180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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そう。
[瞬間――それだけで異形を退けるだけの圧を持つ殺気>>1:366が、爆発的に膨れ上がった。]
良かったわねお父さん。 貴方が死ねば、保険金で家族サービスできるわよ。
┝┛┿┨╋┓┿┨ ℃h殺刑
[パチン、と指を鳴らす。 クリスの周囲の床が変形し、無数の棘となって襲いかかった。]
[ここは帝舎斉花の世界。形も現象も、思うがまま。]
(140) 2014/06/09(Mon) 22時頃
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― セイカノセカイ>>142 ―
……あら。
[一瞬で仕留めるつもりだったが、凌がれた。]
聖痕(それ)に選ばれるだけあって、ただではいかないみたいね。
[とは言え、自分のフィールド。 「今ある」扉も、自分が背にしている一つだけ。 己の優位は揺らがないと確信している。]
んー……そうね。 じゃあ、玄関先に首でも置いておく? それくらいなら、責任持ってやっといても良いよ? ――その左手を貰った後で。
(148) 2014/06/09(Mon) 22時半頃
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――、ッ!!
[迫る刃>>145、光源に乏しい世界と言う事も有って闇色のそれは目で捉えにくい。]
╂┓╂┫┰┥ $lの壁
[周囲に居たこの世界の住人>>1:378が5人、俊敏な動きで斉花の前に立ち塞がり、代わりに刃を受けた。]
――……小技が得意そうね?
┗┫┿┨┯┛┻┛┿┥ $lの波
[貌の無い住人が20人、クリスへと向けて突き進む。]
(149) 2014/06/09(Mon) 22時半頃
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― セイカノセカイ>>151 ―
だいじょうぶ。だいじょうぶよ。 私、呪いとかそういうの信じてないから。
[クリスが放った狂気呼ぶ月<<コール・ルナティック>>の闇に包まれた住人達の動きが停止する。]
――あぁん、もう。
[その住人達に感情があるのか否か、世界-ハコニワ-の主である斉花にも知る由は無い。 少なくとも、コミュニケーションを取れたことは一度も無かった。 だが、何らかの影響がそうさせたのか、住人達はぐずぐずと崩れて床に消えて行った。]
(160) 2014/06/09(Mon) 23時頃
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――…手フェチとかやめてよね。 中年の手を蒐集する趣味とかないわ。 やるならせめてイケメンの手を選りすぐるに決まってるでしょう。
[眉を寄せた。冗談じゃない、と言いたげに。]
……やっぱり気付いてなかったんだ。 貴方のそれね、結構すごい物なのよ。
[「それ」――掌の紋様を指して、]
形としては、貴方の過去に関係のある何か…なのかしら? 多分、貴方の過去とか意志とか、抱えた何かの克服とか。 そういうのに応じて発現したんだと思うけど。
このFES-ゲーム-における役目としては、《銀の門》に至るための《鍵》を正しく使う《資格》とでも言えば良いのかしらね。 まあ、実は《銀の門》の主から認められさえすれば「それ」じゃなくても良いんだけど……
[その「認められる」のが、本来は生半な事ではいかない筈なのだ。]
(161) 2014/06/09(Mon) 23時頃
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― セイカノセカイ>>164 ―
……私は、「この世界」を「救い直し」たい。 救い直して…二度と壊れたりしない、安定した世界にする。それだけよ。
[「奇妙な世界」とクリスが言った>>116この箱庭は、「救えなかった世界」の成れの果てだ。]
――…たとえ、隣り合う《√》を犠牲にしても。 ――…たとえ、他の全ての世界を犠牲にしても。 私はこの世界を生き返らせる――ッ!!
[その言葉の意味は、クリスに解る物でもなかっただろうが。 斉花の意志に呼応するように、世界-ハコニワ-の全体が一度、蠢いた。]
(183) 2014/06/09(Mon) 23時頃
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┷┓┯┨┠┫┿┛ ¥e殺刑
[帝舎斉花の世界――その全方位から、力場の弾丸がクリスへと向けて発射される!!]
……さあ? わからないけど試してみる価値はあるんじゃないかしら?
[問いへの答えは、あっさりとしたもの。]
(184) 2014/06/09(Mon) 23時頃
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レティーシャは、オスカーは後で《必殺-カナラズコロス-》 もちろん忘れていない。
2014/06/09(Mon) 23時半頃
レティーシャは、クリストファーが弾丸を防ぐのを見届ける。>>197 だが、それは次の一撃のための囮だ。
2014/06/10(Tue) 00時頃
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┠┥┰┓┗┨┯┫┣┨┿┛╂┓┿┛ $テ呀蛇伏(※1)
――は、 ッ
[クリス>>187の言葉を、嘲笑う。]
[※1: 牙持つ蛇は、静かに伏して好機を待つ。 転じて、決して隙を逃さないという意味。斉花の造語。]
(213) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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┷┨┯┫┯┛━┫┝┨━┓╂┥┯┥ $ッ下寡秀(※2)
――誰が同情して欲しいなんて言った?
