291 Fate/Goddamned Omen
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[ 轟雷、一矢 ]
(87) 2019/02/19(Tue) 21時頃
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[其れが穿たれた後 目の前に現れし神のかんばせ 見つめるは榛の、双眸>>74
そこには唯、弓引く人の子(英霊)の一矢が番えられ そこには唯、吸い寄せられるように胸元に咲く黒血がある
神を殺すのは、神だけに非じ ――人もまた、神を殺すのだ 其れは例えば、命(さだめ)であったり 其れは例えば、忘却であったり 其れは例えば、神としての心で、あったり
『霊基』という、この世界に顕現するために必要な箇所 それを砕いた感覚は、ある されど流石は神霊といったところか
―――口元に弧、描きながら かの神から、伸ばされるものがある]
(88) 2019/02/19(Tue) 21時頃
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――……。
[”私”は伸ばされる腕を見て>>79 ふ、と息を吐き
”妾”へと変わる
暁闇のサリー、黒髪は一部が千切れながらも腰まで揺蕩い 象牙の肌の娘の手が伸ばされたのは。腕を拒絶するのではなく かの神の腕を迎え入れるかの、ように
腕に霊核、貫かれたまま]
(89) 2019/02/19(Tue) 21時頃
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『罰、とは甚だ遺憾じゃの。 そういう”とき”は
側面が欲しいから、奪うとでも言えばよかろう。に 応えぬわけが、あろうか。馬鹿者。』
[そういって、笑って]
(90) 2019/02/19(Tue) 21時頃
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『雷光よりも、冷たくはあるが。 確かに、心臓を穿たれたは、妾だったようじゃの。』
[黒血を吐く神の胸に穿たれた虚を 伸ばした腕で塞ぐように抱き寄せたなら
終わりを知らぬ天の神。1柱で消え失せさせるよりかは まぁ、悪くはないか。と独りごちた*]
(91) 2019/02/19(Tue) 21時頃
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[いまだ、モニターの外の光景は見えないまま。 しかし、むしろ遅きにすぎるかもしれないほどの時、 議案が承認されれば、ゆっくりと席を立つ。
もう一つの戦いの場にあった、残る英霊、ラクシュマナ…あるいはシェーシャ。>>91その戦いの行方がどうなったか、とふと思う。ザーゴからの連絡もない。
神都の兵力はあるが、神霊相手には最早傷口を広げるだけだろう。]
………ラクシュマナ様。
[虫の知らせかのように、ぽつりとその名を口にした。]
後は僕達にお任せください。 貴方でも些か苦戦してきた相手に、僕達がどこまでやれるのか、とも思いますが。 ええ、やってみせますよ。僕達”ローカパーラ”は。*
(92) 2019/02/19(Tue) 22時半頃
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ローカパーラは正に世界の守護者の名を冠しているということを。
その意味を、奴らは知るだろう。
[フェルゼ・ヴィシュヴァルマンはそう言い残し、最早司令塔としての役割を終えた管制室を後にする*]
(93) 2019/02/19(Tue) 22時半頃
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─── みなそこ 深く 沈んでゆく さなか
遠く水面から ───
太陽の如き光線が降り注ぐ。
そも 底があるかも分からない地獄の河。
まぶしい。 うるさい。 くるしい
逆巻きうねる 水流に呑まれて ……
思考は 止めて ─── 。
・ ・ ・
(94) 2019/02/19(Tue) 23時頃
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・ ・ ・
足が ついた。 河底に しゃがんで、
思い切り 、踏み切る ──
沈んできた河を、這いあがる──
──流れに逆らう、
──効果中の魔力放出は一回分。
爆発吹き荒れたのちの、水面に出るか。
(95) 2019/02/19(Tue) 23時頃
