんだ〜……
[瞳が僅か、揺らめいた。 血の滲む指を、イアンの口に侵入させる。舐めて?と言いたげに。 反応がなければ、口の中に塗りつける]
でも……花を咲かせなきゃ、なんない…… やらなきゃ、って揺さぶられる……
[彼には意味のわからないであろうことを、呟いて。]
(26) 2011/08/09(Tue) 01時頃
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>>26
[ノックスが言う言葉の意味がわからない。 ただ、ノックスの指が口腔内に侵入してきて…。 血の味が…甘い毒が、また注がれたのか?]
――……ッ
[身体の力はますます入らずに…。]
(27) 2011/08/09(Tue) 01時半頃
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―廊下― [反応がなけれど、留守なのだろうと、 立ち去りかけたところで中から騒々しい声がした。 とりあえず部屋は間違ってなかったらしい]
あ、いや悪い。 でも、お前の方がよっぽど煩かった気がするんだが。
――………、ッ
[慌しく出てきた部屋の主に眉を顰める、 正確には眉根を寄せたのは、濃厚に漂う甘い薔薇の香にだったけれど。知らず知らずあとずさり、口元を覆った。]
セシルさん寝てる、ってもしかしてそれ……、 起きない、んじゃないのか。
[濃い薔薇の香、眠る彼らに同じように纏わりつくそれ。 彼が何か答える前に、口にしたことはすでに確信に近く。 テッドはどこまで状況を知っていただろう、目覚めぬ彼らのことを]
(28) 2011/08/09(Tue) 01時半頃
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イアンは、眸から光が消えて……。**
2011/08/09(Tue) 01時半頃
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[いつも自分をからかい苛めていたサイモンが、興味を失ったように鼻を鳴らす。 それは、言葉で怒られるよりも、フィリパに混乱した目で見られるよりもずっと鋭く、少年に自分のおかしさを思い知らせる。]
ザック先輩は、関係な……
[びくりと震えて見せた表情は、ほんの少し前までよく見せていた怯えたもの。すぐに振り払うように唇を結ぶけれど。]
先輩も、花を、咲かせてよ。
[むせかえるような薔薇の香りの中、挑発するように笑ったのは、少年か、薔薇の精か。**]
(29) 2011/08/09(Tue) 01時半頃
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[そして用件を問われれば、扉をたたいた理由を思い出す]
いや、サイモンさんの部屋どこか、 聞きにきたんだけど……
それより、お前も気をつけろ。 この薔薇の匂い、目が覚めないのと何か関係あるのかもしれない。
[与えたいのは忠告で、けれど要因はわからない。 触れて移るというのなら、とっくに自分もそうなっていると思われて、――すでにテッドが薔薇の香をその身に強く纏わせていることには、気づかずに。
体が本能的に薔薇の香を避けたがっている。 去る時には、どこか逃げるように足早になった]
(30) 2011/08/09(Tue) 01時半頃
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……耐えることができたなら、最後まではしないよ〜。 精はもらう、けど。 ……どこまで我慢できるか、な。
[口の粘膜、唾液、血液の接触。 薔薇の徒と交わしたそれらの行為は、恐らくイアンに“種”を植え付けることになる。それが芽吹くかどうかは、まだわからないが。]
[薔薇の呪いに捕らわれた少年は、自身を睨みつける眸に、ほんの少し、正気を取り戻して、そんな提案をした。けれど完全には振り払えず、イアンの服のボタンを外し、素肌に触れる。]
(31) 2011/08/09(Tue) 01時半頃
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[挑発するように笑う子供へ向ける眸はとても乾いたものだった。
花を咲かせてよ。 そう笑ったのは子供か、それともその後ろの薔薇の精なのかそれは少年自身には判らない。 だけど、自身を取り込もうとするように増す薔薇の芳香に、不快を露わにして]
ご免蒙る。 俺は薔薇の糧になるなどまっぴらごめんだ。
[ぴしゃりと一蹴する]
(32) 2011/08/09(Tue) 01時半頃
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ヤニクは、むせ返るほどの薔薇の芳香と声に、足を止めた。
2011/08/09(Tue) 02時頃
サイモンは、ふんともう一度鼻を鳴らす。近づいてくる足音には、未だ気付かぬままで**
2011/08/09(Tue) 02時頃
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[その強い芳香の香ってくる中心に、 フィリッパとジョージとそしてサイモンの姿を捉える。 彼らはこの香が平気なのだろうか、自分は近づきたくなくて。 口元を手で覆ったまま、少し離れて反芻するように問う言葉]
薔薇の糧? 一体なんの話をしてるんですか……?
