18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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―フランシスカの家―
[ ノッカーを掴んで戸を叩く。蹴りつけるような真似をしなくとも、ドアは開いただろうか。] …パコ。良かった無事ね。お寝坊さ――
[ 少女の頬、涙の跡がなかったとしても、違和感を覚えて。]
――何かあった? …もしかして、パコも見たの?
[ ヨーランダの怯えた様子を思い出して、眉を顰めた。]
(176) 2010/07/02(Fri) 18時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 18時半頃
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―回想―
[手が触れると、どうしても震えは走った>>175。 それでも振り払うことは出来る状態ではなかったし、 何よりしたくなくて、支えられるままに長椅子へ。 林檎の砂糖漬けの乗った皿に、視線を落として]
タバサも、同じなのに……ごめん、なさい。
……ありがとう。
[目は合わせない。 でも精一杯の気持ちをこめたような声は、どう伝わっただろう。 集会所を出る彼女の後ろ姿を、じっと見つめていた。 コップを握る手はもう震えてはいなかった]
(177) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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[絵を眺めているうちに時間は結構経っていたようで。 聞こえてきたノッカーの音にそちらへと足を向ける。]
……姉さん…
[ドアを開けるとそこにはタバサ以外にも誰かいたのだろうか。もしいたとしても、今の彼女には辺りを見回す気力はなく、目の前のタバサにしか気付かなかったか。]
………。
[タバサが眉をひそめるのを見ると、少しだけ部屋の方、絵のある方に視線を向けて。]
(178) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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…逃げろって、サイモンは言ってた。
[ぽつりと、小さく。少女は口を開いた。ぼんやりと。ぼぅっと。]
あたし、初めてじゃない。言われたの。兄さんが、兄さんも。言ってた。
[5つ違いの兄。兄が生前どんなことをタバサと話していたのか、今の少女には思い出せないけれど。]
兄さんが、死んだの、あたしの。あたしの、せい。あたしが、抜け出さなきゃ、森、いかなきゃ。兄さんは、兄さんは。
[話しているというよりは、ただただ溢れるままにしているだけのような語り方。 少女の目は、何を見つめているのか。]
(179) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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――…人狼に、殺されることも、なかった。
[5歳の時に行った旅行。行きにはあった兄の姿が帰りにはなかったこと。村のみんながどう思ったか、どう親が語ったのか。寝込んでいた少女にはわからない。少なくとも、人狼という言葉は、使ってないだろうけれど。
初めて語った死の理由。 父母がいなくなってからは、少女だけが抱えていた、死の理由。
ぽたり涙がひとしずく。瞳から零れて床を濡らす。]
(180) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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― 集会所 ―
[やがてヨーランダや他の人の様子を見たり、聞いたりすれば、死んだのは、腕をもがれたのはサイモンだということを知るだろう。 何を言うにもうまく言葉にならず黙っていたところでヤニクが帰ってきて手記を見せた]
アタシにも見せて。
[見る者が途切れたタイミングで女も手記に目を通す。 その内容に眉を寄せた。
>>0:#3――読む限りでは、それはとても整った…気狂いの書いたそれではないことは明らかだったからだ。 それでも彼があんな風になってしまったのは、やはりそれに相当する何かを見聞きしてしまったからなのだろう…と推察がついた]
(181) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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…はぁ?ちょ、ちょっと待ってよ!!
[ヤニクの言葉>>172に机を強く叩いて反論した]
この中の誰かが人狼ですって!? 待ってよ、アタシたちの殆どはずっとこの村で一緒に暮らしてきたのよ!? 子どもの頃から知ってる人だって何人もいるわ!
[目線は、ガストンやフランシスカ、タバサやアイリスらを探す。 見つかれば、そうでしょう、と同意を求めるように問い、見つからなければ諦めて小さく息を吐いた]
まして処刑だなんて…。
[曲刀の動きで想像できる処刑方法に、びくり、と肩を震わせた]
(182) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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―回想・集会所―
……っえ?
