150 堕天使達の淫哀歌〜ヴェルル女学院〜
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─ 卒業の前の日 ─
[ 図書室にヨーランダを呼び出し、 地球儀を指先でくるくると回しながら話した。 ]
バルラガン王国と言う名前を、たぶん聞いた事はないだろう。 中東にあるごくごく小さなどうでもいい国だ。 スペインの植民地だったことがあってね。それで多少近代化はしたが、それでもごく古臭い慣習が未だに残る土地だ。
そのひとつが、女は男の財産だっていう考え方だ。 女は12歳になったら嫁ぐのが当たり前だし、それを拒めば、就ける仕事は二種類しかない。 ……娼婦か、兵士だ。 [ 紫の目で、ヨーランダをじっと見て笑う。 ]
(20) karyo 2013/11/08(Fri) 23時頃
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もうひとつは、王家の血筋への崇拝精神だ。
そこの王子は病弱でね。 彼に弟が生まれたら、そちらに王位を継がせようと言う話になっていたのだが、 生憎、生まれたの女だった。 そこで、その妹はいざという時に兄の代わりが出来るよう、女のくせに王子並みの丁重な扱いで育てられた。 当然、女は王にはなれないが、もしもの時はその妹に息子を産ませれば、王家の血が続くっていう腹だ。
……とはいえ、それらは杞憂だった。 周りの熱心な介護で、兄はしだいに健康体になっていったし、兄の子も生まれたからね。 そこで困るのは、妹の扱いだ。 歳はすでに10代後半。そんな「行き遅れ」に嫁ぎ先はないし、そもそもこの先、妹に息子が生まれたら面倒なことになる。
そんな彼女の運命を変えたのは、ある外国人……ビアンカとの出会いだった。
[ 笑みを消して真面目な顔になり ]
(21) karyo 2013/11/08(Fri) 23時頃
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ここへ来て、様々な事、 特に女性の才能と可能性を学んで、私はやはり私の国はとんでもなく遅れていると感じた。 だから、私は国に戻って私の国で女性として初めて、娼婦と兵士以外の職業に就こうと思う。 ……画家にね。
当然、簡単なことではないだろうが、実にやりがいのある仕事だ。 でも、きっと私ひとりでは戦いきれない。 味方が必要だ。 私は息子を産む訳にはいかないので、婿はとれないが、嫁なら娶れる。
私の嫁になってほしい。
(22) karyo 2013/11/08(Fri) 23時頃
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君が居ればこの先も私は私であれる。 私には君が必要だ。
君が好きだ。苦しいほど好きだ。 離れたくない。離したくない。 愛してる。 そして、君にも私を愛して欲しい。
私と一緒に来てくれ。 この手を、どうか、取ってほしい。
(23) karyo 2013/11/08(Fri) 23時頃
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