295 突然キャラソンを歌い出す村3
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[内心でくらいは、正直に言わさせてもらおう。 ── もっとも嫌な予測が当たった。と。]
(8) 2019/04/27(Sat) 11時頃
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― ゴールデンウィーク目前の夜/神森市の路上 ―
[耳付きの少女姿を一瞬にしてがっつりと抱え込む判断を即決で下した超いいひとのグロリアお嬢様は彼女から見て後方から現れた『ヤマモト』を振りかえって、迷うことなく協力を要請してきた>>0:102。
引き攣りそうな頬を鉄の自制心で通常の微笑みの範囲内に抑えこみながら、男はひとつ首を縦に振った。]
………………… 一大事のようですから。 ええ、もちろんご協力させていただきます。
女性の細腕でひとり分の重さを 運ぶのは大変でしょう。
[目を糸のように閉じて笑っていない瞳を隠し、男は、はた目からはあくまでも、にっこりとみえる表情で要請に応じた。]
(9) 2019/04/27(Sat) 11時頃
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[グロリアが考えただろうことは、概ねわかる。 どうみても耳付きの『コレ』はあからさまに異物だ。 なので安易に病院に見せるべきではないと判断したのだろう。その点の状況判断は同意見だ。思考している間に後れを取ったが、男も仮に連れていくなら公共機関ではないところに持っていくつもりだった。
グロリアが耳付きの少女に与える待遇と同じものだとは思わないが。]
(まァ厄介ごとの発生時に、頼れる。と 思われてるらしいんがわかったんは 収穫と思っとくことにしますか……)
[つかずはなれずの距離感でありつつも、一定──少なくとも警戒して遠ざけられない程度に──グロリアから信用を勝ち得られているということだと解釈をすれば、そう気分が悪くもない。 実際そのくらいの方が、仕事もしやすい。]
(10) 2019/04/27(Sat) 11時頃
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ヤカモトは、はりつけたものばかりでもなく片側の口角を僅かばかり上げた。
2019/04/27(Sat) 11時頃
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[して、グロリアの要請を受けて彼女の腕の中にいる生き物──おそらく──の背中に手を当てて抱え上げる。]
はいはい。 ちょい失礼しますよ、て ああ … 寝ついてしもたらしいですね
[あるいは気絶かもしれないが。一応、死んだというわけではなさそうだ。
起こさないようにしつつ、先ほど耳を見たときに一瞬、怯えられたような目をしたので(>>0:101)ボロくなっている服のゆとりを引き上げて頭は隠しておいた。
どのみち見られてこれ以上厄介なことになるのは御免なのだ。]
(11) 2019/04/27(Sat) 11時頃
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[しかし男の内心を世界は今日も慮ることなどなく、 新しい人物の登場により、 事態は移ろっていく(>>0:105)。
今日は厄日なのかもしれないと男は思った。]
(12) 2019/04/27(Sat) 11時頃
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[会釈をして遠慮なしに近づいてきた少女──針子 りりあだ。]
──お友達ですか。
[グロリアの追跡をしているから、名前と所属、観察で得られる程度の情報については、一方的には知っている。 が、それを表であからさまにするわけにもいかない。建前として軽くグロリアに関係性を確認する。]
ボクはどっちの家に行くにしても ちゃんと運びますよ。 流石に、乗りかかった船ですし。 [運び込む先の変更の提案には、耳付きの少女の身柄を預かったままそう申し添える。 グロリアが不穏分子を抱え込む決意を固めてしまった状況下で、途中で目を離すという選択肢が男にないというのもあった。]
(13) 2019/04/27(Sat) 11時頃
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─時間軸:― ゴールデンウィーク目前の夜/神森市の路上 ―
[不可思議な耳つきを抱え上げた男は、女子高生──針子りりあからなされた、彼氏か?という関係性についての問い(>>59)に、そこにいる金城グロリアを見やった。]
『違います』
[グロリアは思いもしなかったというように、ぶんぶんと少し急いで首を横に振っている。多少は動揺があったのか、手が少し上がって小刻みに振られている。]
違いますね。
[男は、グロリアの動揺には乗らず、ただ同意するように同じ言葉を口にしながら、──違う。という言葉に同意する意味で首を縦に振った。]
(102) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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…ヤマモトです。
これでも、守るべきモノがある勤め人ですので 手に縄がかかるようなことはしませんよ。
[JKに手を出すなんて危ない橋を無策で渡る気にはなれないというものだ。 針子に向けても、金城グロリアに名乗っているのと同じ名前を添えて、自己紹介をしておく。勤め人というのもまあ全くの嘘ではない。
針子りりあと金城グロリアのやりとりの間は、男は口を挟まず黙って話を聞いていた。善意勝負の結果は、面倒の種類が変わるだけなのでどちらでもよかった。]
(103) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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[そのうちに針子の方が遠慮をしてくれたらしい>>69。 その決定自体に興味は薄いが、騎士(ナイト)と呼ばれたことに、薄い笑みの形に固定された唇の隙間から、ふ。と息を吐いた。
コンビニの安っぽい白色ビニールが乾いた音を立てる。 男の腕の中にいる耳付きの頭に、赤いスカーフが巻かれた。
グロリアが明日の返却予定に感謝の意を込めてなのか 『ええ、わかりましたわ』と、好意的に笑って応じる。]
(104) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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[さて、今後の予定が立ちひと段落──と、軽く腕の中の生き物をゆすり上げつつグロリアの家へと向かおうとした矢先。 正確にいえば、別行動になる針子りりあとすれ違い際(>>61)。]
(────っ!)
