256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[美歌の質問>>142に考える風に腕組みすれば 被っていた毛布がはらと肩から滑る。]
何をもってそういうかによるけれど
[ケヴィンの生きざまを思い返し、照らし合わせ]
自ら命を絶つ事はなかった。 生を全うした、というよりは、 役目を全うした人生、だと僕は思う。
[物語の中の人物の話をするかのように ベネットの知る男の生をぽつと語る。]
(144) helmut 2016/11/20(Sun) 21時頃
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あなた、は
[声は細く小さくなり、この動揺を明確に露にしていました。 けれど、どうしても、どれだけ言葉を探しても。 分からないんだ。おれは今、何を言えばいい?]
……あはは。 はい、おれは何も……知りませんから。
[膝の上で手を遊ばせながら、笑います。 それは落ち着かない時、考え事をする時、それと嘘をつく時。つい行ってしまう癖でした。
これでいいと、そう思った。 確信に至らないまま、このまま他人として別れればいいのだと。
君を捨てようとしたおれに、君が信じると分かって自分の命惜しさに騙したおれに。 もう一度君に会う権利などあるものか。]
(145) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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……もう少しだけ、変なことを言ってもいいですか。
[それでも、どうしても、最後に。 勘違いならそれでいい、己は冗談を間に受け勝手に誰かを重ねたのだとしても、構わない。 少しの躊躇い、一拍置いて切り出す。 へなりと眉を下げ、作り笑いが出来なくなった顔は伏せ、無意味に床を見つめた。]
あなたは今、幸せですか。
[家族を持って産まれ育ったであろうあなたが幸せなのか、聞きたかった。*]
(146) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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[ 応えを聞けば>>144、目許を弛めて、 わたしは胸を撫で下ろしていたことでしょう。 オーレリアの祈りは、届けられたのだと。 視界の端に、毛布が落ちて、 彼の肩が露わになるのが見えます。]
そう、ならよかった …… 変なことを、聞いてごめんなさい。 あなたと会えて、よかったです。
[ ぺこりと頭を下げ、踵を返しましょう。 彼の先が知れてよかった。 そう、想うと、オーレリアは、 …… きつく、ストールを握り締めます、]
(147) ゆら 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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[ 一度は背を向けましたが、 ふわりとスカートを揺らして、 もう一度、彼を視界に収めて、そして。]
…… しあわせ、でしたか?
[ 一歩踏み出して、彼に近付き、 肩にストールを掛け、握り締めたまま、 俯いては、ぽそりと、呟きました。*]
(148) ゆら 2016/11/20(Sun) 21時半頃
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[ケヴィンの先を知りたかったのは美歌か、 それとも彼女が夢にみた誰かか。 どちらにせよ己の口にした応えに 彼女の表情>>147が和らぐのが感じられたから、 ケヴィンの辿った詳細は胸に秘めるまま。]
――…ん。
[謝る必要はない、とゆるく首を振る。 毛布ずり落ち覗くのは冬の装いたる毛糸。 ケヴィンのように首許が寒そうに見えることはなく。 一度背を向けた彼女がこちらを見、問うさま>>148に 途惑うように視線を揺らし]
ケヴィンのしあわせなら、 オーレリアという女性が居た日々の中に。
[物語を口ずさむように綴り淡く懐かしむように笑う。]
(149) helmut 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[ヴィオラとロジェとミミの写真を撮って、それを眺めながら食堂を出る。 なんとなく、話し終わった人と同じ空間にいるのは気まずい。
ふらふらと歩いて、気付くとそこは玄関で、一人の女性が佇んでいる。>>123]
……あ
[その顔を見て、つい口から間抜けな声が出る。 小さなつぶやきだったから、彼女には届かなかった、と信じたい。
可愛い人だな、なんて思って見惚れているんだって、自己分析してたけど。 でもそれだけじゃない気もして、彼女から目が離せない。]
(150) reoreo 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[変な言い方だけれど、その女の子を、守ってあげたいって、思う。 なんでだろう、俺ってこんなに惚れっぽかったっけ。
そっとスマホに目を落として、写真を撮ろうかななんて考えて、それじゃあ盗撮だ、後が怖い、と思い直す。
彼女には連れはいないようで、旅には一人で来ているようだ。 でもこんな山の中の修道院へ旅に来るくらい、彼女はきっと余裕があるってことで。 それなら、自分じゃなくても、誰か別の人が彼女を守っているんだろう、って勝手に考えて。
そっとスマホを掲げて、玄関の上のほう、天井を写す。
別に特別な装飾があった天井では、ないと自分では思ったけれど。 勝手に人を撮ったらたいへんだからね。 記念に、これだけを。]
(151) reoreo 2016/11/20(Sun) 22時頃
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[ふと振り返ると、>>151そこには天井にスマホを向けていた異国の人がいた。 釣られて天井を見上げるも、そこは特別な装飾がされているとかではなく、何も無い古びた建築の一部で。 撮影が終わった彼の顔を、じいっと覗き見るように。]
記念撮影です?
