147 書架の鳥籠
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[魔女狩りがなされるのをグロリアは見届ける。 断たれるはかなしい連鎖の鎖。
砕け散る大時計が奏でるさいごの音色。 それは綺麗なものとは思えなかったが 終幕を告げるには相応しい音のようにも思えた。
満ちる白に目が眩む。 あたたかな光に包まれるような、そんな気さえする。
獣を行使し不協和音の眠らされたあの時とは違う。
――今、意識途切れる事に不安はなかった]
(26) helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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[書見台の上に置かれた本が映し出す幻影。 鳥籠の中の金糸雀は囀らない。 役目を終えた金糸雀を囲う檻がさらさらと灰に還る。
きっと金糸雀をみるのもこれでさいご。 夢の中の世界でグロリアはそれを悟った。
金糸雀は小首を傾げる。 愛らしいその姿にふっと緩んだグロリアの眸に 金糸雀のまなざしが一瞬交わり、広がる双翼。
飛び立つ金糸雀の姿は雲無き蒼天へと消えた]
(27) helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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[主を失いし書架の奥。 希望を探したその場所でグロリアは目覚める。
黒のドレスの袖の先に伸びる白い腕。 床へと投げられた手の、指先がぴくと震える。 身を起こし、上下する胸元にその手を宛がえば白のレースの感触。 慣れたはずのコルセットと首元のチョーカーが グロリアに少しだけ息苦しさを感じさせた。 きちりと編み込まれた金糸雀の髪がふわりとほどけて 背と肩にさらさらと流れおちる。
長い夢でもみていたかのような感覚。 否、もしかするとこれは夢の続きかもしれない。 そんな思いで見上げた書架。 其処が最期の思い出の場所と、知る]
(28) helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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――魔女の呪いを受けた。
[確かめるようにグロリアは呟く。 それをかなしいと思ってしまうのは志半ばであったから。 のこしてゆきたくないひとたちがいたから。 ズキズキと痛む胸を押さえ柳眉を寄せる]
知ってる。 ちゃんと、覚えているわ。
[呪いを受けて器は失われた。 魂のみの存在となったことを己に言い聞かせる。 淡い期待を抱いて、砕かれて、傷つかぬ為の自己防衛]
嗚呼、なのに――…
[どうしてこんなにも痛いのだろう、と。 その言葉は心の中で続く]
(29) helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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[書架を高く感じるのは座り込んだままの姿勢であるから。 曲げた脚の内側と臀部からは床の冷たさを感じる。 その冷気に思い出したように痛むのは傷痕残る左脚。 そっとさする姿は寒さをしのぐ仕草に似る。 ふとその手元に視線を落として、戦友を得た切欠を、思う]
――――。
[だから、名を呼ぶ声を聴いた時、幻聴と認識した。 そう思いながらも心が揺れる。 動揺するように瞠られた眸は彷徨い]
……、っ。
[声する方へと顔を向ければ書架の影から現れる姿。 躊躇うように息のむ音が小さく鳴る]
(30) helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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ルーカス。
[呼び返すのは戦友として並び立ったそのひとの名。 一瞬泣き出しそうに歪む表情。
両手を広げて駆け寄りたいと思うけれど そうしてしまえば虚勢はることさえ叶わなくなるから――
ややしてそのくちびるは柔らかな弧を描く]
無事、なしとげたのよね。 ――…ありがとう。
[ねぎらいの響きを伴い感謝の言葉を綴り形よく微笑んでみせた*]
(31) helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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良家の娘 グロリアは、メモを貼った。
helmut 2013/10/10(Thu) 18時頃
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―書架の中>>51>>52>>53―
[時が動き出したのは吐息とともに。 ルーカスの顔に浮かんだのは驚きとは違う表情。 今身に纏うドレスを仕立てた際に弟が似た表情を浮かべて 「似合う」と手放しで褒めてくれたのを思えば それは“悪くない”ものなのだろう。 おろとする気配を感じれば申し訳ないような心地がした]
ええ、終わって、……良かった。
[ルーカスの言葉に頷いて答えれば いつのまにか視線の高さと距離は近くある。 まあるく見開かれた眸の中には柔い眼差しの彼が映りこんだ]
(60) helmut 2013/10/11(Fri) 00時半頃
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[下ろされていた両の手に伝うぬくもり]
――――……。
[あたたかい手、と同じ事を思いながら零した息は深く]
私に、守れたのかしら。 嗚呼、守れたのなら、……うれしい。
[願いが形になったのだと思っていたから 思わず問い返し、それからルーカスの言葉を受け止める。 痛みとは別にじんと胸に響くような感覚。 腕開くかたちは望みながらも止めたかたちと酷似する。 気付けば距離は埋まりルーカスの腕に包まれていた。 とくり、と布越しに感じるのは彼の鼓動]
……生きてる。
[鸚鵡返しのような呟きには安堵が滲む]
(61) helmut 2013/10/11(Fri) 00時半頃