[がくん。と膝から力が抜けそうになって、 は。と、急いで夜の街の空気を吸い込んだ。
声を漏らすこととそのまま倒れることは、プライドに抵触しすぎるため、気合と憤慨を糧にして絶対阻止したが、肝は一瞬しっかりと冷やされた。]
……
[急いで肺にとりこんだ空気が、 今の時節にしては妙なほど冷たい。]
(105) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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ヤカモトは、 笑顔の裏で、奥歯をギチギチと噛みしめた。
2019/04/27(Sat) 21時頃
ヤカモトは、表情に出さず、イラついている。
2019/04/27(Sat) 21時頃
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[すれ違う針子りりあが視界から消える。 その後頭部に向けて、低めた声を投げる。]
ハッ、… ドーモぉ ご心配いりませんわ。 ボク "は" 安全ですんで。
[強調した"は"にこめたのは、皮肉だ。過ぎ去り際に人の生気を掠め取るようなおまえらとは違います。の意味だ。 それで針子に『怪異の存在を知っているもの』だと推測はされる可能性はあったが、その程度であれば構わないと踏んだ。推測は所詮推測だ。 このイラつきを多少なりとも解消せずに抱えこんでやる気にはなれなかった。]
(106) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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[>>62 おやすみを伝えて去っていく針子に目を眇める。> グロリアについた『虫』は、甘い匂いの元から離れていく『悪い虫』に内心で、どっちが危ないのかと悪態をついた。
なんて最悪に災難な晩だ。
しかも、今もって男の目線からは、腕の中の耳付きだって、グロリアにとって安全なのかどうかわからない。
──心配だとかなんだとかいいつつ、『コレ』を運び終えたら安堵感で倒れこんだフリでもして、長く傍にいれるようにするべきか。]
……行きます?
[そんな内心の勘定は表にはせず、グロリアに向けては、家までの案内を頼んだ*。]
(107) 2019/04/27(Sat) 21時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[>>111 邸宅と言える家の一室で、運び込まれて手当を受けた少女が、寝台の上で目を覚ました頃合いを見計らったように、ぎい。と部屋のドアが開いた。 灯りを落とされていた部屋に廊下の光が差し込む。]
── なんや、もう目ェ覚ましたんです? それともキミ、夜行性なンです?
[部屋に入ってきたのは、耳付きの少女が助けを求めた家主ではなく、ついてきてあがりこんだ挙句、計画どおりに安堵感で倒れこんだフリをした男の方だった。]
(113) 2019/04/27(Sat) 21時半頃
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あ、声たてんでくださいね。
[言葉が通じない可能性を考慮して、男は耳付きの少女姿が寝かされていたベッドの端を見えるように大きく手を動かしながら指さした。]
そこ。
ホラ、──お姫さん寝てますんで。 起こしちゃいますよ。 [人差し指の先には、清潔なタオルで体をふき、包帯を巻いて取り換えたあと、そのまま傍についていた金城グロリアが、眠り込んですーすーと寝息を立てている。]
(115) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ― >>116 [声をかける間にも、しげしげとその異物を観察する。 暴れだしたりする様子は見受けられない。傷も偽装というわけでもない。目的がわからないのが不気味ではあるが、即座に悪意をむけてくる様子はなさそうだ。というのが現状、この耳付きの少女に対しての男の見立てだった。 言語への反応は鈍いが、ジェスチャーで意図が伝わるあたり、知能は人間と同等にはありそうだと踏む。ねむっているグロリアに対して配慮が効くあたり、理解力や判断力も相応に高いようだ。 >>117 と、そんな思考を走らせている間に、耳付きがちょいちょいと手招きをする。こっちへこい。ということのようだ。]
……
… これでいいですか。
[一瞬の警戒のあと、スーツの懐に手を入れつつ、寝台の近くに膝をついて、男は耳付きの傍に顔を近づけた。]
(119) 2019/04/27(Sat) 22時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[まず、耳打ちでもするのか。と有り体に言えば 常識的な範囲の想像をしていたのがひとつめ。
相手が妙なものはついているといえ、 少女の姿であったのがふたつめ。
そして男は知らないことだが 彼女の腕利きの冒険者としての俊敏な身のこなしについていくには、先ほど怪異に生気を少しとは言え奪われたばかりで動きがややも鈍っていたというのが、 ざっと──その状況に陥った理由のみっつめになる。]
(126) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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……は、ッ?!