[異国の方にとっては珍しいのかしら。 そう思いながら距離を詰める。]
(152) myu-la 2016/11/20(Sun) 23時頃
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記念撮影なら、一緒に写ってもいいですか。 何もない建物だけの写真よりも、見栄えが良いほうがいいでしょう?
[くすり、軽く微笑んで。 異国の彼の手を取って提案しよう。
旅の記念として、縁を記録に留めておくのは、きっと悪くはないだろうから。*]
(153) myu-la 2016/11/20(Sun) 23時頃
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[ ─── … ぷつんと、 糸が切れたような気がしました。
紡がれた音>>149を聞けば、 じわりと、目許が滲みましょう。 開く唇は、ふると震え、 空気を震わせようとする音も、弱々しく。]
お、…… オーレリア、も、 あなたと、ケヴィンと共に在るのが、 何よりも、しあわせと、……
[ 言葉は、最後まで綴ることはできませんでした。 寒さとは無縁そうな肩にかけたストールから 離れた指は、わたしの顔面を覆いました。]
(154) ゆら 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[ オーレリアは、ケヴィンの前では、 涙を零すことはなかった筈なのに。 初対面の彼の前で、止め処無く落ちる雫は、 オーレリアのもの、なのでしょうか。 それとも、彼女を悼むわたしの、もの?
どちらだとしても、 わたしの心に灯るのは、暖かいものだったでしょう*]
(155) ゆら 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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え、あ、まあ……
[突然振り返られて慌てる。>>152 こちらを向いた彼女はやっぱり可愛かった。
……じゃなくて。]
えっ
あ、いいんですか? ありがとうございます。
なんだか……あなたのいる場所が、とても大事に見えて。 すみません、不躾でしたね。でも、一緒に撮ってくれるならうれしいです。
[不自然に写真を撮った自分を責めることなく、むしろ好意的に受け入れてくれることにうれしくなる。 守りたいなんて思ったけれど、彼女は守られるだけじゃなくて、守る力もあるみたいだ。]
(156) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[手を取られてどきまぎする。>>153 でも、まったく不快ではなくて――下心、とも違って。 軽く握り返してしまいながら、腕を伸ばして自撮り。]
ありがとうございます、あ、可愛く撮れてますよ
[確認して、そんなことをつい口走ってしまって。そんなにナンパな質じゃないはずなのに。 サークルで作った名刺を取り出して、]
ここ、これがメールアドレスです。 もしよければ、メールください。写真、送りますから。
[なんてナンパまがいのことをしてしまう。 彼女は引かなかっただろうか。受け取ってくれただろうか。]
(157) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[細めた瞳は、何を見ているのか 遠く遠くの夢か、近くの未来か。
ゆっくりとそばの青年を再び見ては]
ねえ、アルベルトくん。 この修道院のどこかに、秘密のお部屋があるの。
[よかったら行ってみない?と、誘いをかけるのです。]
そこでは、むかし、むかし 職人さんがランタンを作っていたそうよ。
[モノクルの奥の瞳に輝くのは 若い頃から衰えない好奇心。]
(158) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[そうして彼が頷くならば 移動をしながら語らいましょう。]
とても、とても、優しい方でね。 ある女性が、その人と約束をしていたの。 特注のランタンを作ってもらうという約束。
だけど、約束は果たされなかったわ。
[彼は死んでしまったの、と 少しだけ悲しげに目を伏せるも すぐに、顔をあげて、ふんわりと微笑みます。]
彼は優しさゆえに、 誰かの為に、心を砕いてしまったのね。 でも、そんな職人さんはとても立派で まっすぐな心をもっていたのだわ。
[彼も同じ追憶があったならば その指先が、作った温度を覚えているならば]
(159) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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……私の、おうちにね。 私が生まれるよりももっとむかぁしから、 ずっとずっと保管されている、ランタンがあるのよ。
とてもじゃあないけれど 立派とも、完璧だとも言えやしない、 そんなランタンなのだけれど
……もしかしたらその職人さんが 作ってくれたものだったりしたら、 面白いと思わない?
