207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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[惰眠貪った目は、すっかり晴れていた。 欠伸も出ない唇を結び、小指で耳の穴を掻く。
これから、よおく耳をかッ掘じって聞きますよ、ッて合図だ。]
女神がYESと言えば、俺様は心底信じるさ。
[俺様の目よりも、女神の目が正しい。 船長を盲信する船員と、同じように。 自分よりも信じられるものが在るだけの話で、続け。]
要するに、Prudeの学じゃねえところで、目で語るッて話な? ……… なら、尚更信じられるよ。
[ジェレミー>>162を、何より信用しているのはその目だと。 銃を弄びながら、銃口を向ける愚は、ないわけよ。]
(175) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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― 回想・船首楼 ―
[キーチが翳した刀>>140。 それが光を反射して目が眩みそうになる。
普段なら「眩しいだろ」と文句を言って 顔を背けるなりするところだが、この時はそうしなかった。
眉間に皺を寄せて、睨むような顔になっていたかもしれない。
「人狼に会ったことがある」と聞いた時、 もしかしたらこのキーチこそが人狼だったりはしないか、
――そう考えたからだ。]
(176) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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……ありがとうよ。
話しちゃくれねぇかとも思ったんだが……。
[キーチの昔語り>>140>>144を、 ニコラスの死体を思い出しながら、 ヴェラの無表情を思い浮かべながら、最後まで聴いた。
聴き終わる頃には、先程まで以上に喉が渇いていた。]
(177) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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ッッッか、俺様が狼なら、今頃噛み付いてるだろ。
[おあつらえに、鍵の閉まった部屋で。
干し肉で満たした腹を慰めに 舌舐めずりをして、矢張り、咽喉が渇いたな、と思考の端。]
まあ、人間も人間を殺すからなあ。 俺が如何かなんて些事だろ、お前にとってはよ。
(178) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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フランクは、セシルも無事でいるかね、と、ぼんやり考えている。
2014/12/13(Sat) 23時頃
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ぐっ……!
[一閃を、サーベルを縦にした状態で受け止める。>>172
受け止めれば、またすぐに次の一閃が命を刈り取ろうと迫ってくる。それらを、一本のサーベルで何とか防ぐ。 考えていては間に合わない。 だが、闇雲に剣を振るうだけで勝てる相手でもない。
受けたカトラスを力任せに押し戻し、一瞬の隙を狙って腹への蹴り。狙い通り、隙が生まれるかそれとも、道化の振るう剣の方が速いか。]
っはあ、
[短い時間にも関わらず、男は背に汗が流れるのを感じていた。]
(179) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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[最後に問うたことへの応え>>157、その声には迷いの色が滲んでいた。 それにどうこう言うつもりはない。
人狼と遭遇したなら、殺らなければ殺られてしまう。 男よりも重々承知の筈だ。
キーチはそれでも「殺す」ことを「迷う」と言っている。 それは「生きる」ことを「迷っている」のと同義のように思えた。
――男にも、そう悩む日がやってくるのかもしれない。
だが今は――。]
(180) 2014/12/13(Sat) 23時頃
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[足元を鼠が走る>>171。 走り去る時、こちらを見ていた気がするが 気のせいだろう。 ムカつくような顔をしていたのも 気のせいだ。
あのクソ猫は仕事をしているのかと、 無駄にイラついた。]
へえ? 手を毒にやられたのか。
じゃあ、その腕いらねーよな? 切り落としてやんぜ?