[結果。少女と男の互いの唇同士が重なるまでの間に、男が得られた時間といえば、抑えた驚きの声と少し後ろに身を引いたぶん、目を軽く瞠るだけのぶんだ。]
(128) 2019/04/27(Sat) 22時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[>>133 僅かな後退に意味はなく、ただ、驚いたような反応も、瞬きほどの間に消えた。 唇同士を重ねたまま、男は薄眼で間近にある少女の瞳を探るように見る。]
……
…………
………………――、
(143) 2019/04/27(Sat) 23時半頃
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[>>134 ぷはっ と呼吸の為に唇が離れる。暗い部屋で重なっていた影の間に空間ができた。 それと同時に、男はスーツの懐に入れていた手を抜いた。
──手に拳銃をしっかり握って、]
……そやね。 言うとーりに ボクの喋りは西訛りが入ってるから、 確かに標準語に直すんは 時間かかったかもしれんわ。
[ごつ。と素早く抜いたそれを小首を傾げているまったく愛らしく無害そうにしか見えない少女の額に迷わずに押しつける。
此方の世界では甘い行為に類することの余韻もなく、武力での脅しをかけるのに一切の躊躇もなく、男は見目十四歳程の少女に対して目を眇めた。]
(144) 2019/04/27(Sat) 23時半頃
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もー。一日に連続で生気喰われるとか 厄日も厄日なのなんなんかなァ
[半面のみ口と眉を笑みの形にすれば、皮肉屋の面構えが前面になる。合わせ技で薄っすらと疲労感があるが、──穏便な手段だ、というのは嘘でもないだろう。恐らく相手がその気だったら、動けなくもできていただろう。]
で、
みょうちくりんな技術で、 話通じるようになったらしいトコで訊くけど キミ、何者なん?
───神森に何しに来た?
[向けた冷たい銃口を一切額からは動かさずに、声色の響きの温度だけを下げる。]
(145) 2019/04/27(Sat) 23時半頃
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ボクね、こんなんでも、この街の ケーサツみたいなお仕事してるんよ。
[言語を今習得したばかりの相手に此方の事情が何処まで伝わるのかは不明だったが、反応を見る意味でも自分の方の事情を伝えること決める。トリガーから、指は離さないまま。] ── 聖歌騎士団、公安部怪異対策十二課 対吸血鬼殲滅執行次官
なっがい肩書やけど、 今はそこのお姫さんの護衛も兼ねててな。
弱者のフリして懐で妙なコト企まれると ボクとしてはいたーく困るワケや
[見逃すわけにもいかんし。と肩書と事情を伝えて、男はいちど言葉を切って耳付きの少女の反応を待つ。]
(146) 2019/04/27(Sat) 23時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ― >>155 [どうやらこの耳付きは見た目の割に、随分と肝が据わっているらしい。怯える様子のない相手に、目だけを眇める。]
正直ボクはそもそも助ける気もなかったしな。
そこで寝てるお姫さんにとっちゃ、 怪我して弱っとるだけで助ける理由やろけど。
[顎先だけで軽くグロリアを指す。視線は耳付きの少女からは外さないまま]
(159) 2019/04/28(Sun) 00時頃
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… …国家の治安維持組織があるんがおかしいか? キミ、妙なトコでひっかかるなァ
[狐か何かの化け損ないの可能性も考えていたが、地名が思い当たらない様子(>>>>156)からそもそもこの地域の怪異ではないのかもしれない──と、事情を聴取している途中で何か突然冒険者ギルドとかいうファンタジー単語が聞こえてきた(>>157)。]
は??
