49 海の見える坂道
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……このこと、はちゃんと黙るけど――まさかこんな「こうかんじょうけん」みたいなことになるとは思いもしなかったよ。
[オスカーさんの膝の上のトラ猫にゆるく視線を合わせてそう言う。 そもそも宿で猫を飼うのがいけないことだと認識しているかどうかもあやしい身、誤解はまだ解けそうにない]
――!
[そわそわ。 それははなっから先送りにしようと決めていたこと。それでもいずれは考えなくてはならないこと。
けれど、いつかのとーさんとかーさんの笑顔がふいに頭に浮かんだから、オスカーさんの目をまっすぐに見返して、]
…わかった。考えて、みる。
[ちいさく、笑ったのだった]
(62) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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セシル君、せっかく綺麗な顔してるんだから、もっと普通に笑おうよ。
[いやでも、美人はどんな顔してもサマになるお得さなのだから、それはそれで良いのだろうか。いやでも。 にんまりする口元を、考えつつもうにうにした]
ふふ。なら良かった ……のかな?
ぼくは…… ただ、逃げてた。 町に居るのも、普通に戻るのも、悲しむのも…… なにも、受け入れられなくて、逃げてたんだ。
でも、町に戻ってきて。 それでも続いてる町のなかで、いつもみたいにドジやって、走り回って、泣いて…… そんな普通が出来てくうちに、ちゃんと、元気になれていったんだ。
[彼女の前でも、おお泣きしてしまった。 思い出せば恥ずかしいやら申し訳ないやらだけれど、自分には必要なことだった。 視線を、なにやらの箱へ向ける彼女へ、ありがとう、とぽつり]
(63) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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此処があるから皆が集まるし、そんな皆を世話してくれる将来のご主人がオスカー君だもの。愛されてるさ。 愛ゆえに苦労も掛けられてるかもしんないけどね。
ミッシェル君の気風の良さは、漁港の密かなアイドルです。 ヌマ爺なんて、あれ、本気で孫の嫁にって言ってる気がするんだよなあ。
[3軒先の釣り名人を思い出しながら、うんうん頷き]
んん、と…… そう、猫が出ちゃったら困るし、って抱っこしているうちにぼうっとしてきて……うわああ、ってことは寝言オスカー君にも聞かれた よ、ね……。
[いじめる気は無いのだが、苦労はしっかり掛けていたようで。 ごめん、と心の中で謝っておく]
ゾーイ君が? ふぅん、式はこっちでやってくれると嬉しいよねぇ ……???
[経緯になるほどと得心した様子だったが、自分の返答には首を傾げた。 一体何の記憶なのやら]
(64) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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すげえいい加減な人だったんですけど、俺に底抜けに優しかった。 親父は元々いなかったし、お袋も小さいときにどっか行っちまった ぽつんと残された俺と、どう接しようか必死で考えて 悩みながら、手探りで一緒に居てくれた人なんです。
[預かったランタンの波模様部分に視線を移して、微笑を浮かべ]
もしかしたら、本当は海なんて好きじゃなかったのかもしれない。 ただ俺がいつも堤防に腰掛けて、跳ねる水飛沫を眺めていたから。 ただ、それだけのことだったのかもしれないです。
爺さんは、ある日魚を獲りに潜ったまま、帰って来ませんでした。 頑丈な漁師じゃなくて、ただの酷く痩せた、薬屋だったから。 そう、だから、まだ潜っているんです。あれからずっと。 息が何年も続くような、そんな薬を作ったに違いないんすよ。
[だからきっと治りますよ、と老人に告げて、 海のランタンを抱えたまま、一礼して、その場を立ち去ろうと]
(+12) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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って、なんでここに居るんだよ……!?
[物陰に隠れた と思われる ミッシェルの姿に驚愕の表情を向けた]
(+13) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 00時頃
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よし。おっけ。
[少女の返答に満足したように笑って サバサバとした様子で猫を抱き上げる。
暖かな毛布二枚で作ったベッドの下の御家。 結構利口な猫で、ここに置いてやれば大人しくなるのだ]
所でゾーイちゃん。 そのランタンの事なんだけど、今日結構来なかった?
今日走り回ってる時に気付いたんだけど 僕が思ってたよりも街の皆もランタン集めに奔走してるみたいだし。 明後日にはもう必要な分が集まるんじゃないかな。って
[大人しくなったトラ猫。今度は窓もちゃんと閉めて。 御飯どうしようか?と聞きながら、ゾーイを連れて部屋を出ただろうか]
(65) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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[サイラスの声にびくりと身を竦めて]
いやー……あはは。 な、なんでだろうね? 私もさー、ランタン集めようかなと思って来たら。 たまたまサイラスと同じとこだった、みたいな? ほ、ほんとに偶然なのよ?
