261 甘き死よ、来たれ
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……音楽?
[ >>2:113彼女の言葉の真意はよく分からない。 本当に聴こえているのだろうか。疑ってはいないけど。 私にはきこえない、なにかが。 ]
―― 。
[ どこかへ向かっていくふたりへ、それ以上何も言わず、 追い掛けることもせず。 ただ暫くの間 背中を*見送るだけ* ]
(2) 2016/12/16(Fri) 00時頃
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―最期の時―
[わたしが聴き惚れていたのは、血の中から流れてくるような音楽。すべてが溶けてゼロになるような。ブラッド・ミュージック。
何かが耳に押し当てられていても、その事にも気づかなかった。]
ぁ……
[だけど、音楽がなりやんで、少しして。
流れ出ていく何か。
地面に広がりゆくなにか。
わたしの一部だったものが取り外されて残る感覚がした。]
[でもそれは嫌なものではなかった。
何か、残るんだ。
どこか安心感にも似た心持ちのまま、わたしの意識は途絶えた。**]
―ここはどこだろう?―
[気がつくと辺りは乾いていて、暑くて、寒かった。輻輳する矛盾した感覚。見えるものはぼんやりとぼやけて、何があるのか誰がいるのかも分からなかった。]
あー、……そうだ。
眼鏡、眼鏡。
[見えないのはきっとそのせいだ。無意識にかけ直す仕草。ぱちぱちとまばたきする。次第に視界がはっきりしたくる。
奇妙なことに、気づいた。]
えーと。尾崎さん、に、歌瀬ちゃん。
……その数字は、何?
[二人の頭の上にある数字。
カウントダウンのように、見る間に減っていってた。桁数はたっぷり八桁くらいはあるようだったけれど。]
ねえ。ねえってば?
[何度呼んでみても、わたしの声は聞こえてないみたいだった。それどころか居ることにも気づいてない様子で去っていく。]
……はぁ。仕方ないな、誰か探そ。
[とりあえず南シェルターに戻れば、冷くんがいるかな。そう思って移動し始める。]
――ん。あなた、誰?
[少し進んだところで、誰か――あるいは、何か?居るのに気づいた。首を傾げて、眺める。]
[彼女の頭上には、名前。
尾崎さんや歌瀬ちゃんと同じように。でも、違うのは。
さっきのカウントダウンの数字が見当たらなかったこと。
何故だろうと思いつつ、名を呼んでみた。]
中秀、春。ちゃん?
[ぴくり。
聞こえてはいる、気がした。しばらく待ってみようか。思い当たる事がないわけじゃない、し。**]
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―― 前日 ――
……あ、
[ どれくらいその場に留まっていただろうか。 >>28上から「帰るぞ」と声が振ってくると、はっと顔を上げてぼんやり頷く。
なにか、目的があった気がするのだけれども。 思い出そうとするたび先ほどの女性が頭をよぎる。 顔は分からなくて、ただ――弱り切ったような様子だけが。 ]
( あのひとは、一緒じゃないんですね ) ( ……どうなったんですか? )
[ ――――訊けなかった。 なんとなく。尋ねるのは憚られて。 ]
(75) 2016/12/16(Fri) 19時頃
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[ 誘導されるままに東シェルターまで戻る間は、沈黙が降りていた。 空はじきに陽が沈む。 倒れるように眠った彼へ毛布をかけると、そのまま自分も今日はシェルターを借りることにした。
…… 眠るのが怖いのは、初めてだ。* ]
(76) 2016/12/16(Fri) 19時頃
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―― 翌朝 ――
[ 重い身体を起こすと、ぱち、と瞼を開く。 掌をじいと見つめれば、自分が今日も生き延びたことを悟った。
――――お祈り、しなきゃ。
ああ、でももう、いいのかなあ。 周囲を見渡しても彼はいなかった。出かけたんだろうか。 いつもならすぐに廃教会の方へ行くのに、今日は脚が思うように動かない。 ]
…… ぁ、
[ テーブルの上にはペットボトルと、椎茸ご飯の袋。 置いて行ってくれたのだろうか。 ふらりとテーブルまで近付いて、椅子に腰かける。 水を一口飲めば、すこし身体の怠さも取れた気がした。 ]
(77) 2016/12/16(Fri) 19時頃
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……迷惑、かけちゃったかな。
[ 袋を開けて、ゆっくりご飯をお腹に収める。 後でちゃんとお礼を言わなくちゃいけない。 それから、他にたしか、用事が―――?
