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チアキに3人が投票した。
モスキートに1人が投票した。
アーサーに2人が投票した。
チアキは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
アーサーは、白い鼠をメルヤの前に持ってきて置いた。
marimo 2018/06/16(Sat) 12時半頃
アーサーは、もふれ。
marimo 2018/06/16(Sat) 12時半頃
メルヤは、もちろんアーサーをもふる。ふるもっふ。自然の力が充電されていく。
taru 2018/06/16(Sat) 12時半頃
アーサーは、背景に宇宙を背負った。
marimo 2018/06/16(Sat) 12時半頃
メルヤは、ちゅーるあげよう
taru 2018/06/16(Sat) 12時半頃
フローラは、メルヤをもふもふした。
roku 2018/06/16(Sat) 13時半頃
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[残されていた反重力増幅コイルを拾い上げる。 世界は守られた。……多くの犠牲を払って。]
……千年前。 私は、先代の極光《アウローラ》の輝士の友だった。 フェルゼリオン――それが私の真の名だ。 あの頃の私は無力で、犠牲となった仲間を助けられず、嘆くばかりだった。
だが、今回は違う。 私は願おう。彼らを、仲間の帰還を。 祈りは届く……なあ、フローラ。
天恵の配布者《サーバー》でなくとも、誰よりも彼らの傍らに居て想ってきた君ならば……
[そっと反重力増幅コイルをフローラに渡し、その両手に包み込ませた。コイルはほのかに光り、癒し手の乙女の祈りを待っている。]
(0) mikanseijin 2018/06/17(Sun) 15時頃
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[極彩色舞う激戦《シュラバ》は終わり、風景は穏やかで優しい色合いを取り戻している。 世界は守られた。多くの犠牲を払って]
犠牲になんか……。
[犠牲では無い、そう信じ込もうとしても。今ここに彼らが立っていないことを、受け入れようとしても。 胸の空白は、埋まらない]
――千年。
[その仮面は呪いだと、聞いたことがある。 ならば千年の間、呪いに縛られていた皇帝の、後悔を想う。
震える掌に、淡い光を放つ金属のパーツが載せられた]
(1) roku 2018/06/17(Sun) 15時半頃
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アーサー。こっちおいで。
[包んだ形のままの両手で、ちょいちょいと手招きをして、笑う]
言うやろ、こういうとき、猫の手も借りたいて。 ああほら、センセも。何やったっけ、三人寄れば増殖炉《モンジュ》のパワーて。
[まだ輝きと温もりの残るコイルを包んだ両手に、仲間の手を重ねてもらう]
そやね、天恵の配布者《サーバー》にはなられへんかったけど―― みんなを想う力やったら、負けてへんよ。
[根拠はない。濁った癒し《ヒール》の使い手が、突然復活の奇跡を起こせるなんて、何の根拠も無い。 でも、重なる手から感じる力を、熱を、仲間の祈りを、信じる]
(2) roku 2018/06/17(Sun) 15時半頃
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復活《リメイク》を、我らは請う。 世界を守りし者に、天恵を。
――勇敢なる仲間たちを、心優しき同胞たちを、 ――彼らの生命を、心を、今ひとたび、この地へ。
[目を閉じて、秘句を唱えた*]
(3) roku 2018/06/17(Sun) 15時半頃
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はぁぁあぁあああぁぁぁぁあ…………
[終わった──終わってしまった。 掲載誌を閉じると、僕は溜息をついた。
僕は湯合千晶(ユアイ・チアキ)。自称、新進気鋭の漫画家だ。たった今、僕のデビュー作が完結した。 SNSで大きな注目を浴びた期待作!と謳われ持ち上げられ意気揚々と雑誌デビューしたものの、アンケートは常に最下層。編集松下の言う通りテコ入れにテコ入れを重ねたが焼け石に水。連載は打ち切り。ようこそ無職の世界へ!]