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[───気合発声、魔力をブーストさせて、河べりに跳ぶ。酸素切れの頭を回そうと呼吸を酷く乱しながら、気失いかけの少女の目は暗く、その眼前には跡形消えた──機械も人々も──光景が広がる。
「── カローンさんは …… !」
一度別れたその姿を慌てふためきて探す。 両脚にぐ、と力を込めて立ち上がれば、 近く気配は薄く、ただ、残るは英霊たちの───]
(96) 2019/02/19(Tue) 23時半頃
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[── "傲慢"な神様たちにまぎれて、 ただの人間が、核心へと向かわん。 ── 口惜しい。無力が悔しい。
神都への侵入は完了。 ドローンも、アバターの存在もなく、 神霊残れば、マスターとひとり。
宇宙樹臨み── ディーヴァナーガの中心部へ、向かうか。*]
(97) 2019/02/20(Wed) 00時頃
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ー神都ディーヴァナーガ内部ー
[人類の歴史上、これほど巨大な建造物があっただろうか。 始皇帝の陵墓、阿房宮、クフ王のピラミッド、あるいはラサ・ポタラかブルジュ・ハリファ… あるいはこれほどの文明都市があったろうか。ローマ、サマルカンド、インカ、長安、ロンドン、東京…
清潔な白亜の石畳、清らかな水道の流れる街路、厳密な都市計画の元に作られた事が人目でわかる、整備された街並み、砂漠の中央と思えないほどに空調を整えられた、清浄な空気…
そこには、今や誰もいなかった。どこまで行っても路地に行き交う人々は誰もおらず、建物の中に潜み、怯えるように隠れている。若若しさの溢れる肉体で何度目かの人生を謳歌する人々も、今の肉体とともに輪廻の輪を外れることを望み残りの生を噛み締める年寄りも、これから生の喜びを存分に味わうために生まれてきた幼子も、常にはカルマ値の低さから職にありつけず、カルマを蓄えるちょっとした方法としての他人からの施しを生業とするような物乞いも、そこにはない。
ただ、侵入者を告げる有線での警報と、屋内退避を呼び掛ける街頭モニターからの緊急放送が静謐な都に響いていた]
(98) 2019/02/20(Wed) 01時頃
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[都市の中央には天に向けて巨大な樹木が伸びていた。幹は規則正しくひび割れ、何か無機的な感じさえ漂わせる。 神都のドーム表面にも根を伸ばしているそれは、天に向かってどこまでもまっすぐ伸び、しかも上に行くほど僅かずつ太くなっていた。
まるで、もっと上に本当の幹があり、今見えるそれはただの根でしかない、とでも言わんばかりに。
シュメールの構成員達も、監視ドローンも、本来最終防衛手段として温存されているはずの人造悪魔も、何も出てこない。
そして、彼女が市街地を抜け、プラント群を抜け、ディーヴァナーガの中枢区画の前の巨大な樹脂張りの扉の奥に足を踏み入れたとき、彼の姿を目にしただろう。]
(99) 2019/02/20(Wed) 01時頃
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[そこは何もない、ただ広大な吹き抜けの金属張りの部屋。 樹脂張りの床の下には巨大なサーバーが無数に連なり、それが巨大電算機構”ヴェーダ”のほんの一部なのだと知れるだろう。
銀髪の中性的な姿をした、ホログラム越しに見ただけの人間がそこに立っていた。
巨大な空間のはるか後ろの暗がりの奥にはさらに巨大な金属張りの扉があり、そこがヴェーダの中枢部分、すなわち聖杯の在処だと、カルデアとの通信でか、直感的にでも、知れただろう]
(100) 2019/02/20(Wed) 01時頃
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ようこそ、神都ディーヴァナーガへ。異なる歴史からの闖入者よ。
こうして会うのは初めてだね。
改めて自己紹介しよう。僕はフェルゼ・ヴィシュヴァルマン。 この神都ディーヴァナーガの治安を維持する統治機構シュメール、君達が葬ってきた人間達の長だ。そして、ディーヴァナーガを治める最高意思決定機関、ローカパーラのうちの一人でもある。
……だが、今の君達にはこう言った方が分かり良いかな?