[受け継がれ、長い時を経て 今、この老女の大切な宝物なのです。
少し不器用にゆがんだ葡萄と林檎が 硝子に刻まれた、そんな細工がしてあるランタンです。]
(160) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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私のご先祖様はきっと、幸せな人ね。
[もう若くない老女は、そこで 埃のせいか、コホコホと咳き込んで]
ありがとうね。
――― "ヴェスパタインさん"
[全てを愛した彼女は、 沢山の後悔をして、それでも 大切な人達が生きた証を、残そうとしたのでしょう。]
(161) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[アルベルトと、ぼろぼろの職人部屋を覗いたりして 楽しい時間は、すぐに御終いになってしまいます。
去り際、老女はアルベルトへか 或いは、同じ夢を見た人々へか
さようならを告げ、迎えの車で家路につきました。]
(162) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[それから数年。 パリの街角から、占い師のアリアンヌおばあちゃんは 姿を消していました。
病床に伏せて、 命の灯火は、静かに静かに、消えてゆきます。]
来世でまた会いましょうね――…。
[夢が叶うかはわかりませんが、 三つの人生を思い返し、すべてすべてが幸せであったと、 微笑んで、永い眠りに、つきました。**]
(163) bloody 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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──それから──
[やがて、世界を閉ざした雪は止んだだろうか。 白に彩られた世界へ踏み出す。 入り口を少し進んだ先、振り返り見上げる景色は いつか、遠い日の“わたし”が見たのと同じもの。]
──… ねぇ、帰ったら雪合戦でもしようか。
[唐突に手を繋いだ先、ロジェの方へ目を向けては 大人げのない誘いをしてみる。 ふるりと一つ身震いしては、甘えるナナを抱き上げ 柔らかな髪をひとつ、撫でて]
(164) choro4946 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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ありがとう、 ……ハナ。
[知らない“わたし”を、素敵な夢をありがとう。 誰もいないその先へ、ちいさく呟く。
──わたし達が 幸せに暮らす、今。
紡がれる物語はきっと今も、これからも。 どうか、やさしく幸せなものでありますように。]**
(165) choro4946 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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[やがて吹雪はやみ、修道院を出る。
出た時のすがすがしさと言ったら!
冬の空気はもともと好きで、リンとする。 でもそれだけじゃない、別に修道院の中が重苦しかったわけではない、はずだけれど。 何かからの解放、を感じた。
振り返って修道院をスマホに撮る。 ここが、きっと俺の目指していた場所、そんな気がする。
インドに呼ばれるとか、グランドキャニオンで人生観が変わるとか。
そんなことはなかった。 なんてことない、ヨーロッパの田舎の山の中にある修道院で、そこで起きたできごとと、出会った人たちと。 それが、これまで旅してきた中で、いちばんしっくり腑に落ちた。]
(166) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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まじめに学校行かねーとな。
[休学を伝えた時の母親のうろたえっぷりと、父親の怒った顔を思い出す。 近くの村に着いたら、ポストカードを買おう。
そろそろ帰るよって、家族に伝えよう。
何のために旅をしたんだって聞かれて、不思議なこともあるんだなって、許容できるようになったって言ったら、やっぱり母親は心配して、父親は怒るだろうか。*]
(167) reoreo 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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ありがとう美歌。 お返しに、僕もあなたの願いが叶うことを祈ってあげますよ。
[今度こそ、あなたが悲しみに暮れることがないように。 救うばかりの重荷を背負うことのないように。
別れを告げて去る彼女の姿を見送れば、深くそう祈るのだった。]
(168) roron 2016/11/20(Sun) 23時半頃
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ここが?
