240 なんかさ、全員が左を目指す村
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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とたたたたんっ。
めざましい速さで木の洞に駆け込むと、じっと潜んだ暗闇に瞳がふたつ。 いちど大好きな閉所に収まると、そうかんたんに出てはこないのだ。
(0) 2015/11/09(Mon) 22時頃
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――――時は30XX年、人類は緩やかな滅亡へと歩を進めようとしていた。
それに気付いたのは誰が最初だったのか。
今となっては確かめる術もないが、その事態は緩やかに、けれど確実に進行していた。
そして誰の目にも明らかになるほど深刻になって、ようやく人々は危機感を募らせた。
地球の女性出生率の著しい低下、それに伴う惑星単位の少子化問題。
崩れていく男女比、低下し続ける人口に、誰もが人類滅亡の兆しを感じていた。
(#0) 2015/11/09(Mon) 22時頃
事態を重く見た地球保健機関は調査と検証を繰り返し、遺伝子学に活路を見出す。
年齢、人種、性別を問わず人体を徹底的に調べ上げ、人類という種の存続方法を模索した。
海に落ちた針を探すような果てのない探索の果て、
ついに科学者たちは禁忌の中から一つの答えを掴みあげる。
男性の持つ潜在遺伝子の中にバライラ因子と言う、
特定の相性適合者間であれば性も種も問わず繁殖可能な染色体を発見したのだ。
子を産むのは女性。
そんな固定概念の根底を覆す発見に人々は沸き上がった。
これで人類は滅亡せずにすむ。人口の減少にも歯止めが掛かる。
若干どころではない戸惑いを見せた少数を押し流し、
諸手を挙げて喜ぶ大多数の声は世情を駆け、瞬く間にある計画が立案、実行へと移された。
(#1) 2015/11/09(Mon) 22時頃
Birth Liberty計画―――
通称BL計画が実施されて、早十年。
これは、バライラ因子保持者に因る阿鼻叫喚の記録の、その一部である。
(#2) 2015/11/09(Mon) 22時頃
/*
・参加者は「おまかせ」を選択して入村してください。
・プロローグでは地球保健機関から少子化問題要請召集令状が届きます。
ソロルのみで出向要請〜特殊施設《HOME》に到着までを描いてください。
(ソロル限定縁故自由、がっつり結んでも構いません。)
(#3) 2015/11/09(Mon) 22時頃
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― 特殊施設《HOME》 ―
[カラカラと回る滑車は動力源。>>0 つるりとした板金の中に飼う白鼠は、動力を生み出し、 マニピュレータを自在に動かす電力へ転換してくれる。
此処は、染色体XY同士が太古より続く理を覆し、 子を成す為の特殊施設《HOME》
そして自分は、この施設の管理を任されるモナリザ=モモリザ。
電気信号とロボット工学三原則に則り、 興奮剤を含むハツラツドリンク『ネクターX』を、 ウェルカムドリンクと謀って提供したり、 同性のちちくりあいをマニピュレータの間から覗くのが御役目。
結構碌でもないサーヴァント気取りは、 うきうきと湯気立つホットネクターXをポットに満たし、 此度招集掛けられた6人のデータを、 頭部に格納されたアーカイブから引っ張りだしていた。**]
(1) 2015/11/09(Mon) 23時半頃
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― 執務室 ―
[バライラ因子が発見されて、十数年。
人類の滅亡とまで警鐘を鳴らした少子化問題に、 一筋の光が差し込み、施行されたBirth Liberty計画。>>#2
極秘資料の判を捺された書類が飴色に輝く政務机で主張激しく、 革張りのアームチェアに沈めた長躯が長い脚を組み替える。 指で弄ぶ懐古的な羽ペンは、インキの切れない31世紀の文具。
節の目立つ指先で弄び、羽を翻らせて書類に留まらせ、 ペン先を潰さぬよう今時珍しい紙書類にCから始まる名を綴る。
次回のBL計画実施にGOサインを出す男は、 齢33歳の若さにして、少子化対策担当の一翼を担う上院議員。 血筋正しい政を修めるクリストフ家の嫡男であった。]
(2) 2015/11/10(Tue) 01時頃
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―――…計画は着実に実を結び、サンプルの収集も上々。 計画が大成すれば、バライラ因子の人工精製も視野内。