(4) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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はあ〜〜ごめんよフローラたん…… せっかくの君のデビュー作だったのに、幸せにしてあげられなくて……番外編ってことで同人誌にまとめようかな……でも連載で忙しくなるから次のカミケット申し込んでないしなあ……
[僕はいつも側に置いていた1/3サイズドールのフローラたんを眺めた。 この作品にも登場する、僕の最愛のオリジナルキャラクターだ。 関西弁の癒し手で、はにかんだ笑顔が可愛い、けどツンデレ。 フローラ可愛いよフローラ。 ドールのフローラたんはキラキラしたガラスの瞳でいつも僕を見守ってくれる、僕の天使だった。]
(5) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[♪〜
そんな感じでゴロゴロぐだぐだしていると、スマホに着信があった。 短い連載中だったけど、アシスタントをしてくれた友人の翔から、次のカミケットのスペースが取れたこと、新刊を出すなら委託を引き受けてくれるとメッセージが届いていた。
僕は少し笑った。 全くいい友人を持ったよ。 新刊が出た暁には、スペシャルサンクスとして名前を入れさせてもらおう。
僕は彼に、委託の礼と当日手伝う旨を返信し、気分転換に近所のコンビニに行こうと腰を上げた。]
(6) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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うっ、眩しい──
[引きこもって漫画を描いていた間に夏になっていた。アスファルトに日差しが反射して、痛いくらいだ。
大通りを挟んだ向かいにコンビニはある。 信号待ちをしていると、小さな影が僕の足元を掠めて飛び出した。]
!!!あぶな──────────!
[猫だ。何でこんな所に猫が。 考えるより先に身体が動いていた。 歩道の信号は、まだ、赤。 視界の端に、猛スピードで突進してくる大型トラックの姿──!]
(7) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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─────────────────
(8) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[うっすらと目を開けると、オーロラのかかった空が見えた。 柔らかな風が頬をくすぐっている。 少し遅れて土と草花の匂いが感じられた。]
……生きてる、のか?
[僕は確か、道路に飛び出した猫を追いかけてトラックに跳ねられて──……ということは、ここは天国かな? 僕はゆっくりと身体を起こした。 光の降り注ぐ空、風は爽やかで草花は咲き誇り、鳥達は喜びの歌を歌う。 すごいや!天国は本当にあったんだ──。]
(9) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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[呆然とあたりを見回していると、少し離れた場所に立つ人影を見つけた。 銀色の髪の中性的な容貌と、グリーンアッシュ色の長い髪の後姿。ここが天国なら、天使かな?
にゃおん。
ふいに、猫の声がした。後ろを向いていた長い髪の少女がその声に促されたように振り向く。]
(10) yota108 2018/06/17(Sun) 19時半頃
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────────嘘だろ。
[僕は思わず呟いた。 だって、振り向いた彼女は──僕の最愛のひと、だったから。 奇跡だ。奇跡が起こったんだ。 こんな奇跡は、もう二度と起こらないだろう。だから僕は、彼女の目を真っ直ぐ見つめてこう言うんだ。]
(11) yota108 2018/06/17(Sun) 20時頃
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今度こそ幸せにするよ、フローラ。
(12) yota108 2018/06/17(Sun) 20時頃
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《打ち切り作家が転生したら自分の作品世界だった件》
──To be continued……
(13) yota108 2018/06/17(Sun) 20時頃
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『フローラ、僕が僕の命を賭けて……君を護るよ』
[星明かりの下の思い出。 自分のために命なんて賭けて欲しくなかった、だけど、彼に大切に想われることが嬉しくて、とても]
……チアキ。
[夜でよかった、と思った。でなければ、耳まで真っ赤になっているのに気づかれただろうから]
そんなん、そんなん、ウチかて……。
[ああ、なのに。 俯かせた顔に、彼の手がのびてくる。触れられれば気づかれるほどに、きっとこの頬は熱い]
あ、あの……、
(14) roku 2018/06/17(Sun) 21時頃
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「――まだ起きてるのか、ふたりとも」
[いつの間に来ていたのか、すぐ近くでイスルギの声がした]
「明日も早いぞ。できるだけ休んでおかないと」
あ、あああああ!?う、うん、そやね、うん、もう、もう休もか。おやすみ!!