ウィク…… いや、待て待て待て。 地名もそらんじゅとかいうんも、 ボク、いっこも聞いたことないわ。
街の名前か? 国名は? てか、冒険者ギルドとか、 どこの国がそんな道楽しとるん……
(160) 2019/04/28(Sun) 00時頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
[出てくる情報がいちいち突飛すぎる。多少世間一般の常識から外れた世界に住んでいる自覚はあったが、このミタシュと名乗った少女の言っていることは、男にとってもカッ飛んでいる。まるで異世界転生先の世界の話でもしているようだ。]
あー… あー…… ………… 事情は、わかった。わかりました。 ひとまずわかったコトにしとく。
[眉間にあからさまなくらいの皺が寄る。それを開いている手で揉み解しながら、小首を傾いでいる相手に半眼を送る。]
… …聞き方変えよか。
今後の予定は何か立てられそーか?
なんもわからんが仮にホントとして、 知っとるトコに帰りたいとか、 なんかやらんとならんとか。 そのヘンの手掛かりになりそなコトとか。
[警戒は解き切らないながらも、隠さずに溜息をつく様子からは緊迫感は薄れている。これでファンタジー設定騙りの狐だったりしたら、随分バカを見ているとは思うが。]
(166) 2019/04/28(Sun) 00時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
そらどうも。… はァ。………。 ヘンタイと悪党てのはどこの世界にもいるな。 [>>170 娼館。ポロっと出た言葉にじろじろと不躾にミタシュを見下ろす。十四の子どもに見える姿に客がついたのかは知らないが、男からは耳付きの少女はいろいろと範囲外である。範囲外なのでいたかもしれないそれらを変態と乱暴にひとくくりにまとめた。]
そーなんです。皆様に好かれるお姫サマな おかげでこちとら大迷惑ですわ。
[ミタシュの同意に幾分満足そうにも男は目を眇めて笑った。口ぶりばかりは厄介そうに言いながら、ふん。と鼻で笑う。]
(183) 2019/04/28(Sun) 01時半頃
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……で、国の数レベルで認識ズレかァ…… こんがらがってますわァ……
[(>>171)飛び出してくる単語に対しての疲労感がすごい。自分の額に落ちかかった前髪を軽くかき上げる。]
ここは島国日本で、外の大陸に国はあるけども キャラソニア王国なんてのは聞いたこともないな。
[ばっさりとミタシュの知識を此方の常識で切り捨てて、相手の今後についての要望を聞く(>>172)。]
(184) 2019/04/28(Sun) 01時半頃
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…… …… さいですか。
[耳付き少女の帰りたい。という要望と、 その理由はシンプルなものだった(>>172)。 はー。とそこで気抜けた息をつく。
一瞬の間に、目を眇めはしたけれど、]
……ソコソコ仕事の範疇外にはフマジメな方やけど ジョーシキ外れの怪異を はい、自由放免〜てわけにはいかんかな。
[言葉とは裏腹に、突き付けていた銃口は下ろされる。]
(185) 2019/04/28(Sun) 01時半頃
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[ああ面倒。という風情を隠さずに、男はスーツの内ポケットを探る。四角いカード──住所の書いてある名刺と、金色のカフスボタンが投げ渡された。]
そのボタンな、発信機つき。 持っといて。
[隠す心算もないのか、あっさりと用途を添える。]
なんか面倒があったら住所のトコに来ること。 ボク『ら』に無断でどっか行くのは控える。 監視の効く範囲で行動してくださいな。 発信機は肌身離さずどっかにつけとくコト。
──コレ、要望とちゃうよ。 行動を許すためのオヤクソク。
キミ、話した限り頭の回転悪ないやろ。 破る意味、わかるな?
