308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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少
霊
全
フローラに1人が投票した。
エニシに7人が投票した。
エニシは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
フローラが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ヤカモト、ヘイタロウ、ワット、みょんこ、ハルミチ、ヨーランダの6名。
事態はより深刻化を極め、
食べ物や飲み物の枯渇だけでなく、
火事や、あるいは感染者の増加などによって、
電気や水道などのライフラインが断たれた場所も
じわじわと増えてきていた。
(#0) 2020/10/25(Sun) 00時頃
そんな中、それらの苦境に負けまいと頑張る人たちの姿もあった。
(#1) 2020/10/25(Sun) 00時頃
―――1日後。**
(#2) 2020/10/25(Sun) 00時頃
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[ ベッドの上には、血に濡れた猫と その尻尾を引きずろうとする"何か"がいた。]
(0) 2020/10/25(Sun) 00時頃
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……あ、あ、あ。
[ 何かはこちらの足音を聞いて猫から手を離した。 そのままゆっくりと、ゆっくりとこちらへ。]
あああああああああ!!!!!!!
[ 私は手に持ったモップの柄を突き出す。 "それ"が倒れると、モップの柄を振り下ろす。 何度も。何度も。 何回目かに電気の傘に引っかかり、 煤で黒く染まった蛍光灯がバリンと割れた。 それでも私は、手の中の棒で殴り続ける。]
(1) 2020/10/25(Sun) 00時頃
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[ 私は、生まれて初めて、 心の底から世界を呪った。
それは悲しみでもなく、憎悪でもなく、
ただ純粋な、怒り。]
(2) 2020/10/25(Sun) 00時頃
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この野郎!!!!この野郎───!!
[ 目の前の"それ"から呻き声が消え、 動きが完全に止まったことに気づくまで かなりの時間がかかった。
ふ、と我に帰り、肩で息をしながらへたり込む。
ベッドの上に横たわる猫は、 お腹に大きな穴が開いていた。 もうあのふわふわの毛皮はなかった。 べったりとついた血と、足についた泥、煤。
私はそのまま何もできず、ずっと座っていた。]
(3) 2020/10/25(Sun) 00時頃
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[ 私が運が良いわけないだろうが。 **]
(4) 2020/10/25(Sun) 00時半頃
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[悲鳴と破壊音の直後。 僕は必要なものを詰め込んでおいたザックだけ背負って宿の部屋を飛び出した。 最初に目に飛び込んできたものは、散らばったガラスの破片とバリケードの残骸と大量のゾンビ、そしてその中央にいる………]
『う、があぁぁぁ!!!!だあああああ!!!!!』
[首を、腹を、脚を噛まれる、おじさんの姿。 その絶叫は、痛みからくるものなのか、絶望から来るものなのか。 グッと伸ばした彼の腕を、別のゾンビが待ってましたとばかりの食らいつく。 ぷしゅ、と血管が弾けて、ゾンビの顔を紅く染めた。]
(5) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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[もう彼が助からないのは一目瞭然だった。 一瞬だけ目が合う。彼の伸ばした腕は、裏口へのドアを指差していた。]
(ごめん、ありがとう、すまない)
[心の中で唱えて、裏口から外へ出る。 すると近くにいた他のゾンビ達が一斉にこちらへ向かって走ってきた]
来れるもんなら来てみろ!!!
