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【人】 肉屋 ニール ああ、あのお嬢さんですか? (15) 2013/09/21(Sat) 12時頃 |
うなぎ〜?
ニールを見て、ふと呟いた。
―広場―
[……千里眼? 馬より速い? そらをとぶ?
……そ、そっか。
[決してガキっぽさに辟易した訳ではない。
想像が追い着かなかっただけだ。]
[人違いの件を尋ねられる、頭を掻いた。
えー……と。娘の友人と言うか、名付け親と言うか。
[穏当な関係を選んで告げる。]
まぁ、普通を自称する人が普通だとは限らないね。
普通を自称する人が全員変人とも言わないが、
アレはちょっと違う気がする。
[頭に色鮮やかなヒヨコを乗せた少女を観察する]
[馬の嘶きと共にアンナが全身全霊を込めて振るったバットは、トニーのバットを粉々に破壊し。
芯となっていた西瓜の赤と緑が見えたのを最後にぷつりと意識が途切れた。
トニーと地面をごろごろと転がったが、意識を失った身体はその場で痛みを感じる事もなく。
ステッキの魔力によって分離するディーンとアンナ。
男にとり憑いていたアンナの魂は、そのまま彼女の元の身体に戻ったのだろうか。*]
― 夢の中 ―
[男の意識はすぐに浮上せず、しばらく揺蕩っていた。
ふと気付けば、以前に見た覚えのあるショッピングモールの前に立っていた。
電飾で照らされるその場所は、明らかに先刻まで自分のいた場所とは異なる。
けれど男の住む世界自体とも違っていた。]
…これはどうした事でしょうか。
[男は困ったように眉を下げて、その場で首を捻る。
―男は以前に閉じ込められたバーチャル空間の中にいた。]
[といっても、以前のように現実世界でギアを使っている感覚はない。
その空間で使っていたチャットの操作も出来そうになかった。
恐らくは殴られたショックで、似た空間を夢に見ているのだろう。]
どうしたら出られますかね?
……。
あぁ。
[相棒に聞こうとして、返事が返ってこないのに気付く。
自分はトニーに殴られて気絶した。
だから彼女とは分離したのだろう。]
―夢だったら、貴女も来られたら良かったのに。
[アンナ、と名乗った顔を知らぬ異界人が此処にいれば、きっと見た事のない光景に面白い反応が見られたに違いない。
自分の夢の中ならば、多少過激な行動を取られても平気だろう。
この夢から醒める方法は分からない。
試しに帰れるようにと念じてみたが出られる気配はなく。
元々はプログラムで作られた空間だ。
取り敢えず、男はショッピングモールの横に伸びた道を歩く事にした。
行き先は1
1.遊園地 2.水族館 3.プラネタリウム**]
メモを貼った。
【人】 靴磨き トニーうん! (18) 2013/09/21(Sat) 20時頃 |
【人】 靴磨き トニー[置壱が居れば、] (20) 2013/09/21(Sat) 20時頃 |
メモを貼った。
【人】 徒弟 グレッグ―村長の家― (23) 2013/09/21(Sat) 22時頃 |
― 遊園地 ―
[辿り着いた先は遊園地だった。
ジェットコースターやメリーゴーランド、ミラーハウスに観覧車などがあった。
確か、スピードが出る乗り物が秀逸なのだと聞いていた。]
うーん…。
一人で来るところではないですよね。
[当然の如く、自分以外には誰もいない。
それなのに通常通りに動いている遊園地は、まるでゴーストタウン。]
此処にパンダカーがあったんでしたっけ。
[悪い想像はやめよう。
気を取り直して、園内でパンダカーを探してみる事にする。
年下の友人―名前は思い出せないが―はどの辺りでそれを見つけたと言っていたのだったか。
既に本物のバーチャル空間はバグも修正され、解放されているが男はあちこちを回れてはいない。
―遊園地もそうだ。
だから何が何処にあるかは分からなかった。
園内のマップの書かれた看板を見ながら、ありそうな場所を探す。
パンダカーを発見したのは体感時間にして22分後の事。]
[メリーゴーランドの近くにそれはあった。
四足歩行しているように動くパンダカーを見て男は目を細める。
―何となく懐かしい気分になった。
うさぎの着ぐるみを着た店員からコインを渡されれば、男は目を瞬かせ。]
えっと…
これに乗れと…?
[いや、客は自分しかいないのだけれど。
これは元々子供向けの乗り物で。
それに確かあの時は…。]
[戸惑う男は着ぐるみの店員に背を押されてパンダカーに座らされる。
…デジャブを感じた。
着ぐるみの中にいるのは射的の屋台の店員ではないだろうか。]
「グッドラック!」
[ご丁寧にも、挿入口にコインを入れられ。
サムズアップしたうさぎの着ぐるみ店員は、自分に向かってもう片方の手をぶんぶんと振ってくる。]
……。
[戸惑いの混じる顔で手を振りかえすと、やがてパンダカーはゆっくりと動き始めた。
アラサーの男が一人でパンダカーに乗っている姿はさぞかしシュールな光景だろう。
一周したら、自動的に止まるだろう。
男はハンドルを手にそう思っていた。]
[もうすぐ一周しようとしていた。
男はようやくこの拷問めいた時間から解放される、と気を緩める。
ヴイィィィィィン…
聞き慣れない、しかし不穏な気配を感じる音に男は首を捻る。
そして。]
―…っっ!!
[パンダカーはルートから外れて物凄いスピードを出して疾走し始めた。
時速何キロなのか、知りたくもない。
ブレーキがある筈もなく、ハンドル操作も効かない。
男は振り落とされては大変と、必死の思いでハンドルにしがみ付く。
爆走するパンダカーの行きつく先は、あの時と同じく美術館。]
― 一方、村長宅 ―
[その時の男(身体)は悪夢に魘されて苦しげに唸っていただろう。
近付けば、譫言でパンダカーが、と言っているのが聞こえたかもしれない。*]
【人】 聖歌隊員 レティーシャ― 広場のベンチ ― (28) 2013/09/21(Sat) 22時半頃 |
【人】 靴磨き トニーにゅー。 (29) 2013/09/21(Sat) 23時頃 |
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