[つまり、位置情報の確認が取れなくなった場合には、今度こそ銃口が火を噴く可能性があるということだ。]
(186) 2019/04/28(Sun) 01時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
で。ボクはそろそろソファに戻るわ。 お姫さんが起きそうやし。
[ん、とグロリアが僅かに身じろぐ。下ろした銃を懐にしまい戻す。よほど注意深く見ない限りは、左肩がホルスターで僅かにあがっているのは気づけないだろう。]
今日の宿は、ミタシュさんの好きに決めてええですよ。
ボクのコトは、お姫さんには、 ナイショでお願いしたいですけど、 それ以外は出てくも泊るも自由にどうぞ。
どうせこのお姫さんが目ぇ覚まして キミがおらんのに気づいたら 夜のうちにいなくなったーどうしよーて騒ぐの 宥めるコトになって面倒なのは変わらんですし。
お好きな方で。
(192) 2019/04/28(Sun) 01時半頃
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― 時間軸:ゴールデンウィーク目前の夜/金城邸 ―
はー。どこでも救われんなァ
[>>196 悪党とヘンタイについてはそう零す。素直に嫌そうな顔をするミタシュに、くくっと含み笑いを漏らした。]
ネギライどーも。 ありがたくうけとっとくわ。
[護衛を自称する男は、少し笑って耳付きの少女の言にそんな風に応じた。]
(206) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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[>>197 常識の範囲については、やはり知識に段差が生じて見える。 本気で練った設定か、何かしらでそう思い込んでいるのか、はたまた事実かは知れなかったが、そんなものはない。と否定したところで話が終わるだけだ。 ひとまず、こちらとの情報のすり合わせだけに留めておく。]
うん。持っとけばええよ。 よろしゅう。
[やはり頭は悪くない、把握の掴み方がよい>>198。 簡単に肯定を添えて頷く。]
じゃ、今日のトコはソファに退散しときます。
[残ることを選ぶミタシュに寝台から離れて、ドアに手をかける。]
(207) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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ん?
[と、そこで、ヤマモト。と呼ばれて、ああ。と思い返す。そう言えばまともに名前を名乗ってもいなかった。]
ああ〜…… そうな。 じゃあ、ヤマモトで。
どっちみち、その方が面倒ないし。
[ばっちり偽名だが、音自体は本名からそう外れてもいない。テキトーに呼び名はそれで。と伝えて]
(208) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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……。 ……。
あー。…… ……
[耳慣れない言葉で、どうやら礼を言われてしまった。実際、本当に面倒だとしか思っておらず、助けたかったわけでもない。なので、一応とは言え礼を向けられると上手く受け取りにくかった。 一瞬天井を仰いで、ミタシュの方へと顔を戻す。 それから、とんとん。と自分の唇を指で軽くたたいた。]
ありがとでなくて、 そっちのコトバで
『まいどあり』
て、なんていったらええん?
(209) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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[急な問いを投げて、ミタシュがやっていたのを少しまねるように男は首をかしげて見せた。]
そちらのお国ではどうか知りませんが ウチの国では、さっきみたいなのは 基本的に、恋人同士でしか せえへんてことになってますんでね。
ボクの唇かて、安売りはせんよ?
[冗談交じりに、公安というより、底意地の悪そうな取り立て屋のような笑みを浮かべて、ドアを押してミタシュの国のコトバを聞く前に廊下に出ていった。 ココン♪ とドアを指の甲でリズミカルにノックする──]
(210) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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──♪ 可愛いおすまし顔で 素っ気もない 小さな迷子の子猫ちゃん
濡れた感触 冷えた表面が 人の肌の熱に埋まる
その気もないのに 犬の口に飛び込むような真似
今宵のお宿は 優しいあの子の膝の上? それともパックリ開いたお口にジャンプする?
どこでもお好きにしたらいい
彼女は可愛いいキミに首ったけ 恋してるみたいに気づきゃしない
♪
(211) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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[ばたん。と後ろ手にドアは閉じられる。音は遠く、部屋は暗く] ♪
さァ フカフカの寝台で今日くらいは (油断して)眠ってはどう?
何をしたって怒られやしない ミャアミャア鳴いて強請って御覧?
番犬たちはベッドに上げちゃもらえない 外で舌だしキミらが降りてくるのを 涎垂らして 待ってるばかり
♪
(212) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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♪
あいにく首輪にゃ太い鎖が掛かっているし 牙の届くところに行かなきゃ行基もいいし?
ホラ キミばかり 安全地帯でヌクヌクお眠り
GoodNight GoodNight
bye bye bye── …♪
(213) 2019/04/28(Sun) 03時頃
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─ 回想:金城邸の朝 ─
[金城グロリアの家に上がり込んで結局そこで一晩過ごした男は、朝になってソファを貸してくれた娘に、すいませんと礼と謝罪を兼ねて朝食を作ることを申し出させてもらった。]
ご迷惑をかけて、どうもすみません。
どうもミタシュさんが、 昔に飼っていた… …犬に少し 似て見えたもので。
前のときは、事故がおきてそのまま……
なので、あの様子に、知らず知らずに、 重ねてしまっていたようです。
[と、露ほども罪悪感を持たずに男は、グロリアに取り繕いしかない説明をした。
ミタシュの方にも、ニコ! と「そういうことにしておくので合わせてもらう」と、圧だけを押し付けていく。]
(257) 2019/04/28(Sun) 19時頃
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♪
銀色サラダボウルを回して踊れ 白磁の皿に レタスのライトグリーン トマトにキャロット 彩り添えて
イエロー プレーンオムレツ ケチャップペンで何を描く
焼き立てトースト キツネ色 銀匙で人救いは ブルーベリージャム それともイチゴ マーマレード?
