75 サプリカント王国の双子
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シメオンは、まだ仕事中ですか…
[扉を開いて早々、少し残念そうな顔を見て取った使用人は、彼でなくてすみませんねと苦笑した。 内心の苦い舌打ちを隠した苦笑はしかし、"宰相となるべき王女"の目を誤魔化せはしない。 シメオンの出自をよく思わない者があることは知っていたが、そういう者が自分の警護に当たるというのは。指揮系統も混乱しているらしい。
冷ややかな目で見てやれば、使用人も背を正す。 自分が誰からも認められる宰相になれば、こんなこともなくなるのだろうか。]
[自分がいなければ、彼はそんな目で見られながら働く必要がなくなるのだろうか。]
[馬鹿な考えを振り払うように頭を振る。 伝えた時間より早めに到着した客室で、ゆっくりと客人を待った。]
(14) 2012/01/16(Mon) 21時頃
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―客室―
エゼルレッドさん… お待ちしておりました。 おかけくださいな。
[金髪の客人を迎えればソファを指し示し、自分も向かい側に座る。 緊張を表に出さぬよう、微笑んで]
それで。お話とは?
[近くには、それなりに長く仕えてはいるが、当然過去のことなどしらぬ使用人の姿。 客人とはいえ容疑者との対話は、警戒に値する。 ディーンが女王や庭師を殺害するとも思いづらい今、過去のことが話題になるなら、その使用人は邪魔でしか無いのだが。]
(15) 2012/01/16(Mon) 21時半頃
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―自室―
……そうですね。
その方が安心です。
[部屋の奥へ進む様子、椅子にかけるのかと思えば、
そう訝しむでもなく。
それが、命取り。
伸びる手は花弁に向かうものだとばかり。
木槌に触れる様子は、身体の影になって見えず。]
――……っ!!?
[振りかぶるのにとっさに反応出来なかった。
そも、体格に反して争い事に慣れてるでもない。
頭蓋に、衝撃。
鈍い音は、耳の奥深くから鳴る気がした。]
っ ぅ。
シメオン、 ――……っ!
[当たり所が良かったか、ぐらりと歪む視界。
がくりと膝をついた。
低く、呻く。
焦点合わぬ眼、それでも続く言葉と笑みに、
睨むよう、咎めるように金に向けて。
相手が愉悦を感じている等知らぬこと。]
[その木槌奪いとろうとするけれど、
歪んだ視界では狙いすらつけられない。]
……っ ぐ ぅ
[手は宙を切り、二度三度と打ち付けられる衝撃に
身体は地面へ倒れこむ。
がり、と床に爪立てて起き上がろうとするけれど。
到底叶わず仰向けにされれば、
眼の前映るのは刃の長い、鋏。]
な に、 …… っ、
あ゛……――!!
[焼けつくような痛み。目を限界にまで見開いた。
叫びに近い声が上がろうとするも、喉を裂かれ阻まれて。
刃が食い込む度、痛みにびくりと痙攣する。
動く腕、縛ろうと裂かれる、王女のストール。
無残になるのを横目で見るも防ぐこともできなくて。]
[木槌を、指を。
取り上げられれば朦朧とした頭、
何を意図しているかもわからずに。]
――……、 〜〜っっ!!!!!??
[けれど、台となる身体と指に奔る衝撃。
次いで、まるでそこにも心臓ができたかのような、
どくどくと大きく脈打つ痛み。]
(指、を、――……)
[潰されては。
もう、似合いの花飾り作ることも、できない。
化粧を美しく施す事も。
そこまで脳裏に過ぎれば、背に奔るのはもう恐怖に近い。]
……―― っゃ、 め ……!!
