256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[ 神様が、作り上げたこの世界。 人狼をも創り出したのであれば、 彼の言うように、どうしてなのかと、 疑問は大きく残されることでしょう。
悪い狼ではなくて、 …… 良い狼かもしれません。 誰かを食べることもなく、手を繋いで、 共に生きることも出来るかもしれません。 そんなお伽話であれば、ハッピーエンドを、 みんなで笑顔を浮かべて迎えられるでしょうね。 それでも、 ]
もし、知ったところで、 ……
[ 私に、何かが出来るとも思えませんでした。 ─── 両親が、亡くなったときのように。]
(86) 2016/11/14(Mon) 21時半頃
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[オーレリアの>>80を聞けば、思わずふふふと笑い]
神の言葉、か。実にあなたらしい。 いえ、役に立つと思ったから聞いた訳ではないんです。 あなたなら人ならざるものでも救ってしまいそうな、そんな気がしただけなのです。 変なことを聞いてしまいました、あまり気に留めないでください。
[自分の髪からトレイルへと伸びた白い腕を少し見つめてから]
追いかけなくていいのですか?
[伝えたいことがあるならば追わなくては、そんな言葉を吐ける資格は臆病な自分にはなく。 ただ、その一言を告げて、男は食堂へと戻っていった。]
(87) 2016/11/14(Mon) 21時半頃
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[屈託ないように見える笑顔を返されて、ほっと安心する。>>83]
アイリスか。
たまに来ているのか。いや、みなどうも顔見知りのようでね。 仲が良くていいなあ、と思っていたんだ。
[すっと目を細めて。その言葉に嘘はない。 キャサリンかメルヤ。 昨日相手をしてもらった修道女だろう。修道院に住んでいる者で今この建物にいるのは2人だけなのかもしれない、と考える。
と、先ほど食堂から出た一人の青年とすれ違った。>>85]
ああ、雪は止みそうにないな。
[とだけ軽く返して、すれ違った。]
(88) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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[また少女に目線を戻して]
ありがとう、引き留めて悪かったな。
[青年とすれ違ったのを契機に、彼女との話も終えようと声をかけ、また院内を歩き出す。*]
(89) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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[慣れた手つきで皿を手にし、 感謝の笑み>>68に満足気に頷いてみせる。]
どういたしまして。
[── お手伝い、ちゃんとできるんだから。 わたし、偉いでしょう? 口に出しはしないけど、認めてほしい気持ちはたくさん。 寂しさにもどかしさ、紛らわすのは「ありがとう」と 優しい笑顔の母さんに告げられる一言。
だから温かく接してくれるローズマリーは好き。 皿を運び終えたなら、食事は彼女の隣で摂っただろう。]
(90) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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[ 笑みは、何処か優しさを含むようでした。 硬くなっていた眉間は、弛まったことでしょう。 けれども、私が誰かを救えるなど、 神でもないのですから、できる筈がありません。 今も、こうして、腕は届かずに落ちていますから。]
ふふ、 …… ありがとうございます。 ヴェスパタインさん、私は貴方のことを、 救うことがてきるかしら?
[ 見えなくなった背中の行き先はどこかしら。>>79 糸のような髪を揺らす彼もまた、>>87 聖堂から立ち去るのでした。
ひとりきりの聖堂、一度だけ、 ステンドグラスの下にある像を見上げましょう。 唇を引き結び、私は其処を立ち去るのでした。]
(91) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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[ “人狼が出たんだって” “旅の人が食べられたそうよ” “あたしも聞いた、母さんが言ってた”
─── “ねぇ、あたしたちも食べられちゃうの?”