[物陰から顔を出したままでおずおずと答えて]
あ、そうそう、サイラスの注文の品できたよ。 ここで会えたのも何かの縁だし、料金は後でいいから とりあえずつけてみて。 気に入って貰えるように頑張ったんだから!
[鞄からペンダントの入った箱を取り出すと サイラスに駆け寄って差し出す]
(+14) 2011/04/20(Wed) 00時頃
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[もしかしてあのこっぱずかしい話を 聞かれていたのだろうか、と片手で顔を覆うと溜息]
まぁいいか。ミッシェルの秘密も聞かせて貰ったし。
[ほとんど聞き取れないような小声で、ぶつぶつと呟いた]
そうか、偶然同じところ……だったのか? 薬は持ってきたんだけどな。あの爺さん……。 まぁ、ランタンは借りれた。返せるとも、思う。
[かちゃりと海のランタンを鳴らして、 微かな自嘲に、少しだけ唇を歪めた]
(+15) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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いいじゃないですか。 酔っ払いが普通なんて変ですよ。
[綺麗と言われれば、 うにうにされる口許をがぶがぶ噛む真似。照れ隠し。 続く言葉へは、静かに頷き聴き終えて]
うん…、良かった。
[こてりと肩に凭れて呟く]
気の長い人だから、 きっと普通になれるまで待っててくれますよ。
[少しずつ元気になっても、 時間のかかる事だろうなと想うから]
(66) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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早くお酒が飲めるようになりたいって。 オスカー君も飲めるようになったら、もっと楽しいのかな。 でも愛ゆえの苦労で結局酔えなかったりして。
ああ、ミッシェルさんは。うん、なんか判るかも。 お酒も強いし確りしてるし、おじさんにももてるよね。
[港で腰に手を宛て仁王立ち。 いつもの快活な笑顔で漁船を出迎える想像は違和感がなし]
寝言はみんな聞いてたかな…うん。 式? え、大事な話ってそういう??
[最近の子は進んでいる事に驚きを隠せない]
(67) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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けっこう来たかどうかはわからない。
[沈黙。猫がおうちに置かれている間に、今日の出来事を頭から引っ張り出して言葉にする]
ただ、ヨーラお姉さんのところにはけっこうあるみたいだよ。運ぶのを頼む電話が来たから。 それからモニカちゃんはランタンを取りにお出かけで、ジョージくんはランタンを待ってお留守番。
[どうやら町の外に散らばるランタンの方が多いようだ。 3人でランタンを探すことができなかったなら、せめて3人で置くくらいはしたいものだと思いつつ立ち上がる]
あさって? それは早いねー。
[「ごはんはナポリタンがいい!」と無邪気に応えながら、オスカーさんと一緒に部屋を出た**]
(68) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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あ、本当か!?
[しかし、ペンダントの話を聞けば、表情を一転。 満潮のように喜色の満ちた表情で箱を受け取る]
これ……。綺麗だな。 なんつーか、海の蒼さと 水面の反射みたいに、光の網が絡まって……。
[取り出したペンダントを目の前まで掲げると、感嘆の唸り。 微かな金属音を立てながら自らの首に掛けて、指で摘んだ]
ありがとう。大事にする。
[駆け寄ってきたミッシェルと、ペンダントを交互に見つめて やがて、心底嬉しそうな笑みをじんわりと浮かべた]
(+16) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 00時半頃
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良かった、気に入ってもらえて。 職人冥利に尽きるってものよ。
[サイラスの笑みに吊られて笑顔になる]
あ、それと、一昨日はゴメン。 昨日お店行ったら薬が出てたからビックリしたわ。 そういうところ全然気づかなくて、無神経だったよね。
って言うか……私って、こういう無神経な奴だけど。 それでも本当に良いの?
[サイラスの顔を見ながら首を傾げる]
酒癖もお世辞にも良いとは言えないし、 もしかしたらサイラスの事嫉妬させちゃうかもよ? 引き返すなら今がチャンスだよ?