[制止の声など、まともに紡げやしない。
ごぶ、と喉から、口から血を吐いていけば
声帯はその機能を失っていく。
指を潰される度痛みと苦痛に晒され、
全身どくどくと脈打ち、痙攣し。
目端を濡らすのは、痛みに自然浮かんだ涙。
全ての指があらぬ方向に曲がるその時には、
既に意識は霞がかった霧の、遠く、とおく向こう。]
[シメオンの、名を呼ぶ声、、あげる叫び。
それは、ふつりと途切れた意識には届かずに。
床に伏し、薄く開いた奥のオリーブは生気なく。
ただ、弱く打つ心臓がひとつ、抗議するようにどくり、と。**]
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[>>22彼はまた、緊張してしまっているだろうか。 はい、と続きを促して。]
…… 素敵なこと、だと思います。
[唐突な質問に、瞬き数度。 言われて、意図を探るように記憶を掘り起こし。 そうして、幼い約束のようなものを思い出した。 「ありがとう 楽しみにしてるわ」なんて、よくわからないままに答えた、ような、曖昧な記憶。
過去の思い出から、揺さぶろうというのか。 バレないよう、と気を張りながら、バレてなにが悪いのだと囁く声。 微笑は感情を濁す。]
姉様に贈り物でしたら、…そうですね。 ペリドットは、ネックレスをお持ちでしたけど、合わせた指輪はお持ちではなかったと思いますが…
(26) 2012/01/16(Mon) 23時半頃
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[>>27うろたえるさまを見れば、やはり目的は姉へのことではないとわかる。 険しい表情から押し出された次の問は予想外で]
…… そうです、が。 童話ですか…?
[「王女は、王都生まれの王都育ち」設定通りの答えを返して、]
…… 訪れた鳥が、林檎を咥えて、海へ連れて行ってくれましたね。 その林檎の種が流されて、川べりに樹を生やして… 海を知らない林檎たちに、海を話してあげるんでしたか。
[思い出しながら、ぽつぽつと語る。 王女となってからは、聞く機会もなかったお話。 懐かしさに目を細めながら。]
…… もう、暫く聞いていませんね。 この話が、なにか?
(31) 2012/01/17(Tue) 00時頃
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[>>34気づくことはできなかった。 王都へ来た頃にはもうすぐ10になる頃だったし、覚えねばならないことが山積していたため、童話などに触れる暇はなかった。 だから、童話だけで彼が納得したふうだったのが、理解できなかった。]
…… なに、が ……?
[>>35続いたのは、何かの確信を得たかのような言葉で。 応援するような。励ますような。 このやりとりだけでは、傍の使用人は理解できまい。 問い詰めるにしても、それは自分がミラだと認めるということで。
バレた。 思った瞬間、どっと肩の荷が降りたような心地になった。 これで、「終われる」と。 けれど、この言い回しは…彼は、告発する気はないということか。
暖かい言葉を、呆然と見つめていた。 しかし途中、>>36廊下からの騒がしい音にはっとして]
(50) 2012/01/17(Tue) 08時半頃
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シメオン…… !?
[騒ぎの中に、彼の名を聞いてしまえば、貼りつけただけの冷静さなどどこかへ吹き飛んでしまい]
いかなきゃ… ディーン、すみません!
[あの頃のように、名で呼んでしまったのは、ミス。 ごめん、でなくすみません、と言えたのは、王家での教育の結果。 結局どちらにもなれずにいた女は、王女としての責務も、楽になってしまいたいという甘えも忘れ、部屋を飛び出した。 心配、だけが胸を満たして。]
…… ありがとう、
[横を通り過ぎる際の囁き声は、彼に届いただろうか。
使用人は慌てて、"王女"の後を追った。 途中、ディーンに向けて「王女に何をした」と言わんばかりに鋭い眼差しをむけてから。]
(51) 2012/01/17(Tue) 09時頃
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あなた!シメオンが、ハンスが、どうしたんですか!
[廊下にでてすぐ、ばたばたとどこかへ走って行こうとする使用人をとっつかまえ、話をさせる。 詳しいことは知らぬらしい彼でも、「ハンスが重傷を」「シメオンがそこに」ということだけはなんとか話した。]
ハンスの部屋、ですね。 ありがとう、
[いうが早いが、そちらへ向けて駆け出す。 話を聞いている間、追うものがあれば追いつかれたろうか。
けれどそちらへ気を向ける余裕はなく、「お一人では危険です」という声を尻目に、シメオンの姿を探した。**]
(52) 2012/01/17(Tue) 09時頃
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―ハンスの自室―
[見張りや、調査する人々。止める声。 辿り着いた時は、ちょうど担架に乗せられた男が搬出されるところだった。
被せられた布。おびただしいほどの紅。 咄嗟に壁際に身を寄せた横を、失礼しますと焦った様子の人々が通りすぎてゆく。 目の前、真っ赤な手指が、通りすぎていった。]
ハンス……!
