75 サプリカント王国の双子
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[問いかけて、―――答えは聞かないで。
酷く自分勝手な事を言っているという自信はあった。 けれどそれは、紛れもない本心だから。
姉王女が妹の元へと歩む>>52のを見れば、くるりと二人に背を向けて、廊下へと戻る。 髪から滴り落ちた雫が、靴についた泥が、廊下を汚すけれど、そんな事は気にしていられなかった。]
……あー、ぁ……
[濡れた掌で、濡れた顔を覆う。 使用人の一人が慌てて持ってきたタオル。それを肩にかけられて、小さく礼を告げた。]
……何してるんだろう、なぁ……
[呟きは口の中、言葉にすらならずに飲み込まれる。 冷えた身体、そっと己で抱く様にすれば、また客室へと案内されるか。*]
(57) kirisame1224 2012/01/20(Fri) 21時半頃
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―数日後・とある病室―
[そこでは男は未だ目を覚まさぬまま。 両の手には痛々しく包帯が巻かれて。
浅く繰り返す呼吸だけ、生きてる事を示す。
緩く、握るような形をした掌に、 いつの間にか血にも似た赤い花弁>>39が、ひとひら。*]
(58) pijyako 2012/01/20(Fri) 21時半頃
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[>>55音へ、耳を傾ける。 顔は、連れて行かれる世話役の背中から、背中が消えていった方向から動かせずにいたが。
懐かしいあの頃。 もう二度と訪れぬだろう、暖かな庭。 遊び相手を探して、みつけた金髪の。]
ひとりは ……つまらない、 から…
[一緒に、と手を差し出したんだった。 他の人にはわからないだろう、ぼかした言葉の問いかけ。 答えようとした声は喉へひっかかり、そのうちにディーンは庭を離れてしまった。]
(59) kokoara 2012/01/20(Fri) 21時半頃
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ねえ さま ……
[まばたきもできない、見開いた目。 雫に濡れて、目の周りは赤くなっていた。
>>53視界の端に、姉の手が映る。 腕を伝うように、ゆるゆると視線を持ち上げて]
いって、 しまいました …
[呼ぶなと止められた名が、口の中に溶ける。 手を持ち上げるのも億劫で、手を見上げるだけ。
引っ張り上げられれば、歩き出しはするのだろうが。]
(60) kokoara 2012/01/20(Fri) 22時頃
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……ミッシェル……。
[行ってしまったと、呆然とする様子の妹に伸ばした手は更に伸ばされ、背に回される。 膝をつき、そっとミッシェルを抱きしめた。 言葉にはならなかったが、せめて、慰めようと]
…………ミッシェル、これを、彼が。貴女にと。
[そして、花束を差し出す。 雨に濡れた銀が、建物から漏れる明かりを反射して鈍く光っていた]
――こういうものは、自分で渡さないと何の意味もないのにね。 私に、女心がわからない男だと思われてどうするのかしら。本当。
(61) siro 2012/01/20(Fri) 22時頃
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―数日後・病院―
[看護師たちの間で、とある病室のことが噂になっていた。 なんでも入院しているのは王女付きの使用人の方らしい、とか。 女王が殺された時に巻き込まれたらしい、とか。 時々見舞いに来る"男性"が、王女にどことなく似ている、とか。
――そんな噂が]
――……。そろそろこの変装も限界がありますか。
[病室に入り扉を閉めたのは、蒼の瞳の"男"。 庶民と同じような服を着て、帽子を被り、素顔で歩いていればただの男だ。
――未だ眠ったままの彼に飾りつけてもらわなければ、自分は王女にはなれない。
……今日も、僅かに許されたお忍びでの外出の時間。彼の寝顔を見ながら過ごす心算だった]
(62) siro 2012/01/20(Fri) 22時頃
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―後日:自室―
[手紙を書き終え、ペンを置いた。 体を気遣う文面(彼の体が強くないことなど知っている)から始まり、 また、お茶を飲みに来ませんか。 ゆっくりお話をして、あの日のお礼を言わせてください。 そんな内容だった。
話の内容は、わざわざ書くほどのことでもあるまい。 王家の封蝋をするから、中を覗かれることはないだろうが、万一他人に見られても困ることのない、無難な内容。 姉の婚約者候補相手に出すものとしては少し、かもしれないが、姉は既にお相手を決められた様子。 さほど問題はないだろう。
そもそも、あんな彼が、姉の婚約者の座を狙うとも思えず。 ガチガチに緊張していた様子を思い出し、弱いながらも微笑んだ。*]
(63) kokoara 2012/01/20(Fri) 22時頃
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―庭―
[>>61体に回された腕は、太く、暖かく感じた。 この城へきたときから、思春期も訪れていたから、これほど近づいたことはあったかどうか。 違うけれど、"姉"なのだと、じわりと伝わる体温が伝えた。]
……… は、な……?
