56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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―それからしばらく後:廃墟の砦を訪れて―
[その砦を改めて見ると、懐かしさがこみ上げると同時、長い長い時の流れを感じた。
つわものどもが夢のあと、なんて言葉を思い出す。ペラジーがハーブを育てていた場所は、どこだったかわからないほど植物に覆われており…けれど、そこに咲いているクローバーの白い花に、目を細めた。
昔ここで、血生臭い争いが起き、負傷者や死者で溢れていたことなど、本当に夢のようだ。
中庭跡から見上げる空はどこまでも青い。この色だけは、変わっていない。前髪を撫でていく風が気持ちよかった]
(238) mikanseijin 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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[ペラジーの仲間への親愛や、上の者への反感、戦への嘆き、 ……自覚する前に絶たれてしまった恋心などは、 この先もきっと、覚えているだろう。
けれど、あくまでも彼女は過去であり、現在の自分はメディだ。
だから、『今』、過去の自分が生きていた『ここで』、宣言する。]
――俺は、流浪の民ヘルバ族の子、メディ。メディ・ペランだ。
(239) mikanseijin 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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それにしても、弱っていた方が可愛げがあるだなんて、王女に向かって失礼ですわよ、貴方。
[自らの左手に重ねられた彼の手。 その気恥かしさをごまかす様に、口をとがらせた。]
さっさと、その揚げパン食べさせて頂戴。
[机の上のパンを指差して。 悪戯っぽい笑みを浮かべて彼の顔を見返した。**]
(240) みう 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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生まれてきたことに、後悔なんかしちゃいねえ!!!
(241) mikanseijin 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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何時までも、こうあれば…。
[3人で、こうしていられる幸せを、今はただ噛みしめて。**]
(*24) みう 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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[こちらに戻ってきたアルクの頭を撫でて、彼女に笑みを向けた。>>233]
先祖は昔――この国が出来る前に騎士をやってたとか聞いたことがあるけど。 直接の先祖じゃないけどな。
俺の名前はそいつから貰ったって聞いてる。
[フィリスに構ってもらえ、満足した様子の猫をフードへと戻しながら答えた。]
(242) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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― 過去 ヨーランダの手紙 ―
『愛しいサイモンさん、お元気ですか。
この戦地にあってなお、私はつつがなく暮らしています。
危ないからそんな所からは逃げろ?
あなた、またそう怒るかしら。
でもね、…この命続く限り、私、ここであの砦を見ていたいの。
ごめんね。
ねえ、この前、サイモンさんオリジナルパンのレシピ、教えてくれたでしょう。
あのパンを自分で作って食べてみたら、とっても美味しかったわ。
お友達皆にもレシピを教えてあげたの。
あれって油で揚げて作るから、言うなれば「揚げパン」といったところかしら。
この「揚げパン」のレシピは……後世に残るものとなる、
なんだかそんな予感がするわ。
ヨーランダより』
(#2) 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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―その後―
[一兵卒の自分に出来る事は多くはない。
フィリスとセディーを緑国に帰すべく事務手続きをし、 (客人待遇の権限を慣例以上に活用して) 二人を乗せた馬車を、砦跡の緑国の陣まで送り出した]
お元気で。 また会う時は、銃を持たずに会えると嬉しいです。
(243) snow03 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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ご参加ありがとうございました!**
BGM:坂本真綾『gravity』
(#3) 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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…それは大変失礼致しました。 ええ、食べさせて差し上げましょう?
[普段は使わないような口調で、返事をする。 揚げパンをちぎって、彼女の口へと運ぼうとするが ふとある事を思いつき、一歩手前で踏みとどまると]
それとも、口移しが宜しいでしょうか?
[悪戯っぽい笑みには、それ相応の返事でもって**]
(244) よつば 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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[ヤニクの返答に、目を細める]
そう… そっか…
[その英雄の名は。 細めた目で見るのは、遠い遠い過去か、見つけた今はまだ小さな希望の芽か。 きっとそのどちらもだ。
―――過去を抱え、未来を見据えて、人は今を歩いていく**]
(245) hinaki 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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ご先祖様が何やってたとか、記録には残っていなかったけど。 でも、何かを守るために命をはったってさ。
俺は、そんなご先祖様を尊敬している。
[過去の人物。 その人が何を守ろうとしていたのかは知らない。]
俺も、守るために命を張るのは厭わないけど。 無駄な血を流すのは嫌なんだよね。
[もうすぐこの国は戦争をするのだろうか。 避けることが出来るのなら。]
(246) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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俺は、守りたい――。
[『今』の平和を。**]
(247) okomekome 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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― 1年後・アメルン村 ―
[赤国と緑国。 いがみ合う二国の間に、和平が結ばれてから1年―――]
だーかーらー……。 ごめんって言ってるじゃんかー!!
『敬語を使えと何度言えば分かるんじゃ、馬鹿者ーっっ!!!』
すみません、すみませんおじーさまああああ!!
[のどかなアメルンの村に、老人の怒号と青年の悲鳴が響き渡る。]
『全くセドリック、お前は! 立派なご先祖様の名前を受け継いでおきながら何故お前はそう!』
[何度も繰り返した祖父の説教。 怒り狂う祖父の眼をじっと見て―――隙を伺い、青年は家を飛び出した]
(248) camellia 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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ー回想・牢屋ー
けけっ。
[友人の言葉に意地悪そうに笑ってみせた。>>99 キィと重い鉄格子の扉が開かれる。]
あ〜らら。こんなに鍵があるのに俺様一発で見つけたの? [礼を言われ、目を瞬いた>>100]
……?お前らしくねぇな。 礼なんか言うな。俺様がしたかっただけだ。
[まともな会話をしたのはこれだけだっただろうか。 男達は二手に別れ、行方をくらませた。]
(249) BAlliance 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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[名前を呼ぶ祖父の声が聞こえる。 口にしていた揚げパンをもしゃもしゃと食べながら、青年は振り返り、叫んだ]
だーかーらー、俺はセディーだっつーの。 セドリックじゃないの!!
[アメルン村の道を、荷物抱えて走る。 苦笑する村の人々。今や緑国への入り口となったこの村は、赤と緑の服の人々で溢れていて―――]
(250) camellia 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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[突拍子もなく舞い込んだ6階級特進の件は謹んで辞退した]
勿体ないお言葉ですが、 私は士官学校の出ではありませんから、 もともと、その資格はありませんし……
軍に階級が定めてあることにも、理はあるものです。
[その旨、再考をお願い致します、と返礼には添えた]
(251) snow03 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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ー 皆の姿が見える場所 ー
[男はあれから何事もなかったかのように途中からすぅっと姿を消した。その業は人間ではないなにかのようだった。
そして現在、遠出から見守る男は一人ぽつりと呟いた。]
人間ってぇのはよ。俺様は同じ歴史を繰り返す愚かな人間だと思ってたンだよねぇ。
また争いでも起きたらこの笛で一緒にあの世にまで誘おうと思ったンだけど…
その必要も無さそうだな。 さて…
(252) BAlliance 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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――――らぶ あんど ぴーす!!
(253) camellia 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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人間共。くだらねぇ理由で人なんて殺し合うな。
俺の前世…俺は争いなんてしたくなかった。 まぁもう少し俺様は人間共の行方を見守っててやるよ。
なァ。良いだろ?神様? 死神の俺様だって…好きでこうなンじゃねぇ。 少しは俺のやりたいことさせてくれ。
[天を仰ぎながら男は呟く。 そして合流するだろう。皆が笑うその場所へ**]
(254) BAlliance 2011/07/08(Fri) 00時半頃
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