[いろいろと恥ずかしくて、その場を走り去ってしまって、その話はそこまでだった]
(15) roku 2018/06/17(Sun) 21時頃
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[あのとき、言えなかったけれど。 自分だって、彼のために命を賭けられると思った。
でも現実には、彼の敗北を願った――世界のために。 彼が、世界を壊そうとする存在だったから。
ああ、もしも。 もしも彼に、もっと触れられていたなら。 騙り手たる彼に心を絡め取られて、共においでと囁かれていたら、自分は。 それでも、世界を守ることを選んだだろうか]
(16) roku 2018/06/17(Sun) 21時頃
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ううん……どうせ、書き換えるんやったら。
[希望の雨の中書き換えられた歴史書《クロニクル》を思う]
チアキも、ホレーショーも、仲間のままでいてくれたら良かったんや。
[儚い空想を口にする。 復活《リメイク》の秘句《コマンド》を終えて、美しい野原に佇みながら。
にゃおん。
背後で、猫《アーサー》の声がする。振り向けば、そこに]
(17) roku 2018/06/17(Sun) 21時頃
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…………!!!
[言葉が出てこないまま、口をぱくぱくさせる。 こちらを呆然と見つめるその顔は、その眼差しは、狂乱の騙り手のものではなかったから、ゆっくりと歩み寄る]
なん、で、
[やっと出てきた声は、裏返ったような、掠れたような、間の抜けたような。 なんで、なんで、なんで。
奇跡だ。奇跡が起こったんだ。 こんな奇跡は、もう二度と起こらないだろう。だから、彼の目を真っ直ぐに見つめ返して、彼の言葉を受け止めて]
[その胸に、飛び込んだ**]
(18) roku 2018/06/17(Sun) 21時頃
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[それは、果たして真実極光《アウローラ》の輝士だったのだろうか。
そう問いかけるとするならば、あの瞬間あそこに立っていたのは紛うことなき極光《アウローラ》の輝士だっただろう。 光という鎧を纏い、光という剣を持ち、光という無二の愛を得た。 戦場に凛と立ち、斬るべきを誤らず、ただその時を待ち構え牙を剥いた。 その姿こそまさしく、極光《アウローラ》の輝士のあるべき姿だった。]
(19) mmsk 2018/06/17(Sun) 21時半頃
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[しかしあの輝士は、不完全《ラフ》であった。 散りゆくドルイドの力をその身に取り込み宿して、初めて生まれた急ごしらえの輝士だった。 千年前の悲劇で活躍した極光《アウローラ》には、遠く及ばない。
ドルイドの力を得て輝士になった男の身体を構成する血肉は、融合の瞬間からドルイドのそれと近くあった。 ドルイドがその身のすべてを挺して世界の崩壊を止めるように、輝士はその身のすべてを挺して騙り手《ライアー》の力に抗った。 結果。 終結《エンドマーク》の後には何も残らない。 ただ虚しく、光に溶けて消えることのなかった金属コイルだけが地に落ちたのだった。]
(20) mmsk 2018/06/17(Sun) 21時半頃
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[不思議な感覚だった。 空を飛んで下を眺めているようなのに、風のざわめきに煽られることもない。 意識はあったが、肉体がなければ口を動かして話すことも叶わない。 眼下に共に死線をくぐり抜けた仲間たちがいた。 三人の手が重なる。フローラの声をきっかけに、穏やかなぬくもりが周囲に満ちる。 それが呼び声なのだと、すぐにわかった。 この声に導かれれば、己の肉体も意識も人格も、すべてが終わった世界に還れるのだと。 帰って来いと、呼んでいるのだと。]
(21) mmsk 2018/06/17(Sun) 21時半頃
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[わかったからこそ、抗った。 いけない。今帰るわけにはいかない。 己が輝士として不完全で、あの瞬間にようやく覚醒めたような不甲斐ない男だというなら、ただの"パラチーノ"としてやるべきことがあるはずだった。 光の奔流に逆らい、大気の波を泳ぐ。とは言っても肉体がなければ制御もできない。意思を強く持ち拒絶し続けるほかなかった。 確約はされていなかった。しかし確信があった。
"ドルイドと化した結果光と消えた己を呼び戻す術があるなら――"]
(22) mmsk 2018/06/17(Sun) 21時半頃
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[存在しないはずの腕が、焦がれ続けたその手を確かに掴み、呼び声の波に呑まれていく*]