[濡れた花束を受け取り、見開いたままの目で見つめる。 花の数も、種類も、その大きさは日頃もらう(らしい)ものに比べたら随分と見劣りするけれど。]
わたし、 そう…… おはなを 期待、していると……
[今日だ。今朝の、話。 庭に咲いた花が、楽しみだと。
小さな花束に、彼の思いが詰まっている気がして。 ピンの銀を発見してしまえば、もうだめだった。]
(64) kokoara 2012/01/20(Fri) 22時半頃
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ふ、 ぅ……う ………っ
[号泣してしまうことは、できなかった。 声を殺す泣き方を、この10年で覚えてしまった。
ただ、一人で泣いていた夜にシメオンへそうしたように、 姉の体にしがみつくように、顔を隠すようにして、肩を震わせた。
雨が、涙が。 すべてを洗い流してくれることを願いながら、泣き疲れてしまえば、意識を失い、体から力が抜けた。*]
(65) kokoara 2012/01/20(Fri) 22時半頃
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―事件後―
[シメオンが拘留されて、幾日経った後だろう。 レベッカは、会談の区切りつけ、 サプリカントの地を踏んだ。
シンプルで動きやすい、それでいて鋭さを思わせる。 女王の華やかであるのとは、対称的な服を身に纏い。
姉の……"グロリア"の元へは、未だ向かわず。 先ずは些事片づけた後、向かったのはミッシェルの元。]
『ミッシェル。今度の事は、お疲れ様でした。 大変だったでしょう。
……けれど。大変なのは、これからです。
"ミッシェル=サプリカント"。 貴女は、シメオンを。 どうするのが適切だと思いますか。』
(66) pijyako 2012/01/20(Fri) 22時半頃
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[姉を亡くした悲しみもあろうけれど。 問う顔は、「宰相」のもの。 ミッシェルの悲しみに気付いても、その顔を崩す事なく。]
[返事は、どうあったのか。 けれどきっと、シメオンの身柄は、 "ミッシェル=サプリカント"の望むように、――。]
(67) pijyako 2012/01/20(Fri) 22時半頃
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―病院―
[>>62流れている噂など、寝ている男には届かない。 それは、数度シルヴァーナが訪れた時だったか。
ぴくり、と。瞼が動く。]
――……。
[薄く、開いた。 目に飛び込んだ、"男のような"王女の格好。]
"なんで、そんなかっこうを"
[時折男装する事はあったけれど。 まず真っ先に飛び込んだのがその姿で。 浮かんだ疑問をそのまま口にしようとした。 けれど、喉がひきつって。身体も軋み、思うようには動かない。 ただ目覚めたばかりの焦点合わないオリーブを、 首を動かし緩く向けられたのみだった。]
(68) pijyako 2012/01/20(Fri) 22時半頃
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[王宮に居た庭園に、 死んだはずの彼と居た、 その記憶は未だ曖昧で。
――……何か、頼まれたような。 そんな気はするのだけれど思い出せずに。
掌に載った赤い花弁にも、 まだ気付けない。]
(69) pijyako 2012/01/20(Fri) 22時半頃
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― Kjar Du エピローグに代えて ―
[兄が重傷を負ったと聞いて、 母は顔面蒼白になりながら病院へ通っていた。 "姉王女によく似た青年"も、見舞いを欠かさなかったらしい。 …けれど、どんなに誘われても、 遂に弟が病室を訪れることは無かった。
王室行事は、滞りなく行われたのだろう。 自分の手をとってくれるという、 シルヴァーナの言葉が真実ならば、きっと。
シメオン青年は、果たしで如何なる未来を見たのか。 其処へ重ねられた想い、知る由もなく]
(70) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時頃
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["王"は、全ての儀式をこなしてから僅か数日後。
その行方をくらまし、行き着いた先を知るものは無い]
(71) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時頃
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[けれど、更に刻を重ねること数日。
国を治める女王の元へ、一通の手紙が届いた]
(72) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時頃
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―数日の後―
[レベッカが、戻った。 その知らせは、恐れと安堵を同時にもたらすもの。 20年に渡り執政を行なっていた叔母の存在は、動転するような事態の中では、頼りになるものだった。
だから、訪れた彼女はきっと、厳しくも暖かい、激励の言葉をくれるのだろうと思っていた。]
…… え?