[その手には、煌びやかな装飾の剣が握られている。]
[※2: 美しき星空の下、華美な飾りなど不要。 転じて、洗練された物はそれだけで美しい。斉花の造語。]
(215) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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┿┛┻┥┯┥━┫╂┫┏┓┿┨┯┥ $ャ果終落(※3)
――救えなかった罪も。滅ぼす罪も。
[それは、金炎爆ぜる幻想ノ刃《パンタシア》を模した刃。]
[※3: 完全に熟した果実は最後には落ちる。 転じて、それまでの蓄積が放たれる様。斉花の造語。]
(216) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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┯┓┝┓┰┓┝┓┠┨┗┛┯┓┗┥ $ェ歌天響(※4)
――私以外に背負わせてなんてやるもんか!!!
[かつての《相棒》、勇者の剣の形を具象化した物だ。]
[※4: 勇ましい歌は天運をも揺り動かす。 転じて、その勇気が因果律に干渉する事。斉花の造語。]
(217) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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┿┥┗┨┠┓┰┛┷┫╂┛┰┓┣┓ $ケ火必焼(※5)
――終焉の果てに残る全部の罪を、私が貫き通してやる!!
[高く掲げられた剣に、聖なる金色の焔が渦巻く。]
[※5: 聖なる炎は悉くを焼き尽くす。 そこに慈悲などあるはずもなし。斉花の造語。]
(219) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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┏┓┝┨┯┛┝┛┿┨┝┫┰┫┿┛ $ト花必殺(※6)
――ッ、 食らいなさい ……!!
[かつての勇者、その渾身の一撃が振り下ろされる――!!]
[※6: 帝舎斉花の必殺技。 それ以外の意味などあるはずもなし。そして――]
(220) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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["必ず殺す技"――人はそれを、"必殺技"と呼ぶ。]
……矯正視力1.0 まるっと全部、必殺圏内よ。
(221) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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《 HOLY BLAZE - セイカブレイク -》
[それはかつて、《一等恒星クラリッサ》さえも退けた一撃]
[完全な威力を発揮するには現時点で全条件が整っていないが]
[勇者が必ず殺すと定めて放つ一撃>>171だ。]
(222) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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[箱庭-セイカノセカイ-を、金色が埋め尽くした。]
(223) 2014/06/10(Tue) 00時頃
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― セイカノセカイ ―
――……
[世界を満たした金色が晴れ、また主一人となった箱庭は静寂に包まれる。]
……言われなくても。 言われるまでも無く、わかってんのよ。 滑稽だってことくらい。
[「悲劇の英雄気取り」――クリスが、遺した言葉>>236は斉花の胸を刺していた。]
でも…でもさ。 もう、私以外に背負える人だって…残っていないんだから。
[口をついて漏れる言葉も、きっと言い訳にしかならないのだろう。]
(274) 2014/06/10(Tue) 01時頃
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[彼の、最期の呪い>>242は確かに届いていた。 臍の上あたり、冷ややかな物を感じて制服を捲れば、歯車状の紋様が黒く浮かび上がっている。 けれど、それ以上に――…]
――――………
[自分の悲劇気取りのために、人をこの手にかけた。 自分はもう引き返せない所まで狂ってしまったという自覚。]
[それは、かつて世界を守るために敢えて冷酷な判断を下した時等とは、また別種の感慨だった。]
(275) 2014/06/10(Tue) 01時頃
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[全ての力を発揮する条件が揃っていなかったためか。 それとも、斉花の目的が「左手を得る事」にあったための加減か。 必殺の一撃を受けながら、クリスの身体は奇跡的に原型を留めていた。 しかし、そこに繋がっているはずの左腕は無い。 故に、この戦いで得られたものは何も無く、むしろ、残り少ないこの世界の火-コア-を無駄に浪費しただけだった。]
……ますますもってサイテー、サイテーな気分だわ。 だから私、教師って人種が嫌いなのよ。嫌いだわ。
[クリスの身体から目を逸らす。生死の確認はしなかった。]
……全部終わって、貴方の世界が残っている事があれば、
[そして、自分が生き残っていれば、]
――……届けてやるわ。
[保険>>151は、有効なのだろう。 そのような《√》が存在し得ない事は頭の片隅で理解しながら。]
(276) 2014/06/10(Tue) 01時頃
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― → 食堂 ―
[激戦、そして必殺技の行使による肉体疲労の回復。 己の意志を貫き通すために他を犠牲にした精神的摩耗の治癒。 《資格》有する手が喪われた事によって方針転向に向けた気分転換。
それら全てを満たすために訪れたのは、館の食堂だった。 自分の箱庭は、休むには全く適していない。 しかも今はクリスの身が安置されている。>>276]
……あら。ごきげんよう。
[そこには先客の姿。>>288]
(296) 2014/06/10(Tue) 01時半頃
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― 食堂>>298 ―
[きな臭いを通り越して人を一人殺してきた身なのだがわざわざ口にする事でもなく。]
ええ……ちょっとね。ちょっと、疲れたわ。
[椅子の一つに、どっかりと座り込む。]
……わかる? そんなに顔色悪いかしら。 それはそれで、何か悔しい気分になるわ。
[眼鏡を外し、両手で顔を覆ってマッサージのように揉み解す。]
(303) 2014/06/10(Tue) 01時半頃
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― 食堂>>308 ―
――…そう。 そうね。疲れた。疲れたわ。 パフォーマンスはかなり落ちてる気がするわね。
[サイラスと別れた後、カリュクスを刺したのだったか。 あれを境に色々と崩れている自覚はあるのだが。]
…うん?
