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[短い溜息が一つ、唇を湿らせるように零れ落ちる。
男に背を向ければ、一瞬だけ諦観を含んでいた。
それでも、なるべく視線は強く持っていることを意識しながら
指示には唇を噛んだままゆっくり従う]
…『うる、さい』
[喉が引き攣れて少しだけ掠れた声はそれでも強がりを吐く。
先程まで咥えていた物の大きさは解っている。
絶対あんなの無理だ、と思えども口にも出せず、
軽く押し当てられたなら絨毯をひっかくように指先が床へ爪を立てた。
そうすることでしか、嫌悪をどうにか逃がす方法が思いつけない]
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[マーゴが口で咥える様子を又見やり] (20) 2010/04/08(Thu) 01時半頃 |
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……生意気な口は相変わらずだね。
さて、何時まで強がっていられるかな?
[擦れた音に、幾らかの感情を読み取り
愉しげに告げる]
御前の此処、玩具の所為かな
イソギンチャクみたいになってるよ。
[散々器具を入れてかき回した所為で其処は少し張れているようだった。弾力がまるで軟体動物のようだとも思いながら
滾った熱をそのまま突き進めるが、カリの部分が先ず入らない]
Jade、力を抜いてくれないと
裂いてしまうんだけど?
[特に強制するわけでなく、そう告げる。
無理ならそのまま無理矢理押し進めるだけだった]
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![]() | 【人】 小僧 カルヴィンやっぱり、みんな痛いのか。 (22) 2010/04/08(Thu) 01時半頃 |
[コツ、コツ。
緩やかなリズムが聞こえて、男が此方に近づいて来る。
”命令”には応じず、ずっと俯いたままぎゅっと目を瞑っていた。
しかしそんな事が許されるはずもなく。
白絹を嵌めた指が顎に伸びて。]
―――っく、…!
[上を向かせられると、あの笑みが漆黒に映った。
笑っているのに、冷たい瞳。
ゆるやかなのに、威圧感を含んだ声。
こくり、と一度だけ喉が鳴って。]
……し、…の。
[震えた声で、自分の名を告げる。
あの部屋では手を振り払おうとする事も出来たのに。
今はその灰青の瞳に、逆らえなかった。]
![]() | 【人】 小僧 カルヴィン[不思議と、パトリシアに見られてもあまり裸に羞恥を覚えなくなっていた。 (23) 2010/04/08(Thu) 02時頃 |
[微かに後ろを流しやる硬翠は、やはり男を睨んで。
愉しそうなその声に、返事なんかしてやるつもりはなかった。
イソギンチャク、と言われて一瞬どんな状態だと返しそうになった言葉を
堪えるよりも先に沈められようとしているモノのせいで
ことばそのものがうまく出せない]
───…ッ、…ぁ……、っぅ
[絨毯に爪が引っ掛かるけれど、そんなことお構いなしだった。
痛くて、それどころじゃない。無理だという予想は当たっていたらしい。
力を抜けと言われたところでそんなこと解りもしないから、
ただ首を小さく横に振るだけだった]
![]() | 【人】 記者 イアン[白や淡い色の下着は女性が好むものであるのかもしれないが、あまりイアンの好みでは無い。レースから透けるマーゴの肌はきめ細かく、血行の良い薄桃色がほの見える所がなかなか良かった。そのレースと言うベールは欲望をそそる装置になっていた。 (24) 2010/04/08(Thu) 02時頃 |
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[弾力のある熱棒を無理矢理に突き進める。
硬度もそれなりに増した凶器は
既に襞の伸びきった狭穴を抉じ開けるように潜り込んでいく]
っ……キツイ、な
[熱い吐息混じる低い声は
掠れが混じる所為で何時もより甘い。
背を向けた彼には此方の姿は見えないだろう
両の手で首を振る青年の双丘を掴み広げながら
男は更に腰を進めた]
![]() | 【人】 長老の孫 マーゴ―グロリアの部屋・寝室― (25) 2010/04/08(Thu) 02時頃 |