嘘。きっと、嘘。 村の子どもの噂話、キャサリンの言った御伽噺。 全部悪い冗談で、無意味なものに決まってる。
だってわたしは見たことなんかない。 殺されたという人も、人狼も。 いつか噺に聞いた、トクベツな力を持った村人さえも。
語り継がれるだけの存在ならば そんなの、絵本の妖精と同じようなものだ。 信じたってしょうがない、ちゃんと解ってるはずなのに 胸がざわめくのはきっと、この雪のせいに違いない。*]
(92) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2016/11/14(Mon) 22時頃
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[ ── しん、とした冷たさが、身を襲いましょう。 包まっていた毛布は、ソファの上に残してきています。 冷える聖堂の中も、この廊下も、 私の身体を冷やすばかりです。 昨夜、私に熱を与えてくれた黒も、 部屋に置いてきたままでしたから。]
くしゅ、… ん。
[ 腕を抱きながら、一度暖まりに戻りましょうと、 窓の外で降り続ける雪を横目に、歩むのでした。*]
(93) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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[ハナちゃんと並んで食事をしたあとで>>90 後片付けも手伝ってくれたかしら。
寝癖のついたハナちゃんの髪を撫でつけ 少し屈み視線を合わせて、笑みを向ける。]
ほんとうに、いい子ね。 なんだか嬉しくなるわ。
[この不穏な空気の中でも、 幼いながらも手伝うために手を伸ばして。 こんなにも頑張って生きている子の表情を 不安に曇らせたくはない。]
……ハナちゃん。なにかあったら言ってね。
だいじょうぶ。 ――お姉さんは、ハナちゃんの味方。
[自分のことをお姉さん、なんて自称したのは初めてで、少し気恥ずかしいけれど。叶うなら軽いハグをして、そうしてまた一つ笑みを向け、体を離した。*]
(94) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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[泊まった部屋に戻り窓の外を見下ろす、短時間で何かが変わるでもない白銀の世界を目にため息をつく。 最早、店のことなど頭にはない。]
なんとかさ、出れないかな。 頑張れば、帰れないかな。
[ぶつぶつと呟きながら開こうとして、直ぐに止めた。 分かっている。ただでさえ危険すぎるのにここは村外れ、若い男の体力でもこの天候では。]
やだなぁ……
[窓に額をつけたまま、ずるずると座り込む。 あの農夫の声が離れない、旅人の顔が忘れられない。 見知った人々が集まる思い出の場所なのに、今のこの修道院の空気は嫌だと思う。]
(95) 2016/11/14(Mon) 22時頃
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ジェフさんも、仲良しになればいいと思いますよ。 みんな優しいから、居心地がいいです。
[>>88上目遣いで、呑気に笑う。 >>85すれ違ったトレイルさんがどこかへ行くのも見えて、会釈をした。 雪が一刻も早く止んで、帰らなくちゃいけないけど、でも、この場所は好き。
私たちの身に迫る危機にいまいち気付いてないから、呑気に笑いを絶やさない。]
どういたしまして。
[ジェフさんもみんなと仲良くなれますように。 心の中でそう祈って、見送った。*]
(96) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[>>91去り際の彼女からかけられた言葉には不器用な笑顔を向けて。]
僕はお腹が空いたらアップルパイを食べますよ。
[仮に僕が人狼だとしたら、救うことはもちろんできるでしょう。 ただ、僕にはそんな価値はない。 人は平等ではないのだから。]
(97) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[ 去り際の、ヴェスパタインの言葉に、>>97 私は少しだけ気持ちが軽くなっていました。
お腹が空けば、アップルパイを。
私は、お腹が空いたらどうしましょう? トレイルの後ろ姿も気になりましたが、 昨夜の戯けた姿を思い出し>>4、 それだけの余裕が彼にはまだあるのだろうと、 私は何処かで過信していたのかもしれませんね。 弱々しくひとり部屋に在る彼を知れば、 まだまだ子供だと言うことを知れたのでしょうに。 知らぬ私は、暖かい筈の食堂へと足を向けていました。]
(98) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[人狼がいて、皆を食べてしまう。 そんな状況で出来ることとはなんだろう? 何も無い、きっとそう。 だって己は吹雪の中に出ていくことも出来ないような、無力でちっぽけな存在だから。]
……
[目を閉じて、床に崩れ落ちたまま。 こんな時だけ、救いを求めるみたいに讃美歌を口ずさむ。
そんな奴のことは、神様はきっと見守ってすらいないでしょうね。*]
(99) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[食事で腹を満たす間、言葉を交わしていれば不安も薄らぐ。>>94 食べ終わり、同じように今度は空いた皿を運んでいった。
それも終わればまた誇らしげに胸を張ったか。 ふわふわと揺れる寝癖を撫で付ける手に目を丸くして 目線が同じ高さとなれば、柔らかに微笑んだ。]
ありがと、ローズマリーのお姉さん わたし、ひとりだってちゃんとできるのよ。
