60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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花は・・・咲くとき咲けばいいじゃないか それなのに… こんな時期に無理やり咲かせる花なんてうそっぱちじゃねぇか
[つややかな白い薔薇を睨みつけてちっと唾をはき捨てた]
(69) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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あ……
[縋るようにテオドールの手が触れた時、 指先にちくりと何か棘のようなものが当たったような、 そんな痛みの錯覚があった。 緩く握りこむ手は、徐々にその力を失くしていく。]
……やめ…
[そのまま息を止めてしまうのではないか。 首を絞められ穿たれる少年の姿に弱弱しく紡ぐ制止の言葉。]
(70) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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[薄目を開けて見やった扉の先、聞こえた声、 どっちみち、誰かに助けを求めることなんて、 出来なかっただろう]
――――んん、ッ、
[口を塞ぐそれを舌で押し出そうとして、 喘ぐ呼吸、薔薇の香気を尚吸い込んで視界が霞む。
薔薇の香にむせ返る、あの夏の夜―――、 本当に自分がしたかったことはなんだったのだろう。]
ん、んん 、ッ
[もうやめろ、と伝えたくて。 きっと後悔するのはお前だ、と伝えたくて。 けれど口は塞がれたまま、言葉は音にならない。さして丁寧でもない所作で、放ったものが塗りこまれて行く。何のためかわかっている、眉根を寄せた。]
(71) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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[問いかけではないとわかっている。 ただやめろ、という意思表示のために首をふる]
んん――ッ、
[白濁に濡れた下肢を押し開かれる、 ねじ込まれるだろう熱を予測して、ひくりと震える。 見つめるイアンには、待ちわびているかのようにも見えただろうか。
声は、悲鳴は――押し込まれたままのシーツのおかげであがらない。それが取り去られれば、殺しようもない喘ぎは、薔薇の毒のせいで甘くも響いてしまうのだろう]
(72) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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多分俺、そんなに長生きしないと思うから。
だから、教えてください。 伝えたかったこと、ぜんぶ、ぜんぶ、聞くから。
[目の前の人の涙を止めたくて、必死に紡いだ言葉。]
(+36) 2011/08/10(Wed) 23時半頃
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[一度溢れた涙は、止まらない。 頬を伝い落ちる涙は、茨に傷ついた掌に落ちる。
甘く、沁みる。]
……僕は、幼すぎたんだ。 何も、知らなさすぎたんだ、……だから、……
本当なら、ずっと、秘めておくべきだったのに、僕が、……馬鹿だったから…… ……いもうとの人生を、滅茶苦茶にして、……それなのに。 今もなお、のうのうと、生きていて……
……僕は、……僕は
[言い訳めいた言葉だと、分かっている。 罪を少しでも軽くしようという、そんな、愚かな足掻きなのだと。]
(+37) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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[だから。]
……ろい、る……?
[其の優しすぎる、脆く儚い提案に、顔を上げる。 呆然とした表情で、ゆっくりと、金糸に縁取られた瞼が、瞬いて。]
……僕は。
[傷付いた手の甲で、涙を拭う。 其れが酷く沁みて、心が、痛む。
其の痛みを振り払うようにゆるゆると首を振って、空に似たその瞳を、真っ直ぐに見て。]
……君を、愛していたと。
……そう伝えてくれないか? 僕の、大切な妹に。
[涙に濡れた顔に浮かべるのは、笑み。]
(+38) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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[何かを渡した指先は、 満足したかのように緩く力が抜けてい行く。
気がつけば、 茨は少年の身体を食いつぶすように全身に絡んでいた。
少年自身の精気が吸いきられるのが先か。 少年の意識が飛ぶのが先か。
それとも、狂乱に堕ちている、サイモンの精気が、 ルーカスのように吸いきられるのが先か……―――。
少年の手は、力が抜けていくと同時に冷えていく。]
