299 さよならバイバイ、じゃあ明日。
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…………ッ、
達者で、ンゴッ!!! んむ、、、GOOD LUCK!!!
[やけに発音よく、声を張り上げて。]
それじゃあ、また明日ンゴーーー!!!
[籠はどんどん小さくなっていった。]
ぁーーーーーーーこぁぃーーーーーーー
(114) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
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─ インティを見送った日のこと ─
[その日は、とてもよく晴れた日だった。 勇敢なる鳥の挑戦を真っ向から受けるとでも言わんばかりの、澄み渡る青。 その戦いに、毛玉はついて行く事を許された。 かの日と同じように、毛玉は軟体動物と共に鳥の話を聞く。 自分たちを街へと帰してくれる籠は初めて見るもので、不思議そうにまじまじと見てしまった。
そして、鳥が高らかに声をあげると、ざわついていた広場がしんと静まり返った。 鳥が語るは、強く尊き志。 熱く、心を揺さぶるようなその声に、観衆は何を思うのか。 舞台前の最前列に居た緑色の毛並みをした鳥は、陽光の主となる鳥の話を妨げぬよう布で口を覆い、声を殺して泣いているようだった。]
(115) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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ん!だいじょうぶ。 ギロ、おちない。 ンゴティも、おちない。
[出立前の最後の念押しにはそう答えて、毛玉はにゅっと手を伸ばすと軟体動物をぎゅっと掴んだ。 どうやら、落ちないようにしっかり掴まえておく、といった意味のようだ。]
[そしてついに、鳥は空へ。
一声の後、羽ばたいて。 風を裂いて、空へと昇る。 どこまでも高く、まっすぐに。
おちない、と毛玉は言った。 しかしそれは考えが甘かったかもしれない。 乗せてもらった籠は風に煽られて、籠の中身は右へ左へ、上へ下へ。]
(116) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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あわ〜…。
[さすがに毛玉も情けない声を出す。 目をぐるぐるさせながら、それでも必死にしがみついていると、揺れはそのうちおさまった。
別れの時が、来たのだ。]
ん。わかった。 ギロ、みんなにつたえる。 まかせて。
[ぴ、と毛玉は鳥に向けて敬礼した。 そして、鳥が続けて語る言葉に、ぱちりと瞬いた。]
(117) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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まいにち、あえる。 すごい、すごい! インティ、そらにいる、さみしくない。
[毛玉は思わず飛び跳ねそうになったが、狭い籠の中なのでぐっと堪えた。] んー。 インティには、ばいばいじゃない。 ばいばい、おわかれのことば。
まいにちあえるなら、またあした、インティ。
[そう言って、毛玉は鳥に手を振った。]
(118) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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[それからの事は、あまり良く覚えていない。 鳥から離れた籠は風に遊ばれて、帰りもあまり快適なフライトとは言い難いものだった。
そんな中、覚えているのは、誰よりも高く飛んだ勇ましき鳥の姿と。 空から見下ろした、街と、この世界の景色。 それがどんなものだったか、ほんのひと時でこの景色全てを言葉にして持ち帰るには難しいが、とても美しい景色だったと毛玉は記憶していた。
そして、次に目を開けた時にはもう、毛玉は街に居た。 振り落とされていなければ軟体動物も一緒だっただろうか?或いは。
何はともあれ、毛玉はこれから忙しくなる。 勇敢なる鳥の話を伝えていくという新たな仕事を任されたのだ。*]
(119) sunao 2019/10/21(Mon) 00時頃
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―そうして日々は続いていく―
[それから。 軟体動物の生活は変わらない。
相変わらず路地裏に潜み、 相変わらず死肉をあさり、 相変わらず粘液を吐いている。]
ンゴンゴ。
[死肉を食べること。 それは、死者と共に生きることでもある。 軟体動物の小さい脳では、かつての友もいつまで覚えていられるかわからない。元に昔の仲間など、顔しか覚えていない者もいる。
だけど、血肉になるのであれば、たとえ忘れても体の中に息づいているような、そんな気がするのだ。だから食べることは弔いになるのだと。
……実はニジフラシたちが考えた言い訳にすぎないかもしれないが。]
(120) mikanseijin 2019/10/21(Mon) 00時頃
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