[誰、と問われて>>174、一瞬動きが止まった。 皆にかけた魔法が解けてしまったのだろうか。 僅か一秒程でそんなことを考える。]
そ、そうだよ。僕だよ。 寝ぼけてたの?あはは、うん、忘れるよ。
[身に覚えがある以上、ペラジーの異変に気づけるわけもなく。 額にはうっすらと汗、若草色は落ち着きなく揺れていただろう。 その後、少年の表情に安堵が浮かぶ。]
(……良かった。 一緒に居るんだね。それなら大丈夫かな。)
あっ、―――おかえり!
(183) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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[扉が開き、両親の姿を確認すると自然と笑みが浮かぶ。 不自然なまでに大きな声を出し、手を振って迎えた。
扉の方は見ていたが、視線の先に居たのはドナルドではない。 問われても>>144、その声にすら気付かずに、少年の瞳は嬉しそうに両親の動きを追う。 目の前で覗きこむのが、苦手な男であるというのに。]
あっ、はい……まぁ、
[ドナルドに気付いたのは、二度目の問い>>154の時。 一瞬、千切られた腕の事を思い出し表情が曇るも、回復は早かっただろう。 どこか、心此処に在らずといった声、ドナルドには″朝の出来事に対して何とも思ってない″と受け取られたかもしれない。]
(184) 2010/07/02(Fri) 19時頃
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万一人狼じゃない人を処刑してしまったらどうなるのよ? 取り返しがつかないじゃない! 人狼が誰かもわからないのに…っ!
[は、と思い当たり]
そうだ、能力者! 人狼を見つける能力があるって話だったわよね? その人がここにいるなら…人狼を見つけてから、処刑すればいいのよ。
先手って言っても、サイモンが殺されてる時点でもうアタシたちのほうが後手なんだし…。 だったら、尚更慎重になるべき、なのよ。 慎重かつ、確実に、やったほうが犠牲が少なくて済むわ。きっと。
だから………。 ソレ、むやみやたらには抜かないでね、怖いから。
[と、ヤニクの曲刀を指して*言った*]
(185) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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―回想・フランシスカの家―
[ まだ悪夢の縁から覚めやらないような、ぼんやりと虚ろな目をした少女を見つめる。 溢れる言葉には何も言えず、ただ耳を傾けた。
フランシスカの兄。 帰って来なかった黒髪の少年の、輝くような笑顔、愉し気にわざと音を外す心地よい歌声を覚えている。馬車に乗り込む最後の後ろ姿も。
少年の死は彼女にも深い傷を残したが、幼い妹の塞ぎようはそれは痛々しいもので。踊らなくなった少女が寝付くまで、何度も子守唄を歌いながら共に長い夜を過ごした。
いつか、記憶は思い出に変わっただろうと思っていた。]
(186) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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[その後、キッチンへ行くタバサに気がつく。 後を追おうと腰を上げるが、すぐさま腰は椅子へと戻った。]
(そういえば、ヨーランダさん……。)
[彼女の背をみつめながら、少年の意識は数分前に遡る。]
(187) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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― 集会所 ―
[乱暴に扉を開け、中へ。 中央のテーブルにどっかりと腰を下ろし、酒瓶を呷る、呷る、呷る。]
くそおもしろくもねぇ。
[やがて、ヤニクが持ってきた書付と、その言葉。それを耳に流しながら。]
……なるほどな。サイモンは殺られてた、か。 ヤニクの言い分はもっともだ。こいつぁ、考えたくねぇがこの中に化け物がいる可能性が高すぎる。
情報を握ったら狙われる。かといって何もしなくてもやがて狙われる。
だったら。 先に動くべきかも知れねぇなぁ?
