254 東京村U
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♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
ゴッ グシャッ
♪あなたのこねこになりたいの
ベキャッ グジュッ
♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
ゴチュッ ビシャッ
♪恋する首輪でつながれたい
グチョッ
ヌチャッ
(171) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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― 0:02 2005号室・寝室 ―
……あっ!
[小さな叫びと共に目が覚めた。ここは2005号室。隣には"立川"。とても怖い夢を見た気がする。あたしが、赤羽を――。
枕の脇でスマートフォンが震えている。いけない、寝過ごした。赤羽からだろうか?手に取り、着信画面に目を通す]
(172) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[手から機体が滑り落ちた。フローリングの上でスマートフォンがぶるぶる震えている。ジリヤは目を見開いて後ずさり、声にならない悲鳴をあげる]
……ひっ……ひいっ……!!
[着信画面に表示された番号。090-××××-××××。それは紛れもなく、*ジリヤ自身の携帯番号だった*]
(173) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[それから一時間程。 特別面白くはなく、だがつまらないというわけでもない、まあまあに面白い、たわいないバラエティー番組を眺め、同時にネットサーフィンをし、散漫に時間を過ごしていた。 と、ふと。 着信音が鳴った。丁度、テレビの方に視線をやっていた時だった。手元の画面に目を向けて、]
[息を呑む]
[表示される名は 彼方]
(174) 2016/09/30(Fri) 04時頃
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[瞬間、首筋にぞわりとした冷えを感じた。急速に酔いが醒めるようだった。数秒の躊躇い。応答する。内容は、昼聞いたのと全く同じものだった]
……録音かな、
[そう思えば、不可解な着信の人工みは増す。 履歴はやはり消えているのだろうか、 確認しようとしたところで、また「彼方」の着信があった]
……、
[応答すれば聞こえるのはまたざわめき。 録音、録音なら、相手も何もない事になる]
…… 悪戯なら、やめろよ。
[ぽつりと呟くように零す。低く、低く。 録音でも、流している「相手」はいるのかもしれない。いないならどうせ無意味だ。 少しだけ生じた強気のままに発した言葉に、
ぱたりと、ざわめきが、やんだ]
(175) 2016/09/30(Fri) 04時頃
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もうすぐ
(176) 2016/09/30(Fri) 04時半頃
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[手の中からiPhoneが滑り落ち、がたりと床に落ちる。一言、鮮明に聞こえた声。男とも女とも、若いとも老いているともつかない、無貌の声。落下と同時、通話は切れて]
……、……
[息を詰めたまま、画面を見つめる。 着信。彼方。はっと拾い上げ、拒否を押した。 その後数分、音沙汰はなく、息をつきかけたところで、 着信]
っ、……
[拒否。三分後、着信。拒否。十秒後、着信。拒否。五分後、着信。拒否。二分後、着信。拒否。一分後、着信。拒否。三十秒後、着信。拒否。――十回の着信の後、電源を切った]
(177) 2016/09/30(Fri) 04時半頃
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……何、なんだ。……
[いつしか薄らと汗が滲んでいた。何なんだ。この電話は。悪戯にしては凝り過ぎるし、悪質過ぎる。悪戯でないとしたら、…… もうすぐ、 もうすぐとは、何の事なのだろう]
…………
[電源を切ったそれはテーブルの上に置いたままにして。青年は、ベッドに体を潜り込ませた。まだ普段ならまず寝ない位の時間だ。眠気も、先程までなら幾らかあったが、今は欠片もない。 それでも布団を被り、目を瞑って、 少しでも早く、眠ろうと*した*]
(178) 2016/09/30(Fri) 05時頃
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どうせ、ペットボトルですから。
[そう言った後、続いた問いかけ(>>157)には答えない。 無言。 グラスの当たる音と、液体を注ぐ音が室内に響く]
[円卓の下には深緑色をしたやや厚みのある毛足の短いラグが敷かれている。 窓際にはPCデスクが置かれており、少しでも日光を浴びようという強い意志が感じられる。 東側にベッドと角に液晶テレビ、西側には本棚が並ぶ。 ホラー、ミステリ、オカルト、民俗学……もちろん、『東京村』も納められている。 本棚の影になる部屋の隅には、スペースが足りず収納しきれなかったのであろうコミックスが縦に積み上げられていた]
(179) 2016/09/30(Fri) 12時頃
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[キッチンから緑茶で満たされたグラス二つを持ってきて、一つを照子の前に置いて向かい側に座る。 まだ、口は開かない。 まっすぐに照子の目を見つめる。 本人にそんなつもりはないが、睨みつけているようにも見える*かもしれない*]
(180) 2016/09/30(Fri) 12時頃
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― 夕方:新宿西口駅前の喫茶店>>77 ―
警察が追い返された? いたずら電話だって言われたって?