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[息を吐き出せない。声は出したくない。
其れが自分の体にどれだけの負担をかけているのか、
矜持を守ることに精一杯の少年には知る由もない。
昨日の散々な遊戯なんかとは比べ物にもならない。
圧迫感も、痛みも、どうしていいか解らないほど体中が苦しい]
───……っ
[強制的に体を拓かれていく痛みに、女も最初は
こんな感じなのだろうかか、なんて意識の端で思いながら、ただ今は耐えるだけ。
落ちる涙は、絨毯の上で珠になったあとゆっくり水玉の沁みを作った]
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[イアンから聞こえた声に、小指を開放した] (26) 2010/04/08(Thu) 02時頃 |
![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[少し、身体が疼く。高揚するのはいつものことだったが、疼くのは久しぶりで、まだ駄目だと自身の身体をたしなめた。 (27) 2010/04/08(Thu) 02時半頃 |
……っ
[自分の名を呟かれれば、ぎ、と奥歯を噛む。
恐れはまだあれど、次第に悔しさが募ってきて。
灰青を見上げる漆黒に僅かに力が戻ったか。
けれど、命令が飛べば身体は微かにはねる。]
…、……?
[舌を出せ、その言葉の意図が掴めずに瞬くが、何をするつもりなのか、考える暇は与えられない。
顎を掴んだ指先に力が篭められれば顔を顰めて、控えめに舌を出す。
男は何かを手にしていて。
それに気付いた時には、もう遅かった。]
――――〜〜…ッッ!!!???
[舌を出したまま、顔が痛みに歪む。
それはまさに一瞬の出来事だった。
ガシャンという音と共に、貫かれる舌。
じわ、と傷口から紅い色が滲んでいるのだろう。
口の中が鉄くさい。]
…っあ、…ぅ
[貫かれた箇所は痺れたような感覚なのに、痛みはしっかりあって。
置き場に困った舌をどうする事も出来ず、一度呻いた。]
[息が詰まっているのだろう。
声など出せる状態でもなさそうだ。
男もまた、狭い締め付けに眉を寄せているが、彼の肉棒をこすって気を紛らわしてやるような事はしない。
そして青年を犯している凶器はそのキツさで一向に衰える気配は無かった]
まだ、半分も入ってないよ……?
[上擦った声にはけれど微かにからかうような笑みが混じる。
ごり、とカリの部分が
丁度青年が散々昨日の器具に弄られ意識を失うまでに至った
ウィークポイントを擦りあげた]
![]() | 【人】 記者 イアン[イアンは黒いドレスに包まれたグロリアの成熟した大人の女性の身体の輪郭を、何かを怖れるように目を見開いてじっと見詰めた。脳が痺れるような快楽がおそろしいと感じる。 (28) 2010/04/08(Thu) 02時半頃 |
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![]() | 【人】 記者 イアン[内股の筋を、恥丘を指の腹でまあるく撫で上げ。 (29) 2010/04/08(Thu) 02時半頃 |
[ぽつ、ぽつ、男は独り言のように、私の母国の言葉を零す。]
―――…っ、…ぁ?!
[その内容にはピンと来なかったが、私の下半身にすっと手が伸びてきて。
ゆっくりと着長の上から身体を撫でる。
撫でたその場所は、まだ鈍い痛みを持ちながらも、触れられれば、びくりと身体が揺れる。
言葉の内容を理解すると、咄嗟に足を閉じて、イヤイヤと首を振った。]
…、…っひ……
[それでも独り言のような言葉は続けられて。
その内容に血の気が引いていくのがわかった。
厚くて疎ましいと思っていた言葉の壁。
初めてこの男に会った時、言葉が通じる事を喜んだ。
だけど本当は、その壁に阻まれたままの方が幸せだったのかもしれない。
手がカタカタと震えて。
喋る事が出来ない代わりに、じゃら、と鎖が啼いた。**]
[爪が絨毯に引っ掛かって幾らか糸に傷をつける。
眉を思い切り顰めているのは、耐えなくてはいけないと思っているから。
後ろから聞こえてきた嬉しくない報告に、小さく零れた溜息が一つ]
っ…ゃ、あ……!!