[世界各地で現れている現象と彼らの症状が同じならば、既にネットで彼らについて多くの情報を得ている。 それなら、生き残れるはず。 生きなければ。]
(6) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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[走る、走る、走る。 ゾンビも追いかけてくるものの、そんなに足が早くはなかった。 だが、追いかけてくるゾンビを振りまいたと思った矢先に、また新たなゾンビに目をつけられてしまう だが確実に追いかけてくる数は減っていった]
…っは、町中もう普通の人はいないのかよ…っ
[息が、切れる。 もう1キロくたいは走っただろうか。 短距離走は得意だったけどマラソンは苦手だったなと思い出しつつ]
…はっ、…はっ、…………っ
[もう、息が、続かない。スピードがどんどん遅くなる。 と同時に、ゾンビとの距離もどんどん詰まる。 休みたい、けど止まったらやられる。 やられちゃいけないんだ。 生きて戻るって言ったんだ。 僕の帰りを待ってる人がいるんだ。 だから、こんな所で死ぬわけにはいかないんだ]
(7) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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[固いもので殴ったら止まると、謎の猫が教えてくれた>>3: *17 道端に落ちていたスコップを見て、そんなことを思い出す。]
…っはぁ、はぁ……… ……2、3、4体か…………… いけるか…? いや、いくしかないか
[もうこれ以上逃げるのは無理だ。 スコップを拾って立ち止まる。 くるりと振り返って、先頭のゾンビの頭めがけて思い切りスコップを振り落とした]
でぇやああぁぁっ!
[ガキィィ…ンと鈍い金属音が響く。 少しよろめいた後、奴は後ろに仰け反ってばたりと倒れた]
(8) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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はぁっ、…よし、やった!!
[倒れた奴を見て、思わず笑顔が溢れる。 だが油断するべきではなかった。 1体目の後ろから2体目が両手をあげて襲ってきた]
くっ…!!
[スコップを振りかぶって上に持ち上げるがもう遅い。 相手は距離を一気に詰めて肩を掴んできた。 振り下ろしたスコップは、先ほどのように完全に頭をヒットはできなかった。 が、よろめいたその隙に足で思いきり遠くに蹴飛ばす。]
(9) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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[相手は他の奴とぶつかってどすんと尻餅をついたが、 濁った目でこちらを向いてまた襲おうとしてくる。 対する自分は、もうスコップを握る力すら残っていないようだ。 手から滑り落ちたスコップが、カランと音をたてる]
…く、来るな!!!
[叫びながら、後ずさる。 こんな所で死ぬわけにはいかないんだ。 でも目眩がひどい。喉も渇いた。足も痛い。
…そうか、もう、ダメかもしれない。
そう悟って、諦めたその瞬間。]
(10) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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『乗れ!!!!!』
[バイクに乗っている【人】が、僕に向かってそう叫んだ]
(11) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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[土埃がすごい。きっと急ブレーキをかけたのだろう。 無我夢中でその【人】の後ろに乗った。 と同時にバイクは急発進し、みるみるうちにゾンビ達を引き離していった。 新たに追いかけてくるゾンビもいるが、 バイクの猛スピードでこれまたぐんと引き離す。
そのうち街を抜け、乾燥する砂漠地帯の道まで来た。 この辺りには建物もゾンビも何もない。 助かったのだ]
あ、あの
[ありがとう、と言おうとしたが、 その言葉は彼の一言で打ち消される。]
『馬鹿か!!!!』
(12) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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…………………ぇ?
[驚きすぎて頭がフリーズして、声が出なかった。 それ以降彼は何も言わなかったし、僕も何も言えなかった。
そうこうしているうちに、砂漠の中にポツンと佇む建造物が見えてくる。 フェンスに囲まれたその建物には、普通の【人】がいるようだ。 僕たちの乗ったバイクが近づくと、彼女は門を開けてくれた。]
『降りろ、ここは安全だ』
[構内でバイクが止まると、彼が小声でそう言った。 バイクから降りて辺りを見回していたら、 門を閉めた女性が近づいてきた]
(13) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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『大変だったわね。 肩のところ、服が破けてるけど大丈夫? 引っ掻かれたの?傷はない?』
…っへ?