[冗談ではなく、本気でそう告げる。]
(181) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[「無駄死にはするな」と言われて>>157、にやぁと笑った。]
無駄死にたぁ縁起でもねぇこと言うねぇ。
……お前さんの魚料理、 ニコラスの飯まではいかねぇが悪くねぇ。 この船にゃ料理人が必要なんだ。
[「だからなんだ」と問われたかもしれないが、ただカラカラと笑って。 男はキーチの過去を胸に下へと降りていった。*]
(182) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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は、……そうかもな。些末だ。狼だろうがそうでなかろうが、私を殺す気ならお前は殺せる。 信用してくれて、有り難い。
[銃を手にしながら、その口は向かなかった>>178。 吐息で笑って、己の腰は空いた寝台に落ち着ける。]
ヴェラーヴァルが死んだのは、知っているな? あいつの死に姿はまるで本当に狼人間だった。
ここまではほとんど確信している話だが、下の捕虜殺しはおそらくあいつの仕業じゃない。
[人狼の仕業だと、人狼を殺せとこれだけ沸いている中で、人狼が死んで尚、そんな確信を語る。]
(183) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[要らないかと問われれば、要らない。 役に立たない部位はそのうち腐って全身に膿を流すようになる……と、潰れた右目や落ちかけ皮膚を支えに垂れた耳を廃する時、誰かに言われた。覚えている。
腕を見下ろす。 肩から揺すれはするが、肘より先は動かない。]
使うナイ 要らナイ 重い 切る、
[リーが冗談のつもりでも本気でも、男はろくに検討しないまま頷いた。ただ、全身が膿んで死ぬのは困るという単純な一心で。
考えるのは苦手だ。渡された薬が解毒剤で、それを飲めば毒の痺れが消えるのかもしれない……といった思考にさえ辿り着けない。]
(184) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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あんなにあからさまに、ヴェラーヴァルなら成し遂げられるかたちで事を成し、あいつが下手人などと隠れるつもりがなさすぎる。
[切り捨てられた、と取るべきか、その理由は知る由もないが。 少なくともあれほどに堂々と殺せると言っておきながらやっていないとも重ねた、あの言葉が単独犯のものなら危険が過ぎるだろう。 フランクに理由を聞かれれば、この思考の部分も開示する。]
だが、牙で食い殺されているのは違いないと聞いた。
[伝聞の形なのは、未だその死体を目にしていないからに過ぎない。 もうとうに海に投げ捨てられているかもしれないと思えば、見に行く気もしなかった。]
(185) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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それは、お前も一緒なんだぜ? Prude.
[ジェレミー>>183が、俺様を殺す可能性。
その可能性はないのか、と、張本人に尋ね、口端を笑わす。 何処か安堵染みた態度を見せる姿に 向けるのは、銃ではなく、目と耳で。]
知ってる。 見た。
[先ずは、目で見た事実として。]
確信だあ、 ………? お前が目で見て知っているわけじゃあ、ねえんだろ?
[俺様は、捕虜と仲間の死に様を直接見ていなかった。 ならば犯人は船員か、それとも、人狼は一匹ではないのか。 話を促すように、眉を顰めた。]
(186) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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ギリアンは、リーをジィと見た。
2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[促せば、聞くことの出来る内容>>185 ぐうう……… と、鳴ったのは、腹じゃあなく、咽喉だった。
甲板での遣り取りを指しているのだろうと知って 自然、力が籠って前にのめっていた身体を、後ろに戻す。 ―――… つまり、と、前置いて。]
少なくとも共犯者が居る。 そう、言いたいわけな。
[合っているか、と、尋ねる一間を、挟み。]
……… そおの、誰かさんも、見当が付いているのか? お前の目は、何ッ処を見ているよ。
(187) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[料理人が必要だといわれても、魚以外に調理が出来るとは思えない。 そして今日はその魚すら釣ることも捕らえることも出来なかった。
階段を上ってくる足音に立ち上がって振り向いた。 現れた航海士に、そういえば船尾には誰もいなかった――と上を見るように視線を動かし]
腹が減ったなら、飯はないぞ
[そう言いつつも、厨房への扉を開く。 見渡して、無事な酒瓶が一見しただけでは見当たらなかったので、また閉じた]
(188) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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はっ!