(73) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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>>71
[ヤニクのうめき声が心地よい…。 でも、呻きだけじゃなくて、もっと好い声も聴きたい。
扉の向こうに人の気配がしなくなると、 尻の間に回してた手を抜いて。
[あとは、容赦なく、ヤニクの秘所に己のを宛がうと一気にずぶりと貫いていく。]
――……ぁ
[本当に小さな声が喉奥から漏れた。]
(74) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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ははっ ヤニクさん…
[完全に己を埋め込んでいく。 馴らしをほとんどしなかったけれど、欲望は、肉を多少ひっつれさせても強引に。
そして、大きな息を吐いて、ヤニクを抱きしめる。]
(75) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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ヤニクさんの好い顔、撮らなくちゃ…。
[そして、ヤニクの口からシーツを取り去り、 顔を近づけて、また唇を奪う。
否、毒をまた流し込みながら、腰を振って…。]
(76) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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[妹を愛していたという禁忌の告白に、さすがに目は瞬く。
けれど、同じように禁忌とされている恋をしてしまった少年は、それが苦しいものだったのだろうと、容易に想像できて。]
……予想外に長生きしちゃった場合は、ごめんなさいです〜。 その時は、先輩自身の口で伝えて下さい。
[にこ〜、と表情を崩して]
大好きだったのに、傷つけてしまったんですね〜。 それは苦しい、とっても苦しいことだと、俺思います。
だから、あの〜。
(+39) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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ディーンは、ヴェスパタインを抱きしめながら、そっと髪に顔を埋めた。
2011/08/11(Thu) 00時頃
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……先輩も、自分を許してあげて〜?
だって先輩、ず〜っと苦しんで、悲しんできたんでしょう? 大好きな妹さんを失くしちゃったの、充分すぎる、罰。
[黒い茨を軽く、指先で叩き。]
(+40) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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[薔薇の毒はヤニクを侵していくだろう。 唇を離すと、あとは、腰をぴったりと密着させて…より深くヤニクとつながり、表情は陶酔したものになる。
そして、カメラを拾いあげると、密着した部分をぱしゃりぱしゃりと撮ってから、腰を揺らしはじめた。]
ヤニクさ ん すっごい きもちい……
[足を肩に担ぎ、カメラをヤニクの顔に向ける。 そして、律動しながら、夢中でシャッターを押していくだろう。 ヤニクがイク瞬間の表情を逃さないようにと…。]
(77) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/11(Thu) 00時頃
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[仰け反る体をねじ伏せられて、 焼け付くような痛みとともに貫かれる。 けれど次の瞬間には、その鈍い痛みも甘さに変わった。
薔薇の毒か、あるいは抱擁のせいかはわからない。 見据える瞳は海の色、水を湛えて滲む]
(78) 2011/08/11(Thu) 00時頃
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……そう、だな。 僕が、……伝えなくては、な……。
……僕の、口で……、言葉で
[小さく、笑みを零す。
此の罪が赦されるわけではない。 ずっと、背負い続けなければならない。
わかって、いるからこそ。]
……あり、がと……う……
[くしゃり、歪んだ顔を隠すように、両手で其れを覆って。
僅か、緩んだ茨。 その茨の傷が完璧に癒える事は、ないのだろうけれど。]
(+41) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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少し、……みっともない所を見せてしまうけれど。 ……許して、欲しい。
[震える声で、そう告げる。
もう、同じ過ちは犯さぬよう。 胸の傷に誓うように。]
――――っ、……!