(23) mmsk 2018/06/17(Sun) 21時半頃
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[ ──── その頃には、既に意識は 溶けていた ]
(24) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[光の中に、自然の中に。 様々な世界が私であり、私は世界だ。
目を開くこともなく、閉じることもなく。 耳を澄ますこともなく、ふさぐこともなく。
ありとあらゆる世界の情景が、 私なのだと実感する。
私は、世界だ。
この世界の、たった蝶のひとはばたきすら、私だった。]
(25) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[だけど満ちるのは幸福感。 この世界は続いていくという確信。
俺たちの戦いはこれからで、 めでたしめでたしにはならず、 ここでおわってしまうこともない。
最終回<クライマックス>が打ち切られ、 本当の終わりがなくなった世界だ。]
(26) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[思考はそればかりで、 平和の喜びに満ちていて、
メルヤだった頃の恐れや不安や、 悲しみは、もうない。
あっては世界に、自然になれないから。 世界の異質物として自然と排他される。
でもいい。これで、いい。 私は犠牲になんかなってない。
だって、こんなに、しあわせで、…]
(27) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[しあわせで、……]
(28) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[それなのに─── その私に、手が伸びてきた>>23]
えっ…
[瞬間、私が"形"を取り戻す。]
えっ なに、なん、…
(29) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[瞬きをする。 目が見える、瞬きの合間、世界は閉じる。 耳が聞こえる、音として伝わってくる。
発されたのは、自分の声だ。 もう二度と、聞くことも発することもないと思っていた、メルヤの声だ。
─── 瞬きをする。 "私の視界"に、その瞬間、見えた姿は。]
(30) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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ぱ、───…
[名前を呼ぶよりも先に、呼び声の波が押し寄せる。 あの声はしってる、あの力は知ってる、あの光は、覚えがある。そうして、しっかりと握られたこの大きな手を知っている。
いいの?私、…いいの…?
意識は溶けずに、ただ少しの間、失われた。]
(31) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[次に目が覚めた時、 見えたのは下から見上げる一面の青空で。 つないだ手の先、隣にはその人の姿が見える。
半身を起こして、まだ目を閉じたままの、その顔を覗き込んだ。 涙がぼたっと落ちる。落ちて、彼が目を覚ましたなら、その首元に抱き着いた。 なんて言おうか迷って、…結局、あの時と一緒。>>1:29小さく微笑んだだけだったけど、抱き着いたままでは見えなかったと思う。小さく小さく、「またあえてうれしい」と呟いたのは、彼にだけ聞こえたかもしれない。
皆の姿も遠くに見つけて。ああ、帰ってきたんだな、と思って。ぐすっとまた、鼻を鳴らした。まるで逃げていたばかりの頃みたいに。泣き虫だったあの頃に戻ったみたいに。]
(32) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[粗方の復活が終えた時、空に大きな光が集まり一つの姿になる。それは最初に失われたはずの世界精霊ソフィアの姿だった。彼女は皆に一様にほほ笑む。配布者の祈りは世界に届きその復活はかの精霊の形まで取り戻したのだった。そうメルヤは彼女の後継者として光に溶け世界となった。しかし彼女が復活をするのなら後継者の役割を今全うする必要はなくなる。その姿を見てメルヤは息をのみ全てを理解して小さく微笑んだ。ソフィア様に目通りかなうのは数えるほどしかない。彼女が最初に失われた日も数えてほんの数回。それでも気配は変わらず先ほどまで自分が同化していた世界と変わらない優しい平和の気配だった。]