[カトラスを押し返す力を感じ道化は愉快そうな笑いを漏らす。>>179 体格ではあちらの方が勝っている。 こちらは両手で二本の刀を操っている。 いくら技量があろうと当然力比べでは道化の方が不利だ。
道化はそのことを素早く判断するとむしろ刀が押されるのに任せ、横に跳んだ。 床を蹴る音と共に、道化が一寸前までいた場所を獅子の力強い蹴りが空振る。
道化の白い頬にも汗が伝い化粧を溶かし始める。
横に飛び着地した足をそのまま前に向かって蹴る。 休む暇は与えさせない。 道化は死神じみた笑みを浮かべるとサーベルを横に薙いだ。]
(189) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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― 第二甲板 ―
[血臭漂うそこは、さきほどと変わらないようでいて、 でも、聞いた事実、ニコラスとヴェラが死んだこと、わかっているから、首をゆっくり回して、彼らがどこにいるかさがす。
探し当てたからといって、何もできるわけではない。 ニコラスは、食事で世話になったから、 ヴェラは、そのきいた話、人狼であったかどうか、
それくらい。]
――……。
[>>174そう考えていると、蠢いた影。 向けば、探していた彼らと、キーチの姿。
(190) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[ギリアンへ膿んで死ぬから 切り落とせと言った>>184のも自分だった。
死んだものは生き返らない。 手が死んだのなら治らないということだ。 死者は海に棄てている。 だからその腕も棄てるべきだ。
そんな説明も加えて告げ。
楽しげに顔を歪めた。]
要らないものをいつまでも船に乗せておけねーもんな? おら、切ってやっから腕出せ。
[近くにあった椅子の上に置けと言う様に顎で指す。]
(191) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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―副船長室―
[グロテスク、が。武器の手入れをする光景への感想だった。
この程度じゃない所業を、酔った自分がしていたことなど知らずに。
ベッドに寝そべり、ヘクターの動きをぼんやり眺める。
仕事の合間によくそうしていたから、習慣のように今日も。
生きてたころは、ぎゃあぎゃあと騒いで怒られてた気もするが。
今日は酒が入ってないから、静かなもので]
……あ。
俺の部屋の酒、持ってっていいですよ。
[などと考えてたら、溜め込んだ安酒の存在を思い出した。
聞こえるなどと思ってないから、独り言で言っておく。
死んだ味方の部屋から持ち出した酒も、襲った船から持ち出した酒も。
調理場から盗み出した酒も、街中で宝と交換した酒も。
もう飲めやしない。
鎖から解放された気分だ]
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>>188 [そして、厨房に入っていく彼から声がかかるが、それにはゆっくり首を振る。]
腹は減ってないよ。
(192) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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お前の血などで私の部屋が汚されるなど耐えられん。
[殺す可能性を見られても、一蹴する。 信を置いた相手を殺すことに何の意味もない。]
勿論、狼が二匹いると私がこの目で見たわけじゃない。 ヴェラーヴァルが単独犯だということが不自然すぎる、と言っているだけだ。 ただ、見た奴はいるやも、しれん。
[ヴェラーヴァルが狼かどうかと、下手人かどうかをすぐにイコールで結ばないのは、彼自身の口振りだけが理由ではない。 ここからが本題だったが、やりづらく唇は重くなる。]
(193) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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― 5号室 ―
[仲間殺しの罪人、人狼のヴェラは死んだ。 グレッグの遺言のことは聞かされていなかったので、 「人狼を殺す」と息巻いていた男は安堵すると共に脱力し、目を閉じていた。
身体を起こす気にならないのは、 日が落ちてきて、熱が上がってきたせいもあるか。
そういえば、今日はミナカがくれた薬を飲んでいなかった。 呑んでおくべきかと、瞼を開け、――たはずだった。
だがランプの灯りのみで暗いとは言え、 男の目が捕らえる光は普段に比べても格段と少ない。 おぼろげにしか光を感じられなくなっていた。]
……あ、 ぁぁ
[吐いた息は喉を鳴らし、小さく声が漏れた。]
(194) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[他者の言葉の裡は探らず、全てを受け取る。
楽しげに説かれると、フンフン真顔で聞き入れて。床に胡座をかいて椅子にゴトリと右腕を置いた。座面の冷たさや硬さもろくに感じない腕を、やはり死んだのだと見限った。]
要るナイ 置く、腐る カシラの船、腐る ダメだ
[リーの顔を見上げ、さあやれ、と顎で腕を示す。 その仕草は、先のリーの動きを真似てみた結果。]
(195) 2014/12/13(Sat) 23時半頃
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[こちらは笑みを浮かべる余裕などない。 動きについていくだけで精一杯で。>>189 舌打ちでもしたい気分だ。]
う、ぐ……!
