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[喘ぎ声が明るいその部屋には異質なもの。
ゆっくりと男は腰を揺らす。
中を擦りながら、全てを受け入れているのを自覚させる
尻と太腿のぶつかる音に、やがて水音が混じり始めた]
なんで?
此処で、イク事……覚えたからじゃないかい
[男は嘲笑うように告げた。
捉えていた手を離して傷の無い双丘を掴み、勢いを増した動き。
幾度も彼の過敏なところを擦りあげるが、決して前へは触れようとしない。
あくまで刺激を与えるのは後ろの秘部にだけ]
――…ほら、大分慣れてきた
[じゅぷじゅぷと明らかに其処から毀れる音を拾い
男はくつくつと哂う]
どう、キモチイイ?*
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[前とは違う。薬を使っているわけでもなく。
ましてやこんな明るい場所でなんて。
考えれば考えるほど、頭の中がぼうっとしてくる。
卑猥な水音と、幾らか湿った肌の重なる音と]
…っ
[聞こえた声に耳を塞ぐことも許されない。
体を揺さぶられるたびに、聞きたくもないような声ばかりが零れる。
背筋に響く感覚に抗いたくて眉を寄せる]
(違、う)
[慣れてなんかいないはずだと。だって、苦しくてたまらない。
それ以外の感覚があるのを自覚しないように視界を閉ざす。
けれど結局は意味のないことで、余計に神経を尖らせるだけ]
『気持ち、よく、なんか』
[ない、と。最後まで紡ぐことができない。
意識しないようにしていたけれど、体を揺すぶられて
嫌でも気づいてしまった事があるから]
…ん、っ……ぁ、やだ……『嫌、だ…』
[吐き出す息の合間、零れる声は嫌悪を告げる。
でも、嫌悪しても事実だった。後ろの圧迫感だけじゃない。
触れられてもいないのに、自身が勃ちあがっている。
両の手は、絨毯をひっかくばかり。
ぼんやりと、頭のどこかで昨日の感覚を思い出していた。
足りない。
まだ、あの感覚には、足りない]
───…、…
[絲を引っ掛けていた指先が、僅かにり持ち上がる。
足りない。その感覚だけが今はゆっくりと思考を冒していた]
…ん
[戸惑う指先を、自身に絡める。微かに息が跳ねた。
少しだけ鼻にかかったような、甘やかな声が零れる。
まだそれでも足りなくて、もう片方の手を添える。そこまできたら、もう遅かった。
ゆっくりと、自分自身を追い詰めるのは紛れもなく自分の手。
足りないというその感覚に負けて絡めた両の指先が
体液に塗れて酷い水音を奏で始めるまで、そう時間はかからなかった*]
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[しっとりと湿り気を帯びた肌
お互いに衣服を乱しただけの状態で、獣のような姿勢で交わっている。
揺さ振るたびに毀れる声は、嫌だと告げていても
吐息に明らかな喘ぎが混じっている。
ただ、男は其れを指摘してやる事をしなかった]
そう、そんなに嫌かい?
[視線の先で、彼の腕が青年自身の欲棒へと向かうのが見えたから。
器具とは比べ物にならない太さの熱芯で追い詰めるように動きを増せば、彼の手は何時しか両方とも奥に潜っていた。
くちゅ、と大きな水音は、連結部から聞こえるものだけではない]
[彼の手の動きが止まらなくなったのを見計らって
男は深く自身を埋めたまま動きを止めた。
けれど引き抜く事はしない。
青年の内には圧迫感と、脈打つ異物から伝わる熱が残る筈]
……俺、其処触っても良いって許してないよ。
[低く甘い声は、囁くように問う。
青年が自慰を始めた事で、内壁は幾度も咥え込んだ男自身に絡みつくが、息を詰めるようにしてその姿勢を保つ]
イキたかったら……ちゃんと俺の許可を貰わないと。
ほら、俺は御前じゃないから
Jadeがどんな状態か、わからないんだよね?