[そう言われて初めて、Tシャツの肩部分が破れていることに気づく。 ザックを下ろして急いで肩部分を確認した。 少しだけ皮膚は赤くなっているが、幸い傷はついてない。]
だ、大丈夫です。あの…
『なら良かった。 質問は中で受け付けるわ。 外にいると危ないから。さあ、入って』
[そう言ってスタスタと中へ入る二人に、ザックを拾いながら慌ててついていった**]
(14) 2020/10/25(Sun) 01時半頃
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― 秋葉原 ―
あー、それにしても。 少し疲れたな。
[ウオールオブゾンビ……とは言っても瓦礫やら机やらを積み上げただけの代物だ。 昨夜も強行突破しようとするゾンビは居たし。 力任せに殴っていれば、いつかは崩れてしまうのはやむを得ないか。]
一服っと。
[そう言って煙草を取り出して旨そうに一服していると。 一部からは禁煙と言う声も聞こえてくるが。]
まあ、そう固いことを言うな。 いまさらルールなんて言われても。
そう気にする者もいないだろう?
(15) 2020/10/25(Sun) 13時半頃
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それとな。
これはこれで良いんだぜ? なんと言っても。
……まだ嗅覚がまともだって確認できる。
[それも本当の事。 噛まれるのがトリガーにはなるのだろうが。
最前線であれこれしていると。 何がきっかけになるかなんて分からないのだ。]
(16) 2020/10/25(Sun) 13時半頃
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さ、戻ろうぜ。
たまには他の店。 そうだなあ。萌えキュンセットでも頼みに行くか。
[秋葉原。
まるでかっての姿をどうしても保とうとしているかのように。
ゆるキャラの乗った薄紫のケーキにピンク色のジュース。 そんなゆめかわカラーリングのセットを食べるかなんて話していた。]
(17) 2020/10/25(Sun) 13時半頃
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で、どうするかって話だろう?
徹底的にやるんだったら。 いっそ、戦車でも欲しいところだな。
後は武装ヘリ。
[それらで秋葉原を守れば。 もう少しの間は守れると言いながら。]
まあ、それは逆に。 奪われたら……奪われたら。
あいつらは使いこなせるのか?
[もしも奪われてもただの置物になるのならば。 それは一方的なアドバンテージになるのだが。
後は、最早独立国家のような状態を政府が許すかって問題だ。]
(18) 2020/10/25(Sun) 13時半頃
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[健司たちが普段通ってくるであろう、 見つかる可能性が一番高い、 高速へと続く主要な道路は 事故が起きていて通ることができなかった。 もう炎はとうに消えていて、 焦げ付いた臭いだけが辺りにまだ残っていた。
バンを端に止め、鍬を片手に、 何台も巻き込まれていた車の隙間を、 なるべく音をたてないように そろりそろりと縫うように歩く。
見慣れた青い車はないか? もしくは、ゾンビたちが残っていやしないか。]
(19) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[そっと覗き込んだ無人の車の中には、 べっとりと血の手形がついていた。 何かが腐ったようなにおいもして、 思わず顔をしかめる。
顔をしかめながら確認したが、 焼け焦げた死体が残っているだけで、 そこには生きた人間はもちろん、 ゾンビも一人もいなかった。*]
(20) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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百姓 ワットは、メモを貼った。
2020/10/25(Sun) 20時頃
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[サダミツらしきゾンビの姿が、ネット画像のなかに見つかって程なく。 この辺りにも、ついに厳重警戒警報が発令された。
……駅前に、数体のゾンビが確認されたらしい。]
(21) 2020/10/25(Sun) 22時頃
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―― とある非人間の日常 ――
[ヴゥン、ヴヴゥン。
鄙びた雑居ビルの一室で、 空調が低い唸り声を上げている。
――いいや、違った。
ボロボロのスーツ姿の男が 苦悩の呻きを漏らしているのだ。
荒い吐息を響かせながら、 男は狭いオフィスを徘徊している]
(22) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[爛々と血走った男の瞳は、 時折ギョロリと出来の悪い人形のように 黒目がひと回転する]
アアァ、ア……。
[苦しげに掻きむしる首筋には、 血の固まった歯型がくっきりと残されていた。
