304 【飛び入り歓迎】学園の七不思議2
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― 廊下 ―
[嵐が去った後の自習室を後にする。 食べたゴミはゴミ箱へ、断つ鳥濁さずというものだ。 別に美化委員だからではない。断じてない。]
ったく、誰だよ、 ペットボトル置きっぱなしにしてんのは。
[廊下に出れば、茜色の空は徐々に藍色に染まりつつある。 おかしい。この季節、この時間で、あんな空になるものか? だが一方で、絶妙な色のハーモニーに魅入られたように足を止めてもいる。あんな藍色はなかなか出ない。あの色で連想されるのは…そう、いつぞやピスティオに撮って貰った写真だ。]
(29) 2020/05/20(Wed) 02時半頃
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[あの日の被写体は人物だったはず。 なのに、彼から受け取った写真には、オレンジと藍色が絶妙に混色された物体が写っていた。もしかしたら予定と違う物にシャッターを切ってしまったのかもしれないし、至極真面目に写してくれた結果なのかもしれない。
まあでも、どちらでも構わなかった。 なんだこりゃ、と散々揶揄いながらも、自分はあれはあれで気に入ったのである。 だってそうだろう?見えないものの形を探すのは楽しい。
それ以降奴の「作品」を密かに楽しみにしていて… そうだな、あいつの才能も一種の芸術ではなかろうか……?]
(30) 2020/05/20(Wed) 03時頃
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………やけに静かだな?
[どのくらいの間、足を止めていただろう。 気付けば校舎からは生徒の声が消えている。 夕闇に影を落とし静まり返った廊下は不気味だ。]
あいつらももう帰ったかな。声しねーや。 オレも帰ろ。……ああ、の前に、 教室に鞄取りに行かないとか。 ……人間、一人になると独り言増えんなぁ。 [はああ、と嘆息ひとつ、自分の教室に向かって歩き出した時だ。校舎ごと持っていかれるような突風と、直下かと思うほどの振動に襲われたのは*]
(34) 2020/05/20(Wed) 03時頃
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ちょ、ちょちょ、おいおい。 何だこの揺れ!?
[反射的に廊下の柱を両腕で押さえてしまった。 風と振動とが収まったかと思えば、 今度はキャサリンと名乗る少女の校内放送。>>#2>>#3>>#4>>#5]
いや。いやいや。待て待て。 ななふしぎ? つまり、モップのおばけが現実になっちまうのか。
[昼頃だったか、ウィレムと話したばかりの冗談話が本当になるとしたら……なるとしたら]
(35) 2020/05/20(Wed) 03時半頃
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……。 やっぱ夢枕にゃ立ってほしくねえなあ。 立つなら、死んだじいちゃんとか、猫とかがいいぜ。
[照準のズレた感想を洩らして、 どうしたらいいか分からぬ顔で後ろ頭を掻いた。]
つうか、真っ暗かよ。 ウィレムや保健委員は流石に帰宅できてんだろうな? タバサも職員室に提出行くったけど…… それにあのちびっこも…… 大丈夫かよ。
[まだ明けやらぬ時間帯に外を走ることもある。 だから暗闇は慣れていると思っている、が、それでも校内というのは微妙に絶妙に気持ちが悪い。 一体全体、今この校内に何人が残っているんだろうか?]
(36) 2020/05/20(Wed) 03時半頃
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おーーーーーーーい!!!! 居るやつ!聞こえっかーーーーー!?
[とりあえず声を張ってみれば、 それなりの範囲に届きやしないかと。
単純には出来てはいないと言ってみたいお年頃でも、 こういう時は運動部員の単純思考が顔を出す。]
(37) 2020/05/20(Wed) 03時半頃
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[素晴らしくネイティブな「なんでやねん」>>8が耳に届いたのもほぼ同じ頃か。]
……???