ドリンクはオレンジジュースに まっしろミルク お気に召すまま
CHOICE&TAKE
♪
(258) 2019/04/28(Sun) 19時頃
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どうぞ。簡単なモノですがね。
[出したメニューは本当に簡単なサラダにオムレツ、それとトーストにドリンクだ。 本当に簡単なものである。自分のぶんのコップには牛乳を注いでいただく。]
(259) 2019/04/28(Sun) 19時頃
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[なお、男は護衛の副産物として事前に知っていたことだが、食材はしっかり完備されていても、現在金城邸には、グロリアの両親も、手を鳴らして呼ぶシェフもいない。
家のつくりばかりは、確かに邸宅と呼ぶにふさわしい広さだったが。
実際、ミタシュを匿うには都合の良い環境ではあるだろう。]
ごちそうさまです。
すみませんでしたね。 謝罪になるとも思いませんが──
[そんなことを言えば、超いい人のグロリアは『何もありませんでしたもの。大丈夫ですわ』と、許す言葉を簡単に投げつけてくる。内心でだけ、そういうところでこちらが苦労するのだ。とそういうところにつけこんだ男は自分を棚に上げつつ思ったが顔には出さずに、頭を下げるだけに留めた。]
(260) 2019/04/28(Sun) 19時半頃
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─ 時刻朝:通学路付近のマンション、外付け階段踊り場 ─
[聖歌騎士団公安部怪異対策十二課対吸血鬼殲滅執行次官の朝は早い。
監視対象の目覚めと共にそれは開始され、朝食を提供して懐柔した後、何食わぬ顔で金城邸を辞した後、男は定位置のひとつである通学路を見下ろせるマンションの階段に陣取って、スマホで『上司』に連絡を入れていた。]
───コール。十二課の八より。
目標について定時の報告になります。
[十二課の八は男を示すコードだ。まんまだな?とも思うがまあ外からわからなければそれでいいとも言えた。]
(265) 2019/04/28(Sun) 21時頃
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ええ。はい。 監視対象として発信機を渡しました。 個体名、ミタシュ=セイリュ。 昨日『目標』が拾って、 そのまま家の一室を貸すことにしたようです。 怪異としての種族名は不明ですが耳以外は人間型ですね。
狐の類かとも思ったんですが、 一応本人はキャラソニアとかいう国から来たとかなんとか───
…
[冗談か? と思うような説明を加えつつ、時々お叱りの声等々を適度に避けるために、耳からスマホを遠ざける。]
(266) 2019/04/28(Sun) 21時半頃
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はい。ええまあ。拾ったのはいつもの 『いいひと』発動と思います。
[ざっくりとした経緯と、グロリア周辺に増えた異分子としての報告を上げておく。]
即座に何か悪さするとは判断しませんでした。 その場で処断して、 対象に影響を与えるのも危険かと。
───。
ご下命が御座いましたら、 此方で始末をつけますが。
[勤め人は上司の命令には逆らえない。少なくとも表面上はそういうことになっている。対処を求められた場合には、動くしかない。 ──見逃しているのも、イチイチ大した害もない怪異を取り締まっている手が足りないだけなのだ。]
(267) 2019/04/28(Sun) 21時半頃
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[優先事項は上森の秩序の維持ではあるが、
人間の理屈で、 人間の視点で
『人間に危害を及ぼす怪異』>>242だと
そう、判断されたなら、知り合いであれ、 対処を実行するのも、男の仕事だ。]
(268) 2019/04/28(Sun) 21時半頃
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[ミタシュの外見的特徴等々を軽く伝えおえて、報告も切り上げるかといった頃。]
今のところ、その他に 異常は────…
[ない。と言おうとしたところで、目の前をちらちらと白いものが揺れながら地面の上に落ちていった。 瞬きの間にも、それが数を増やす。]
(269) 2019/04/28(Sun) 21時半頃
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…天気ぐらいです?