――噛まれたのだ。数日が経過していた]
(23) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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……たば、こ。
[かろうじて残った理性で、 コンビニから拝借した煙草を取り出す。
震える指先で火を点し 肺いっぱいに煙を吸い込んだ。 渇きは、癒えることがない]
(24) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[腹立ちまぎれに、 積み上げられた段ボールを蹴り飛ばした。 床にサングラスがばらまかれる]
ゥ、ウウウ。
[声帯が、上手く動かせない。 かろうじてここまで繋いだ理性が、 いつまで持ちこたえられるのか分からなかった]
(25) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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クソみてぇな交通の便の悪さに救われちゃいたけど。 遂にここもヤバくなっちまったか。
[陸の孤島だとか、埼玉県バチカン市村だとか言われ、バカにされたこともあったが。 お陰で、今日まで耐えられた。 とはいえそれも、限界に近付いてきたようだ。 配信動画に映る風景は、自宅からもう1kmも離れていないジャス……イオンだ。]
(26) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[オフィス机の上には、 無人の交番から拝借してきた手錠があった。
法を犯し、それでも捕まるまいと これまで男は必死になって生きてきた。
そんな男が最後に頼るものが警察の手錠とは なんたる皮肉だろうか。 震える指先を、手錠へと伸ばす]
(27) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[せめて、最後くらいは まっとうに生きてやろうと思った。
誰を襲うこともなく、 誰の迷惑になることもなく。
きっと、神さまは見ているから]
(28) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[壁の配管に手錠の片方を掛け、 そうしてもう一方を――]
(29) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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――――ガシャン、
(30) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[男は、自分の手首に手錠を掛けた。
これで、どこへも行けない。 いくら激しい渇きを覚えようとも、 誰かを襲うことはない]
……あは、
[男は、笑った。 自らを縛る銀色の手錠を見つめて 狂ったラジオのように、笑い続けた]
(31) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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お、おおおオレだよ、オレ。 ……そうそう。そうそうそそそそ。
ここここここうつう、じこ。 じだだだんきん、ひつよう、だって。 けいさつ、いってててて。
ごひゃくまん。 ぎんこう、……ざに。
(32) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[ついに擦り切れた理性で、 かつてあった日常を再現しようとする。
時折、ガタガタと暴れて 手錠に行動を阻まれる。
掠れた非人間の声は、 薄暗い灰色の雑居ビルに いつまでもいつまでも響いていた]**
(33) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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…………年中沸いてやがったレイバン野郎、マジで中の人いたのか。
(34) 2020/10/25(Sun) 22時半頃
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[とりあえず、町民たちは、高校に避難することになった。 この辺りで、コンクリ造りで大きく丈夫な建物といえば、まぁそうなる。
持てる限りの食料やら、着替えやら、あと適当に暇をつぶせそうなものを持ち、休業中のコンビニ前でダチと待ち合わせ、学校へ向かった。]
(35) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[集まっている人は、思っていたより少なかった。 ケントの家族のように、早々にもっと田舎へ逃げた人や、この期に及んでも自分の家から離れたくない人……おそらく、もう手遅れと悟った人もいるのだろう。
遠くから、獣のような叫びが聞こえた。 そして悲鳴も。]
(36) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[健司たちが乗っているはずの車は 見当たらなかった。 地図に赤ペンで大きくバツをつける。 車をUターンさせて一つ前のインターまで戻って、 それから今度は下道を走った。