[こだまでしょうか?**]
(38) 2020/05/20(Wed) 03時半頃
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― 自習室付近廊下 ―
お、誰かいるっぽいな。 すげービブラート。
[流石に幽霊が「なんでやねん」はないだろうから こだま??の正体も人だとは思うが、今、明瞭に存在を主張してくる声>>43は明らかに人のものだ。返事を返してくれた生徒の気配は暗い廊下のその先にあるようだった。
相手は既に自分を視認しているのか、それとも声の方向を辿る耳があるのか、全てを飲み込みそうな暗闇の中で比較的迷走せずにこちらに向かってきている。 一方こちらはまだこの闇に眼が慣れておらず、足音が速度を増したことで距離を掴み損ね、突如飛び出してきたように見えた少女への対応が遅れた。]
うおっ!!? っとっと。
[一瞬の判断が要求されている。 突進されるのかぶつかるのか、どっちだ。 身体を引いたり腕が中空を切ったり、結局足はたたらを踏む。]
(49) 2020/05/20(Wed) 09時半頃
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ユンカーは、1歩ほど、前に後ろに。
2020/05/20(Wed) 09時半頃
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おー。さっき見かけたタバサの後輩。 ……ん。部活の後輩じゃない場合なんて言うんだ。 まあ普通に後輩、でいいか。 オレは大丈夫。ってかそっちのほうが大丈夫かよ?
[先程の少女の挨拶や、体格等からそう判断した。 編入でもなければ同級の生徒は大体頭に入っているから二年生ではないだろう。まさか万一年上だったとか、失礼があったら謝るつもりでいるが。 けっつまづきかける少女に反射的に手を伸ばしかけ、その必要はなさそうだと引っ込める。あの体勢から持ち直すとは、なかなかいい体幹をしている。] 人が居残ってて正直安心した。 一瞬だけどひどい揺れだったな。怪我とかないか。 ……帰れんのかねえ、これ。
[キャサリンとやらの放送を反芻しながら、 視線は自然と向かいの教室のスピーカーに向いた。**]
(50) 2020/05/20(Wed) 09時半頃
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― 自習室付近廊下 ―
一方的に知られてたんか。 なんか、知られてるって言われるとこそばゆい。 [同年代と一緒になってバカやることは多いが、どっちかというとうるせー奴らが揃うと埋もれる方だと思っているので。 この少女には覚えがなかったが、独特の声はもしかしたらどこかで耳にしたことがあったような気がする。学祭とか。それとも、スピーカー越しにだとか?]
レティーシャか。 んじゃまあ、レティとでも呼ぶか。長いから。 オレはユンカー・レームクール。 なんとでも呼んでいい。
[丸っこい声でべらべら喋る様は小動物を連想させる。>>57 猫、いや、もっと小さい動物だろうか。仔リスみたいな。 などと考えながら、他にも人が居残っているようだとか、怪我ナシアピールを頷きながら聞く。怪我がないならなによりだ。]
(75) 2020/05/20(Wed) 19時頃
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…。逆に、帰れると思うか? いや、オバケや霊の類を信じてるわけじゃねえけど、 あの放送が悪ふざけじゃないとしたらさ。 ―――俺もわかんね!