[処分を問われる、などと。 思っても、みなかった。]
わたし、が… きめるの、ですか…?
[思わず問い返す。 肯定か近い返事があれば、真っ白になった頭を動かそうと必死に。]
(73) kokoara 2012/01/20(Fri) 23時頃
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彼の、罪状は… 女王ほか、1名の殺害。 と、……女王世話役の、傷害。 それ以外は、なにか……?
[確認するように、つぶやく。 けれど、それ以上の罪状など必要ないと、わかっている。]
……
[唇を開き、閉じる。喉が渇く。 舌がひきつれるような感覚とともに、]
(74) kokoara 2012/01/20(Fri) 23時頃
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罪状は、十分、過ぎます。
――――― 死刑が、適当かと。
[冷たい声音。
何者かなど考えるな。 相手は、罪人だ。
握りしめた手は、爪が食い込むほどに。]
(75) kokoara 2012/01/20(Fri) 23時頃
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―病院―
今日は、赤い花を買ってきたのですよ。 ……貴方がこの前私に飾ってくれたものには劣るかもしれませんが、 でも、素敵ないろです。
[赤は、色々なことを思い出す色だ。だけど、愛しい。 独り言のように呟く言葉の途中、動く気配がしたような気がして振り返る。
――慌てすぎて、危うく花瓶を倒しかけた]
――ハンス!!
[花瓶を元に戻してから、寝台に手を付きオリーブの瞳を覗き返す]
良かった……目を、覚ましてくれて……。
[ぽたり、ぽたり。 部屋の中だというのに、白いシーツに雨が落ちた]
(76) siro 2012/01/20(Fri) 23時頃
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ラルフは、ひっ、あと30分なのか! うー。
Cadenza 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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―あの後―
[疲労が怒りや苛立ちを追い越し、黙り始めてから どのくらい経った頃だったか。 本当の犯人が捕らえられたかわりに解放され、 不機嫌丸出しのまま携帯で連絡を取ったのは、 帰れと言い放った従者だった]
ああ、ボクだ。今どこにいる?
『―…サプリカント城の前におります』
帰れって、言っただろう?
『私は、あなたのお兄様の僕ではありませんから』
…ふん。
[くつり、口元が歪む]
(77) Cadenza 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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もう少しで、城を出る。待っていろ。
『―…はい』
[返事を聞き終わる前に通話をきる。 どこまでバカなヤツなんだ。 歪んだままの口元に笑みを浮かべて城の中を歩く。
状況が状況なので、王女姉妹に挨拶は出来たか否か。 出来たなら疲労は隠さぬものの丁重に挨拶をしただろう]
(78) Cadenza 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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[城の外。 最後は警察の人間が頭を下げたのを無視し 待っていた従者が近寄るのを待った。
そして、城を振り返って見上げ、一度目を細め―]
本当に、とんでもない厄日でございましたよ。 ボクの人生の中でも、とても思い出深い一日でした。
[くすくすと笑いながら、流暢な外向きの声音で]
帰るぞ。 こんな真夏は、エルメアのビーチの方が数倍いい。
[振り返ったときはもう、抑揚のない声。 そうして、もう一度城を振り返ってから歩き出す。 今度はもう、振り返ることはなかった]
(79) Cadenza 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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―そして、数日後―
[エルメアの海を一望する屋敷のテラス。 チョコレートの香りの煙がゆっくりとのぼっていた]
ええ、そうです。 とんでもない、これからもよろしくおねがいしますよ。
[携帯で会話をしながら浮かべる、笑み。
サプリカントから戻ってすぐに失った商機のリカバーに走った結果、 それを取り返してもなお余りある大きな話をつかんで引き寄せた]
まだまだ、こんなものじゃない。
[犯人は妹王女の世話係だったことは、部外者はきっと知りえなかっただろう。 けれど、王室はまだバタバタしているだろうことは想像に容易い。
騒ぎが落ち着いてから、改めて王室御用達の宝飾品の取り扱いを願い出るつもりだった。 うまくいけば、兄を一気に超える大きなチャンスだ]
(80) Cadenza 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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厄日がとんだ切欠になってくれたものだ。
[一人ごちてふふふと笑い、 くるりと勢いよくリビングを振り返って]
さあ、派手にやろうじゃないか! 今日は無礼講だ!