同じく主要な道路を、上り方面へ。 わずかに窓を開けると、少し冷たさを帯びた風が 車内へと新鮮な空気を運んできて気持ちがいい。 まだ緑が広がるのどかな風景は、 まるでテレビの向こうの映像も、 インターネットで流れていた映像も嘘みたいに ただただ静かだった。]
(37) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[校舎に逃げ込み、数時間後。 何体かのゾンビが、校門前に現れ始めた。その数はどんどんどんどん増えてゆく。 警察や消防隊、猟友会の面々が、門の内側から応戦してくれているが、果たしていつまで持つだろう。
両親とは、もう会えないだろう。 そんな気はした。]
(38) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[ぐねぐねとした山道を走り、 トンネルへと差し掛かったが、 ここらへんは電気がもうきていないのだろうか。 灯りは消え、中は真っ暗で見通せない。 ぽっかりと開いた地獄への入り口のようなそこへ、 ライトをハイビームにして、少し速度を落として 進んでいく。
100m……500m……800mほど トンネルを進んだところで、 ライトが奥に何かを照らした。 ゆっくりと近づいて、車を止める。]
……ここもだめか。
[目の前には大きなトラックが横転していた。 ため息をはいて、天井を仰ぎ見る。 気を取り直してドアを開けば、 焦げた匂いがまた鼻をつく。]
(39) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[懐中電灯を片手に、もう片方の手には鍬を持って、 またそろそろとトラックの方へ向かう。 トラックに積まれていたのだろう、 放り出された荷物の燃えカスが、 あちこちに散乱していた。 ぴちょん、ぴちょんとどこかから 水か何かが滴る音がする。]
…………、
[車のライトと、手元の懐中電灯の明かりが消えたら、 真っ暗闇になる。 すぐそこの闇から、何かが飛び出してくるんじゃないか。 そんな俺自身の妄想と戦いながらゆっくりと歩いて、 車を乗り越え、少しずつ、進んでいく。]
(40) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[車体を踏みつけるたびにガタっと大きな音が鳴って、 その音に自分で驚いた。
白、黒、黒、赤、トラック、タクシー、 車の種類とナンバープレートを一つずつ確認して、 15、6台ほどの車を抜ければ、 それ以降はまた静かな闇が広がるだけになった。
どの車も、もぬけの殻だった。
非常口もあるはずだから、そこから皆逃げたのか? ゾンビたちも、餌?がなければ、いなくなるのだろうか。 あるいは、逃げる人々を追って ゾンビも一緒にどこかへ行ったのか。 落胆して、元の入ってきた方へ戻ろうとして。]
(41) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[ 不意に、何かの音が聞こえた。 ]
(42) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[今来た方じゃない。 反対側の、暗闇の方から。]
……誰か、いるのか?
[俺の声が暗いトンネルの中に反響する。
それを合図にしたかのように、 バタバタバタとその音は大きくなり、 こちらへ近づいてくる。
――――足音だ。
それも、一人や二人じゃない。 こちらに向かって走ってくる。 何が? わからない。]
(43) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[けど、こんな真っ暗闇に、人がいるか? もしもいるなら。 俺の呼びかけに、返事ぐらいするんじゃないか?
冷静に考えようとする頭とは裏腹に 心臓がバクバクバクバクと、 人生最大級の音を奏でる。
懐中電灯はそちらへ向け、少しよろめきながらも 慌てて元の場所へ戻ろうと踵を返す。
さっきは慎重に乗り越えていた車をよじ登り、 踏みつけ、飛び降りて、急いで走る。走る。]
(44) 2020/10/25(Sun) 23時頃
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[ガァン!!]
[何かが車にぶつかったような音が 俺の後ろから響いてきた。 続いて呻き声、よじ登るような音。 後ろを振り向ける余裕なんてない。 鍬を途中で放り出し、懐中電灯だけを片手に、 音で距離を判断しながら、 もつれそうになる足をひたすら前へ前へ。 ライトをつけたままのバンにようやく乗り込むと、 急いでドアを閉め、キーを回した。 つかない。]
くそ、こんな時に……!
[一度元の位置に戻して、またキーを回す。 一回、二回、三回、かかった! ほっとして顔を上げた瞬間。]
(45) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[ バンッ! ]
(46) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[血まみれの手のひらを、 フロントガラスにたたきつけられた。]
ひっ!