[「ねえ」、と誰に呼びかけたのだろうと疑問だったが、]
(312) 2014/06/10(Tue) 02時頃
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――…ルーカス。
[この館に来て、給仕の少女を覗けば最初に出会った人物?だ。 その場には《悪意》もいたな、と思い出しながら。]
――…迂遠な言い回しの意味を一々辿れるほど頭回っていないのだけれど。 私にとっての赤の女王は誰なのかしらね?
[礼も言わずにティーカップを取り、紅茶を口にする。]
(314) 2014/06/10(Tue) 02時頃
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[サイラスがルーカスの事を「黄金《きん》色の」と呼ぶのに、成程ね、と頷く。]
やっとピンと来たわ。螺旋階段か。
[守ろうとした世界が今まさに滅びようとしていた刻、斉花が最後に縋りたいと思った物が3つある。]
極彩色のカテドラル。 黄金の螺旋階段。 そして――…銀の門。
カテドラルはどう足掻いても条件を満たせないし、私は貴方とコンタクトを取る術を持っていなかった。 ……私が辿り着ける可能性があるとすればそれこそ《門》だけだったわね。 それすらも今になってようやく微かに見えてきた程度だけれど。
(328) 2014/06/10(Tue) 02時半頃
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― 食堂>>@21 ―
ちッ… 識った風なクチを……と、言いたい所だけど。 識っているんでしょうね貴方は…… 色々莫迦らしくなってくるわ。馬鹿正直に人間やってるのがさ。
[はァ、と溜息が零れた。]
ええ、そうね……わかってる。わかってんのよ。 絆とも言うべき、このくっだらない運命が付き纏ってるんだって。 私の目指す《√-サキ-》には、それが立ち塞がるんでしょうね。
[憂鬱な気持ちで紅茶を飲み下した。]
(330) 2014/06/10(Tue) 02時半頃
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求めなかったらこんなに疲れる事も無かったでしょうね。
[癒しの効果持つ紅茶が身に沁みる。]
君"も"? ああ、やっぱり他にも居るんだ?
まあ、Fatal End of Saga(絶対たる終焉)の事だけなら、館に呼ばれた面子がおかしい――というか、そもそも私なんかは呼ばれもしなかったでしょうけど。
(335) 2014/06/10(Tue) 03時頃
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― 食堂>>@22 ―
途方に暮れてるところよ。
[見つかるも何も、《資格》持つ手を一つ葬ってきたところだ。 状況としては悪化していると言えよう。]
(338) 2014/06/10(Tue) 03時頃
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― 食堂>>@23 ―
貴方の制約《ルール》とやら、詳しく知りようも無いけどたぶん貴方以外の人にとってはもっと面倒だからね?
[それと、全然関係無いが、その美貌で頬杖を付きながら見つめてくるのはやめて欲しい。 年頃の女の子として普通に照れずにはいられない。]
――…当たり前。当たり前にすぎるわ。 何を棄てても、何を差し置いても貫き通す。 その私の規律《ルール》が破られる刻は、私が死ぬ刻よ。
(342) 2014/06/10(Tue) 03時頃
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― 食堂 ―
――……ふぁ。
[欠伸が出た。今は休むべき時>>308、そういう事なのだろう。]
……眠くなってきちゃった。
[会話中に失礼かな、等と気にする神経は無い。 椅子に座ったまま、瞼を閉ざす。 サイラス、そしてルーカスとの会話で、幾らか気分は落ち着いていた。 先程自分の世界-ハコニワ-で為した事を思えば、それで落ち着ける時点で人として狂っていると言わざるを得ないのだろうが――…]
――…すぅ
[無防備に眠るその寝顔は、変哲も無い少女のあどけないそれだった。**]
(344) 2014/06/10(Tue) 03時半頃
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― 次回予告 ―
[散り逝く命は生者に何を遺し]
[消え逝く魂は何を為したか]
[今はまだ、その答えが視えずとも――]
[さあ、運命を奏でよう]
【 Episode: 3 / 欠片 】
[終焉の終演、未だ遠く]
(345) 2014/06/10(Tue) 04時頃
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