[純粋に信じる心は少し歪んで、冗談だと目をそらせば流れる空気感など気付きやしない。 ひとりだってちゃんとして、元気に帰ればきっと母さんは褒めてくれる、その一心で。]
……わかった。 お姉さんも困ったらわたしに言うのよ。 お手伝い、わたしちゃんとできるんだから
[とはいえ味方と言われれば嬉しくなってこくりと頷く。 気取って答え、ぎゅうとハグを交わしたなら 白い歯をみせもう一度明るく笑みを浮かべた*]
(100) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[吹雪に閉ざされた修道院。 太陽が見えぬせいか時間の感覚が鈍く感じられた。 起きてからそれなりに時間は経っているだろう。 少なくとも、朝食は食べそびれたと言える時間で]
腹に何か入れておくか。
[空腹を感じ、軽く腹をさする。 キャサリンが人狼の話をしたけれど、 旅人が襲われたのは此処ではなく、 修道院で誰かが人狼に襲われた話はない。 キャサリンの様子も吹雪がやまぬことも 悩ましくはあるが、まだ、 ケヴィンにとっては日常のうち。]
(101) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[ 水場の傍を行きますが、大柄の男、>>84 ケヴィンはまだ、其処にいましたでしょうか? 彼の親の亡くなった際には、共に葬いをさせて 頂いたことを覚えています。>>8 あの時でさえ彼は、弱さを見せることは、 なかったように、思います。]
…… ── 。
[ 墓守に何かをされたなど、 知りもせぬことでしたけど。 水場を抜けようとすれば、 何処かで微かな讃美歌が聞こえましたでしょうか。 懐かしい調べに、耳を傾けましょう。>>99]
(102) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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ケヴィンは、オーレリアが水場の近くにいるのに気づき瞬く。
2016/11/14(Mon) 22時半頃
ケヴィンは、トレイルの紡ぐ調べまでは耳に届かず。
2016/11/14(Mon) 22時半頃
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そう、ハナちゃんは大きくなったから ひとりでできること、たくさんあるのね。
[けれどその強い言葉が>>100、少し不安にもなるの。 ひとりで頑張ることは、大人の私だって疲れてしまうもの。
困ったら、と心強い言葉に、自然と目は細まった。]
ええ……困ったときはおたがいさま。 その時は私も、ハナちゃんを頼らせてもらうわ。
[大人だからと偉そうにすることは好きじゃあない。 こんなに屈託なく笑みを浮かべる彼女は信じられる。]
(103) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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―――、
[信じられる、と、そう思った瞬間に、 じゃあ誰かが信じられないの?と、 そんな自問が脳裏によぎった。*]
(104) 2016/11/14(Mon) 22時半頃
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[食堂へ戻るとローズマリーの作った朝食>>36が振舞われていた。 どうやら人数分用意がされているようだ。 一体誰が用意してくれたのだろうか。 見回すと数人の姿が見える。 ひとまずは食事を終えたようであるローズマリーとハナへ声をかけただろう。]
おはようございます。 あの、この食事は・・・・・・
[いただいてもいいのでしょうか、というべきなのか。そのあたりの作法が疎い自分を恥じた。]
(105) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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[親を見送る際にも人前で泣く事はなかった。 弔いにきてくれたオーレリアに 泣く姿をみせたくはなかった。 喪主としてしっかりせねばと己に言い聞かせ 感情を抑えるように時折唇を噛んだだけ。]
…… 、
[名を呼ぼうとして、 何かに耳を傾けるその背に、音を飲み込む。 ゆると首を振って、食堂の方へと歩み出せば 石造りの床に、足音が響いた。]
(106) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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[こくり、と頷く。>>69 元より自己主張は激しい方ではなかったが、 ローズマリーの前だと更に大人しくなってしまう。]
料理なら、キャサリンの方が得意、です。 私も大したものは作れないけれど、 それでもいいのなら。
[あと、何が残っていたっけ。 貯蔵庫の中身を思い出そうと軽く目を瞑った。
そのあとは食事を摂るという二人を見て、>>90>>94 他の人を探しにいくと告げ、食堂を出た。]
(107) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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[院内を歩いて、今度は聖堂へ向かう。 人並に信仰心は持ち合わせてはいるが、毎週の礼拝は欠かさない、というタイプでもない。
途中、オレーリアを見かける。>>102]
あいにくの、天気ですね。 ……あなたもこの天気で足止めを?