[どういう意味か、その言葉だけでは何もわからない。 ただ薔薇の香の漂う中、聞こえたそれが気になっただけだ。]
(33) 2011/08/09(Tue) 02時頃
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[イアンの反応を試すように、舌で胸の頂にある粒を転がす。 空いている方の尖りにも指を這わせ、刺激を与え続けた。
片手は、彼の素肌をずっと撫でている。 思っていたよりも滑らかな感触で、手触りがよかった。]
(34) 2011/08/09(Tue) 02時頃
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……え〜と。
こんなんで、いいのかな〜…
[一応、健全な青少年なので知識はあるのだが。 何せ男同士は初めてである。しかも、女性との経験もない。 女の子にやるような感じでいいのだろうか、と、 かなり手探り気味にやっている。
肌すべすべなでなで。]
(*1) 2011/08/09(Tue) 02時頃
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…ああ、いいみたい?
[堪える表情を見ながら、目を細めてイアンを見やり。 相手のズボンへと手をかけた。
ズボンを下すと同時に自分の体も下がらせ、引きずり出したそれへと、舌を絡めて丹念に舐めあげる。何度も、何度も。 甘い味を舌に感じて、溢れでる蜜をちゅっと吸った。]
ん、んんっ……
[熱心にしゃぶり続ければ、やがて限界を迎えるだろうか。それに気づけば、先端を口に含み、吐かれる全てを受け止める。]
はぁっ……
[口を離せば、こくりと喉が鳴った。]
(35) 2011/08/09(Tue) 02時頃
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[窓から――ふと、中庭へと目を向ける。 部屋の鉢は乾いていたのだから、 外の植物へも水を与えなければならない、と思って。
不自然な時の流れに違和感を感じない、 異常には気づかない、気づいた時には手遅れで。 過ちを止める術など、いつかと同じできっとない]
――……、
[ただ、目を向けた先、夏の日差しの下で濃い緑、 在るはずのない揺れる一輪の白が見えた気がした*]
(36) 2011/08/09(Tue) 02時頃
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甘……
[そう感じるのも、薔薇の香のせいだろう。 口の中に残る白い液体を指に絡めて、眺めている。 指で遊ばせながら、ちらりとイアンを見た。]
……そんなのじゃ、足りないんじゃないの?
[惑わすような空の色。 どこか挑むような色も内に秘め、見つめ続けている**]
(37) 2011/08/09(Tue) 02時半頃
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>>31>>34
――……ッは
[耐えることができれば、そんな条件を出されて、だからか与えられる刺激を感じたくなくて、必死で唇をかみ締める。 だけど、要所要所で声は漏れて……それはかえって扇情的だったかもしれない。]
せんぱ い…やめ……ッ
[胸の尖りなんて、触られることなどないから、そこを嬲られたとき、甘い刺激が息を漏らして自分でも驚いた。肌を撫で回されることなどもあるわけないから、ビクンと思わぬ反応をしてしまう。]
(38) 2011/08/09(Tue) 08時頃
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>>35
――…そん な
[いいみたい?と感覚を代弁されて、頬が赤く染まる。 拒絶したいのに、身体はもう、刺激を受けるたびにその感触に悩ましげに揺れて…。
ズボンに手をかけられたとき、目は開かれたけど、それはあきらめたように閉じられる。]
も……あ、
せんぱ……
[生暖かい感触。それは容赦なく、もう勃ちあがってたものを包む。やがて淫猥な水音。 すべてがどうでもよくなるような心地よさ。あっというまに追い立てられて、