[>>156この場所が、玄関が、大事とは。 ああ、でも、なんとなくわかる気がする。 惨劇のはじまり、修道女の死があった場所だから。 ……もしかしたら、そういう意味ではないのかもしれないけど。
この異国の男性は、女性に慣れてなさそうな雰囲気が微かにしたけど、 私はそうでもなかったから、二人並んで自撮りに映る。>>157]
ふふ。 ありがとう。
そうね、折角だから教えてもらおうかしら。
[名刺を受け取れば、折角だし後日改めて連絡を取ろうと思う。 我ながらガードが緩い気もしたけど、旦那とは冷戦中だし、いっそこのままついていっちゃってもいいかなっていう気持ちも無くはない。
……なんて。流石にそれは嘘。]
(169) myu-la 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[美歌の綴る弱々しい音色>>154を聞けば 笑みは消え、微か驚いたように目を瞠る。]
――… そう。
[静かな音を紡ぎ、瞼を閉じる。 オーレリアの幸せは何処にあるのかを ケヴィンはあの日々に考えることがあった。 答えの出なかったそれが知れ、深く息を吐く。]
彼女が幸せを感じていたなら、……良かった。 ケヴィンはそんな風に思って貰えていたなんて 微塵も気づかないまま、 オーレリアの幸せばかりを考えてた。
[知己の話でもするように語り目をあければ 顔を覆い涙する美歌の姿が映り込む。]
(170) helmut 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[オーレリアはケヴィンの前で涙を見せなかった。 ケヴィンもまた彼女の為に涙することはあれど 彼女の眸に悲しみに沈む姿を見せたことはなく。 それは、それだけ穏やかな時間を オーレリアと共に過ごしたということかもしれない。]
――…似た者同士だったのかもしれないね。
[お互いの幸せばかりを考え願っていた日々。 椅子の傍にある美歌へと歩み寄り、 己の腕にある毛布を彼女の頭上へとふわり降らせ]
キミに泣かれると胸が痛い。
[困ったように呟き、雨が止むを願う。*]
(171) helmut 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[平凡なぼくには一つ、変わったところがありました。 起きた時、理由も分からず涙を流していることがあるのです。それも、物心がついた時から。 辛く苦しく胸が締め付けられ、子供の頃は母に姉達にすがりついたものでした。
今は思うことがあります。覚えていない夢の内容はもしかして、と。 そして、もう二度と見ることは無いのだろうとも。
過去は過去、全ては雪煙に消えてしまいました。 奪い去ったものを彼女らに返すことは叶いません。裏切りの償いは、不可能なことです。 同胞に何もしてあげられなかった悲しみも、少女を理解してあげられなかった記憶もまた、変わることはないのです。 この罪は、いつまでも胸を痛ませていくのでしょう。
あの獣がしたことを思えば、遠野千明はあまりにも恵まれすぎています。 それでも、いつかの誰かが獣の為に泣いてくれたことを思い、ぼくは与えられた命を真っ直ぐに生きましょう。 誰も裏切らないように、誰かを傷つける嘘をつかないように。誰かの助けになれるように。*]
(172) finlay 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[また無意識に、下腹部を撫でる。 マタニティブルー。これから生まれ来る命への期待と不安の、後者に押し潰されそうになっていた。 旦那は私の気も知らないで、呑気なことばかり言っていて。
でも、私はこの命に責任を持つと誓う。 “いのち”を産み、育んでいく。 それはきっと、前世の私ができなかったことだから。 旦那は他でもない私のパートナーであり、かけがえのない仲間なのだと信じて、向き合おう。
前世のことを知ったからなのか、そうでないのかは分からないけど。 今はもう、気持ちを整理して帰れる気がする。
気付けば吹雪も止んでいた。]
(173) myu-la 2016/11/21(Mon) 00時頃
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