(33) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[彼女は言う「世界は救われました」と。そうして新たな神話を作り出したこの場の人々に"伝承の名"を与えるのだ。それは神話としてこの世界で語り継がれる消えることのないサーガ。与えられたのはパラチーノ、モスキート、フローラ、アーサー、だけではない。チアキやホレーショー(そしてパルック)にもだ。世界を巡る戦いの参戦者。それぞれに与えられた名は良い意味も悪い意味も含まれるだろう。けれど結局はこの世界を真の意味で解放<えいえんにおわらないものがたり>にするためのものだったと認められた。 チアキは、ホレーショーは、その他の加担した者たちは、世界に許されたのだ。]
(34) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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[多くの犠牲者が出た此度の戦い。それに心を痛める者もいるだろう。これからも恨みを抱えて生きる者もいるだろう。痛めるなとは言わない。恨むなとも言わない。けれど、その存在は許されている、ということだけは忘れてほしくないと世界精霊の声が世界に響いた。ソフィアの力がフローラの祈り<コマンド>>>3を増幅する。同胞でない、数多の背景<モブ>たちにも、望む誰かがいるならばその恩恵を、と。
こうして世界は 復活<リメイク>される──…*]
(35) taru 2018/06/18(Mon) 21時頃
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……ぅ、ぐ…………ッ
[黄金の絵の具《ひかり》に胸元を抉られ、その場に、ドゥっ……と倒れ伏す。]
……な、馬鹿……、な……
何故……こん、な…………、ッ……
[ザザッ……。 耳障りな音が響き、その姿が、白く掠れてゆく。
赤(Red)緑(Green)青(Blue) 重なる三原色《RGB》 その果てにあるものは、無限の色彩《White》]
(36) nordwolf 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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バカ、な…………
……この、オレ、が…… 修正《ホワイト》される、なん、て…………
[煌めく色彩の渦の中。 純白の光に呑まれ、その姿は、消えてゆく。]
(37) nordwolf 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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ぉーーーーーーーーーーーーーーぃ
ぉーーーーーーーーーーーーーーぃ!!
[その声は、平原の向こうから。 徐々に、大きく近づいてくる。]
おーーーーーーーーーーい!!
あーもーやッと追いついた! どうして僕寝てるうちに、みんなで先に行っちゃうかなあ!
……っていうか、何この状況!?
(38) nordwolf 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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よく分からないけど、みんな無事?! なら、いいんだけど!!
[まったく状況が分からないまま。 ただ、周囲の仲間たちの様子を見て、少なくとも最悪な結果には至らなかったであろうことは、察した。
─────というか。
まさか自身が、復活<リメイク>>>35させられた姿であることなんて。 この男、まったく気付いていないのだ。]
(39) nordwolf 2018/06/18(Mon) 22時半頃
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― 一方その頃 ―
おォーーーーーっ!!! カミケット当選通知キターーーーーーー!!
[競争率の高さで知られる、カミケット。 別ジャンルで申し込んでいた友人の千晶からは、早々に落選の連絡があったらしいのだが、こちらのジャンルの当落通知が届いたのは、今日のこと。]
そうだ、僕の新刊だけじゃスペース淋しいし、ジャンル違いになってもいいならって、千晶に連絡入れとくか。
[それに、今回の彼の作品には、自分も少なからず携わっている。 せっかくの新刊のお披露目が遅れてしまうなんて、そんなのは悲しいじゃないか。]
(40) nordwolf 2018/06/18(Mon) 23時頃
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[だがその前に。 友人には言っていなかったが、最近、厄介な問題に悩まされていたのだ。
Tuitterに、自分の偽物が出没し、荒らし行為を働いている。
カミケットまでにこの問題を解決しないと、たいへんまずい。 有志の人たちが、通報とかリツイート拡散とかしてくれてはいるのだが……]
(41) nordwolf 2018/06/18(Mon) 23時頃
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……と、あれ……?