[後輩に同調して匙投げた。お手上げポーズ>>58]
まあ、順当に考えりゃ、やっぱレティも言うように 「なんかしてあげれば元の世界に戻れる」ってやつかね? キャサリンとかいう女が「霊たちを見つけてあげ、」と 言いかけてアブダクションされたところをみると、 霊たちを見つけろってことなんだろかな。
…言ってて非現実的もいいところだな!! レティはこの学校でそういう場所しらねえ? ちなみに自分は桜の木の下には………なんてお約束の奴しか知らん。
[この手の話は女子に聞けとばかり、レティーシャに水を向けた。*]
(76) 2020/05/20(Wed) 19時頃
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ユンカーは、かつん、と、闇の向こうで何かが3度転がる音がした。おいビビらせるな。
2020/05/20(Wed) 19時頃
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なるほど、試合見に来てたのな。 どっかで聞いた声だとは思った。 [「先輩」と呼ばれたことで、矢張り後輩で良かったらしいと内心胸をなでおろす。>>77]
全部の電気を一斉に落として、 校内の生徒のほとんどと示し合わせたようにいなくなって…は、手が込みすぎてるからなあ……。 だからといって、オバケです! って言われて「はいそうですか」とはならないが。
[まだ何もそれを裏付けるものを見てはいないから。 おばけなんかないさ、そんな歌にまだ頼る。 何とはなしにレティーシャの視線の先を追ってみれば、 満開の桜に目を瞠ることになったのはそんな時。>>78]
(80) 2020/05/20(Wed) 19時半頃
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資料探しといえば図書館や倉庫だろうけど…、 待った、お前灯りナシで行く気か? ひとりで? いや、全然いいんだが、 すげえ頼もしいな。と、思って。
[どうします?と聞くからには、 ひとりでもいけますけど!って意味だと取って。 図らずも、素直に感心した。]
手がいるなら一緒に行くし。 そうでもないならオレは外を見てこようかと。 普通に出られたりしねーかなって。期待薄だが。
[何故そう思ったのかは分からないが、 言葉とは裏腹に、感覚的には「普段は見えないモノがいる」気はひしひしとしている。*]
(81) 2020/05/20(Wed) 20時頃
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そうか、スマホの灯りがあったな。 普段懐中電灯アプリなんて使わないから いざって時に忘れね?
[颯爽とスマホを取り出して光を付けるレティーシャ。>>84 かたや鞄ごと財布ごと教室にそれを忘れてきた自分。]
これが現代っ子か…
[たった一学年の差に愕然としてみせるが、 ツッコミをくれる友人らはこの場にいなくて。 というか所在が気になっても電話すらできやしない。]
(85) 2020/05/20(Wed) 20時半頃
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画面が変? 異世界のほにゃららがほにゃららに干渉して云々―――?
[流石に女子のスマホを覗き込んで見るような無粋はしないが、普段通りには機能しないことは窺い知れる。]
や、止めてるわけじゃないが、 さっきみたいな揺れがまた起きたら危険ではあるし、 そんなら、ちょっと校門あたりまで行ってみるか。
[荷物はこの際仕方がない。 幽霊やこの世のものではないモノの類が 見て楽しめるものではないはずだから。]
(86) 2020/05/20(Wed) 20時半頃
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あ、近道あるぜ。 ここの窓から伝って降りる! いつもと違って真っ暗だし、 そこ段差とデコボコがあるから指引っ掛けんなよ。 [一見開かなさそうな窓だが、その先にある塀は丁度いい足掛けになる。 暗闇の中で注意はしつつ、ひとまずは調査と称し 後輩と校門目指して校庭を横切るつもりだ。*]
(87) 2020/05/20(Wed) 20時半頃
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ユンカーは、窓に腕かけて塀へと降り、11歩で地面に到達。慣れたものだ。
2020/05/20(Wed) 20時半頃
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― 校舎の外 ―
……そういやあ、ひとつ思い出した。 部のヤツの兄貴の代の話なんだが 5年前…いや、10年近く前に、体育館で不幸があったんだと。 確かこの学校の生徒、それも双子がどっかから落下して…
名前なんだっけかな。確かサ行…さ、し、す……、 そうだ、スージーと、サイラスだ。 スージー・ボーティ。サイラス・ボーティ。
[なお、体育館の方に視線をやって思案したり、少し前に見せてもらったスマホ画面の猫>>88に想い馳せていたりしたから、JKのあれやこれやは丁度目撃し損ねている。>>89]
(97) 2020/05/20(Wed) 21時半頃
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[初めてにしてはいい調子で窓と塀を乗り越えたのを見届けたら、真っ直ぐに校門にダッシュ!したのだが、自分の先を走るレティーシャが、どーんと、何かにぶつかる音がした。>>89] お い ! 猪突猛進かよ。警戒心仕事しろ。大丈夫か?!
