75 サプリカント王国の双子
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― 屋外 ―
[此方にかけられる声。>>3 まずい。これは、非常に。 全くそんなつもりはなかったのだが、この状態は完全に出歯亀。 しかも相手は王女とその客人。 見つかれば、明日は無いに等しい。]
…、………っ
[ごくり。 今にも飛び出そうな心臓を押し戻すように唾を飲み込む。 大丈夫だ、落ち着け、大丈夫と自分に言い聞かせるように心の中で唱え、ベネットは覚悟を決めた。]
―――…んなぁう。
[考えた末の策は、渾身の猫の鳴きまね。 猫を飼っている知人には好評だった十八番の声真似は果たして通用するのか。 ベネットは祈るように息を殺した。]
(8) 2012/01/12(Thu) 00時半頃
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(――――…!)
[猫、という言葉>>13が聞こえればベネットの瞳が希望の色を宿す。 更に雨宿りに来たのかも>>23と続けば、心の中でガッツポーズを取った。 後はこのまま去ってくれさえすれば誰も傷つかずに平和に済む。 だからそうあって下さい、と滅多に信じない神様へと祈りを捧げ続けた。
そして、祈りは届いた。
二人の話し声と足音が少しずつ、遠ざかる。 そおっと建物の中を覗くと、二人は此方に背を向けていた。
その姿を確認してから音を立てないようにゆっくりとその場を離れる。 だが、安心して気の緩んだベネットは二人が去り切る前に動き始めたのだった。
王女か客人か、はたまた二人ともがもし後ろを向いたなら。
脚立とロープを担いだ男の後ろ姿が見えた事だろう。**]
(34) 2012/01/12(Thu) 01時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/12(Thu) 02時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 00時半頃
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― ベネットの部屋 ―
[人目を盗んで部屋に入るとベネットは大きく大きく息を吐き出した。 それから脚立とロープを壁に立てかけ、腰袋は机に置いて、ずぶ濡れになったエプロンとシャツは脱いで洗い物籠へ。 濡れた服はべっとりと張り付いていて気持ちが悪かったが、脱げば脱いだで冷えた身体がぶるりと震えた。 椅子にかけてあったタオルを手に取る折、机に立てかけてある写真に視線を落とす。 少しふるぼけた、一枚の写真。 写っているのは豊かな髭の老人。 ベネットは軽く髪の水気を拭うとタオルを首にかけ、写真立てを手に取った。]
…さっきね、初めて間近でシルヴァーナ様を見たよ。 遠から見ていても綺麗な方だからね。 近くで見るとさぞ美しいんだろうなって思ってたけど、…本当にとても美しかった。
[見えたのは、一瞬の事だったけど、それでもしっかりと目に焼き付けた。 その姿を思い返しながら、写真へと語りかける。 ベネットが初めてこの写真を手にしたのは数ヶ月前の事。 そう、丁度この城へと仕えた頃。
そしてベネットがこの写真の老人と出会ったのは、もっと前の話になる。]
(148) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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僕、頑張るから。 …今は怒られてばかりのどうしようもない庭師だけど。 早く認められて、越えてみせるから。
叶えられなかった夢も、僕が絶対叶えるから。
…―――義父さん。
[目を伏せて思うのは、在りし日の姿。 写真の老人は、ウォーレン=ファトマ。 庭師の家系であるファトマ家の当主であり、かつては腕のいい宮廷庭師でもあった。 現在の庭園の基礎を作った庭師のうちの一人だが、作業中の事故により若くして引退。 輝かしい表舞台に立つ事は無く、その名は知る人ぞ知る名となってしまった。 古株の使用人か、よっぽど熟知しているものでもなければファトマと聞いてすぐにピンとは来ないほどに。 それもそうだろう。 ウォーレンはベネットよりふたまわり以上も歳が離れており、父と子と言うよりは祖父と孫という歳の差。 ウォーレンが仕えていたのは40年以上も前の話だった。]
(149) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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――――ドンドンドン!
[急に鳴り響く乱暴な音に、ベネットはびくりと肩を揺らした。 何事かと瞬きながら、ドアに向かって声を飛ばす。]
ど、どなたですか?