[慌ててギアをバックにいれ、アクセルを踏みつける。 フロントにいたソイツは、 よろめくように車から離れたが、 ライトに照らされたトラックの向こうで、 こちらに向かってこようとしている ヤツらの姿が見えた。何体もいる。 ハンドルを回して、その勢いのまま車をUターンさせ 一気に加速した。 バックミラーを確認するが、後ろは暗すぎて何も見えない。]
(47) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[放水を続ける消防隊。 包囲をすり抜けてくるゾンビを、機動隊が射殺してゆく。]
……大人って、スゲェな。
(48) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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大丈夫、大丈夫だ……。
[走って逃げることができたという投稿も見た。 車の速度には追い付けないはずだ。 そう言い聞かせ、手形のついたフロントガラスを見すえ アクセルを踏み続ける。
ようやく、入り口から差し込む太陽の光が見えた時には、 生き返ったような心地がした。
フロントガラスについた血を、 ワイパーとシャワーで洗い落としながら、 自宅まで、そのまま車を走らせ続けた。]
(49) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[捜索の旅の1日目は、こうして空振りに終わった。**]
(50) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[ ふかふかのラグマットは猫もお気に入りだった。 頭をぐちゃぐちゃにした"それ"の汁は その毛足に吸われて下の床まで届いていない。 ラグマットの端を持ち上げ、端から"それ"を 丁寧に巻いていった。
ベランダへ続く掃き出し窓を開け、 引きずるようにラグごと"それ"を引っ張り出す。 本当はベランダから投げ捨てたかったが、 一人では到底無理そうだった。]
(51) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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「おまーりしゃんがんばえーー!!」 「しょーぼーししゃんがんばってーー!!」
[ちっちゃな子たちが、窓から必死の声援をおくっていた。 土木関係の人達も校庭に出て、限られた資材でのバリケード造りをはじめた。]
「手が空いてる人ら、窓から椅子と机、投げてよこせ!」
[重機で押して、バリケードの材料にするらしい。 ダチどもと顔を見合わせ、頷き、片っ端から机と椅子を投げ落とした。 ……ちょっと楽しかった。]
(52) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[ ベランダから下を見下ろし息をつく。 あちこちに呻き声を上げる"それ"がいた。]
うるせえ、死ね!
[ 言った後で気づいた。 あいつらもう死んでるな。 少し面白くなって一人声を殺し笑う。]
(53) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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|
[ そうして──アーサーと向き合いたくて 私は部屋に戻った。 掃き出し窓の雨戸を締めると、 台所の小窓から差し込む光だけになり 部屋は夕暮れの明るさになった。 そして玄関のドアに鍵をかけ、チェーンをかけ、 誰にも邪魔されない時間を作った。
アーサーを持ち上げる。 布団の上に残る血を少し眺め、 その後お気に入りの毛布で丁寧に包んだ。
ごめんね。 守れなくてごめん。 ご飯をあげられなくてごめん。 あの時追いつけなくてごめん。]
(54) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[ そのまま薄い黄色のキャリーに入れる。 お気に入りのおもちゃも入れた。 いつも枕にしていたぬいぐるみも。
丁寧にキャリーを埋め尽くした後、扉を締め──
掛け布団のシーツを引き裂いて、 しっかりと外側から二重に包んだ。
アーサーが"それ"に成り果てても、 その動きを封じられるように。]
(55) 2020/10/25(Sun) 23時半頃
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[ アーサーを包み終わり、私は台所の床下収納を開けた。 台風や地震など万が一のときに備えて入れた 非常袋と食糧、水、キャットフード。 2リットルのペットボトルを開けて、 ごぶごぶと水を飲む。 少し焦げ臭いにおいはしたが、飲む。 半分ほど飲み干したところで缶詰のビスケットを 開けてかき込んだ。
持ち出し袋の中の非常用モバイルバッテリーに 煤けたケーブルを差して諦めながらスマホを繋ぐと 充電中のマークが画面に灯った。]
───っし!
[ そうして私は、数日ぶりに世界の全景を見た。]
(56) 2020/10/26(Mon) 00時頃
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