[思わず漏れた声に、反応は見えなかった。 足が震える。いよいよと身近に迫った危険に、倒れそうなのを、気力で支えた。 まだ、止まるわけにはいかない。]
(83) 2012/01/17(Tue) 23時半頃
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―仮取調室―
[バタバタと男が駆け込んできて、目の前に座っている男へ耳打ちをする。
耳打ちされた男は、驚いたように目を丸くして、こちらを見てため息をついた]
『先の事件と関わりがあるかどうかはわかりませんが―
シルヴァーナ王女の世話係であるブローリンさんが襲われたそうです』
[告げられた新たな事件に、眉を寄せる]
ブローリン…ハンスさんは、無事なんですか?
『辛うじて一命を取り留められたそうですが、相当重症だそうです』
そうですか…いえ、生きておられただけでも、よかった。
[ベネディクトを見つけたときのことを思い出す。
いや、正しくは彼の傍に倒れていた使用人の様子を。
命取り留めたといっても…大事でなければいいが、とため息をついた]
で。
その犯人もボクだとでも?
『いえ、グレーアムさんには犯行不可能なことは、
我々…警察が証人です。この件で疑うことはありません。
それに、先ほどあなたとの監視役の証言で、
ファトマさん殺害実行犯でないことも…確認されました』
つまり。
女王陛下殺害の嫌疑のみ、ボクに残っていると。
『そうです』
そう。
それじゃあ、陛下を殺害したのと、
ベネディクトさんを殺害したのと、あの人…
ハンスさんを襲ったのは別の人だっていうわけですか。
『それも、わかりません』
でもあなたは…いや、警察は現にボクを陛下殺害の犯人として
こうして疑っているわけでしょう?
『ですから、それはあくまで可能性の話であって』
まったく、あなたとは話にならないな。
まあ、いい。ボクがここに居る限り、
今後何が起きてもボクの潔白はあなた方が証明してくれるわけだから。
[まったく、興醒めだ。
あわよくば国王の座をと思っていたが、それどころではない。
このままでは一族のいいお笑い種だ。
空を見て、いい日になりそうだと言った瞬間が、恐ろしく遠くに思えた]
なんて厄日だ―……。
[ふてくされたように椅子に背を預け、舌打ちを一つ**]
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あなた… 今の状況、わかるだけ説明をお願いします。 シメオンがどうしているか、知りませんか。
[近い使用人へ、肩を掴みそうな手を押さえ、尋ねれば]
『私達も、これから探すところです。 彼はブローリンの第一発見者で 彼も、容疑者ですから。 今、容疑者たちの情報の統合を急いでおりますが…彼は、危険です。 ミッシェル様も、お気をつけ下さいませ。 お一人で、彼に不用意に近づかぬよう…。』
え…… 何を、いってるの……
[淡々と、噛み締めるように話す使用人。 理解が及ばない。問い返す。 けれど、何度でも彼は同じ事しか口にしない。]
きちんと、調べたの? シメオンが、そんな、
[何度言っても、何を言っても。]
(88) 2012/01/17(Tue) 23時半頃
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―――― もう、結構です!! 私が、直接聞いてきます!!
[終いには、癇癪を起こす子どものように、叫んだ。 目の裏が真っ赤になるような、怒りなのか、憤慨の気持ち。 彼が、ハンスを襲った? もしかしたら、ベネットやメアリーや、 グロリアも?
―――そんなばかな。]
……っ!!
[お待ちください、と叫ぶ声を置き去りに、また走る。 身を翻した大きな動きで、髪飾りにあしらわれた生花が、ひらりと花びらを散らした。]
(89) 2012/01/18(Wed) 00時頃
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[王女を彩った花が散り、飾りが崩れるのも構わず、走る。 ヒールでの動きは慣れたとはいえ、駆けるのには向いていない。 動きにくいと判断すれば、脱ぎさってでも走った。
自室も、彼の部屋も、姿はなかった。 すぐには見つからない場所。 どこに。
そうして、ふと見下ろした庭へ見えた、
ふたつの金のかげ。 ]
[気づけば、動くのは早かった。 窓を開け放ち、雨が降り込むのも構わず、叫ぶ。]
(93) 2012/01/18(Wed) 00時頃
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すぐにいきます!!そこで待ってなさい!!
