49 海の見える坂道
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― 港より ―
っと、
[背を押すよう、海から吹き上げる風に。 浚われかけた帽子を、すんでのところで押さえた。
こんな時。 自分がそれと気づく前に、さり気なく風を除けてくれた高い背は。 経た年月のぶんだけ、柔らかく響く石畳を共に鳴らした長い足は。
早速思い起こしかけた感傷を押し込めるよう、くちびるを噛むと。 帽子をぐいと目深に被り直し、ひとつずつの音を鳴らして、坂を登ってゆく]
(183) 2011/04/10(Sun) 15時頃
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→ ヴェスパタインの工房 ―
――――まったく、ぼくも分からないね。 ひとつき、逃げていたくせに――――…
[抱えたスケッチブックの内側で、ひそひそ独り言。 そうして前を良く見ずとも、足の通いなれた道を辿れば]
……ヤニク君?
[入り口の傍らに腰を下ろしている赤い人影。 釣竿を背負ったその姿に、ぱち と瞬いた目を、まるくした*]
(184) 2011/04/10(Sun) 15時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 15時頃
ヨーランダは、ぽかぽかと暖かい昼の陽気に負けてカウンターの上でうとうとと眠りこけた。**
2011/04/10(Sun) 15時半頃
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ロンドン橋落ちた、落ちた、落ちた ロンドン橋落ちた、マイフェアレディー
…意味がわからん、どういう状況なんだよ 教えて、ヒラメさん
[ぴちぴち、ヒラメは跳ねる もう疲れたよ、と言わんばかりだ 心配するな、ヒラメ 君の死は無駄にしないぞ、美味しく食べてやるからな
そんな事を思っている時に、声が聞こえて ふと見ると、見知った顔が見えた]
お、ネルじゃん、久しぶり 積もる話とか、詳しい説明とかは後にして ヒラメ、料理してくれよー
(185) 2011/04/10(Sun) 16時頃
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……は。
[しまった。つい昼寝を。 上掛けと、その上にとぐろ巻いてるジジ。 のみかけのカフェオレは冷めていて]
ごめん、長居し……た……
[と思ったら、ヨーラも居眠りこいている。
あらまぁ。ジジを膝からおろし、かけてもらった上掛けを彼女にかけてやり。
ご馳走様のメモとお代金をカウンターにそっとおいて、 こっそりお店を後にした。
別にこの街は、店主が寝てても泥棒に入る輩は滅多にいない。 店主が居眠りこいているのはそう珍しくもないのだろう
キャンディやクッキーを買う年端もいかない子供が、 お金をどう払おうか迷う姿はたまにみるけれど]
(186) 2011/04/10(Sun) 16時頃
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[眠い目をこすって、坂から歩く自分の店。 買物袋を忘れてきたなんて、多分しばらく気づかない*]
(187) 2011/04/10(Sun) 16時頃
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ひっさしぶり! ほんと、久しぶり。
[彼が町を発ったころ、こんな一年後があるなんて、想像する筈も無く。 変わらぬ彼の姿に、一月強張っていた顔の筋肉が、自然と少し、解れてくれた。
ぽふっと飛びつくと、無事で此処に居ることを確認するかのように、ぱしぱし背中を叩いてから身体を起こし]
元気で何よりだよ。と言うか、相変わらずだねえ。
[ぴち、ぴち、と元気を振り絞る海の幸に、肩を竦めるポーズをして。 スケッチブックを鞄に突っ込むと、工房を見上げた]
……――いいけど、此処で、かい?