『ベネディクト=ファトマだな。 少し聞きたい事がある。ここを開けなさい。』
…へっ? 話って…。 あ、ちょっ、ちょっと、お待ち下さいね?!
[上半身が裸である事を思い出すと、慌てて着替えを済ませた。 咄嗟に手に取ったのは、薄い若草色のシャツ。 椅子に躓いてがたんごとんと騒々しい音をたてながら、なんとかドアを開ける。 ドアの向こうに居たのは、ガタイの良い男が二人。]
(150) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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…お待たせ、しました。 何の、御用ですか?
[その風貌に押されながらも、用件を問う。 男たちは”不審な人物を見た”との声から調査を行っていると言った。 ぎくりとして、背中につめたいものが奔る。 更に続けて不審人物の目撃や雨が降り始めてから何処で何をしていたかと男はベネットに問うた。]
不審人物は、見てないです。 雨が降り始めた頃は、えっと…果樹園で仕事をしていました。 木の補強をするようにとの事でしたので…。
[それから?と男は話を促す。]
そ、それから…雨が酷かったので雨宿りを少ししまして…。 濡れないように建物の屋根の下を通って庭園まで迂回して戻ろうとしたんですが、ずぶ濡れになってしまったので自室に戻って着替えていた所です。
(151) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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『その間、誰かに会ったりは?』
いっ、いえ、誰とも…会ってません。
[目が少しばかり泳ぐ。 さすがに王女と客人を出歯亀していました等と口が裂けても言えない。
男はベネットをじろりと見た後、部屋の中をじろじろと見回した。 脚立とロープ、机の上の腰袋から覗く鋏、そしてその下にある洗い物籠へ目を留めると、もう一人の男へと耳打ちする。 耳打ちされた男はひとつ頷いて、その場を立ち去った。]
(152) 2012/01/13(Fri) 02時半頃
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『…もう少し詳しく話を聞きたいのだが、場所を移しても?』
場所を、ですか…? わかりました。
[言われるが侭に男の後へと続く。 城内の廊下は、いつもよりざわついていて。 ベネットは本当に不審者が出たのか、なんて考えていた。]
(153) 2012/01/13(Fri) 03時頃
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[やがてハンスの元に、一人の男がやってくるだろう。 それはベネットの部屋から先に立ち去った男。 男は聴取した情報をハンスへと伝える。 警備の状態であったり、不審人物の言動とその周辺の情報を。
それから少し遅れて、もう一人の男がベネットと共にハンスの元を訪れる。 ベネットの先を歩く男は、ハンスを見るなりこう言った。**]
『不審な者を、連れて参りました。』
(154) 2012/01/13(Fri) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 03時頃
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― 応接間 ―
[連れて来られた先は、応接間。 新米の庭師が何故こんなところへ? ベネットは小首を傾げたが、扉の奥、ハンスの肩越しにミッシェルの姿をみとめると、ベネットは反射的に俯いた。 緩み始めていた気が一気に張り詰め、心臓の鼓動が早まる。 まだお茶会の途中だったのだろうか。 そこに誰が居たのか、ベネットにはよくわからない。 あまりにも眩しい世界に、ただ、圧倒されるばかりで顔などよく見れなかった。
しかし、地面を見ていたのはほんの僅かの間。]
―――っは、…?
[男が告げた言葉に、ベネットは一呼吸遅れて顔を上げた。 ひゅっと喉が鳴って、間抜けな声が漏れる。 そして、目をまあるくして、瞬きを繰り返す。 てっきり事情聴取を受けるものだとばかり思っていて。 ”不審人物”として此処に連れてこられているとは思っていなかった。]
(178) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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えっ、…あ、…あのっ
[ミッシェルが話を、と言えどベネットは巧く言葉を紡げない。 思考が全くついてきていなくて、頭の中は真っ白。 その顔には正しく困惑の色でいっぱいだった。 だが、それだけでは終わらなかった。]
……っ、?!