[瞬きを返す、曲刀。そのきらめきにあわせるように、腰の短剣が、しゃらりと鳴る]
(188) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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[タバサがフランシスカの家に向かうと聞けば、無言で腰をあげ、扉を開ける。今度は酒瓶は握ったまま。]
単独行動は、なしだな。 テッド、てめぇもだ。
お互い、余計ないちゃもんをつけられるようなことはしねぇほうがいい。 人間、疑りあってもろくなことにはなりゃしねぇんだからよ。
[集会所に落としたその言葉は、思ったよりも大きく響いて。 しかし、当の本人は意にも介さず、外へと向かっていった**]
(189) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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[問いに、なかなか返事は返ってこなかった。 けれど、少年は答えを促さずに、ただ前を歩く。 もう答えは得られないと思ったから、背から声が聞こえてきた時>>147には驚いて足が止まった。]
もし、僕がぶつかりそうだったら教えてね。
[振り向いて、微笑む。 普通なら、そう簡単に信じられない話。 けれど、少年は″普通ではない″のだから、″見えないものが見える″と言われても、それを疑う気にはなれなかった。 尤も、それが″能力″とまでは思っていないが。]
(190) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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――人狼……!
[ 零れ出た単語に、声をあげた。 少女の兄の死に獣が関わっていたらしいことは、酒場で酔い潰れたフランシスカの父の断片的な言葉を立ち聞いて、薄々感じてはいた。
実際にソレの名を聞けば、肌が粟立つ。]
…そう、だったの。 パコ……
[ 涙を流す少女を抱き寄せて、腕に力を篭める。 起きたばかりだからなのか、その黒髪に赤い髪飾りはなかった。 冷たく静かな、掠れた声を耳元に、噛んで含めるように優しく囁く。]
わかったわ… 貴方は悪くない、貴方を命がけで護った彼の、敵は人狼。そうだったのね。
…パコ、しゃんとして。 貴方は生き延びるのよ。ジョンの命がここにあるんだから。 たぶん、サイモンが殺されたわ。 一人でいては駄目。
(191) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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水商売 タバサは、踊り手 フランシスカが動かないなら叱咤して、支度を始めさせるだろう。
2010/07/02(Fri) 19時半頃
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そうそう。 少なくとも、誰かに触れられるなら、それは触れたいと思うからであって、ヨーランダさんは振り払える立場。 手を差し伸べておいて振り払う人なんて居ないよ。 そんな事するくらいなら、初めから触らないでしょ。 だから怖がらなくてもいいんじゃないかな。
[歩きだし、背を向けたまま。 その後、彼女は何も言わなかった。 少年の前には何も″居なかった″からだろう。 そして、背を向けたまま紡いだ言葉……彼女なりに理解しようとしていたのでは。
帰り道。 ヨーランダの顔色の悪さには気付けなかった。 自分は何ができるのか―――俯きながら、ただそれだけを考えていたのだから。 気付けていたなら、きっと、手を差し伸べていただろう。 顔色の悪さに気付けたのは、タバサの後を追った時。]
(192) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 20時頃
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(偉そうなこと言っちゃったなぁ。臆病なのは僕だって同じさ。)
[キッチンの方をみつめたまま、心の中で呟く。 少年の瞳は談話室に居る人々を、一人ずつ捉える。]
(今更言えないよ。 実は、僕は此処の住人じゃない……なんてさ。)
[そんな事を思っていると、ヤニクの声>>172が聞こえた。 言葉で同意は示さなかったが、それしかないと少年は思う。 けれど、その思考は一瞬にして崩壊する。]
人狼じゃない人を処刑…?