[水着姿の若い男女―遊び仲間の集まるリビングから歓声が上がり、 シャンパンの栓が抜ける小気味よい音が響いた**]
(81) Cadenza 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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親愛なる シルヴァーナ様
僕はあなたに3つ大きな嘘を吐いていました。
一つ。あなたを想い愛すると誓ったこと。 僕には愛というものが何なのか、最期まで分かりはしなかった。
一つ。共にいることが望みだと伝えたこと。 僕に残された時間で、それは叶えられようもない。
一つ。病苦に侵された僕の余命は、既に幾許もないこと。 人間に与えられた時間は無限とは言えずとも、 敢えて黙して秘していたならば、其れは大きな嘘といえましょう。
(82) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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この国にとって、あなたにとって、 王の不在はどれほどの意味を持つのでしょうか。
おそらくは、泡沫の夢、大きな意味など有りはしない。
だから、あなたは何を気に病むこともなく自由に生きれば良い。
僕の死を隠し、唯一人の女王として従者と生きることも。 僕の死を晒し、新たな伴侶を得ることも。 其れを責める者など、誰もいはしないのだから。
御優しい、シルヴァーナ様。 御可哀想な、シルヴァーナ様。 僕のような愚か者に騙されて、あなたを不憫に思います。 願わくば、今後あなたの辿る道に幸せが訪れますように。
それでは機会があれば、また、涅槃で。
(83) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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追伸
もしも余裕があったらで、構わないので。
兄さまに、"大嫌いでした"とお伝えください。
エリアス・ブローリン
(84) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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―夜闇の海岸―
[新月の夜。月は出ていない。 夜の闇の仲、生成りの髪は星明かりで照らすには細すぎた。 くるりくるり、黒い傘を回すのは癖の様なもの。 髪先で、銀色の蝶が揺れていた。
子供みたいなオリーブ色に映るのは、幼い頃の儚い追想。 兄に着飾られた自分の姿。 嫌がる素振りは見せつつも、確かにそれは"美し"かった。 美しい物が好き。それが壊れる所はもっと好き。 ずっとずっと、壊したかった。 あなたが聞かざる私を壊したかった。 それはもう、叶わぬ願いではあるけれど。
浮かぶ笑みは穏やかに。口ずさむ言葉は唄う様に]
さようなら。
[最後に微か寂しげな色を残して、翅の無い蝶は宙を舞う**]
(85) nekosuke 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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[ぽたり、と落ちる雫>>76。 手を伸ばそうとした。 痛々しく巻かれた包帯に、気付く。]
――…… っ
[思い切り、苦しそうに歪んだ顔は、オリーブは。 看護婦らによって前髪上げられていれば、 はっきりと目にする事できただろう。]
[指先の感覚は歪。 ハンマーでぐちゃぐちゃに潰された指は、神経までも切れ切れに。 症状は未だ告げられなかったけれど。 己の指の事。既に、わかっているようで。]
――……。
[言葉を落とそうとして。喉が、引き攣る。]
(86) pijyako 2012/01/20(Fri) 23時半頃
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