(+17) 2011/04/20(Wed) 00時半頃
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本当に気に入った。ずっと付けてるわ。 風呂に入るときも、海に潜るときも、寝るときも。
[ちらりと歯を剥いて、 喜びの余韻から快活な笑みへと表情を変えると]
ああ、急にバス券が手紙に入ってて。って何で謝るんだ。 あー……。いんや、俺はまだまだ適当だと思うし。 日頃の行いがこういう所で跳ね返ってくるだけ。
[無神経じゃねえよ、と穏やかに手を振る。 やがて続く言葉には、群青の双眸が真剣さを増して]
(+18) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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それはそうだけど。そうじゃなくてだね。
[指がーゆびがー、と噛まれたマネをして手をひらり振る。 肩に凭れた重みに、ゆるく目を伏せ]
待ってて……くれるのかな。
[もう、随分長いこと待たせてしまった。 だからもう、待っていてくれなくても良いとも思う。 けれど、待っていてくれるなら、今度こそ、とも思う。 こて、と預けられた頭に頬を寄せて、待っててくれたら良いな、と呟いた]
(69) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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ご主人の息子さんなのだから、それなりの年になったら楽しく飲めそうな気もするけれど、どうだろうね。 あっははは、確かに。酔う前に周りが酔ってしまって、結局今と変わらないかも。
[その光景が、ありありと思い浮かんだのか、暫く肩を震わせて]
もう大人気だよー。ミッシェル君が買い物に来ると、急に張り切る店主の2割が、ミッシェル君狙いと言っても過言ではないかもしれない。
ああぁ、やっぱり……。 ごめんねオスカー君、ご祝儀はずむよ…… ???
[そしてやっぱり、ぽんと飛び出す自分の答えに首を傾げるのだった。
そうして取り止めも無く語り合えば、酒も空いて胃が食物を求めるか。 セシルも食事がまだなら、酒場へと誘うのだった*]
(70) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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前も言ったけど、俺はミッシェル一筋だから。 無神経っつーか、そんなことないだろ。 俺は、変な壁が無くて、近くに感じて、可愛いと思う あっけらかんとしたそのままのミッシェルが好きだ。
酒癖が悪かったら俺も飲む。この前介抱さんきゅ。 嫉妬……はちょっと困るから何とか惚れさせる。 此処を引き返すのを、俺はチャンスとは言わない。
[聞かれたことには、逐一真剣な面持ちで答えていく]
(+19) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 01時頃
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そこまで気に入ってくれたなら本望だわ。 珍しい石が手に入ったから使ってみたの。 ま、黒蝶貝のお礼も込めてね。
[サイラスの喜びように腰に手を当てながら胸を張り]
私も同じ、家に手紙が届いて、バスのチケットが入ってたの。 で、乗ってきたってワケ。
日ごろの行いとかは……ま、不真面目よね。 でも、頑張ってる人に鞭打つような事言ったのは 悪いと思ったの。
[サイラスの言葉にかぁっと頬を赤く染めて]
ありがと、私の答えはね……。
[サイラスの目の前まで歩み寄り背伸びをする]
(+20) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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ミッシェルは、サイラスの頬に軽く唇を触れさせる。
2011/04/20(Wed) 01時頃
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……これが答えって事で……。
私ってわざと空気読まないからね、 ヴェスパタインの事で悩んでるネルにも意地悪しちゃった。 ま、不真面目云々は、私も似たようなものだし。 似た者同士かもね、私たち。
って言うか、一緒に酔っぱらうって……。 私を止めるのがサイラスの役目でしょ。 十分サイラスもカッコイイと思うけどね。 容姿じゃなくて、性格的なとこでさ。
……さ、ランタン回収行こっか?
[ぎゅっとサイラスの服の端を掴んで 上気した顔のままにっこりと笑顔を浮かべる**]
(+21) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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[胸を張るミッシェルに、おー、とペンダントを掲げ]
そっか、ミッシェルの所にも同じ手紙がなぁ……。 まあ、そのお陰でこれ受け取れたし。
[頬を赤く染めるミッシェルを眺めれば 徐々に自分の頬も紅潮してきた気がして、小さく呻く]
答えは……?
[頬をかすめるような感触。やがて鼓動が一度大きく波打つ]
(+22) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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おほほの方が良い?
[嫌だなぁと自分で言って苦笑する。 声も笑いも。もたせた所から直に伝わるみたいで。 人の温みに添いながら、窓の外へと視線を流せば星空はそこに]
願うなら、きっと。
(71) 2011/04/20(Wed) 01時頃
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なんか、すげえ嬉しいんだけど……。 勘違いじゃねえよな?