普段より曖昧に霧掛かった思考を動かして、シェルターの外へ出る。 入り口近くでふわふわした表情を浮かべながら、 じっと海を*見ていた* ]
(78) 2016/12/16(Fri) 19時頃
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―廃駅?―
んー…?
[何も変わっていやしない。
地面に自分の死体が転がってる以外には。]
えへっ、そりゃ無理に決まってるよなぁ。
[夢と現実は違う。
ドラ○もんやディ○ニーの世界じゃあるまいし。
勿論心の奥底から祈っていた"願い"なら神は振り向いてくれるのかもしれないが、思いつきの様な考えを口にした所で無意味なのは確かだ。]
[暫くその場所に佇んでいる、いや動けなかったと表現する方が正しいか。
すると藍がやってきた。]
…藍か。
すまねえな。
[届くはずの無い声を贈る。]
なあ、春ってのは待っても来るもんじゃねえ。
自分で奪い取らなきゃ、冬眠から目覚められないぜ?
[お供えとしてメリーの瞳を置くのは、やはり藍らしいなんて思いながら。
静かに立ち去る彼女に手を振る。]
…あばよ。
[中秀、春。ちゃん?
おっと再び来客か。
驚かすんじゃねえ、と声の主の方へと向く。
―――が、何かが違う。
いや、同じとも言えるか。]
お前は誰だ?
ってか、なんで俺の名前知ってるんだ?
どっかで会ったか?
[質問の嵐をぶつけてみる。
そして最後に]
[生前のわたしだったらきっと物怖じしてしまってたようなQの羅列だけど、いまのわたしには怖くなかった。淡々と一つずつ答えていく。]
わたしは小山内恵都。
あなたの名前は見えてるわ。
どこかですれ違うくらいはしたかもね。
[ そうして、ワンテンポ置いたらしい質問に、
ええ、とにっこりうなずいた。]
――そう、生きてる間に、シェルターかどこかで。
じゃあわたしからも尋ね返そうかな。
わたしの名前は見えてなかったの?
じゃあ、現世は見えてる?
現世の人たちの名前は?
その頭上に数字があることとカウントダウンされてること、その意味は?
春ちゃんがさっき見てた人、
彼女もうすぐ、こっちに来ることは?
いくつ気づいてたかな。いくつ知ってるかな?
春ちゃんはさ、死後の世界ってあるとしたら、どんなのだと思ってた。
[ これは質問というより、語るための呼び水。]
わたしは、うーん、ざっくりだけど、たぶんね。
もっと平坦だと思ってた。
平穏っていうか。
もっと生々しくないっていうか。
[感覚的には生きてる頃とそんなに変わらない感じがする。現実に生きている人や物体に触れないことで、ああやっぱり、って確認してしまうくらいに。]
たぶん、この状態からでももっかい死ぬとか、しそうなくらいに。
幽霊とかゾンビってさ、ふつう眠ったりしないじゃない。
でも、なんか、……ふぁ。
急に眠くなってきたりとか、しそうで。
[わたしに合わせるように、だろうか?
春ちゃんも生欠伸したようなのが見えた。
まあ、思い込みと言われればそれまでだけど。
人は見たいものをみてしまう。
元人間の幽霊だってたぶん同じだろう。]
ん……と、ごめん。わたし、寝ちゃうかも。
[くらりと頭を泳がせた。
気を抜くとふわぁって身体が浮いてっちゃいそうだ。]
あ、でもまあ、まだ成仏しそうな気配はないから。
安心して?
[何を安心するかわからないけど、とりあえず。]
それと、天国に行ったりもしないから。
わたしは極楽送りが約束されてるのです。南無阿弥陀仏。
春に向かってまくし立てて、両手を合わせるとそのまま健やかな眠りについた。
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