[澪音の語る言葉>>79に、眉が顰められる。 言葉の端々に浮かぶのは異様。
ふと、昔そんな映画を見たかなと思った。 主人公が帰宅する。そこにいるのは見知らぬ家族。 誰に聞いても知らない。分からない。 次第に主人公は自らの狂気を疑っていく……]
…。警察だって、住人を見知っているわけじゃないだろうし。 口先だけで誤魔化されたのかも知れないな。
[いいや、違う。 少なくとも、今目の前の従妹は正常だ。]
(181) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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おばさんの携帯がベッドの下に落ちていた…? そうだね。
澪音ちゃん、それちょっと見せて貰ってもいい?
[ひょっとしたら、おじとおばは何かの事件に巻き込まれたのかも知れない。であれば携帯に何か手掛かりは残されていないかと考える。]
(182) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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うん。
[ミルクティーはもう殆ど空になっていた。喉ばかりかわく。 従兄の優しい心遣いに感謝しながら、クッキーも食べ終えた。 気疲れしていたため、甘いものがやけに体にしみる。 こういう気遣いが自然にできるところもこの年上の従兄の魅力のひとつなのだろう。きっとモテるんだろうけど彼女とかいるのかなぁ。]
きっとそうだよね? 全然犯罪取り締まれてないよ〜も〜!
[警察に助けて貰えなかったことに入間は立腹している。]
(183) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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[従兄に言われるまま入間は机の上に出してあった母のスマホを従兄のほうへずずいと差し出して、]
アタシ着歴みたんだけどね、 キルロイ先生って人が最後で。 もう電話かけてみちゃったんだ。 どこ行ったとかは、しらないみたい。 作家の人たちにきいてみてくれるって。
(184) 2016/09/30(Fri) 13時頃
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警察も結構適当だからね。
[公的防犯機関への信頼度の低さを口にしながら、スマホを受け取る。
残念ながら目の前の従妹の内心が聞こえることはなく、だから真実が知れることもなかった。東蓮寺琉衣は、顔がいい。だから確かに、昔からモテる。
モテるのだが、あまりに周囲に女性が多かったためか逆にそうした関心は淡白で、これまで付き合った異性は僅かに三人。やたら積極的だった先輩に、机が隣だった女の子、やたら気の強い同級生の部活の友達の三人だ。いずれも、向こうからの告白である。 気になった子のいないではなかったが、それは見ているうちに、知らない男と付き合っていて、言わないうちに失恋した。 要するにヘタレ、そして上京し就職してから後に得た職は契約社員、周囲にいるのは正職員のオネエサマ方ばかりで、目下、東蓮寺は社内のオネエサマ方に人気のあるマスコット…のような扱いである。
更には寺を継ぐことにでもなろうものなら、規則で丸刈り坊主。従妹もさぞや幻滅することであろう。]
(185) 2016/09/30(Fri) 13時半頃
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キルロイ先生? そっか、おばさんの仕事先の作家さんか。
ふうん、そっか。 でもまだ連絡がないってことは、収穫がないみたいだね。 他の履歴にも…特に変わったものはない、か。
[スマホを指先で操作して、履歴をサッと眺める。 特に収穫のなかったそれの画面を消して、従妹に戻した。]
じゃあ、このキルロイ先生から何か来たら教えて。 おばさんの携帯がここにあるってことは…… あ、おじさんの携帯にはかけてみた?
