260 3日村
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――旅路の支度は整った。
(49) 2016/12/06(Tue) 21時頃
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[ありがとう、そう言葉を紡ごうとしたその時 遠くの森から聞こえた鳥達の聲にはたり、と動きを止める。
――どうしたんだ?いったい何が… 考え込んでいた頭に、ふと少年が問いかける。>>34]
―――急にどっちが好き、だなんて突然どうしたんだ?
[ゾクリ、と恐ろしさを覚える程に無機質な声音に 思わず手に持っていたもやしをグシャリ、握りしめた。
君がどんな意図でその問いをぶつけてきたのか、皆目見当もつかないけれど しっかりと目線を少年に合わせてキッパリと答える。]
――――――モンブラン。
[そう発した僕の声は、震えてはいなかっただろうか]*
(50) 2016/12/06(Tue) 21時頃
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[気迫のこもった《Kansai-Been》>>60に気圧され、思わず息をのむ。 突然の怒号に戸惑いを隠す間も無く、少年の手には武器《Paaan》が握られる。]
――どうして?どうして君と僕が闘わなければいけないの?!
[声を絞り出し、感情的に訴えていれば、段々と瞳に涙の膜が張られてゆき。 ソレはどんどん分厚くなって、しまいにはポロリポロリと溢れ出していく。]
どうして解り合えないの?いいじゃないか、どっちが好きだって! モンブランだって、ティ・ラミスだって、どっちだって美味しいよ!! 味の好みなんて人其々じゃないか…、これじゃ、これじゃあまるで…
(69) 2016/12/07(Wed) 01時頃
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[あの人類史上最大最悪の絶望的事件《KinokoTakenoko-Sensou》の繰り返しじゃないか!]
僕は君と闘いたくない。…だから、ソレ《Paaan》はしまってよ。 …嬉しかったんだよ僕は。君が、手を差し伸べてくれたコト。 一緒にくればいい、と言ってくれたコト。 ――――…本当に、本当に嬉しかったんだ… だから、ねえ…
[くしゃりと顔を歪ませて戸惑いがちに少年へと手を差し伸べる。 ――お願い、僕の手を取って…。
ぽろりぽろりと少年の手から零れ落ちたパン屑へと、鳥が群がり始めていた―……]*
(70) 2016/12/07(Wed) 01時頃
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