[今度は流石に助け起こす手助けをしながら、 衝撃があったあたりの空間に片手を伸ばして]
……あ〜〜。 こーりゃダメだな。 見えない壁みたいなもんがある。
[暫く探ってみては、肩を竦めた。 見えもしない。拳の裏で強弱付けて叩いてみても、とても壊れそうもない。 壁の前で立ち尽くし、さてどうしたものかという顔でレティを見る。**]
(98) 2020/05/20(Wed) 21時半頃
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― 外 ―
[レティーシャの背に気を付けろよと念押して見送った後は、ぼんやりと幻想的な桜を見上げていた。 心に去来するよしなしごとが、どこかから聞こえる足音で吹っ飛ばされたのはそれからどれくらい経ってからか。ほんの少しの時間だったかもしれない。 真っ暗闇の中で急にひたひた音が聞こえる恐怖。]
おっわ。足音!? こわ! …って、なんだ、ヤニク先輩じゃないっすか。 驚かせないでくださいよ。
……… [ていうか瞬き多くないか? 謎にときめくから、やめてほしい。男同士だぞ?]
(134) 2020/05/20(Wed) 22時半頃
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…、 なんか、物理的にも出られないみたいっすよ。 見えない壁みたいなものがそこにあるみたいで。
[とりあえず沈黙を打破すべく、状況説明を行った。 同じ敷地内で汗水流す運動部員同士、言葉少なでも分かり合えると信じている。*]
(136) 2020/05/20(Wed) 22時半頃
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― 外 ―
オレも、ここで先輩に会うと思いませんでしたよ。 …、びっくりすると確かにパチパチしますもんね。
[野郎同士の会話としてこれはどうか。 早急に話を逸らすべき必要性がある。可及的速やかに。]
え、放送室行ったんですか。 オレクラスメイトと別れてすぐだったもんで、 一人で闇の中あの放送室には向かえんかったなあ。
げ……赤い文字とか。連れて帰るとか、どこへだよ! も、元の学校にとかならいいんですけどね。 七不思議の幽霊、それもこんな風に囚えてくる奴らが親切かどうかっていうと…。 でもそうか、盛大なドッキリの線は結構早くに消えてたんだな。
(186) 2020/05/21(Thu) 01時頃
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えぇ。綺麗ですよね。 教室もあんなだし、外だってこんなに真っ暗闇なのに、 輪郭が光って見えるから、オレ、これも幻想なのかなと触れてみたんです。 でも、本物だったな。 少なくとも感触はほんものだった。 なんでこの時期に、こんな場所にこんなに満開の桜が咲いてんだろう。
…まあ、なんか、こう。 触れなければ良かったって後悔してます。
[隣に座ろうとするなら、そこは後輩の立場だ、 どーぞと場所を開ける動きで横に1歩ずれる。]
(188) 2020/05/21(Thu) 01時頃
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ちょっ先輩。 なにその質問――
オレがそんな怖がりに見えるんすか?
[笑いかけられて、こちらは逆に困ったように眉を下げた。] 先輩こそ、一人なんて珍しい。 いつも誰か彼かと一緒にいるでしょ。
(189) 2020/05/21(Thu) 01時頃
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[運動部同士ということもあり、この先輩と打ち解けるのは早かった。最初の印象こそ派手だったが、話してみれば案外普通。その点では級友のタバサや超有名人のムッツリ先輩とも通じるところがあるか。 …否、タバサは徐々に派手になって行ったのだった気がするし、ムッツリ先輩は最初から派手だった(主に取り巻きが)から、目立つとはいえまた種類が違うかもしれない。 そのムッツーー貴公子と自分が闇取引をする間柄だなどとは誰も思うまいが、ヤニクと貴公子改めジャーディンの仲が良いのはよく知っていた。あとは、貴公子の騎士、貴公子の護衛、貴公子の飛矢――そんな風に呼ばれる先輩とも。
だから、珍しいですねなんて問いになったのだが。*]
(192) 2020/05/21(Thu) 01時頃
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