[何故だろう。 その日、Tuitterを確認すると、偽の荒らし垢は消えていて、それどころか、その件に関するフォロワーとのやりとりも、すべて消え去っていたのだ。
まるで、荒らしなどはじめからいなかったかのように。]
(42) nordwolf 2018/06/18(Mon) 23時頃
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なんだ、これ……?
いやまあ、解決したってことでいいのか、な?
[首を捻りながら、リプ欄や過去ツイを確かめてみたところで、やはり荒らしの痕跡はどこにもない。
まさか、運営の手腕がここまでとは……!]
ま、ひとまずよかった! それより千晶に連絡連絡!
[カミケット、委託するって言ったら、あいつ喜ぶかな。 そうだ、ついでに石動にも連絡をとって、また売り子を手伝ってもらおう**]
(43) nordwolf 2018/06/18(Mon) 23時半頃
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……おかえり。
[舞い戻ってきた姿に、目頭が熱くなるのを感じた。 こんな感情は一体いつ以来だろうか。>>23>>32]
はは、全く。心配をかけた者どもですら……
[彼らに世界を壊そうとする意思はもう感じられない。 普段通りの様子に、苦笑を浮かべて。>>12>>38>>39]
……確かに見届けた。 世界は救われたのだな。
[世界精霊さえも蘇った。 深く感謝の礼をソフィアへと送り。>>33]
(44) mikanseijin 2018/06/18(Mon) 23時半頃
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[世界は守られた。 あらゆる存在は許された。
だから、もう、邪悪に抗う力を願うこともないのだ。 天の恵みを、地の実りを、ここに生きる人々を、祝福していられればそれでいい。 たいせつなひとの、傍らで。
精霊《ソフィア》より賜りし伝承の名は、 ”豊穣を言祝ぐ聖女《オクトーバー・フェスト》フローラ”*]
(45) roku 2018/06/18(Mon) 23時半頃
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|
さて、此度の私の役目も終わりだな。
[ふわりとローブが宙に浮かび。]
これからは、世界の姿を見に行こう。 奇跡が起きたとはいえ、どこかに取りこぼしがあるかもしれない。美麗色の皇帝画家《ツァーリ・フゥードジニク》としては捨ておけぬ。
[世界中がHAPPY ENDを迎えられるように。]
皆、ご苦労だった。 いつかまた。……何、寂しくはないさ。 私の教えはいつだって君たちと共に在る。
(46) mikanseijin 2018/06/18(Mon) 23時半頃
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……幸せにな。
[仮面を取り去った素顔で、優雅に微笑んだ。
───*さあ、世界を描きに行こう。*]
(47) mikanseijin 2018/06/18(Mon) 23時半頃
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[繋いだ手は、何があっても離すまいと思った。 光に呑まれ、再びの肉体を得るのに一時意識が失われようとも、決して。 その眠りを覚ましたのは、止水に落ちた、ひとしずく>>32。]
――――……、
[メルヤ、と唇を動かすはずが、その前に愛しい人の身体が覆いかぶさった。 笑顔は見えずとも、吐息も、小さな声も、心音も、どれひとつとして逃さない。 遠く仲間の声がしてくるまで、そのまま抱きしめていて。 或いは誰かに誂われたかもしれない。 隠し事はあまり得意ではなかったから、仕方ない。]
(48) mmsk 2018/06/18(Mon) 23時半頃
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|
――At Last――
[世界に光が満ち、祝詞が響き渡り、生命が蘇った後。 世界精霊から《女神の輝士》と伝承名を賜り――望みの名を申し出たのを、賜るとは呼ばないやもしれないが――輝士パラチーノは、神話の一員となった。]
ところで、メルヤ。 世界は救われて、ソフィア様は今もこの世界にいらして、その輝きを世にしろしめていることだけれど。
君はこれからどうするんだい。 もう何からも逃げなくていいし、世界のために戦う必要も、世界精霊の座を継ぐこともなくなったのだろう?