[男の腹に子を宿らせる奇怪な遺伝子は、 少子化問題を解消させる要であり、人類の希望だ。
減った女性人口を賄う新たな活路。 未だ、懐古的に掲げられる異性愛者主義者の主張など、 右から左へ流し、そっと悪質な色を乗せて唇を引き上げた。]
(3) 2015/11/10(Tue) 01時頃
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何より、この計画を援助し続けてきたクリストフ家の威光は、 更に眩い輝きを放ち、栄華を約束してくれるだろう。
[立身出世の欲に塗れた声が、哀れな因子保持者らを嗤う。
同性の子を孕まされると云う災難に見舞われた哀れな供物。 贖罪の山羊めいて捧げられる見知らぬ彼らに恨みはないが、 名門クリストフの礎になれるのだ、薄っぺらい感謝は尽きない。
ふ、と吐き出した息は笑気を伴い、 静かなノックで参じた秘書に片手を上げた。 研究施設への投資、人権の確保、成すべきことは山とある。 政治家に身の休まる時間もないが、充足は計り知れない。 満足気な溜息を絞り、電子を介さぬ封書が卓上に置かれた。]
(4) 2015/11/10(Tue) 01時頃
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[さて、本日はどこの山から切り崩すかと手を伸ばした先。
目に留まるのは、鮮やかな地球保健機関のシンボルマーク。 己もサンプルしか見たことはないが、確かに見覚えがある象徴。
――― そう、つい先ほど執行に名を綴った計画書と同じ表題。]
――――……は?
[思わず、跳ねて零れた一言に、答えてくれるのは封書だけ。
己を同性同士の子作りなどと云う茶番に引っ張りだす国家権力。 上院議員と云えどNOを突き付けられない希望の証。]
(5) 2015/11/10(Tue) 01時頃
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[――― 因みに。
この現象は、31世紀の今時分でも、 『因果応報』と呼ばれるものである。**]
(6) 2015/11/10(Tue) 01時頃
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−某アパートの一室−
あーーー!!っもう!!ムカつく!!!
[腹の底から吐き出した怒声と共に投げつけたクッションが壁に当たって床へ落ちる。 2LDKのアパート。 そのリビングは足の踏み場もないほど物が散乱し、場所によっては割れたカップやガラスの破片が散乱していた。
強盗でも入ったのかという荒らされ具合だが。 荒らしたのはたった今クッションを投げた青年。 この部屋の住人の片割れである村瀬理津。]
(7) 2015/11/10(Tue) 02時半頃
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[ちなみに彼の癇癪の原因は元同居人で元恋人。 同じ芸大に通うひとつ年上の先輩だった。
別れた原因は至極単純。
――― 二股をかけられた。
泥棒猫はこの時代ではすっかり希少になった女だった。 つまりゲイだと思っていた恋人が実はバイで、同じネコでも男の自分は捨てられたのだ。]
(8) 2015/11/10(Tue) 02時半頃
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[元々理津はネコかタチかという役割にこだわりはなかった。 でもどちらかと言えばネコよりもタチが好きだったし。 かといって、一方だけに決めるのはつまらなかった。
それを元カレである男が「俺が突っ込みたい」と言ったから。 同棲を始めて1年とちょっと。 理津はずっと元カレ相手にネコ役をやりつづけたのだ。
フリーの友達に誘われても、「今恋人いるから」と律儀に断り続けて…。
その結果が二股をかけられてポイ、ではあんまりだ。
投げ捨てられるクッションや小物にとっては充分な八つ当たりだろうが、こうでもしなくては腹の虫が収まらない。]
(9) 2015/11/10(Tue) 02時半頃
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くっそぉ… しかも来月には彼女と同棲始めるからここ引き払うねって、なんだよっ。 勝手すぎやろっ!!
[興奮しすぎて滲んだ涙を、乱暴にパーカーの袖で拭い。 叫びすぎて起こした軽い貧血に一歩、後ろへたたらを踏んで…
床に落ちていた紙を素足が踏んで、くしゃりと乾いた音が鳴る。]
―――………ん?