[服装から見るに、修道女ではなさそうだが、敬虔な信徒なのだろうと察せられる。 昨日はなぜこうも人が集まっていたのだろう。
ふいにそんなことを思って]
これだけここに集まるのは珍しいことなのでしょうか。 それとも、ここはいつも賑やかなのかな。
[きっと彼女も身内のようなものなのだろうと、修道院について尋ねた。
かすか、男の声で、讃美歌が聞こえた。]
(108) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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[男性の声に振り向いた。>>105 ヴェスパタインさんの声は、 どこかおずおずとした物言いで、思わず小さく笑ってしまうの。]
あり合わせなのだけれどね、 食べてもらえると嬉しいわ。
[大したものではないから、胸を張ってではないけれど]
なんだか皆、不安そうで…… 召し上がっていない方もいらっしゃるけれど。
こういう時こそ、ご飯を食べて元気にならないと!
[ね。と同意を求めるように、目を細めて笑みを形取る。]
(109) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2016/11/14(Mon) 23時頃
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[ぼうっと、外を眺めながら歩いていたら、 吹雪で真っ白の景色に、昨日作った雪だるま>>0:234が飲み込まれているのが見える。
勿体なさと、寂しさを覚えた。 ああして、白は全てを飲み込んでしまうのだろうか。]
……。
[気付いた時には、格好も整えないまま、玄関の扉を開いていた。]
(110) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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— 庭園 —
[吹雪に吹かれながら、雪だるまを探す。 冷たい雪風の勢いは、もはや“ふわふわ”なんてものじゃなくて。 凍えながら、記憶を頼りに周囲を見渡した。]
あっ……た。
[雪だるまの顔が、ちらりと見える。 もうほとんど積雪に埋まっていて、面影も消えようとしていた。 なんとか手を伸ばして、触れようとした時。]
あっ。
[足を取られて、その場に倒れた。]
(111) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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……。
[冷たさが身に染みる。 身を起こし、見上げればもう、雪だるまの顔は隠れてしまっていた。
キャサリンの話は信じないと決めたのに、胸騒ぎが止まらない。 この雪の嵐が永遠に晴れることがないような、そんな不安が。
起き上がって雪を払おうとした時、服のポケットに穴が開いているのに気付いた。 その中に入れていた、花の種が詰まった小袋を、落としてしまったらしい。
探そうにも、白が眩しい。 何も見えない。何も。
風に押し戻されるように、諦めて後ずさることしかできなかった。*]
(112) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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―少し前:厨房―
[元々大人しそうな子、という印象がメルヤにはあった。 それは間違いではないのかも、と思わせる頷きと言葉>>107]
ああ、そうなのね。 昨日のアップルパイも美味しかったものね。
キャサリンに教えてもらう時には メルヤも一緒にどうかしら。
[そんな誘いをかけながらも、キャサリンの名を出したとき、 私は表情に少しだけ曇を見せてしまった。 心穏やかでないように視える、メルヤの"姉"を思えば。
―――でも大丈夫よね。とすぐに曇りを消して その後はハナと一緒に食事をとるため、メルヤから離れた。*]
(113) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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[水の冷たさで頭は冷えたものの、 胸のざわめきは消え去ってはくれなかった。 夢をみたせいだと思う。 キャサリンの話をきいたからだと思う。
歩むうち、食堂から出てきたメルヤ>>107を見つけ]
メルヤ、 葡萄酒を一本貰っていいか?
[一度足を止め、そう尋ねた。]
(114) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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[ 感情を伏せる為、傷つけた唇に、 痕が残されていることには、気付いたことでしょう。 其れ迄いた、家族を喪う辛さは、 私も知っていましたから、彼の悲しみが和らぐように、 神に祈りを捧げたものでした。
讃美歌を耳に留めていれば、不意にかかる声。>>108]
ジェフさん、だったかしら。 …… そうね、いつになったら帰れるのかしら?
[ ゆっくりと其方へ顔を向ければ、 昨日現れた自警団の男の姿がありました。 ですから、背後で飲み込まれた音にも、 石造の床を鳴らす音にも、気付くことは、 できなかったのだと、思います。>>106]
(115) 2016/11/14(Mon) 23時頃
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