[彼の過敏な場所への刺激は止めたまま
青年が痺れを切らして口を開くのを待つ。
臀部を開くようにしていた両手は責めるようにその肉を掴んだ]
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![]() | 【人】 小僧 カルヴィン―― 回想 シャワ−ルーム ―― (62) 2010/04/08(Thu) 14時半頃 |
![]() | 【人】 小僧 カルヴィン[悔しさが、見返してやろうと燃える心が、少女を立たせる原動力になる。 (63) 2010/04/08(Thu) 14時半頃 |
![]() | 【人】 小僧 カルヴィン―― 現在 舞台 ―― (67) 2010/04/08(Thu) 15時半頃 |
[甘く掠れた喘ぎをあげながら、それでも手は求めて動く。
足りない。全然足りない。はしたないとかそれどころじゃない。
ただそれを切望するからだが思考を冒して、
今は他に何も考えたくなかった]
…『や、だ……も、おかしく、なる…っ』
[首を横に振って感覚を散らすこともできない。
中を抉られるたびに、まともな思考も持って行かれる。
粘質な水音は余計に羞恥心と感覚を刺激して
男を飲み込んで喰らう熱も、自身を追い上げる指先も
一層淫らな動きへと変わっていった。
けれど]
……?
[中の男の動きが止まる。
硬翠が男を見上げる。すっかり慾に溺れて融けたいろ。
無意識にねだるかのように腰が揺れた]
『…だって……足り、ない…』
[あかい舌をちらつかせながら濡れた声は告げる。
囁かれた言葉にすら感じるのか、微かに身を震わせて
理性なんてほとんど残っていない頭は、
ただ、足りないものを求めて喘ぎ混じりの言葉を紡ぐ]
『…ごしゅじん、さま…、お願い、です……
もっ、と…もっと、くだ、さい……っ
……足りな、い……いき、たい、です…』
[本人が思うよりも体はずっと男に従順だった。
濡れた指先は今は自分の性器から離れている。
絨毯に、粘質が染みを幾つも作っていた]
[足りないと全身で告げる青年を見遣り
男は揺れる尻を強く平手で打つ。
恥ずかしい音がサンルームに響いた]
誰が勝手に動いて良いって言ったの。
[甘く低く囁く音は意地の悪いもの。
不自由な体勢で見上げてくる彼の濡れた声に男は哂った。
おねだりが出来た褒美だと言う風に一度熱棒を入り口ギリギリまで引き抜いて、ずぷりと奥まで嵌めてやる。
絡みつく内壁に、吐息を漏らしながら]
嗚呼、気に入りの絨毯だったのに、こんなに汚して。
何が足りないのか、言えるだろう。
Jade……何処に、何が欲しい?
[くく、と喉奥で哂う。
もう一度パンッと音を聞かせるように尻を打った]
ちらりと部屋の隅を見遣る。小さなカメラが此方を向いていた。
────ッ!!
[叩かれる痛み。
微かに身が竦んだけれど、けれど次には
その痛みによってもたらされた熱が身を苛む。
掠れた声は子供みたいな謝罪を一つ作って甘い溜め息と共に。
与えられた褒美に上がるのは嬌声。
嵌め込まれたものに熱は有りっ丈の歓喜を
以て迎え入れる]
『ごめ…な、さい…』
[絨毯を残念がる声にまた怒られると体が勝手に怯えて
それにつられて中まできつくなる。
もう一つ叩かれて、小さく喉が鳴った]
[融けた硬翠が揺れて]
…『ごしゅじんさま、の、くだ、さい』
[唇が揺れる。呟く。
まともなことなんてもう]
『おれの、なか、に』
[───もう、考えられない]
くくっ……
[男の煽情をかきたてるのは彼の痴態そのものではなく
堕ちて行く過程を感じる事にある。
悲鳴しかあがらなかった唇から、深く嵌めた熱芯に対する嬌声が上がるようになり、震える声で謝罪を口にするようになり]
ふふ、ははははっ
[蕩けた瞳を揺らして
あれほど睨みつけていた己に乞う仕草。
耐えられぬと言った風に、男は笑い出した。
その振動すら彼にとっては快楽になるのかもしれないが]
無様だね、Jade。
尻がそんなに気持ち良いのか。
[二度叩いた事で赤くなっている臀部を掌で撫ぜる。
欲しいといわれ、男は意地悪くゆっくりと彼の内から怒張した自身を抜いた。入り口で一度わざとらしく角度を変え、出て行くその感覚を彼の菊座に伝えるようにして。
中途半端に置き去りにされては、熱は燻り続けるだけだろうか。
もう少しで届く所だったその先の絶頂は、彼の身教え込んである]
ああ……凄いな、ぱっくり開いてるよ。
俺のハメ続けたら締まらなくなるんじゃない?