[そうして、子供の様に、泣き声を上げて。]
(+42) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[くちづけとともに注がれる、 絡まる唾液は甘く、口はしから零れ、けれど解放されれば、 拘束された体は、容赦なくゆさぶられる]
や、ッ ああ、ッ…… やめ、
[ねじ込まれ、身を躍らせる。 欲の証は、また緩く立ち上がってくる。 高く上がる声、望まずとも快楽を与えられれば体は甘く啼けるのだ]
あ、ッ く……、んッ、
[幾度も薔薇の毒を注がれれば、そう長くはもたない。 眦はすっかり濡れて、彩る睫毛をよりいっそう濃く見せる。閉じきらぬ唇、欲に濡れた表情、寄せられた眉根はけれど染まりきることを最後まで拒みながら、 無機質なレンズの前で、また褐色の肌に白を散らすことになるだろう]
(79) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ぽろりぽろり、涙を流すのは幼い姿。 誰でもいいからと伸ばした手は、結局誰の一番にもなれない。]
せんぱい……。
[呪いの支配者気取りの夢は覚めてしまって。そしてまた薔薇が誰かを喰らおうとしている感覚に、恐れを抱いた。]
(+43) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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ん〜、あとで、いつものかっけ〜先輩に戻ってくれたら、い〜です。
古くていい手帳を自然に使いこなす、かっけ〜先輩に〜。
[泣き声をあげるルーカスを抱きしめたまま。 あんまりじろじろ見ない方がいいかもな〜、 と思って、視線は上を向いていた。]
(+44) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[そして、ヤニクが白濁をまた散らしたあと、 笑みは深まった。
カメラは、ベッドの端に放られる。 それからは、自分のあふれんばかりの性を発散させるために、]
ふふっ あ・・・・・
好き………
[ただ、無我夢中で彼に自らを叩きつけて、 それは、狂った機械のように、 シャッターを押し続けるかのように、
ばちゃんばちゃんと…ふいに途切れるまで、肉と水音が混じった音が鳴り続けているだろう。]
(80) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ノックスの腕の中、泣きながら、思う。
酷く傷つけた、あの友人に、謝らなくてはならないと。 許されなくても良いから、謝らなければ、と。
友人に戻れるとは思っていないけれど、それでも。]
[目が覚めたら、真っ先に、彼に会いに行こうと。]
(+45) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/11(Thu) 00時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ゆめ、これは甘くて苦い、薔薇のゆめ。]
[…本当に、目覚めることはできるのだろうか、とふっと不安がよぎる。
そんな不安を誤魔化すように、泣く人をただ、*抱きしめていた*]
(+46) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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…こんなものっ
[白い薔薇を手折ろうと手を伸ばすと… 鋭い茨の蔦がまるで守ろうとするかのように風に揺れ邪魔をする]
くっそっ
[茨を掴んで引き抜こうとすると無数の棘ですぐに手は傷だらけになるだろう]
(81) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[ひくつく体を起こそうとして、擦れる手首が痛む。 軋む体は、圧迫感と摩擦に熱く捕らえられたまま、 薔薇の香に汗と精の匂いが混ざりあう]
あ……、ッ ふ、
[途切れぬ熱と湿度の中、 止まぬ情欲の音に混ざり、聞こえる声。 無邪気な好意を告げる言葉]
[―――不意に目頭が熱くなる]
[夏の記憶、むせ返る薔薇の香。 霞む視界に映るのは――あの日の自分自身にも似てる。 けれど、繋がれた手を差し伸べることはできない。]
(82) 2011/08/11(Thu) 00時半頃
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[―寮を覆い尽くす薔薇の芳香が強くなる気がすると同時に、薔薇の花もまた艶やかさを増して…
その花を護るように茨が茂る]
はっ これは…ホントにおとぎ話かよっ
(83) 2011/08/11(Thu) 01時頃
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[醒めるどうかもわからない夢の中、子供のように、泣き続ける*]
(+47) 2011/08/11(Thu) 01時頃
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[いつの間にか寮の壁にも扉にも茨の蔦は這いまわり始めて、それは中の者を閉じ込めようとしているように思えて]
なんだったけか…眠れる森の美女状態だな ―医務室…大丈夫か
[少し心配になると医務室へ向かう]
(84) 2011/08/11(Thu) 01時頃
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[薔薇の香は、拭えぬ罪の匂い。 届かぬ世界に沈みたくて、水の中を夢想する。
滲み霞んでゆく視界。
この夏もまた、明日でも今夜でもなく、 取り返しのつかない昨夜の夏になるのだろう。
―――情欲の音が途切れれば、 聴こえるのは一夏を生きる儚い蝉の声、だけ]
(85) 2011/08/11(Thu) 01時頃
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ヤニクは、いつしか意識は手放されて――、
2011/08/11(Thu) 01時頃
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[医務室のロビンが眠るベットの側に椅子を引き寄せ カタリッと座る。
しばらくはすやすやと眠る顔を目を細めてじっとみつめていたが ―そっと 顔を近づけて唇を重ねた]
(86) 2011/08/11(Thu) 01時頃
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