[名を呼ばないのは、使用人たちや警察に先に捕らえられるのを防ぐため。 とはいえ、これだけ叫べばそれも時間の問題かもしれないが、彼が、彼らが動かなければ、それで十分だった。
身を翻し、近い階段の手すりを滑り降りるように。 一階の窓から、庭へ飛び出した。]
(94) 2012/01/18(Wed) 00時頃
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[王女になってから、こんな乱暴をしたのは初めてだった。 ためらいもなく動けたのは、昔の日々のおかげだろう。
雨の中、傘もささず。 ドレスや髪飾りは崩れ、靴さえ脱いで。
間に合えば、それでよかった。 話せれば、それでよかった。
荒い呼吸、整えるまもなくても。]
(98) 2012/01/18(Wed) 00時頃
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は… 止めるなら…そばにいてくれなくては、ね。
[>>97叫び声は耳に入っていた。 ゆっくり歩み寄りながら、ディーンへは泣き笑いのような笑顔を向けて]
エゼルレッドさん…いまの、ご覧に、なりました? …最初のおねがい、です。いまのは、忘れてください。
[おてんばどころでない、乱暴な動き。 秘密ねと、庭の果実をもいだあの頃のように、人差し指をたてた。]
(99) 2012/01/18(Wed) 00時半頃
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ねえ、シメオン。
…… どうして、部屋へ戻らなかったの。 どうして、傘もささずにこんなところで… 濡れているの。
[淡緑を細めて。 まっすぐに立って。 震えそうな声を抑えこんで。]
……ごちゃごちゃと、いろんな情報があって、混乱してるの。 端的に、聞くわ。
あなたが、犯人なの?
[そらさず。]
(104) 2012/01/18(Wed) 00時半頃
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[>>106名を呼ぶ、"幼なじみ"。 その言葉に、否定も肯定もしないことが、遠まわしの肯定。
あの頃は、彼にもっと気概をと思っていた。 告げ口などしなかった彼にはもう、彼なりの気骨があったというのに気づいたのは、もう何も伝えられない頃になってからだった。 今はもう言えない、ごめんねとありがとうをたくさん、胸に仕舞って。
こんな大きな秘密を抱え込むのは、苦しい。 誰にでも預けられるものではないのだ。 世話役一人と分け合えたら、それだけで十分だから。]
(109) 2012/01/18(Wed) 01時頃
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[己のためだと、違和感を得るほどにきちんとした笑みのままに、彼は告げる。 この笑みで、彼はどれほどの物を覆い隠してきたのだろう。 洗い流されたいものがあるとラルフに告げたのは、ほんの数時間前なのに、相当昔のことに思えた。
みっつめの答えに、ぐっと眦に力をいれて]
(112) 2012/01/18(Wed) 01時頃
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あなたが、私に、胸を張って言えるというのなら、信じます。
[断言した。 己を預ける世話役を信じられなくて、どうするのだ。 彼のすべてを信じる覚悟がなければ、世話役としてそばに置き続けることなどできないのだから。]
シメオン。 あなたの言葉で、聞きたいのです。
[曖昧な言葉などでは、終わらせない。]
(113) 2012/01/18(Wed) 01時頃
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っ ―――――
[息を飲んだ。 ある意味、覚悟していた通りの言葉だった。 唇を噛む。ぷつりと血が滲むそれをそのままに。 様々な、彼を庇うような言い訳が頭をめぐり、すべてを即座に否定。
信じると、言ったではないか。]
どう、して ……っ
[背後の建物から、人の声が聴こえる。 ざわざわとしたそれは、近づいているはずなのに遠く聴こえる。]
(118) 2012/01/18(Wed) 01時半頃
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…… そう。 それで… あなたは、満足、したのですか。
[彼が望んだのは、なんだったのだろう。 彼が認めた以上、止めることもできない。 彼は逮捕されるだろう。死罪になるだろうか。 法はどうなっていたっけ。
雨で体は冷えていくのに、頭はいっこうに冷えなくて。]
あなたは、警察に捕まるでしょう。 法に裁かれ、罪を償うことになります。
女王、及び複数名の殺害… ………… それと、虚偽の、罪。
[感情を抑えようとして、失敗する。 くしゃりと顔を歪め、ひくり、喉が鳴る。]
(124) 2012/01/18(Wed) 01時半頃
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無事、に……はいって、言ったじゃないですか……!
[わがままの塊。無茶な命令とわかっていたけれど。 無事でいろという命に、彼は頷いたのに。 罪と言えないほどの偽りを、なじる言葉が出て。
ああ、彼が遠くへいってしまう。 女王殺しと王女は、決して近くにはいられない。
気を張っていた足ががくりと震え、雨にぬかるんだ土に座り込む。 別れの足音が、すぐそばまで迫っていた。**]
(125) 2012/01/18(Wed) 02時頃
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