(101) 2019/02/20(Wed) 01時半頃
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僕達はサーヴァント、アルターエゴ”ローカパーラ”。
君達を葬る”神霊”だ、とね**
(102) 2019/02/20(Wed) 01時半頃
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[呆れるくらい、良い人に助けられたから 呆れるくらい、やさしい人を失ったから
理解を求めぬ答えには、>>56 そうか、と一言だけ零した。
理解してほしいわけではないのなら その理解を放棄しよう、……否。放棄するまでも無いか
私は、きっと理解できないだろうから。]
(103) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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[あの光は、あそ速度は>>37 一度目を見なくともわかる。 かの大神の雷鳴が如く、────]
………… だめ、か
[その声は確かに届いた>>57 水よりも、風よりも、音よりも、 何よりも速いのは……光である。 何、別に光に消されるくらいは構わないさ。 生者を守れればそれで問題はない。]
(104) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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[こちらを見る目と、告げられた言葉に>>59 誰が見てもわかるほど、不愉快気に表情が歪む]
冗談じゃないなぁ、 200年彷徨わせた君を乗せたら
船が壊れてしまいそうだ。
[何をするつもりだ、と言葉を続けようとした けれど、その言葉は音にならなかった]
(105) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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なっ…………!?
[その令呪は、確かに己に働き<<60 離すまいと握っていた、その手を簡単に手放した]
(106) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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ふっっっっざけるなよ、この馬鹿娘!!
[何が、宝具を暫く解くなだ 何が、つれてってくださいだ
何が、あなたは、だ]
きちんと、説明しないと
私は生者の考えなんて理解できないんだよ! 何べん言や理解するんだ!
[鎖は外れぬが、枷を外せと言うのなら 無慈悲な信頼なんて裏切ってやろうか 大河に消えたその姿を睨みつけるようにただ見て]
(107) 2019/02/20(Wed) 02時頃
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これだから、生者は嫌いなんだ────
[そして、それを裏切れない随分と甘くなった己にも 炸裂するその前に、船を加速させる。
その熱量を、光を、繋ぐものを信じるために そして────]
(108) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[その光は薙ぎ払われた>>37]
(109) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[ここで、終わりでいいじゃないか。 あの大地の女神が言った、人の努力を受け入れて 死のない世界を肯定しても、いいじゃないか。
けれど、それは諦めだ。 我が主への裏切りに過ぎない。
そして、死した英傑たちへの冒涜だ。 今も尚、行きながらにして死へ向かう生者への……]
(110) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[光から逃げるように、船は速度を上げる 津波を引き起こすように支流を操り 片手で握る櫂だけで、操って。
そして…………光から、熱量から、]
(111) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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あ、ぐ……!ぅ、……ッ、
[爆ぜたその瞬間、生者の手を離した腕は焼け焦げて だらりと、力なく垂らす。 感覚は無い、痛みも。痛すぎて忘れてしまった。
背中だってそうだ。熱くて馬手居るように思える 黒いボロボロの外套がよりみすぼらしくなるだろうに
……それでも支流は、神都と砂漠の境界を越えて その都の中に漸くたどり着いた。]
(112) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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はっ……本当、もう。 何もかも破天荒でめちゃくちゃだな。
[暫くは使い続けろ、といわれていたが。 それでも難しいものは難しい。 水面に出たその後>>96 宝具の発動を止めて。その場に蹲る。]
これで、沈んで終わりでした、なんて
[そんなことになっていたら、笑ってやろう。 あんな令呪使って、そのざまとはと。 ……それでも、きっとそんなことにはならないだろう。]
(113) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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─── 神にも負けず劣らず傲慢な君なら
きっと、大丈夫だろう。
(114) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[片腕に感覚は無い。背中は焼けるほど痛い。 それでも、足はまだ動く。呼吸は、続いている。
進入した都。途絶えた命の上を歩いていく。 目指すのは、ディーヴァナーガの中心部]**
(115) 2019/02/20(Wed) 02時半頃
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[憎々し気な顔貌>>105も、 覇気の籠った怒声>>107も、
人の子は傲慢と無謀の向こう見ず。 生きる感覚が壊れているのかもしれない。 ただ絶望の淵にあれば、不敵に嗤って呑まれたか。
─────────
背を焼き切って、腕は焼け焦げて、 しぶとく生還した襤褸のコートを見つける。 お互いに、、、と言っても、互いに満身創痍か。
けれど、体力が残っているのは私だろうか。>>112]
…… はい、カローンさん。 傲慢なマスターらしく、ちゃんと生き残りましたよ。
(116) 2019/02/20(Wed) 03時半頃
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