[合鍵は貰ったままで、そもそも鍵の掛かっていないことが多い。 けれど、今は――……
解れた頬を強張らせ、戸惑いのいろを琥珀の目に揺らしながら、ヤニクを見つめた]
(188) 2011/04/10(Sun) 17時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 17時頃
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―― 時計台 ――
絵葉書にあった景色はここからだったんだね。 …空が高いなぁ 星も綺麗なんだろうな。
[柔らかな草の上に腰を下ろし、時計台を背後に町を見下ろす。 都市部の空はもっとぼやけていて、夜には重たく横たわるばかり。 街灯とネオンの街で彼がランタンを学びはじめた理由は――]
なんだったっけ? いつも酔ってたからね。
[手にしたジンの酒瓶を、脇に置いたグラスへと軽くぶつける。 献杯とも乾杯とも告げられぬそれは、不恰好な音がした]
(189) 2011/04/10(Sun) 17時半頃
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[かつて。
神童と呼ばれた時代もあった――けれど。 栄華も才能も、成長と共に、いつの間にか周囲に埋没していった。 レッテルばかりが残り、人目を避けるよう小さなbarでピアノを弾いていた。
彼と出会ったのはそんな頃。
駆け出しの職人見習いと、挫折のピアニスト。 出会いは何かを大きく変えたわけではなかったけれど。 もし、自分の人生に起点を置くのなら、きっとあの頃がそうだった]
(190) 2011/04/10(Sun) 17時半頃
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野良猫隊長。のらねこたいちょう。 隊長の尻尾は中折れだけど、かっこいいね。
[ディナーには早い青空の下にひとりと一匹。
あちらは生の鰯を。 こちらはオイルサーディンをつまみ食べて、 ライムを齧りジンを瓶のまま一口煽る]
せっかく教えてもらったのに、びびってしまいました。
[雑貨屋で何も聞けなかったと、酒気混じる長いため息]
そっとしておいた方がいいのかな。
[満腹酔いどれ猫のお腹を、ライム香る細い指が撫で混ぜる。 ぱたり、ぱたり、中折れ尻尾が草地を柔らかく*叩いた*]
(191) 2011/04/10(Sun) 17時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 17時半頃
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ん…。
[どうやら眠ってしまっていたらしい。 大きく背伸びをすると、何かが落ちて。 下を見るとベネディクトにかけてあげたブランケットだった。]
あ、そか……。
[目をこすりながらカウンターの上に目をやると、メモと代金が置かれていた。]
(192) 2011/04/10(Sun) 17時半頃
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…お金なんて、払わなくてもいいのに。
[ずっとそう思っていたけれど、口に出した事は無く。 ご馳走様と書かれたメモを両の指で持って、じぃと彼の書いた文字を眺めつつぼそりと呟いた。
しばらくそうした後、さて、器を片付けましょうとテーブルに近寄れば、忘れられている紙袋。]
(193) 2011/04/10(Sun) 18時頃
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…ねぼすけ。
[さっきと同じ言葉をもう一度。 しょうがないなぁ、と小さく息を吐いたけれどその顔は僅かに笑みを浮かべて。
器を片付け、店を出る前に思いついた事、ひとつ。]
ジジにマタタビのお土産でも持っていきますか。
[訪れた客の顔を思い浮かべて。 旅行者だったのかな?などととぶつぶつ言いつつ、裏庭でマタタビを摘むと、店の入口のドアノブに不在の札を。]
(194) 2011/04/10(Sun) 18時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 18時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 18時半頃
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おう、久しぶりだ、久しぶりだから 飛びつくのはやめなさい、女の子だろう
[まったく、こいつは…――― ヴェスが妬いたらどうするんだ、俺の命が危ういわ ランタン投げつけられたらどうするんだ 火傷は嫌、火傷はいやぁ!]
元気に決まってるだろう、俺だぞ 殺したって死なないぜ
ここじゃ、なにか問題があるのか? まぁ俺は、何処でだろうと良いんだがな
(195) 2011/04/10(Sun) 18時半頃
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[どれだけ時間が経っただろうか。 モップ片手に、時折汗を拭いながら、鐘とにらめっこ。 長年の労働でついた汚れはそう簡単に落ちるものではなかった。
だから、ベネディクトが時計台の下で、自分の猫――ジジと一緒に、待ちぼうけをしていたなんて思いもせず。]
――・・・うん、きれいきれい。
[ようやく自分の仕事に満足がいったときは、既に彼らはいなくなってしまった後だった。 再び用具を持ち、時計台を降りていく。]
(196) 2011/04/10(Sun) 18時半頃