[ミッシェルの言葉>>185を反芻する。]
だめ……
[少年は漸く気付いた。両親が処刑されてたかもしれない可能性。 駄目だ、と言おうとした矢先、ヘクターの同意を示す声>>188。]
(193) 2010/07/02(Fri) 20時頃
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[ふと気付けば優しい温もりに抱かれていて。 遠い日、隣にいて優しく歌ってくれていた温もりを思い出した。
――何も変わってない。姉さんの優しさは、何も。
ぼんやりとしたまま、そんなことを思った。 むしろ、変わっていたのは。 変わってしまったのは。]
敵…兄さんの……
[優しい囁き。でもぐさり、何かがささる。
――ああ、そうだとしたら、あたしは。
動けないままに、タバサの腕に抱かれていたけれど。叱咤されればゆらりと支度を始めて。
赤い花が髪に咲く。]
(194) 2010/07/02(Fri) 20時頃
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先に動くべきって…… 確かにそうかもしれないけど、けど誰が人狼か分からないのに。 間違えて人処刑しちやったらどうする―――って、タバサさん? 一人じゃ危ないよ。 僕も行く……って、ぼ、僕? 何でそんなに怒ってるの?
ねぇ、ヘクターさん……待ってよぉー!
[短い尻尾を振りながら、少年は集会所から出て行った。]
(195) 2010/07/02(Fri) 20時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 20時頃
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[その後も、テッドの心ここにあらずといった状態に気付く事はなかった。 帰ってきたヤニクが放った手記を見ると、体を起こして目を通した。]
なるほど。麓からやってきた、かぁ。 つまり、ここ最近麓の町に居た事のある人が怪しいのかなぁ。 まぁでも、そもそも麓の事件とは関係なく ここに狼がいた可能性もあるよね。 だからさ、幼馴染とかあんまり考えないで、フラットに探していくしかないんじゃないかなぁ。
あと、能力者はあんまり信用できないと思うよぉ? 狼が分かっても、言った事で狙われるのが怖くて 名乗らない可能性があるもの。 私みたいなのならともかく、家族やら恋人が居る連中は……ね。
[周りの会話にどこか他人事のような声色で参加して、 辺りをぐると見回した。]
(196) 2010/07/02(Fri) 20時頃
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―→フランシスカの家―
[集会所から出てすぐに、転けた。 盛大に転けた。 擦り剥いた膝を摩りながら、それでも前を行く二人を追う。]
……ねぇ、待ってよ。ねぇってばぁ!
うううぅぅぅ、
[少年は唸る。激しく唸る。 そして、地を蹴って]
どりゃぁ!
[ヘクターにダイブ。 倒れこむ二人をよそに、タバサは一人フランシスカの家へ。]
(197) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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―集会場―
[ 部屋の中央、人影の少ないテーブルで腕を組んで、木目を視線でなぞっていた。 常と同じ、不機嫌な無表情。 思考は回る。懐かしい幼なじみの記憶まで、ぐるぐると。]
ヤニク。この中に人狼がいるっていう推理は、妥当なのかもしれないわ。サイモンが殺された理由って、それくらいしか思い当たらないもの。
でもそれなら、”逃げて来た人狼”に一番条件が合致するのは貴方よ。流れ者の貴方。
[ ミッシェルの言葉>>182に同意するように、異人に冷めた視線をやった。]
(198) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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それは、そうだけど…。
[狙われるのが怖くて名乗らない可能性>>196に、うっ、と息を詰まらせた]
じゃあどうすればいいの…? 片っ端から処刑したんじゃ、人狼に食い殺されるのと殆ど変わらないわ。 普通の殺人事件みたいにアリバイでも調べればいいの?
[と言ってはみたが自分から昨日のアリバイを聞くことなどしない。 範囲となる時間が昨日サイモンが消えてから今朝までと長すぎることもあったが、何より――女自身にアリバイがないから、聞けなかったのだった]
(199) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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そ、そうだわ。本!