(186) 2016/09/30(Fri) 13時半頃
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[警察に関してを、がっかりして「はーあ」とため息をつく。 適当では困るのに。たしかにストーカーとか出ても何かあるまで動けないとか聞くもんなぁ、と思い出すのだが、しかし今回は不法侵入とかいうヤツでは…?とも思う。]
そうみたい。
[キルロイ先生に関してを頷く。]
あとで会って話できる?て聞いてくれたり 夜過ごせるとこもないんじゃ?て心配してくれてたんだけど…… なんか、最後アタシの名前知ってて。
[心配そうに口元に手をあてて、うーんと唸った。]
ママが話してたんならいいけど、 アタシ怖くなってすぐ電話切っちゃって。 るいくんからラインきたしね。
(187) 2016/09/30(Fri) 14時頃
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パパにも電話かけてるんだけど、全然でないんだよね……。
[もう一度自分のスマホから電話をかける。出ない。]
あ。そういえば……
[制服のポケットから、母のスマホと一緒におちていたカードを取り出した。]
これも、ママのスマホと一緒にベッドの下におちてた。 なんだかわかんないけど……
[プラチナ色のカードだ。 クレジットカードのような厚みがあり、なにかのファンクラブらしく、会員番号と、誰かの電話番号が記してあった。]
(188) 2016/09/30(Fri) 14時頃
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そ……っか。 おばさんの仕事先なら、変な人ではないんだろうとは思うけど。 ちょっと気にはなるかな。 俺も後で調べてみるよ、その先生のこと含めて。
あ〜。念のため、その先生の番号控えさせて貰っていい? さんきゅ。
[一度閉じた画面を再度表示させ、"キルロイ先生"の番号を自分の携帯に記憶させておく。 続けて澪音から提示されたのは、プラチナ色の見知らぬカード。少し厚みのあるそれを、手に取って裏返し眺めた。]
おばさんのスマホと一緒に? じゃあ、これもおばさんのかな…ここにはまだかけてない? 一応メモしておくね。 何か調べられるかもしれないし。
[電話番号があれば、大雑把にでも所在地も知れるだろうか。 職場で検索すれば分かるかも知れないと、それも控える。]
(189) 2016/09/30(Fri) 14時頃
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おじさんには、あとでまたかけてみよう。 俺も試してみるよ。 俺んちには…聞いても仕方ないだろうしなあ…。
[一応、叔母と母は姉妹ではあるのだが。 しかし娘に連絡も来ずに、姉に連絡が入っている、しかもこちらへ連絡が来ないなどあり得ないだろう諦める。]
よし。じゃ、あとは直接かな。 澪音ちゃん、大丈夫? 元気になったなら、一度家に行ってみようか。 大丈夫。次は俺がついてるから。
[あとは家に行って直接確かめようと、従妹の顔を見遣る。]
(190) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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ありがと……。
[緑茶を喉へと流し込む。 中身を飲み干すと、貼り付いた喉が癒される心地がした。]
もう! 心配してくれるのは嬉しいけど、人の顔を観察しないの! いま顔ヤバいでしょ、絶対……。
[視線に気付くと、慌てて片手で目元を隠す。]
(191) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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ありがと。 あの知らない人たちアタシの名前呼んできたから、 知らない人が名前知ってるの、なんか怖くなっちゃって…… お願いしてもいい?
[電話番号を控えても大丈夫かと尋ねられて、もちろんと頷く。 編集の娘や編集の甥などというほぼ完全な他人に電話番号をほいほい渡されているとあっては、キルロイ先生当人としてはたまったものではないかもしれないが、今は他人より自分である。]
カードに書いてある電話にはまだかけてない。 家に変な人いたのも、ほんとにさっきだから……
(192) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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分かった。 そっか…、そうだね。気持ち悪いもんな。
[通常、母の仕事相手に名前を知られていても、母と関わりが深い相手ならばさして気にすることはあるまい。けれど、今は通常ではなかった。その従妹の心理的負担を改めて思って頷く。]
個人の番号じゃなさそうだしね。 万が一、おじさんとおばさんに何かあったのだとしても、このカードが犯人の手掛かり…ってこともないだろうし。大丈夫だよ。
[確かめていないのかと責めているわけじゃない。 そう知らせるべく声は柔らかく、携帯とカードを従妹へ返す。]
(193) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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(うう。るいくん優しい……)
[カードを返してもらいながら、何度か頷く。]
おばさんもきっと分かんないよね…? 朝すごい喧嘩してたから、 それでお姉ちゃんに会いたくなるとか……? うーん……あるか、わかんないけど。 一応あとで、聞くだけ聞いてもらってもいい?