耐える、なんて言葉があったのは、一瞬だけ、めまいがする刺激に顎が仰け反って、足は突っ張った。]
(39) 2011/08/09(Tue) 08時頃
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ぅ……ッ
[ヤニクやフィリパの前でも硬くしなったソレ、だけどその時、性を放出することなかった分か、 解き放たれたように、何度かの脈動とともに、射精してしまう。 その瞬間は恐ろしく幸福な刹那……表情はだらしなく蕩けた。 だけど、すぐに襲ってくる絶望…。]
……ぁぁ……そん な……。
[薔薇の香りだけでなく、唾液や血液を注ぎ込まれた身体は、まだ欲を満たさない。 ノックスの口からだらりと垂れる白濁。 だけど、腰にはまだまだ甘い感覚が残っていて……
むしろ、もっと高まっていて……。]
――………はっ
(40) 2011/08/09(Tue) 08時頃
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>>37 [たりないんじゃないの?の言葉、肯定したくないのに、 身体の中にはどろりと甘い溶液がうごめいているようだ。]
――……ゃ……
[でも、逃げようとも、身体は動かない……。 ノックスの青空のような目が、その甘さを欲望を捉える。 きっと絶望したように、その表情は変わる。]
せんぱ い……
[己の弛緩した身体が、自分のものじゃないようにみえた。 声にはしなかったけど、
唇の形は、もっと……と、違う自分が言った。]
(41) 2011/08/09(Tue) 08時頃
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イアンは、抵抗などできず、ノックスになされるがまま……。**
2011/08/09(Tue) 08時頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/09(Tue) 08時頃
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[一度目、食堂で施されたものとも 二度目、自室で触れ合った口付けとも異なる、 三度目の其れは奪われる動きで。>>3:286 応える間もなく蹂躙されていく咥内と 薔薇の香に酔わされ思考が麻痺していく。 背筋を這い上がっていくのは怯えとは異なる震え。]
――…っ、……は、
[唇が離れると酸素を求めて喘ぐ呼気が震えて。 離れ行く相手の表情もぼんやりと掴みきれない。 濡れた唇が、浅く呼吸を繰り返しながら名を呼ぼうとして]
(42) 2011/08/09(Tue) 10時半頃
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――…っぁ!?
[叫ぶような拒みの声、>>3:288 腕を掴まれる痛みに思わず声が上がり、 抗う間もなく部屋の外へと突き放される。 振り返り呼び止めようとしたが扉の奥の ルーカスのその表情を見てしまえば、 顔を蒼ざめさせたままその名を紡ぐこともできず、
扉が、閉ざされる。 よろよろと力の入らぬまま足が後退されば背は今度は廊下の壁へ。 ――…涙は出ない。 顔を覆い泣くのを堪えるかのような姿は常の姿とは 大きくかけ離れいっそ滑稽にも映るだろうか。 息を詰め、そっと吐き出すとそれはまた啜り泣きのように震えて。]
(43) 2011/08/09(Tue) 10時半頃
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[どれくらいその扉を見つめていただろうか、 名を呼ばれてぼんやりとしたセピアが其方を見ると 精に濡れ笑みを浮かべる後輩の姿、薔薇に侵された姿は 異質な隠微さを醸し出していて。 ジョージの放つ薔薇の香にこの部屋には何をしにきたのか、 訪れた本来の目的すらも忘れていく。 甘い香に誘われジョージへと手を伸ばし掛けた時、 離れた場所から口笛を鳴らす姿にハッと其方を仰ぐ。]
(44) 2011/08/09(Tue) 10時半頃
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――…何…、を…言って…?