ま、良いよ。
欲しいならこっち、背中向けて俺の上に乗って。
自分から挿れられたら、ちゃんとあげるから。
[男は崩れるように伏した青年の腕を掴んで起き上がらせると
カメラに向けて彼が見えるよう、跨らせた]
[頭の中が、ぼんやりする。
考えられなくて、笑い声が上がったことよりも、
体が軽く揺すられたことのほうが、思考を促す。
おかしくなっている。その自覚は、あるけれど]
…っ
[ただ、小さく唇が揺れただけ。
細く、喉から声が上がっただけ]
『き、もち、いい』
[問いかける声が落ちてくる。それに、微かに頷いた。
蕩けた硬翠からは、抗うような気配など今は少しも見えない。
そこに在るのは請うような色と湿度。
薬はとっくに抜けているのだろうけれど、体が其れを覚えている。
だから、きっと一度火がついたらもう逃れられないのだろうと思った。
抜かれるのすら嫌だとばかり体が震える。
それでも赦されず、置き去りにされた体は膝が崩れて
重力に負けるかのように絨毯の上に伏せられた。
それでも、どうにか腕を掴む力に頼って体を起こす]
…『乗れば…いい、の?』
[首を傾げた姿は、子供のような仕草だった。
その先に、カメラがあるなんてことは当然知らない。
ただ、足りなくて、欲しくて、指示されたとおりに背を向けて、
自分で、という男の言葉に従う]
やれやれ。
すっかり素直になったな。
[男は肩を竦め、すっかり従順になってしまった青年を跨らせる。背を預けられるよう座った姿勢で迎えると、薄絹越しにも青年の身が汗ばんでいるのがわかる。
力の抜けた彼がゆっくりと猛る肉棒を飲み込む様は
レンズを通してモニター室に録画されているのだが
其れを今教える気は無かった。
言ったところで彼が理解できたかは怪しい]
何処がキモチイイ?
俺に何をして欲しいの。
ほら、言ってくれないと
俺……どうしていいかわからないよ?
[青年の脚を広げるように抱え
襞の広がった入り口を指先でなぞりながら、男は問う。
自身から決して動こうとはしない]
メモを貼った。
メモを貼った。
[その言葉には、応えない。
素直でいれば、きっと足りないモノに手が届くから。
酷い事は、多分されないから。
ゆっくりと腰を落とせば、粘質な水音がして、耳に届いた。
唇から零れる声にははっきりと陶酔が滲む。
自分の重みで、余計に男を深く飲みこんでいる気がして、
それがたまらなく心地よかった]
『ごしゅじんさま、の、動かし、て…いっぱい。
中、動いてくれるほうが…ずっと、きもち、いい。から』
[なぞる指先に、軽く肩が震える。
微かに喉を鳴らして]
『あと、…前、も、さわって、ほしい』
[望むままに言葉にする。
肌に翡翠がまとわって、それが少しだけ不快だった]
[反論が無かった事で男の気分は醒める。
ただ、倒錯的な光景とその後の仕置きを思い浮かべれば
昂る熱は其のままの硬度と質量を保つことが出来る]
今のうちにたっぷり楽しんでおくといいよ。
[背後から青年の耳元に囁きかけるのは冷たい言葉]
どっちもして欲しいなんて欲張りだろう。
御前、自分の立場はわかってる?
何で俺が御前のペニスなんか扱いてやらなきゃならないんだい。
[それでも男は窄まりをなぞる指を彼の中心へと絡める。
其のまま、ずんっと腰を下から一度だけ突き動かした]
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メモを貼った。
![]() | 【人】 小僧 カルヴィン……ッ! (100) 2010/04/08(Thu) 20時半頃 |
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