[飲みこもうとした声が、内側を擦りあげたことで逆に零れ落ちる。
自分が意図していなくても、昨日其れを覚えたばかりの体が
勝手に吸収した知識を男の前に披露する形になった。
そのことに気づけば、咄嗟にこれ以上声を出すのを
こらえるように手の甲で自分の口元を塞ぐ]
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[青年の表情は背後にいる男には見えないが
指先が白くなるほどに絨毯に爪を立てている様子は見て取れた]
うわ……っ
[甘い悲鳴が聞こえたと同時
内壁がまるで誘うように男の熱芯を包み込む。
呼吸に合わせて奥へと誘うように蠢いているのは、無意識だったのだろう。
片手で声を抑えようとしているのに気付いて、男は背後から手を伸ばした。
ずるりと巨根が内に納まり、青年の尻に太腿が触れる]
抑えるのは駄目。
……ほら、全部飲み込んだの……わかるかい?
[甘く囁き、背後から覆いかぶさるようにして彼の腕を取った。
尻だけを高く上げた格好で腕が使えない彼は、頬を絨毯に擦り付ける事になるだろう。上から覗き込む視線に気付く余裕があるかどうかは、さて]
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![]() | 【人】 良家の娘 グロリア[寝台に倒れこむ二人。見る視線はイアンへと注がれる。 (30) 2010/04/08(Thu) 03時頃 |
…っ、は…、……ぁ…
[微かに唇からこぼれた音が、息が、静かに震える。
男のものをより深く飲みこんだとも知らないまま、
伸ばされた手に、涙の滲んだ硬翠が幾らか朧気に見上げる]
『ぜ、ん…ぶ……?』
[愁いに似た色を含んで、掠れた声は問いかける。
先程よりもずっと近い距離に在る褐色に、幾らか瞬いた。
本当に、全部自分の中にあれが収まっているのか信じられなくて
硬翠の視線は弱まり、目元に幾らかの影と羞恥のうすべにがいろを添える]
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そう……全部、ね
[其処にあったのは絶望か、其れとも。
見上げてきた硬翠に褐色を細めると、男は軽く腰を引き
また深くに熱を埋める。
青年の双丘に腿の当たる小気味良い音
内部ではまた太い部分が彼の過敏な場所を抉るように擦った]
確かめるといい
ほら、襞が全部伸びきってる……だろ?
[捉えた手を片方、男を受け入れているその場所へと導く。
触れさせた其処は青年が呼吸するに合わせてひくひくと動き
男の其れを根元まで深く受け入れていた]
![]() | 【人】 長老の孫 マーゴ[豊かな髪が梳かれる感触自体は嫌いではない。徐々に引き寄せられるにつれて (31) 2010/04/08(Thu) 03時半頃 |
![]() | 【人】 長老の孫 マーゴ
(32) 2010/04/08(Thu) 03時半頃 |
[嘘だと、反射的に返そうとした声は嬌声へと変わる。
中で男が動くたびに、堪えようと唇を噛んでみたりもしたけれど
総てが結局無駄に終わろうとしていた。
捉えられた手は、逃げる事も叶わないままに確かめさせられる]
……『何、で』
[誰に問いかけるわけでもない単語。自然と声が震える。
勝手に受け入れている体を信じたくなかったからかもしれない。
自分の意志とは別に、存分に男を受け入れている体に
どうしていいか解らなくて硬翠に涙がまた滲んだ。
捉えられぬもう片方は、悔しさで絨毯の絲を幾らか引っ掛ける。
握れば切れて、絨毯に傷をつけただろう。
そのまま更に握りこめば先日つけたばかりの掌の傷の上に
また赤い色が滲んで浮かんだ]
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