[疑問形で、男からの定時報告は終わった。]
(270) 2019/04/28(Sun) 21時半頃
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─ 時刻朝:通学路付近のマンション、外付け階段踊り場 ─
[ひとまず報告を終えて、通話を切る。
そうしてから、男は改めて追跡対象の様子を遠目に目視する。]
でェ
報告してる間に、 昨日の今日で、まァたなんか 拾ってんじゃないですか。
[下方では、道中に出くわした姿に構い立てている姿が見える。断ろうとしているようだが、上手くいかなかったのだろう。 >>272 グロリアが相手の移動を促すように背中に手を触れるところが見えた。]
(286) 2019/04/28(Sun) 22時半頃
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[グロリアのあれは、もはや習性みたいなものである。いまさら驚くようなこともない。が、]
てか、あれ …… 、六合くん?
[遠目に見える片方が知り合いであることの方に、男は軽く眉を上げた。六合の家系のヴァンパイアハンター。聖歌騎士団とは由来をことにするが──同業者のようなものだ。]
(287) 2019/04/28(Sun) 22時半頃
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[六合の家のものには、以前仕事を依頼したこともある。攻芸にはこちらの顔と肩書と名前は知られている。 それだけに、グロリアが近くにいる状況で近づきたくなかった。]
……
[ただ、遠巻きに見る彼の皮膚は、前に見たときよりもずいぶん赤く、爛れて見える>>264。
とある吸血鬼の退治に向かったらしい>>18>>19と、聞いていたが──その時に負ったケガか。]
… ふーん…? 前に成果報告か見舞いか二宅のつもりで 会いに行った時には居なかったんにな……?
[病院にでも行っていたのか。ぼそりと恨みに似たボヤキをする間に、自転車が横付けされた。>>279 人がさらに増える。]
(288) 2019/04/28(Sun) 22時半頃
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─ 時刻、三時間目後/学外のとあるビル ─
[校舎内を展望できる貸しビルの一室。
その窓際に陣取って、牛乳パックに挿したストローを口端に咥えた男は、組み立てられた狙撃用ライフルのスコープを覗いていた。 そして、姿勢を崩さないまま──深々とした溜息をついた。]
…… ワー。 また官坊ちゃんの顔が歪みそうな。
[どう歪むのかまでは言わないのであるが。
そういう男の視野の中には、氷ついた窓の奥の教室がとらえられている>>396。ちらちらと丸い視野の中をまだ時折雪が降り落ちている。]
(412) 2019/04/29(Mon) 11時半頃
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どうしますかね。
[針子りりあ──あれはどういうわけだかすっかり暴走している。と、男は判断を下していた。よって、標的に対して引き金を引く寸前まで行った──のだが]
いやー。 手出ししにくい展開になってきとるわァ
[特別性の銃弾を打ち込む前に、立ち上がったグロリアが、ちょうど射線上に来て、引き金を引くに引けない状況に陥ってしまった。]
(413) 2019/04/29(Mon) 11時半頃
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[引き金に手をかけつつスコープは覗いたままだが、すぐに動ける状況でもない。]
しかし、たしかにこれは 手負いの子供の読み聞かせよりも、
──金城グロリアの方が 厄介ですわなァ
[>>311 定時報告の際に電話の向こうから言われた内容をなぞりながら、男はそんな風にぼやいた。]
(414) 2019/04/29(Mon) 11時半頃
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─ 時刻、昼休み/学外のとあるビル ─
[丸く切り取られた視界に、照準器の十字がはめられたライフルスコーブの視界。] ♪
──暗がりの孔に十字を架け 定めるは狙う先
[グロリアと針子りりあ姿を隠すように凍り付いていく窓の霜がスコーブで切り取った視界を覆いつくす]
──称えよ 称えよ 神成る姿 ──嗚呼 諸人に 眼差されるは 誰ならん也
[完全に塞がれた視界。照準器が動く。]
彼をこぞりて呼ばうは 懇願か
[窓の外、特別製のライフルスコーブは、小鈴の姿をも映しだし>>468、誰かを見つけた瞬間でさらに丸い視界が移動する>>537]
(554) 2019/04/29(Mon) 22時頃
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はたまた 光輝を称える声か── …♪
[ついで、スマホを構えた邪道院の姿をとらえる>>550。 かちゃ。っと金属の器具が触れ合うノイズ音が曲に入りこみ ぐいんと丸い視界が上下にぶれてブラックアウトした]
… あ。坊ちゃんいるわ。 やば。
[そこで男は、ライフルスコーブから一度顔を外した。]
(558) 2019/04/29(Mon) 22時頃
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[>>553 スマホはスーツの内ポケットの中。仕事の電話はコール二回以内に取るのがビジネスマナーである。隠密行動中なので振動だけだが。]
はい、こちら、十二課の八。
[なので、今回も電話は即座につながった。 当人であると告げて、耳と肩でスマホを挟んで固定しつつ、装填していた弾薬を『特別製』──対怪異用の特別弾(お値打ちもの)から、万一が無いように対物のゴム弾に手慣れた動きで切り替える。]
(561) 2019/04/29(Mon) 22時頃