[何かを知っている様子のサイモンとジョージのやり取り、 ザックのことも薔薇の精のことも知らぬ姿はジョージの語る 魔法と妖精の名に訝しげに緩く眉を寄せる。 突き放され、打ちのめされ薔薇の香に浸され続け、 けれどもセピアはまだ理性の色を捨て切れてはおらず ジョージからの甘い誘いに微かに身を震わせた時、 もう一人の異端の後輩が>>25耳元へと囁きかける。 その言葉の響きに…今度こそ身を大きく震わせて。]
…ゃ…、
[顔を蒼くさせて緩く、かぶりを振る。 憐憫の色宿すサイモンの声に、耐え切れぬように顔を覆い]
(45) 2011/08/09(Tue) 10時半頃
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――…やめろ…、 …やめて…くれ…
何も知らぬくせに… 何もわかっていないくせに… 私から…これ以上…奪おうとするな…。
[信じてきた名、呼べなくなっても捨てることはできず、 誤ってきた道にいると、そう思ってきた異教の男に 憐れみを向けられることがあまりにも苦しくて表情を歪める。 いっそ、全て壊れてしまえば――… 脳裏に浮かんだ言葉は、口に出していたかもしれない。 ―――…そう、壊れてしまえばよかった。 結局どれも捨てきれず、醜態晒して独りになったのだから。 …どうせ戻れぬのなら、彼が壊してくれてよかった。
…どうせ失うのだから、もう誰が壊してくれてもよかった。**]
(46) 2011/08/09(Tue) 10時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/09(Tue) 10時半頃
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[かぶりを振り顔を覆うその横で。 囁く言葉は堕天へと導く蛇の言葉。 その昔楽園の住人に禁忌を犯させた狡知なる蛇と同じく、神の信仰者へと言葉を紡ぐ]
何も知らぬのは貴様の方だ。フィリパ・メルヴィル。 神と言う曖昧なもので全てを覆い隠して、何も見ようとしない。 己の心すらも。
[表情をゆがめて懊悩する身体を抱き、その背を撫でて]
俺は何も奪わぬ。何も壊さぬ。 ただ教えるのみだ。貴様が見てこなかった世界を。 そして真なる願いを。
[壊れてしまえば、と。 無意識にも口にするその唇へ、己のそれを柔らかく重ねて]
これは魂の救済だよ。
(47) 2011/08/09(Tue) 11時頃
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[狂おしいほどに香る薔薇の芳香の中、微笑み誘う。 神の使徒としての彼にではなく、ただの人としての彼へ。
そして抗う事が無ければ、その手を取り近くの部屋と誘うだろう。 その際ジョージが共に来るならば、特に止める事はなく**]
(48) 2011/08/09(Tue) 11時頃
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[どれくらい、そうしていただろうか。
力が入らない足で必死に立ち上がり、窓の方へ歩み寄る。 夏の日差し。 蒼い空。 眩しすぎる其れに、目を細める。
甘い薔薇の香の籠った部屋の空気を変えたくて、窓を、開ける。 部屋の中に入り込む風は、乱れた髪をふわ、と揺らした。]
(49) 2011/08/09(Tue) 11時半頃
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………ハナスベリヒユ……は……
[嗄れた声で、小さく、呟く。 中庭の一角、この時期に咲いていた花。
扉に近づき、そっと外を窺う。 フィリパやサイモン、ジョージは何処かへ移動した後だろうか。
もし其の三人の気配がなければ、扉を細く開き、中庭へと足を進めるだろう。 異国の空気纏う後輩がまだ其処に居れば、何か言葉を交わしたかもしれない。]
(50) 2011/08/09(Tue) 11時半頃
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― 回想・自室 ―
へ?起きない?
[ヤニクの確信めいた言葉に、おろりとするのは、 既に夢に落ちた人達の存在を知っているからでなく、 今までしていたことを見透かされた気がしたから。
少年は何も知らずにいた。 ヤニクからは、彼が知りうる限りの夢に落ちた人の名は聴けただろうか。]
サイモン先輩の部屋……は、ごめん、知らないや。 俺、あの人避けてたし。
[そして本来の彼の来訪の理由を告げられれば、緩く首を振った。 その後、微かに顔を顰める。]
(51) 2011/08/09(Tue) 11時半頃
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薔薇の香り……―――。
[クラリと眩暈がしたのは何故だろうか。 嗚呼、確かに、同室者とまぐわう中、強く感じた香。 そして、彼は今、眠りに落ちている。]
あっ……―――
[何かはっとしたような貌をした時には、 級友は足早に場を去っていた。 はっ、と短く息を吐いて、部屋に引っ込んだ。]
(52) 2011/08/09(Tue) 11時半頃
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