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[通りに出てみれば、目の前に見える空はうっすら赤みを帯びてきていて。 もう暫くすれば、茜色の空のもと、海に沈み行く夕日が拝めるだろう。 あれから、一番苦手になってしまった、時間。]
さて、ベネットは何処行ったかな。
[よいしょ、とまた堤防の上によじ登って。 のんびりと、堤防の上を歩いてゆく**]
(197) 2011/04/10(Sun) 18時半頃
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― →坂道 ―
[その内ラルフやヤニク、それにナタリアと別れ、少年は少女を連れて時計台から離れて。 取りあえず一旦宿に戻ろうと考えて坂道を降る]
ゾーイちゃん、何だか嬉しそう。 時計台に登るのそこまで嬉しかったんだね
[良い事があった様に上機嫌な少女に、くす、と笑みを漏らす。 一部大人も含むが、子供は皆あの時計塔が好きだ。少年自身御多例に漏れず。 嬉しい理由の一つに自分も入っている事は気付かなく]
でも怪我しない程度には気を付けてね。 まぁ、いざと言う時は僕がちゃんと守るし。 ヤニクも一緒だから心配ないけどね。
(198) 2011/04/10(Sun) 19時頃
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やっぱりゾーイちゃんはナマイキって感じはしないな。 その辺は、おばさんに似ているんじゃないかな? さっきも言ったけど。
前にいた町の話なんて皆する物だと思うし。 ……うん。ラルフに同じく。
[先程少女が訊いた事を思い出す。 この年頃の、それも女の子だからこそ解らない事もある。 ただ、最初問うた時に寂しげな視線をしていたから
元気づくかは解らないが、少年もまたそんな率直な言葉を]
そろそろ父さん心配してるかな? 早く帰ろう。
(199) 2011/04/10(Sun) 19時頃
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― 宿屋「mer calme」 ―
今度からは、一人で外に出る時は書置きでも残して置いた方が良いかもね。 僕は大丈夫だけど、父さんは心配するし。 もし迷子になっちゃったら、おばさんだって心配するだろうからね。
[宿に戻ってから、苦笑しながらも少女に言い含める。 小さな町と言っても、迷子になろうと思えばなってしまう]
まぁおばさんから頼まれてるし。 迷子になったらなったで、僕が探すから僕は構わないんだけどね
[おばさん、と言うのはゾーイの母親の事。 確か、父親の従兄弟の子、だったと思う。 つまり、少女の母親は、少年のハトコに当る。そんな少しだけ遠い親戚関係。
ゾーイを一年程預かる事になった経緯は詳しくは知らない。 その辺りの血の繋がりを辿ってうちに行きついたのは確かだったが]
(200) 2011/04/10(Sun) 19時頃
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それじゃあ、少しバーの掃除でもするかな。
[暫くして、少年は酒場のカウンターに回る。 酒瓶が所狭しと並べられた台から埃を除いたり。 カウンターの上には常にある酒のツマミの器を交換して洗ったり。
そんな事をして居ると、引き出しの中から、帳簿と一緒に一冊の薄いノートを見つけた]
あー、最近すっかり忘れてた――・・・。 あれからもう、付ける様な事件も起きないからなぁ。
皆、馬鹿騒ぎが出来る様な空気もなくなっちゃったし・・・。
[少年の用意した極個人的な手記。 少しばかり感傷に浸りながらそれを捲る]
(201) 2011/04/10(Sun) 19時頃
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『時計台マラソン大会』 去年の夏の終わりだったけな。 皆巻き込んで、市場から時計台のてっぺんまで。 あの後ナタリア先生に皆でしこたま説教されたんだっけ。
『酔い覚まし素潜り頂上決戦』 …………あぁ、一昨年の冬の。 あれ、結局あの人溺れかけたんだっけ。 冷たい冬の海に飛び込んだせいで。
[それは、幾つ物の酒の勢いから笑える様な事件を引き起こした、ヴェスパタインの事件録。 飲み過ぎた時には、周りを巻き込んで、数々の事件を起こしていた。 その内少年もそれが楽しくなり、こっそりとこんな手記を勝手に付けていたんだったか]
……懐かしいなぁ。 まだ一か月なのに、随分長く感じる物なんだ。
[もうこの手記にペンを加える事は無い事を思い出して。 少し淋しそうにしながら、暫くの間その手記を眺めていた]
(202) 2011/04/10(Sun) 19時頃
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――― ・・・ん ?
[時計台の下まで降りてみれば、見慣れぬ後姿に猫が一匹。 この町の住人なら、ほとんど顔は見知ってるはずだから 旅行か何かで来た人かな?と、思い切って声をかけてみることに。]
やあ、君は・・・どこから来た人、かな? この町の人ではないよね?
[ほんのりジンの香りが鼻腔を掠める。 酒瓶が目に入れば、それを指指して]
いけるクチ?
[微笑むように、目を細めながら尋ねた。]
(203) 2011/04/10(Sun) 19時頃
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ヤニク君は、男の子に抱きつかれるのが好きだったのかい。
[なら、オスカー君に良く良くお願いしておこう、と軽口も束の間。 あまりに変わらない――変わらなさ過ぎる彼の様子に、次第に怪訝さを増していって]
殺したって、なんて…… ひとは本当に、あっけなく死んでしまうじゃないか っ……。 問題って、だって、…… … 、
…――ねえ、ヤニク君。
もしかして、…… しらない、の?