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[それから、改めてサイトの照準を窓に合わせる。]
────ご下命>>553、承りました。
準備完了。ミッション、実行まで 3、2、1 …
[窓であるなら、人の頭を打ちぬくよりも随分的が大きい。 邪道院坊ちゃんであれば問題にもならないかもしれないが、一応の予備時間を設けてから、男は引き金を引いた。]
────ゼロ。
[弾着までの一瞬の間。 スコープの視界はすぐに狙撃弾が猛スピードで突き抜けて、丸く穴を開けた窓とヒビ割れに切り替わった。]
(563) 2019/04/29(Mon) 22時頃
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[ チュォン ] [ パキ…ッ >>563]
(571) 2019/04/29(Mon) 22時半頃
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教悦至極に存じます。
[ご苦労。と電波越しの声に応じて、 通話が切られる。
>>577 通話の向こう側で即座に行動を開始したのだろう。ライフルスコーブで覗いた視界には一瞬だけ赤い玉が散った──…]
(573) 2019/04/29(Mon) 22時半頃
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[音楽が───── 歌が────── 祈りが─────
いまや、町全体を包んでいるようだ──]
(616) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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─ 学校近隣のビルの一室 ─
[指示を遂行し終わった男は、学校を超えたここに届いてくる歌の波動を感じていた。]
はァ……。すごいもんですね 歌の力てやつは。
[気をつけていても、引きずられそうになる。無自覚に胸が熱くなりそうになる。祈りたくなる。]
いや。それとも、 神森の土地の力ですか?
…… さっすが、邪道院の官坊ちゃんから 『資格』を奪っただけあるてことですかね。
[部屋の温度は明らかに上がり始めている。物理法則なんのその、現象を操るような力を、あのお姫様──金城グロリアは得始めている。]
(618) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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ヤダヤダ。
[ずず。と咥えたプラスティックストローから紙パックの牛乳の残りを吸い上げて、それをいつも通りに握りつぶす。]
こんな大事んなって お叱りも覚悟しときませんとなァ
[そう。男は── 『仕事』を、サボっていた。]
(619) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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は。
カミサマなんてもん、
… 成りたいと思うヒトは 気ぃ違ってるわ
(620) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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[神成る森は、神生る森。
森の養分を吸い上げて生まれる その神(果実)の血肉は、
それはそれは───
『甘い匂い』を漂わせることだろう>>7。]
(621) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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[そう、それはきっととても
『いいにおい』に>>394、 『おいしそう』に>>394
感じられるはずだ。]
(622) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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[男の仕事は金城グロリアの監視兼護衛だ。
だから、彼女の身を
『金城グロリア』という人間を『護る』のなら。 案じるのであれば、 もっと、早い段階で男は動くべきだった。
彼女が、歌を、祈りを ──町全体に広げてしまう
もっと前の段階で。]
(623) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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ってもなァ …… 炙り出すんやったら オイシソーな餌でないとあかんしィ
[釣れたのは、まだ針子りりあだけだ。 ──聖歌騎士団十二課が忌むべき、男が憎む吸血鬼ではない。]
… まァいちお、建前上として 聖歌騎士団が守護するべきは
『カミサマ』ですしなァ?
[神に仕える。奉仕する。『神』無きときには、その候補者に。 邪道院の家とも、その関係があっての仕官関係だ。]
(624) 2019/04/30(Tue) 00時頃
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ヤカモトは、小鈴にアンコールした。
2019/04/30(Tue) 00時半頃
ヤカモトは、ジャーディンにアンコールした。
2019/04/30(Tue) 02時頃
ヤカモトは、ジリヤにアンコールした。
2019/04/30(Tue) 02時頃
ヤカモトは、タカモトにアンコールした。
2019/04/30(Tue) 02時頃
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