(49) mmsk 2018/06/18(Mon) 23時半頃
|
|
私もまた同じだ。 戦う必要はなくなった。君ほどの使命を負ってはいなかったが、輝士としての大仕事は終わってしまったしね。
[隣に立つドルイドに見やっていた視線を、空へ向ける。 青い空には白雲が千切れて浮かび、夏の様相を呈していた。]
だから、私は先生の言葉に忠実にあろうと思うんだ。
これからどうなっていくのか、この手で次は何が出来るのか。 大したことは出来ないが、私の力が求められるなら貸したい。 この世界の今後を、見つめていきたい。
(50) mmsk 2018/06/18(Mon) 23時半頃
|
|
君の、隣で。
(51) mmsk 2018/06/18(Mon) 23時半頃
|
|
つまり、だ。
[咳払いをする。 流石に、いつものようにさらりと口を出てきてはくれなかった。]
……めおとになってくれないかい、私の女神。
[愛を信じろと言った、師の言葉のとおりに**]
(52) mmsk 2018/06/19(Tue) 00時頃
|
|
……あんな、チアキ。
[いつかの夜を思い出すような、静かな星空の下。 隣に立つ人の顔を見上げ、もじもじとまた目を逸らす]
ソフィアさまがな、ウチに名前くれるときにな。 ……『チアキノヨメ』ていうのも言うてはったんやけど、あれ何なん?
[さて、今度は無粋な邪魔が入らないといいのだけれど*]
(53) roku 2018/06/19(Tue) 00時頃
|
|
――At Last――
[ところで、と言われてそちらへと振り返る。 ソフィアの話に頷きながら。
どうするんだ、と問われると、 どうしよう、と頭の中で考え始めた。 確かに、これからは、やる事も重要な役目もない、ただのメルヤだ。寧ろ何をすればいいんだろう。とりあえずソフィア様の神殿に報告に行ったりとかそういう直近の話しか思い浮かばなかった。
同じだ、というパラチーノの言葉に少し安堵する。]
(54) taru 2018/06/19(Tue) 00時頃
|
|
そんな 貴方の役割も、とても重要だった
[君ほどの、と言われると否定する。そう、重要ではない役目なんてないのだ。たとえそれが、何だとしても。それに、彼の役目は十二分に重要だった気もしている。でも、話の本題はここではないらしく。]
先生の、 … それって、…
(55) taru 2018/06/19(Tue) 00時頃
|
|
[愛を信じるのだ。と、先生は言っていた。 これからの事、何が出来るか、この世界の今後を―――…その話を聞いた時、すとん、と胸に落ちるものがあった。
ああ、私、…この人の事が、好きだな… この人だから、きっと
なんて、そっと思った時に続いた言葉に目を瞠って、耳を疑った。]
(56) taru 2018/06/19(Tue) 00時頃
|
|
──ファッ!?
[静かな星空の下。 ソフィアたんの問いかけに虚をつかれ思わず変な声が出た。 ちょ、精霊ソフィアめ余計なことをいい……
しかし、もじもじと見上げたり目を逸らしたりする可愛い可愛いソフィアたんに、適当なことは言えない。
僕は彼女の頭をぽんぽんと撫で、笑みを浮かべて言った]
(57) yota108 2018/06/19(Tue) 00時頃
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は えっ?
えっ
あの ええと その あの ええっ ま、まって
私、まだ、その、自覚したばっかりで 今まで恋とか、ダメだったし、しないって思ってたし、だから、ええと
[盛大にどもっている。こんなメルヤは今まで見た事がないだろう。本人も、ここまで動揺したのははじめてだ。]
ま、まずは…恋人からで、お願いします……
[スタート地点がここだけども。でも、きっと、きっとそのうち。そんな予感を胸に秘めながら、パラチーノに、よろしくおねがいします、と手を差し出した*]
(58) taru 2018/06/19(Tue) 00時頃
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僕がソフィアを世界で一番愛してるってことさ。
[そういうことだろ?**]
(59) yota108 2018/06/19(Tue) 00時頃
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