[しずくの零れ落ちる寸前の瞳を、いのちの消えかけた魚に落として呟いた]
(204) 2011/04/10(Sun) 19時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 19時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 19時半頃
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[掛かる声に、草地に座したまま振り返る]
こんにちわ。 この海の向こう岸の方からですよ。
[ヴェスパタインがランタン修行していた都市の名を付け加え、 知っているか問うように首を傾げてから、笑む青年へと、半分ほど減った瓶を振ってみせる]
一本くらいなら。
あなたは仕事中? 良かったら一杯どうですか。 コーラもありますよ。どっちも、ちょっとぬるいですけど。
(205) 2011/04/10(Sun) 19時半頃
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― 坂道 ―
[オスカーさんといっしょに坂道を下る。行き先は宿]
うん! 時計台の一番上から、海に沈む夕陽を見てみたかったから。この本に書いてあるように。 もともと海の見える町にいるのははじめてだし、そうそう、なぜか湖の近くにある町に行くことが多くって―――
[ためらいなく話すのは一つ屋根の下に住んでいるための気楽さに、遠い親戚である事実も追加されてのことか。 とはいえ彼らと前に会った記憶はなく、彼らからかつて会ったとかいう話を聞いたこともない。 聞いたことがあるのは、両親はこの町で出会ったのだという、他愛もないなれそめ話だけ]
(206) 2011/04/10(Sun) 19時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 19時半頃
小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 19時半頃
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 19時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 20時頃
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いいや、男に抱きつかれるのはノーサンキューだ だがな、友人の恋人に抱きつかれるのはもっと困る 友情、大事、うんうん
[軽口に乗った、はいいものの なんだか、様子がおかしい むしろ異常だ、涙を流すような事か?]
おい、泣くなよ? どうした、泣くような事があったのか?
知らないって、何がだ? 俺は、ついさっき戻ったばっかりだからよ 何にも、知らないぞ
[ヒラメ、良かったな、塩水だぞ 涙は塩分豊富で、お魚には・・・ってそんな話じゃない]
(207) 2011/04/10(Sun) 20時頃
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[振り返ったその人は、とても中性的な顔立ちで。]
へえー・・・海の向こうから来たんだ・・・
[やって来た都市の名前を教えられると、はて 聞いたことがあるぞと首を傾げる。]
もしかして、ヴェス・・・あ、ヴェスパタイン・レネー 知ってたりする?そこに大分いた時期があったはずなんだけど。
[瓶を振りながら、お酒を勧められれば]
ん、それ君のだろ?もらうのは悪いよ。 ・・・ああ、もし良かったらさ、今日の夜一緒に飲まない? 俺も、仕事終わったとこだしね。
[どこで飲むのかと聞かれれば、「mer calme」を紹介して。]
(208) 2011/04/10(Sun) 20時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 20時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 20時頃
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―― かつて、星のない街角にて ――
[きらきらと、地上にばかり灯りのばら撒かれた町は、生まれ育った小さな港町とは、何もかもが違って見えて。 狭い世界で育まれた関係なんて、この華やかな光の洪水に紛れて消えてしまうのかもしれないな、と思っていた。
けれど、彼は変わらず。 むしろ、そんな町の中だからこそ、ほっと一息つかせてくれるような、やさしく暖かな灯りのまま。 場所は違えど、彼が居るだけで、自然と和やかなひとの輪が出来。 その傍らに居させて貰えるのが、ただ楽しくて、幸せだったあの頃]
きれいだけど、なんだか…… 勿体無いピアノだね。
[彼は、隠れ家的なお店を見つけるのが上手かった。 お酒をそれだけ愛していたからだろうか。
その日入ったのは、ちいさなbar。 ひとりだったら、きっと見落として通り過ぎていただろう通りに、ひっそりと佇んでいた店構え。
薄いカクテルをくちにしながら、呟いた自分に。 彼は、ピアノをか、その弾き手をか。見つめていた視線を向けると、柔く笑んだのだった*]
(209) 2011/04/10(Sun) 20時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/10(Sun) 20時頃
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ヴェス、は……
[友達同士でハグしても、怒るようなことは無かったように、自分は思っていて。 むしろ、酔ってゾーイ[[who]]に抱きつくのなんか、しょっちゅうじゃなかったかなと思い出せば、じわりとまた、視界が歪んだ]
……… そっ か。うん、ごめん、びっくりさせた。 あの ね、
[ぐい、と零れかけた涙を拭い。 顔を上げて]
……死んじゃったんだ。ヴェス。
(210) 2011/04/10(Sun) 20時頃
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[お掃除のお兄さんもオスカーさんも、前にいた町の話をするのはなまいきというわけではないと言っていた。
では他になまいきと言われる要因があるのか、そういうことは考えない。 ただ、寂しさとは逆の感情を表情に出しながら、]
あたしはかーさんに似てるの? じゃあ大きくなったらかーさんみたいになれるのかなぁ?
かーさんは何かの会社のかんぶで部下を増やしたりまもったりしてるんだよ!
[ちなみに父親はしがない記者で世界各地を飛び回っている。
お互い顔を合わせる機会が普通の家族より少ないから、会える時には笑顔でいたい。なるべく心配をかけたくない。
――――少なくとも、3ヶ月前まではそう思っていた]
(211) 2011/04/10(Sun) 20時半頃
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