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[グロリアは腰を浮かしてルーカスの脇腹へと手をまわす。 その肩口へと細い顎が宛てがい返す抱擁]
生きていてくれて、よかった。 無事で、……よかった。
[ルーカスの生を心から喜ぶ囁きが落ちる]
神様は、いたのね。 さいごの願いを叶えて貰ったのだから ――…お礼をしなきゃいけないわ。
[軽い口調で織り込む真実。 今ある奇跡に感謝しながらそれに浸るように目を伏せた*]
(62) helmut 2013/10/11(Fri) 00時半頃
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良家の娘 グロリアは、メモを貼った。
helmut 2013/10/11(Fri) 00時半頃
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―書架の中>>71>>72>>73―
[ルーカスの言葉とぬくもりがじわと沁む。 その生を実感し嬉しく思いながら 奇跡が終われば戦友と並び立つ事が出来ない寂しさを抱く。 本が身を横たえる音に、そっと開かれる双眸が彼の上着を映した]
……誰かに、撫でて貰うなんて久しぶりよ。
[髪を滑る手の感触に小さな笑み声が漏れる。 彼にそうしてもらうのもきっとこれがさいごだろう。 泡沫の夢がさめた先を思い胸が締め付けられた。 問い掛ける声が耳朶に響けば再び伏せた睫毛がピクと跳ねる。 ルーカスの背へとまわる指先が迷うように上着に絡んだ]
(74) helmut 2013/10/11(Fri) 03時頃
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お礼をしたい、けれど…… きっと会う事も叶わないから。 ――…感謝を、遠くから、伝え続けるの。
[カトリーナの厭うた人殺しの罪をグロリアは負う。 神の御下にゆけるはずがない。 その覚悟もしていたはずなのに、囁く声は微かに震えた]
それで、ゆるしてくれるかしら。
[髪を梳く彼の手指の優しさに涙腺が緩むを感じる。 ルーカスの腕の中にある女の肩は小さく震え 頬にはあたたかな雫が伝い落ちてしまう]
(75) helmut 2013/10/11(Fri) 03時頃
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[ぽつと始まるたとえ話。 もうひとつも、と、その言葉は眠り姫と繋がるけれど ルーカスのいう魔法が何であるかはグロリアには想像出来ない]
――…奇跡は一つで十分。 魔法は、もう、いいの。 魔法で願いが叶ったとしても それが本当にしあわせかどうか、 ……私には、わからなくなってしまったから。
[ホリーがグロリアを想い託したもの。 彼女が自身を傷つけ為したと知れば心を痛め 彼女の身を案じるのだろうけれど。 人事を尽くして天命を待つより他はないと考えていた*]
(76) helmut 2013/10/11(Fri) 03時頃
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良家の娘 グロリアは、メモを貼った。
helmut 2013/10/11(Fri) 03時頃
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―書架の中>>97>>98―
[役得の言葉にグロリアは微かな笑み声を漏らす。 ルーカスの笑う気配を耳朶に感じながら このまま消えてしまえれば良いとさえ思うけれど グロリアにはそれが出来ようはずもない]
――私の役得でもあるわ。
[奇跡の一時に良い思い出まで作る事が出来た。 背にある手に慰められるように 困るという彼の声を聞きながら肩口に顔を埋める。 涙が移り上着の色を僅かに深い色に変えた]
…………。
[抱く力が一層増せば、背にまわした手が 弱音吐かぬかわり、縋るように上着を握る]
(104) helmut 2013/10/12(Sat) 00時頃
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[語られる言葉はグロリアの望まぬもの。 肩に預けた顔を軽く浮かし首を横に振った。 一度だけ、すん、と鼻を鳴らす音がして]
同じじゃないわ。
[はっきりとした口調でそう告げる。 もう声に涙の色は滲まない。 篭る力が抜けるのを合図にすると手は解けて 寄せた身体を離し、対面の形となる]
私が先にいってあなたの分まで償えばいい。 ――…だから、その償いが終わるまで来てはだめよ。
[にっこりと形よく笑みを浮かべた]
(105) helmut 2013/10/12(Sat) 00時頃
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[グロリアが辿ろうとするその道は暗い場所にあろうとも ずっと進んだ先には仄かな灯火があるかもしれない。
だから――]
私のゆく先は、明るい。 戦友のあなたが願ってくれるのだもの。
ね、ルーカス。
[名を紡いで、そうでしょう、と尋ねるように首を傾いだ]
(106) helmut 2013/10/12(Sat) 00時頃
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良家の娘 グロリアは、メモを貼った。
helmut 2013/10/12(Sat) 00時頃
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[夢の中の金糸雀のように空に飛び立てられぬのは 翼がないからではなく罪を重ねたから。 始まりを思えばグロリアにとってその結末は因果応報。
降りた幕の向こうにある魔法。
それが終いを告げれば、奇跡も終わる。 仮初の姿も砂の細工のようにさらと崩れ去り 床に残るは首元を飾った真紅の薔薇一輪**]
(109) helmut 2013/10/12(Sat) 00時頃
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良家の娘 グロリアは、メモを貼った。
helmut 2013/10/12(Sat) 00時頃
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