[背後よりかかった声に振り返ると、思わず腰を抜かしそうになった。 後方に居たのは、姉王女と妹王女の世話係。 まさか双子の王女に挟まれる日が来るとは夢にも思っていなかった。 こんな形でなければ感動に震える事も出来たのだろうけど、今はそんな事を考える余裕が全くない。 目の前で交わされている言葉は最早ただの音でしかなかったが。]
あっ、…は、はい! に、にに、庭師の、ベネットと…申し、ます…
[シルヴァーナの声の先が此方に向くとベネットはハッとして、声を絞り出して必死に名を名乗った。 それに次いでベネットを連れてきた男が”不審人物”について述べる。]
(182) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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『ベネディクト=ファトマは確かに庭師であり、果樹園の仕事を任されていたようですが、雨が降って間もない頃に果樹園を離れていたようです。
雨が降り出した為、作業を中断するよう他の庭師が果樹園を訪れたところ、彼の姿はそこになかったとの証言があります。
それから彼は庭園には戻らず、自室へ戻っております。 人目を忍ぶように周りを気にしながら歩く彼の姿を2階から目撃したという証言も出ております。
あと、部屋には脚立とロープ、汚れた衣服、そして鋏があった事を我々が目撃しました。 また、尋ねた折には狼狽した様子で挙動が怪しかった為連行した次第です。』
(186) 2012/01/13(Fri) 22時頃
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そ、れは…!
[誤解だ、とベネットは口を挟みたかったが、それは憚られる。 あの時自分が何処で何をしていたのか、正直に話すのか? 今、この場所で? 何が最善かの判断が出来ないまま、ベネットはただ呆然としていた。]
(189) 2012/01/13(Fri) 22時半頃
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[報告を終えた男は、先に王女の命で更なる調査に向かった男の後を追う。 残されたベネットは入り口の傍らに立ち尽くしたままだったが、応接間から辛そうな声が聞こえればそちらに目を向けた。]
あ……。
[そこに居たのは、ミッシェル王女以外に、3人の男。 一人は街で会った青年。一人は廊下で見かけた青年。もう一人は、何処かで見た事があるような気がした。 辛そうな表情をしているのは、街で会った金の髪の青年。 まさかこんな所で再会して、まさかこんな場面を見られるなんて。 呆然としていた表情が、曇る。 そして、思わぬ問いかけ>>190に、ベネットは固まった。]
なっ…、なん、の…事か、私には…。
[上ずったか細い声でそれだけ返すのがやっと。 本音を言えば、此処で全て吐露したかった。 だが、吐き出せば最後。 シラを切り通せる確立は万に一つだろうけれど。 それでも賭けてみずにはいられなかった。]
(198) 2012/01/13(Fri) 23時頃
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…、事実…です。
[シメオンの問い>>196には、ぐっと詰まった後肯定し、静かに頷く。 少しばかり戻ってきた思考、ベネットは言葉を続ける。]
私は、果樹園で木の補強を行い、それから雨宿りをし、屋根の下を通る為に迂回して庭園へ戻ろうとしました。 その途中で、…じ、自室の前を通ったので……服を、着替えに戻りました。
[嘘は言ってないが、真実もひとつ飛ばした。 そして、天鵞絨の髪の青年とのやりとりをシルヴァーナが何の話かと聞けば、ベネットは狼狽し。]
さっ、…さあ……。
[と、引き攣った笑いを返した。]
(204) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/01/13(Fri) 23時半頃
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………。
[完全に、”猫”が猫ではないとばれている。>>203 今日は何度背中につめたいものを感じれば良いのだろうか。 ただ、幸運だったのは公開処刑を免れた事。 ベネットは心の中で安堵の溜息を吐いた。]
あ、…の………
[応接間を出る、金の髪の青年>>206に咄嗟に声をかけようとしたが、その表情に言葉尻は消えて。 何も言えないまま、その後姿を見送った。 お大事にと声をかける事も出来なければ、ベネットは彼の名前すらも知らなかった。]
(210) 2012/01/13(Fri) 23時半頃
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…私は、その…一体どうすれば…。 もう、持ち場へ戻っても宜しいのでしょうか…?
[シルヴァーナの視線を感じれば、俯きがちに問う。 それから、ふと。 茶会の席も和やかな雰囲気では無い事に気付く。 王女が心を痛めている、と。確かにそう聞こえた。
そもそも、何故自分が不審者として問い詰められたのか。 怪しい行動を取ったのは事実だが、城がざわつくような事ではない。 城で一体何が起きたというのだろう。 動き出した思考は、疑問を生んでいた。]
(215) 2012/01/14(Sat) 00時頃
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