[そういう安全なところで無事にしてくれているのが一番いい。 だから、そうお願いした。 しかし携帯電話は持っていくのではないだろうかとも思うので、正直過度に期待しているわけではない。期待したいのは山々だけれど……。]
とにかく今家の方そのままにしとくわけにいかないし。 大丈夫……じゃないけど大丈夫。今度はるいくん居るしね!
家、東中野なの。駅から近いから、電車でいくね。
(194) 2016/09/30(Fri) 14時半頃
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分かった。 …いや。気になるなら、今聞いてみるよ。 ちょっと待ってて。
[自分のスマホを操作して、実家の番号へ発信する。 暫くぶりだ。普段はかければ戻って来いと煩いので、かけていない。]
もしもし…母さん?
[電話の向こうから、驚いたような反応があった。 電話越しに、叔母の声によく似た母の声が響く。]
(195) 2016/09/30(Fri) 15時頃
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ああ、元気にしとうよ。 そっちも変わりないかいね。
いや、ちょっと…、特に用事ってわけじゃなくて。 久しぶりやけん、どうしてるかと思って。 ああ、わかっとう。父さんは呼ばなくていいから!
最近、入間の叔母さんとは話してる?してない?そっか。 それじゃまたかけるけん。 もう電車乗るけんね!それじゃ。
[母はまだ何か言いかけていたが、強引に切った。 本当に用事らしい電話でもなかったから、母は何があったのだと首をさぞかし傾げただろう。ともあれ目的は達した──残念ながら思わしい結果ではなかったがと、息を吐き、]
向こうにはいない、な。
[従妹へ向け、眉を下げて肩を竦めた。]
(196) 2016/09/30(Fri) 15時頃
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(えっ方言つかってる〜〜〜かっわいっ……)
[ちょっと意外な一面を見せられて、今日の怖さ不気味さによる気疲れが、ほんの微かに癒された気さえした。顔がキレイでカッコよくて電話で方言が出ちゃうなんて、そんなのズルイ……。 電話をかける従兄の表情をほんの僅かな期待を込めて見守る。 しかし結果はやはり思わしくなかった。]
そっか……ごめんね。 ホントに、ちょっと居てくれたらって思っただけだったの。 ありがと。
(197) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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じゃあ、行こうか。
[席を立ち、店を出て階段を下ればまた人ごみの中に二人は飲まれた。この街はいつだってそうだ。いつだって溢れんばかりの人がいる。 これでは一人や二人、入れ替わっても消えていても分からないのじゃないかと思う。二人は東中野に向かうべく、電車に乗るべく西口へと向かった…向かっている、はずだった。]
……… 、あれ?
[ひょいとさっき曲がった道。 そういえばこんなところに、小路があっただろうか? 振り返っても、良く分からない。 その小道の先は行き止まりのようだった。]
(198) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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ん?おかしいな…。 澪音ちゃん、ごめん。道を間違えたみたいだ。
[首を傾げて道を少し戻り、別の角を曲がる。 次はきちんと、見覚えのある道だった。]
(おかしいな…?)
[道に迷ったのだろうか。今更この街で? 狐につままれたような気持ちのまま、駅に辿り着く。]
(199) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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[結局、実家への電話も空振りだった。 ではやはり、自分がしっかりとしていなければならないのに。 こんな風では、彼女を更に不安にさせてしまうだろう。]
おばさんも一度おいでと言ってくれてはいたんだけど。 結局、東中野の家に行くのは初めてだからなあ。 高校は少し遠くなっちゃったんだっけ。 通うの大変だね。電車混むでしょ。
[軽く話しかけながら、ホームへと向かう。 こんな時でもなければ、きっともっと従妹も明るく話せたのだろうけど。]
(200) 2016/09/30(Fri) 15時半頃
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