[目に留まったのは、鮮やかな地球保健機関のシンボルマーク。 数日前にポストへ届き、泥棒猫を交えた元カレとの三者面談で存在をすっかり忘れていた一通の封書。**]
(10) 2015/11/10(Tue) 02時半頃
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― 印刷室 ―
[印刷機の音を響かせる中、全て終わるまで欠伸をしながら椅子に座りただボー、とする男。 まだこの仕事を初めて数か月、上司の雑用>>2をひたすらこなしていく毎日。
この世の中はすっかり少子化になってしまった。 そもそも自分にとっては少子化が問題になろうと関係なかった。 ‘‘女には興味がない’’からだ。
じゃあなぜこの仕事を始めたのか。 バライラ因子が発見されたからである。>>#1
女と関わらなくても男が孕める。 なんてすばらしいBirth Liberty計画だろうか。 まだ終わらぬ印刷機の音が煩い部屋で、何故か思い出し笑いをする。
その笑いの意味は、]
(11) 2015/11/10(Tue) 07時頃
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まさか、俺にこれが来るなんて幸せ者過ぎるだろ。
[ポケットからカサ、と取り出すそれは鮮やかな地球保健機関のシンボルマーク。 女と性行為をしなくても相手を孕ませることができる。
過去のサンプルなどの資料も上司の目を盗んでは書類を見ていた。 同性を孕ませることが脱少子化への第一歩となるなら喜んで、と興奮も高まるもの。
駆け出しの自分にとっては、時間はいくらあっても足りない。 毎日目を合わせるのは大量の書類と、仕事を押し付けてくる上司だ。]
(12) 2015/11/10(Tue) 07時頃
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[またカサ、とポッケにしまい込み鼻歌混じりに上機嫌になる。 自分の父親は、同性愛者にも関わらず、子供を産むと言うだけで女と結婚をし俺を母親に孕ませた。 その後すぐに離婚しているのだけどもそんな父親に育てられ、 自分まで同性愛者になったのは、父親が直ぐに男を連れ込み同棲をしていたからだろう。
それを見て育ち、男を好きになるのは普通だ。 そう思い込んできたし、教えられてきた。
それが普通の人と違う認識だ、と分かったのは物心がついた頃。 自分が普通ではない同性しか好きにならない‘‘同性愛者’’という部類になる事を父親に聞かされた。
男は孕まない、自分が生まれたのも父親が厭々女と結婚をして子供を孕ませたからだ。 そう聞かされ絶望だった。]
(13) 2015/11/10(Tue) 07時半頃
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ま、今はどんどん進歩してるからな。 この時代に生まれた俺がラッキーっつー事だ。
[親父は不運だったと思う、そう一人首を縦に振りながら脳内で憐れむ。 滅多にないチャンスをものにしようと、終わった機械音に椅子から立ち上がり大量の書類を両腕に抱え込む。
また上司の仕事の合間を見てサンプル収集されている書類にでも目を通そう。**]
(14) 2015/11/10(Tue) 07時半頃
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[ずっと前から、
───────自分の子が、欲しかった。**]
(15) 2015/11/10(Tue) 07時半頃
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―アパートの一室―
とうとう気づかれてしまったか…。
[薄暗い部屋の中、一通の書簡を握り潰す。 静まりかえった室内にグシャリと乾いた音が響いた。 眉間に手を当てると深くため息を吐く。しかしその口角は自然と上がっていた。]
さすが組織の…いや、国の手の者…、といったところだろうか。
いや、違うな。 全てはこのオレの滲み溢れ出る隠しきれない才能の為、か…。
[クク、と喉を鳴らして通信機を手に取る。 数秒のコーリング音の後、モニターに映った見慣れたやる気のない顔は此方を見て顔を顰めた。 このオレからの伝言をボスに伝える役目の畏れ多さに表情筋が引き攣りでもしたのだろう。 凡人とは実に生き辛そうだと同情の視線を投げ、声を潜める。]
(16) 2015/11/10(Tue) 12時頃
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