[先程までアイリスと一緒に読んでいた本の一冊を取った]
何かないの…?能力者や処刑以外の方法で助かった例とか……。
[ページをばらばらとめくる。しかしそんな記録はその本の中には見つからなかった。 悪しき風習、とでも言うべき方法に倣い、人狼と思しき者を多数決…投票で決定し――――という流れの記録しか、ない]
(200) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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―集会所・談話室―
[回ってきたサイモンの手記を、じっと読む。 それは教会の書庫で見つけたあの日記の冒頭を思い出させて。 しばらくの間、じっと俯いていただろう。 顔を上げた...の瞳には、今までにない強い色が垣間見えるか]
――― この中に。
[処刑。その言葉を、音に出さず繰り返す。 ヤニクの振り下ろす白銀に、覚悟を決めるよう唇を噛み締め。 それでもミッシェルの悲痛な叫び>>182に、瞳は揺らめいただろう]
(201) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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[無言で歩いていたら、唐突に後ろから追突される。 それがテッドのダイブだと判ったのはその数瞬後]
だぁっ、何しやがる。 ……なんだ、なにそんなむくれたつらしてやがんだガキ。
[すりむいたらしい膝を見ながら、仏頂面で。 その頭を軽く、くしゃと掴む]
待つも何も、そりゃタバサにいえっつの。 俺は単に付き添いだ……ああ、もういっちまった。
[ぼりぼりと頭を掻きながら、鼻を鳴らして。 やおらしゃがみこみ、懐から布を取り出す]
膝すりむいてんじゃねーか。 しみるぞ。
[手にした酒瓶の中身を布に振りかけて、テッドの膝を拭いてやる。相当にしみるだろうが。]
(202) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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ああ、処刑か。ちゃんと話しあうなら賛成ね。 あんまり好き勝手殺されちゃったらさすがに困るけどさ、そういうんじゃないでしょ。多分。
[処刑の話には、「今日の夕食はカレーでいいか?」という議案に賛成するときのような口調で賛成の意を示し。 >>199ミッシェルの反論には]
そこは、外さないように頑張るしかないんじゃないかなぁ。 具体的にどうせいってのはまだわかんないけど。
アリバイは成り立たないと思うよ。 この村じゃ客観的な証明がほぼ不可能だもの。 それこそ、「ずっとこの村で一緒に暮らしてきた」訳だしね?
[どこか楽しそうに一気にまくし立てると、息を吐いた]
(203) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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―フランシスカの家前―
[ヘクターは少年の行動を怒っただろうか。 どちらにしても、少年は地に這うヘクターの上から動こうとはせず、愉しそうに笑う。]
あぁ、重かった? ごめんね?
[少年が侘びるのはそれだけ。 その後、ヘクターがどんな行動をとったにせよ、少年はヘクターの服の裾を引っ張った。]
ヘクターさん、先に動くって言ってたけど。 誰が人狼か分からないのに、処刑なんて危険だよ。 間違えて……人、処刑しちゃったらどうするの?
―――間違えて………絶対、危ないって。
[服の裾を引っ張ったまま。 口にしたくない言葉は伏せて、縋るような瞳でヘクターを見上げた。]
(204) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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図書館から借りて来た本、皆読んだ? 人狼は、親しい者の顔をして、人間の隣に潜んでいた、って。 解釈としては、狼がずっと誰のことも襲わずに人の振りをして暮らして来た―― あるいは、事件の前に人間である誰かになりすましてやって来た、ともとれるんじゃないかしら。
[ 前半ではペラジー>>196に頷いて、後半は、不機嫌な目で周囲を見て。]
たとえば、遠征でしょっちゅう村を空けていたドナルド。
[ 隻眼を指で示す。]
仕事で村を離れていて、人狼騒ぎが起こるまさに直前に帰って来たヘクター。
[ 長椅子で酒瓶を呷る男を。]
それから、5年も音沙汰なかったのにいきなり帰って来た私。 ……この辺なら、”成り代わ”っててもおかしくないんじゃない?本のやり方にならって処刑、始めるならこの4人あたりどうかしら。
[ 首を傾けて、木目を指で撫でた。]
(205) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
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