[頬に指で触れながら、一度ミッシェルの瞳を覗き込んで]
どうかな、あんまりあれもこれも気を遣ってるとしんどいし。 ただ、ネルに意地悪したと思うなら、謝るか? そーだな。不真面目なのは、どっちが上だろうなぁ。
[込み上げてきた幸福感に破顔一笑]
俺が止めるのか? そこは交代でいいんじゃねぇの。 あと、容姿も褒めていいんですよー? ぐぐ、礼を言うべきか。
……よし、行こうぜ。ランタン回収。
[端を掴まれた服をちらりと横目で見て 可笑しそうに笑顔を浮かべて、おもむろに手を伸ばし繋いだ]
(+23) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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偶にはオスカー君も心置きなく、90度で沈めるといいね。 ってご祝儀は幾らなんでも早いというか 犯罪…?
[ゾーイの年齢を加味してそう言いながら]
2割ってリアルな数字ですね。 んー、たしかにあのギャップは、イチコロかもしれない。
[はきっとした調子と、 頬染めるギャップに一人頷きながら。
やがてネルと共に食事へと向かった*]
(72) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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んで、いつ好きって言ってくれるのか、聞いてもいいのか。 俺は結構言いましたよ?
[ランタンのある場所に向かいながら、 傍らの愛しい人に、そんなことを囁いたり**]
(+24) 2011/04/20(Wed) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 01時半頃
小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 01時半頃
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[キッチンへと降りて行った彼の背中を見送ると、彼女はカーテンを開けた。 朝の優しい光が部屋に入ってくる。]
変わるもの、変わらないもの…、か。
[小さい頃は毎日が小さな奇跡に溢れている様に感じた。 大人になるにつれて、そう感じる事は少なくなってしまったけれど、大人になっても奇跡は起きるんだなと。
そっと、彼がキスを落とした額に手の甲を当てる。
きっとそう感じるか感じられないかの差であって、変わらず毎日は続いていて。 この目に映る坂と海の景色も幼い頃から変わらず、そこに在って。 変わらない日常の中で、変わっていく事、変わっていくものが奇跡を起こすのかな、なんて考えたりして。]
(73) 2011/04/20(Wed) 05時頃
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さて、今日はランタン運ばないと。
[山ほど店内に置かれたランタン。 今日のうちにもまだ届くだろうし、忙しくなりそうだな、なんて考えているうちに階段をのぼってくる足音に笑みを浮かべて。
振り返り、ドアを開けた**]
(74) 2011/04/20(Wed) 05時頃
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[ヨーラの言えから自宅へ戻る道すがら。 今更ながらにこみ上げるものは気恥ずかしさと。 しまいこんでいた想いは伝えていないけれど、 大事な気持ちは届いたのだろうと思う。
そして、自宅でくつろいでいる鳩を見つけ、 その足の手紙を見る。
サイモンからのそれは、少し遠い所までランタンを取りに言ってほしいとのこと。
そして、以前、最初にランタン集めに声をかけた「紙飛行機着陸地点」。 彼が、色々と手をまわしてくれていたことも今更ながらに知る]
…そっか。そうなんだ。
(75) 2011/04/20(Wed) 06時半頃
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[ただランタンを並べるだけじゃ、 きっと他の人に迷惑がかかってしまうから。 だから、自分達がやりたいようにできるよう、 話をしてくれていたらしい。
なら、後はランタンを並べて、その時間までに火をともせばいいだけ。 その手紙に、嬉しそうに翠を細める]
ありがとう。感謝するよ。 ヴェスは幸せだね。とても愛されてる。
(76) 2011/04/20(Wed) 06時半頃
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さて…
[また自宅でタイプライターをカタカタ打つ。 その内容は、もう目の前に迫った彼の誕生日。 また、鳩に結わえつけてウェーズリーへと飛ばす。 そしてウェーズリーが、更に他の面々にそれと同じ内容を鳩や犬や…その他動物を使って知らせるのだ。 どの動物になるかはお楽しみ。
「既に坂道にランタンを並べることができる。 だから、もしできたらランタン並べをお願いできますか」
と。 今日は自分も並べることを手伝うだろう。 そして、明日は示された所にランタンを取りに行く準備*]
(77) 2011/04/20(Wed) 06時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/20(Wed) 06時半頃
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[空の下、結局、毎日は何も変わらない。
手にした薄いガラスの、翠色のランタン。
自分の瞳の色と思っていたそれは、 陽に透けると薄い藍にも見えて。 はじめて知ったのかもしれない。
あぁ、こんな小さな所にも変わらない中の、 大事な変化が見えるのかと*]
(78) 2011/04/20(Wed) 07時頃
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