[蹴りを避けられ、着地の隙が出来たのは男の方。 横薙ぐサーベルに、体を仰け反らせてかろうじて腕を切り落とされるのを避けるも、完全には間に合わず。
腕を裂かれ血を流しながら、弾き飛ばされて床を転がる。]
(196) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[見当がついているか、と問いを重ねられて、苦く頷いた。]
ここからは単なる私の思考だから、信じるかどうかは任せるが、本題だ。 下でグレッグが殺されたが、あいつは――ミナカにナイフを投げていた。 あいつは下らない熱に浮かされて無闇に刃を投げられるほど勇敢でも、馬鹿でもない。 おそらく何がしかの確信を持ったんだろうな。
[それが何かは、もう聞けはしない。 飲め、とフランクのカップに酒を注いだ。酒に浮かされた夢くらいに聞き流してほしいと思った。]
そして、その場に居合わせたギリアンに刃が当たって、手を切った。 あいつが殺された理由は、"それだけ"だ。 仲間殺しを重罪だと、見つけ出して殺せといったあの船長が、掌を切った程度で、問答無用に首を刎ねた。
[視線をフランクから外し、僅かに俯けて逡巡の後、緩く首を横に振る。]
(197) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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[厨房には入らずに扉を閉じて、航海士の顔を見ながら、さて]
今、何人残っているか わかるか、航海士さんよ
[これだけ大きな船を動かしたことはないが、元漁師だ。 波の気配がない海の、恐ろしさは知っているつもりだ。
綺麗に磨かれた刀が、床の血痕を映している。 何人分の血を吸ったのだろう、と床について考えて、 刀が吸った数に比べたら大したことではないだろうと 小さく笑って、 目の前のテーブルに腰を下ろす。
今回の騒動は、一体誰が終わらせるのだろう、と考えながら]
(198) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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>>198
何人残っているか。俺にはわからない。 ジェレミーにきけばわかるかな。
あと、ホレーショーをみなかったか?キーチ。 もしくは、君が、グレッグの解毒剤のありかとか、知らないよな。
[小さな笑みを浮かべ、テーブルに座るキーチに、怪訝な顔をした。 普段から、やはりよく喋る奴じゃない。 でもよく知らないから、グレッグと振興があるかもしれないとも考えて。]
(199) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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─ 甲板・船首楼 ─
[ふらふらと漂うように、足は、甲板へ向いていた。
月が出るには、まだ少し早そうだが、空は少しずつ黄昏色に変わりつつあったろうか。
誰も居ないことを確かめて、船首楼へと向かう。
いたところで、どうせこちらの姿は見えないのだが。]
[覗き込んだ黒い海には、殆どと言っていいほど波がない。
そういえば、昨日からずっと風も吹いていない。
今頃になって、この船が、ずっと止まったままになっていることに気が付いた。
……止まっているからどうするということは、多分生前だとしても、何もないのだけれど。]
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Booooooooooooo...!
[唾を飛ばすブーイングだ。 原因は、当然、信用を置かれたからではなく "汚された">>193 部分である。
俺様は兎も角、俺様の血は汚くねえよ! ッて主張だ。]
二匹どころか三匹居るかも知れねえなあ。 鼠だ猫だと言った次には狼よ、 ………
楽しく、やって来たつもりだったのにな。
[最後は、ぼやくようだった。 そして、急に口を重くする様子に、眉を顰め、目で話を促す。]
(200) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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信じるか如何かは俺様が決める。
お前は気にしねえで喋れよ、かかかかかッ。
[口を軽くすることばを、俺様は持たなかった。 せめてと茶化すようにして、出された酒に手を伸ばす。
塩と、乾いた肉でやたら咽喉が渇いていた。 カップに注がれる酒の色に、満たされた瞬間に ぐいいいいッと胃を焼く一杯を、飲み干す。]
ッッかあ、あ―――…
[満足に息を吐き、酩酊する振りをするように 首を右に、左に揺らして、ジェレミーの考えに耳を傾けた。]
……… 俺様なあ。
(201) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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(見えなくなっちまう――。)
[男は咄嗟に手探りで瓶を引き寄せ、飲み口の見当も付けずに傾けた。
浴びるようにして酒を呑み、 着ていた服も寝台も巻き添えを食ってしまう。]
っはぁ、 ……はぁ、 あ゛ぁッ
[濡れた口元を右腕で拭い、何度も、――何度も目を擦った。
それでも、光の量は変わらなかった。 視界の中心でさえ、もうはっきりと物を見ることはできていない。
ミナカの薬は視力の為のものではない。 分かってはいたが、縋る思いでその薬を呑んだ。]
(202) 2014/12/14(Sun) 00時頃
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